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Re: 北朝鮮問題・こんなページがありました 投稿者 甘南備の住人 日時 2002 年 10 月 17 日 20:16:29:

(回答先: 北朝鮮問題・どうもやってることがよく解らない 投稿者 甘南備の住人 日時 2002 年 10 月 16 日 23:27:38)

朝鮮総聯系の民族学校への補助金支出を全額削減するべき
だ!!

 在日本朝鮮人総聯合会が、傘下団体としている民族学校(朝鮮学
校)に、相当数の自治体が様々な名目で補助金を出している。私は

補助金を出す理由について幾つかの自治体に問い合わせてみた。概
ねどこの自治体からも「朝鮮総聯系の民族学校は学校教育法が定め

る一条校ではないが、それに準ずる教育、日本の義務教育に近い教
育を行っていると考えているので、補助金を支出している」という

旨の答えが返ってきた。
 自治体関係者に問う。朝鮮学校が「一条校に準ずる教育」「義務

教育に近い教育」を行っているという根拠は何か。皆さんは朝鮮総
聯系の民族学校が使用している教科書(特に歴史、道徳、音楽)

や、教育内容を調べたのか。中学生や高校生には「革命歴史」とい
うような科目があり、内容は金父子崇拝教育と私は聞いている。道

徳の時間には金日成の反日闘争、金正日の奇妙な逸話などが教えら
れているらしい。音楽の時間には金父子を礼賛する歌を歌わねばな

らないようだ。実際、朝鮮学校には、少し前まで「偉大なる金日成
元帥万歳」「金日成元帥様有難うございます」などという標語が掲

げられていた(ごく最近は見かけない)。
 朝鮮学校のホームページにあるカリキュラム表を見ると、「道

徳」「革命歴史」の授業はないような印象を受けるが、そうだろう
か。「朝鮮歴史」という授業はあるようだ。この授業はどのような

内容になっているのだろうか。例えばこの授業で、金日成や金正
日による蛮行、あるいは大韓民国はどのように教えられているのだ

ろうか。北朝鮮帰国者の悲劇など、朝鮮学校では全く教えられてい
ないのではないか。自治体関係者はまずはこうした調査をするべき

ではないのか。
 朝鮮学校が日本の小学校、中学校や高校の教育に近い教育を行っ

ているというなら、朝鮮学校の教員は日本の大学を卒業して日本の
教員免許を保持している筈であるが、自治体の皆さんはそれを調査

したのか。それとも皆さんは、「日本の学校教育など、教員免許を
保持していなくても担当科目の本を多少読めば十分やれる。学校教

育に教員免許は必ずしも必要ない」とでも考えているのか。近年、
「規制緩和」が大流行しているが、朝鮮学校に補助金を出している

自治体関係者、朝鮮学校に補助金を出すことを主張する左翼人士や
政治家は、「教員免許がない人間でも教職につけるよう、小学校、

中学校や高校教育に関する規制を緩和するべきだ」と本気で考えて
いるのか。これは「教育学部、教育学科、教員養成課程など不要

だ」ということに等しいことを皆さんは自覚しているのか。

自治体関係者は、在日韓国・朝鮮人の不当な要求に屈してはなら
ない!!

 恐らく自治体関係者や左翼人士はそのような調査を全くやってい
ないだろう。この人たちは、朝鮮総聯(在日本朝鮮人総聯合会)が

どういう団体なのか、全く知らないようだ。知っていても朝鮮総聯
の歴史と実態について思考し議論することをタブーにしているとい

う方が適切かもしれない。真に歯がゆいことであるが、多くの日本
人は在日韓国・朝鮮人の団体や運動家の理不尽な要求に対し簡単に

屈服してしまう。面倒なことには関わりたくない、金を多少出せば
済むならそれで解決してしまえという発想があまりにも強い。多く

の在日韓国・朝鮮人の団体や運動家は日本人のこうしたひ弱な態度
を利用して、「我々は植民地支配の被害者だ。加害者であり、差別

をしてきた日本人、日本政府は、我々に謝罪と償いをするべきだ」
(注1)などと主張して理不尽な要求を次々と突きつけて来る。そ

して在日韓国・朝鮮人に参政権を与えろ、朝鮮学校に対し自治体が
補助金を出せ、歴史教科書の記述を変えろなどという暴論を吐く。

こうした暴論は共産主義者や左翼人士の「平和理論」(日本がアジ
アの平和を脅かしているから、日本国家を弱体化させるべきという

暴論。レーニンの「帝国主義論」のような発想でみると、経済成長
を達成した国には世界的な規模で活躍する企業があるから、その企

業の利益を確保するために、経済大国は外国を侵略するという愚
論)と概ね一致しているから、在日韓国・朝鮮人の団体や運動家は

左翼や日本共産党、社会民主党と共闘することになる。

 左翼化した在日韓国人と日本共産党が意気投合する理由

かつての社会党、日本共産党や左翼人士は、大韓民国を国家と認め
ず「傀儡政権」「朴一味」などと蔑み、日韓条約の締結に全力で反

対してきた。「素直な眼で朝鮮半島の歴史をみつめてほしい」など
と称し、日本共産党や左翼と共闘している在日韓国人は大韓民国を

徹底的に愚弄してきた日本共産党と左翼人士の歴史を直視できな
い。あるいは左翼と共闘する在日韓国人は、大韓民国が経済成長し

たから、「帝国主義化」しつつあり、アジアの平和を脅かす危険な存
在になりつつあると大真面目に考えているのかもしれない。レーニ

ンの「帝国主義論」のような視点で韓国経済を分析すれば、韓国には
現代や三星など世界的な規模で活動する多国籍企業が幾つも存在す

るから、「帝国主義化」しつつあり、「アジアの平和を脅かす」とい
う結論がでよう。北朝鮮は途上国だから米帝国主義とその従属下に

ある韓国により侵略される側だという結論がでよう。大真面目にそ
う考えている左翼人士もいるだろう。

 左翼化した在日韓国人は、大韓民国に対する愛国心を持てなくな
り、「米軍のいないアジアをつくろう」などと主張する左翼と共闘

することが、大韓民国の安全保障を根源的に脅かすことが全く理解
できなくなってしまったのだろう。左翼化した在日韓国人は、朝鮮

戦争の開戦の経緯と悲惨な史実を直視できないのである。
左翼人士は、自らの「理論」から見れば、「韓国は帝国主義化しつ

つある。韓国政府は労働者を弾圧するために国家保安法を作ってい
る。ベトナム戦争への参戦は侵略戦争だ。韓国はベトナムに謝罪し

て補償をしろ。韓国の歴史教科書にベトナムへの謝罪を明示せよ。
韓国には徴兵制があるから、軍国主義だ」などという結論が出て、

韓国の大統領や政府関係者、「ベトナム戦争に無反省」である韓国
人を糾弾せねばならないはずだ。時流にのることをいつも気にして

いる左翼人士は、今はこうした主張をしていないが、韓国でさらに
左翼勢力の勢いが強くなれば、日本の左翼人士もこうした主張を

する可能性を指摘しておこう。多くの在日韓国人は左翼化してい
るから、共産主義理論から導かれる「平和運動」に共感し、在韓

米軍撤退、国家保安法撤廃、徴兵制廃止のために日本の左翼と共
闘する動きが今後出てくるかもしれない。

在日韓国人は日本の政治に参加したいなら日本国籍を取得するべき
なのだ。韓国の国籍を保持したままで日本の参政権を得ようなどと

いうのは特権要求でしかない。日韓は別の国家であるから、それぞ
れの国民は二つの国の政治に参加するべきではないという程度のこ

とが、在日韓国人にはわからなくなってしまったようだ。在日韓国
人が税金を払っているから参政権が与えられるべきだという人がい

る。この場合の税金とは、消費税ではなく恐らく所得税を指すのだ
ろうが、それなら所得が低く所得税を払っていない人からは参政権

を取り上げるべきだとでもいうのか。

   共産主義者と左翼人士が亡命者の証言を無視する理由

自治体関係者と政治家、左翼人士は、金日成と朝鮮労働党が「南朝
鮮革命」「全世界における主体思想の勝利」「主体革命偉業」策動

の中で在日朝鮮人の教育をどのように位置付け、「闘争」「実践」
しているかを、認識するべきだ。

「南朝鮮革命」「主体革命偉業」と在日朝鮮人の「民族教育」の関
係を検討するためには、金日成著作集、朝鮮総聯の文献、朝鮮労働

党の労働新聞に掲載されている教育に関連する論文などをきちんと
読みこなし、分析せねばならない。韓国の代表的月刊誌である「月

刊朝鮮」にしばしば掲載される北朝鮮からの亡命者の手記や、朝鮮
総聯を脱退した在日朝鮮人の手記も貴重な参考文献である。元北朝

鮮工作員の張龍雲氏による「朝鮮総聯工作員」(小学館文庫)は、
朝鮮労働党の南朝鮮革命策動について、自らの体験を通して赤裸々

に語っている。北朝鮮と朝鮮総聯を、文献と亡命者からの聞き取り
調査などに基づき実証的に分析した代表的文献は玉城素「北朝鮮 

破局への道 チュチェ型社会主義の病理」(1996年 読売新聞
社刊)である。こうした探求は、共産主義国と共産党の現状を把握

するために最も基本的な知的作業なのだ。なお、金日成や金正日の
著作は、公開されたものと、実際に金父子が朝鮮労働党幹部や総聯

幹部に「教示」として出したものとは異なっている可能性がある。
公開される「著作」では、「朝鮮革命」「主体革命偉業」「反革命分

子との闘争」の具体的な中味について触れないようにしていると考
えられるからだ。従って、北朝鮮と朝鮮総聯の実態を分析するため

には金父子の著作だけでは不十分だ。亡命者や、朝鮮総聯を脱退し
た人の証言や手記の分析、それらの比較検討が必要になる。亡命者

の手記は多数あるが、朝日新聞アエラ編集部による「北朝鮮からの
亡命者 60人の証言」(1997年朝日文庫)は多数の亡命者か

らインタビューし、北朝鮮の真実を把握しようとしている。インタ
ビューを積み重ねて真実を把握していくという手法は、開発経済学

や労働経済学などでも、発展途上国の実態、企業の現場における技
術の伝播、継承方法や労働の実態などを把握するために多用されて

いる(注2)。朝鮮労働党の元書記黄長Y氏による一連の著作も貴
重である。近作「暗闇にいった日光は暗闇を照らすことはできな

い」(月刊朝鮮刊)は、単なる亡命者による北朝鮮の内幕暴露では
なく、韓国の保守派知識人による北朝鮮の民主化戦略、朝鮮半島に

平和をもたらすための戦略を解明した本であるといえよう。朝鮮半
島に平和をもたらすためには韓米日同盟の強化、そして中北ロシア

の同盟を弱体化させ、金正日による「南朝鮮革命」「主体革命偉
業」の断行を阻止せよと黄長Y氏は主張する。朝鮮半島に平和をも

たらすためにも、北朝鮮の人権問題を重視するべきだという黄長Y
氏の戦略は、いわゆる「覇権安定理論」の流れに属するもので、私

もよく理解できる。黄長Y氏と概ね同様の理論、すなわち日本の平
和を守るためには日米同盟を強化し中国と北朝鮮を抑えこむべきで

あるという理論を、岡崎久彦氏や田久保忠衛氏が主張している。日
本共産党や左翼人士が北朝鮮における人権問題について完全に沈黙

しているのは、この問題を多くの人々が認識すると金正日軍事独裁
政権の危険性が明らかになり、日本の平和を守るためには日米同盟

の強化が必要であるという世論が広まってしまうからだ。「亡命者
の証言など信用できない」という人は、情報の収集と分析の方法、

その意義を理解できないか、自らが信奉してきた「平和理論」「経
済理論」に固執しようとしているだけなのである。

「民族教育の基本内容は教育でチュチェをうち立てる」ことであ
ると朝鮮総聯は明言している

 在日本朝鮮人総聯合会中央常任委員会が発行した冊子「朝鮮総
聯」(1991年2月1日発行)では、「民族教育の基本内容

は、なによりも教育でチュチェをうち立て、同胞子女が祖国と民
族にたいする正しい知識をもち、民族自主意識を育むところにあ

る」(p75)と明言している。
「教育でチュチェをうち立てる」とは、多くの日本人には意味不

明な表現であるが、これは朝鮮労働党の「教育テーゼ」(正式に
は、「社会主義教育にかんするテーゼ −朝鮮労働党中央委員会

第五期十四回総会で発表― 1977年9月5日」)に依拠して
いる。「教育テーゼ」は、「社会主義教育学の基本原理は人びと

を革命化、労働者階級化、共産主義化することである」と規定し、
以下の四点を原則としている。

第一に、教育において党性、労働者階級性を具現しなければなら
ない。

第二に、教育において主体性を確立しなければならない。
第三に、教育と革命実践を結びつけなければならない。

第四に、社会主義国家は責任をもって教育事業をおこなわなけれ
ばならない。

第二点が、朝鮮学校における「民族学校の基本内容」に該当して
いるのだ。「主体性の確立」について、「教育テーゼ」は次のよ

うに述べている。

     「教育で主体性を確立するためには、
      自国のものを基本にして教え、人

      びとが自分のものに精通するよう
      に教育しなければならない。朝鮮

      人は朝鮮で革命を遂行し、朝鮮に
      社会主義・共産主義を建設しなけ

      ればならない」

要するに、朝鮮学校を「南朝鮮革命」「全世界における主体思想
の勝利」「主体革命偉業」のために奮闘する「革命戦士」を育成

するための「民族教育」を行なう「学校」であると、朝鮮労働
党、朝鮮総聯は規定しているのである。これは、金日成が朝鮮学

校の教員に出した以下のような「教示」からも明白である。

金日成が朝鮮学校の教員に「同胞子弟を革命化せよ」と教示
していることを、自治体関係者は直視するべきだ

金日成は「総聯教育活動家の任務について −在日朝鮮教育活動
家祖国訪問団および朝鮮大学校音楽・体育部祖国訪問団におこな

った演説―」(1973年8月31日)で次のように「すべての
同胞子弟の革命化」「教員が職業革命家であること」を「教示」

した。

       「それでわたしはすでに以前から
        教育事業は生活費をかせぐため

        の職業ではなく、革命の継承者
        を育てる栄えある革命事業であ

        り、教員は月給とりではなく職
        業革命家であるといってきまし

        た。革命の前途は革命の代をつ
        ぐ継承者をいかにに育成するか

        に大きくかかっています」

       「総聯の教育活動家は労働者、農
        民の子弟だけを革命化しようと

        せず、すべての同胞子弟を革命
        化するために努力すべきです。

        総聯の教育活動家は、親が企業
        を営もうと、商店をもっていよう

        と、料理店を経営していよう
        と、それにこだわることなく、

        すべての同胞子弟を革命家に育
        てあげなければなりません。商

        工業者の子弟をすべて革命化す
        れば、たとえかれらが海外にい

        ても、祖国の統一と朝鮮革命の
        全国的な勝利のために大きな役

        割を果たすようになるでしょう」

明らかに金日成は、総聯系の民族学校を「革命家養成学校」と規定し
ている。そして生徒を革命家に育てるためには教員が優秀な革命家に

ならねばならないと、以下のように「教示」した。

        「総聯の教育活動家が自分を徹底
         的に革命化すれば学生・生徒を

         革命化することができ、自分を
         革命化しなければ学生・生徒を

         革命化することができません」

        「総聯の教育活動家が古い思想を
         根こそぎにして、わが党の革命

         思想、チュチェ思想で武装し、
         自らを革命化、労働者階級化す

         るためには、なによりもまず熱
         心に学習しなければなりません」

このように金日成は、総聯の教育活動家、すなわち朝鮮学校の教員は
「チュチェ思想で武装し、自らを革命化、労働者階級化せねばならな

い」と明言している。

     許宗萬在日本朝鮮人総聯合会責任副議長に問う!

朝鮮学校への補助金支出の必要性を主張する政治家と自治体関係者に問
う。「すべての同胞子弟を革命家に育てあげる」「総聯の教育活動家が

古い思想を根こそぎにして、わが党の革命思想、チュチェ思想で武装す
る」ことに補助金を支出するべきなのか。「金日成がそうした主張をし

ているからといって、朝鮮学校でチュチェ思想教育をやっているとは断
言できないではないか」という人は、率直に総聯関係者に歴史や音楽、

道徳の教科書を資料として提供してもらうよう依頼してみたらどうか。
さらに朝鮮学校の教職員に、教育内容はチュチェ思想、朝鮮労働党の

「教育テーゼ」とどのような関係があるのか、金父子について実際どの
ように子供達に教えているのか尋ねてみることだ。「日本の学校に準ず

る教育を行っている」というなら、朝鮮学校にも学習指導要領に該当す
るものがあるはずだ。朝鮮学校の学習指導要領に該当するものと、金父

子の「教示」及び朝鮮労働党の「教育テーゼ」の関係について、率直に
朝鮮学校の教職員に尋ねてみることだ。総聯関係者は「デマだ。南朝鮮

国家情報院の手先による捏造だ」と怒るかもしれない。この人達は自分
達への批判や都合の悪い質問に対してほぼ条件反射的に「デマだ、捏造

だ」と言うようだ。

許宗萬在日本朝鮮人総聯合会責任副議長に問う。朝鮮学校の教育内容が
金父子の「教示」、チュチェ思想、朝鮮労働党の「教育テーゼ」と無縁

であると貴方たちは断言できるか。仮に断言できるということなら、貴
方たちは「教育に主体をうちたてる」ことを放棄したのか。「南朝鮮革

命」「全社会の金日成主義化」「主体革命偉業」「全世界の自主化」の
ために生涯を捧げる「革命戦士」が、朝鮮学校での「民族教育」により

多数育成されてきたことは、在日朝鮮人の中では常識に属することでは
ないか。勿論、本格的な工作員教育は平壌や元山にある「招待所」「中

央党学校」などで行われているだろうから、「民族教育を受けた」とい
う程度では「革命戦士」「工作員」とは言えない。実際のところは、卒

業生の中には金父子への崇拝教育に嫌気がさし、総聯を脱退していった
人もいることを私は知っている。

   金日成は朝鮮総聯を「革命的組織」と規定した

朝鮮総聯は在日朝鮮人の単なる親睦団体ではない。金日成は「総聯活動
家の課題について −総聯活動家との談話―」1973年六月1日)で

以下のように朝鮮総聯を「たたかう革命的組織」と規定した。

      「総聯は在日朝鮮公民にたいする思想
       活動に従事する政治組織であり、祖

       国の統一と朝鮮革命の勝利をめざし
       てたたかう革命的組織であり、在日

       朝鮮公民の権利と利益を擁護する民
       族的組織であります」

この談話で金日成は「民族教育」と「信用組合」について次のように「教
示」した。

      「総聯組織は、同胞商工業者の教育に
       も深い関心を払わなければなりませ

       ん。
       同胞商工業者は苦労の末に楽を得た
       人たちですが、その子弟は苦労を知

       らずに育っている新しい世代です。
       したがって総聯組織と総聯の各級学

       校では、同胞商工業者の子弟教育を
       正しくおこなって、かれらを革命的

       世界観で武装させなければなりませ
       ん。総聯が信用組合などを効果的に

       運営すれば、同胞商工業者を多く獲
       得し、かれらを一つに結集して共同

       闘争を成功裏に進めることができる
       でしょう」

このように金日成は繰り返し、朝鮮学校で同胞子弟を革命化すること、革
命的世界観で武装させることを強調している。朝鮮学校でチュチェ思想教

育が行なわれていないと主張することは「偉大なる首領様」の教示に朝鮮
総聯が背いていると主張していることと同じだ。従って自治体関係者や左

翼人士が朝鮮学校では義務教育に準ずる教育が行なわれており、チュチェ
思想教育など行なわれていないと主張するならば、それは北朝鮮流に言え

ば「反共和国策動」に該当しよう。

金融当局は朝鮮学校における「民族教育」の実態を調査し、債権返済
を徹底追求するべきだ

また、この談話では信用組合、すなわち朝銀信用組合を、同胞商工業者を
獲得し共同闘争を成功裏に進めるための組織と規定していることも興味深

い。金日成によるこうした「教示」と、朝銀信用組合による不可解な融資
疑惑の関係を、左翼人士は真剣に考えるべきだ。朝銀信用組合による不可

解な融資疑惑とは、例えば朝鮮学校や朝鮮総聯関連団体の土地や建物を担
保にして、担保価値を大きく上回る融資枠を設定し、朝銀信用組合から融

資を受けていたという疑惑である。このとき、朝銀信用組合に「仮名口
座」「借名口座」が多数存在し、裏金つくりに使われていたという極めて

濃い疑惑である。
勿論、これだけで北朝鮮への多額の不正送金が行われているとは断言でき

ないが、朝鮮学校の土地や建物を担保に入れることを朝鮮学校の理事会は
承認していたのだろうか。借金が返せなければ、担保なのだから明渡し、

処分されることになって当然だ。担保価値を大きく上回るような融資枠と
融資の設定を承認、黙認した朝鮮学校の理事会の経営責任は厳しく問われ

るべきである。

朝鮮学校が処分されて無くなれば、子供達の「民族教育を受ける権利」と
やらは「侵害」されることになろう。そうした仕組みを作ったのが、朝鮮

総聯幹部だったということなら、この人達には子供達の「民族教育」よ
り、優先して資金を作らねばならない事情があったということだろう。

その「事情」が、金父子を礼賛するための巨大建造物や金日成が奉られて
いる豪華な「宮殿」、金父子の権威を誇示するための祭典、あるいは弾道

ミサイルや生物兵器、化学兵器量産費用調達だったという可能性を、私は
指摘しておきたい。こうした愚行に全力をあげる人間をつくることが、

「教育に主体をうちたてる」ことだったとのではないだろうか。金融当局
は朝銀信用組合による不可解な融資と、資金の流出先、さらに朝鮮学校に

おける「民族教育」の実態を徹底調査するべきだ。「教育にチュチェをう
ちたてる」ことに公的資金を投入するべきなのか、そんなことが在日朝鮮

人の子供達によりよい未来を約束するのか、金融当局は真剣に検討するべ
きだ。在日朝鮮人の子供たちは「主体革命偉業」の「戦士」となるべきな

のか、金融当局は真剣に考えるべきだ。

金日成のいう「共同闘争」とはもちろん、「南朝鮮革命」「主体革命偉
業」のための闘争である。南朝鮮革命とは大韓民国を滅ぼし、韓国人が

「内心の自由」を全面的に奪われ、金日成や金正日を礼賛せざるをえな
い体制を朝鮮半島全域に広げることを意味している。朝鮮総聯と総聯系

組織の究極の目的はこうした「南朝鮮革命」「主体革命偉業」なのだ。
このことも金日成は次の談話で「教示」している。

  金日成は総聯に「南半部の革命勢力の強化」を「教示」した

金日成は「総聯活動家は団結を強化すべきである −朝鮮民主主義人民
共和国創建25周年 在日朝鮮人祝賀団との談話―」(1973年9月

8日)で次のように述べた。

       「総聯の代表団が来るたびに話すこと
        ですが、われわれはまだ祖国を統一

        していません。祖国を統一するため
        には、共和国北半部の革命基地を強化

        するとともに、南半部の革命勢力を強
        化しなければなりません。共和国の革

        命基地は強固にきずかれていますが、
        南半部の革命勢力はまだしっかりかた

        められているとはいえません。総聯
        は、南朝鮮人民を目覚めさせ、かれ

        らを祖国統一をめざす闘争に立ち上
        がらせるうえできわめて重要な位置

        にあります。
        総聯は南朝鮮人民に、ファッショ体

        制に反対し、社会の民主化を実現
        し、民族の大団結をはかって自主的

        に統一しなければならないというこ
        とをよく教えさとすべきです。総聯

        がこのような活動をりっぱにおこな
        うためには、総聯自体をさらに強化

        しなければなりません」


 金日成は総聯に南半部の革命勢力の強化、そしてそのための総聯の
強化という「教示」を出しているのだ。この種の「教示」を金日成は何

度も出している。「在日本朝鮮人総聯合会第十一回全体大会に送る祝
賀文」(1977年9月26日)で金日成は次のように「教示」して

いる。

       「わが党のチュチェ思想は総聯活動の
        唯一の指導方針であり、在日朝鮮人

        運動の勝利の決定的な裏づけです。
        総聯の愛国運動に新たな転換をもた

        らすためには、すべての活動家と同
        胞をチュチェの革命的世界観で武装

        させ、かれらをわが党と共和国政府
        のまわりに一つの思想、意思でかたく

        結集し、朝鮮人民の革命的偉業をめ
        ざす栄えある道を屈することなくた

        たかいぬくようにしなければなりま
        せん」

「すべての活動家と同胞をチュチェの革命的世界観で武装させる」と
は、「党の唯一思想体系確立の十大原則」からも明らかなように、金

父子の一言一句に絶対服従する奴隷つくりを意味しているのだ。朝鮮
総聯が誇る「民族教育」とはこうしたものなのだ。

注意深い人なら、金日成による朝鮮半島の北半部を「民主基地」とい
う規定が、スターリンによるソ連の「世界革命の根拠地」規定と似て

いることに気づくだろう(ソ同盟共産党「ボ」中央委員会・中央統制
委員会合同総会。スターリン全集第十巻 大月書店刊)。

金日成のこの規定が「テーゼ」として定式化された文献は、「すべて
の力を祖国の統一独立と共和国北半部における社会主義建設のために

 −朝鮮革命の性格と任務に関するテーゼ」(1955年4月)であ
る。朝鮮戦争からそれほど経っていない時期に出されたこのテーゼ

を、今日でも朝鮮労働党と朝鮮総聯関係者は崇めている。「テーゼ」
という表現は朝鮮労働党が特に重視している文献であることを意味し

ている。

 日本共産党員と左翼人士が「労働新聞」を直視できない理由

 多くの日本共産党員は不破哲三氏ら指導部を盲信しているから、朝
鮮労働党や朝鮮総聯が「南朝鮮革命」「主体革命偉業」「全世界にお

ける主体思想の勝利」などをめざしていることを信じられないことだ
ろう。昨年の第二十二回大会決議(第三章)で日本共産党は、「朝鮮

半島におこった平和の激動」があるとし、「南北首脳会談の成功」を
その根拠とした。そして北朝鮮を「新しい平和の流れの一方の当事

国」と規定した(大会決議第四章)。数年前まで日本共産党は北朝鮮
を「野蛮な覇権主義」と批判していたのだが、最近はこうした批判を

一切行なわなくなっている。多くの下部党員は不破氏ら指導部を盲信
しているから、朝鮮半島では「南北首脳会談の成功」により「平和の

激動」があると信じ込み、「北朝鮮も朝鮮総聯も大きく変りつつあ
る。社会主義の復元力が発揮されつつあるのだ」という具合に大真面

目に信じている。

日本共産党の朝鮮問題担当者に問う。貴方は朝鮮労働党の機関紙
「労働新聞」を読んでいるのか。「労働新聞」をきちんと読んでいれ

ば、「北朝鮮も朝鮮総聯も大きく変りつつある」などという見解が暴
論でしかないことはすぐわかるはずだ。去る10月30日の「労働新

聞」掲載の論考「主体教育の花園に花を咲かせて下さって」は次のよ
うに述べている。

        「わが祖国の歴史に光り輝く
         年輪を刻み付けた主体66

        (1977)年、この年の9
         月に偉大なる首領様は自主

         時代教育発展と真の人間肉
         声の燦然たる前途を明らか

         にして下さる普及の古典的
         労作『社会主義教育に関す

         るテーゼ』を発表なさっ
         た」

        「敬愛する将軍様の偉大なる
         胸の中で我々の新しい世代

         と全ての人民は自らの知恵
         と才能を咲かせ、この地で

         復興強国を建設し将軍様の
         領導に従い、主体革命偉業

         を最後完成させることだろ
         う」

 「労働新聞」の論考は冗長なものが多いので、着目するべき点を
見出すことが難しいが、この論文で「教育テーゼ」を取り上げてい

ること、「主体革命偉業」の「完成」を強調していることを考えれ
ば、朝鮮労働党は何も変化していないことはあまりにも明白ではな

いか。

「南北首脳会談」により実現したことは、韓国社会に北朝鮮に対す
る甘い認識が広がり、韓国が北朝鮮に対し無防備になってきている

ということだけなのだ。労働新聞を普通に読めば朝鮮労働党の危険
性はあまりにも明白だ。

 去る9月14日の労働新聞に掲載されている論文「自らの墓を掘
る日本反動どもの再侵略戦争策動」は次のように日本を脅迫してい

る。


         「日本には原子力発電所が
          多い。それらが打撃を受

          けないだろうという担保
          はない。日本が報復打撃

          を受ける場合、二十世紀
          の四十年代に蒙った核惨

          禍とは比較にならず、予
          想もきない、とんでもな

          い核災難を蒙りうるであ
          ろうということを予告し

          ている」

 朝鮮労働党が日本の原子力発電所の破壊を策していることを公然
と予告しているのだ。

原子力発電所の付近に住む政治家や自治体関係者は勿論だが、政治
家と金融当局は真面目に北朝鮮問題を考えろと私は言いたい。原子

力発電所を破壊することは、強力な武器を持つ工作員が潜水艦など
で侵入すればそう難しくないはずだ。バズーカ砲程度で原子力発電

所の炉心の融解が可能なのかどうか、私にはわからないが、炉心の
融解をおこす爆弾は製造可能だろう。民間航空機をハイジャックさ

れ、空から原子力発電所が自爆攻撃される危険性があるとき、総理
大臣の命令一つで自衛隊が民間航空機を撃墜する権限を与えるべき

だ。北朝鮮がこうしたテロを起こした場合、直ちに平壌にある金正
日の官邸や住居、金日成が奉られている宮殿、金正日がいる可能性

がある場所を自衛隊が空爆することを、政府は公言するべきだ。こ
のためには、空中給油機と長距離ミサイルの早期購入が不可欠であ

る。北朝鮮全域を瞬時に攻撃できる兵器が緊急に必要なのだ。金正
日の一挙一動を把握する偵察衛星を設置するべきだ。こうした備え

が、原子力発電所の破壊などのテロ攻撃に対する抑止力になるの
だ。左翼人士が「労働新聞」をまともに読むことができない理由

は、こうした朝鮮労働党の危険性を隠蔽せねばならないからだ。日
本共産党と左翼人士の目的は「平和を脅かしているのは帝国主義国

である米国だ」というレーニン、スターリン流の「平和理論」を普
及して共産主義国である中国と北朝鮮による核軍拡があたかも防衛

的なものであるかのように宣伝し、共産主義国の軍拡を支援するこ
となのである。日本共産党の朝鮮問題担当者が「労働新聞」の記事

を読んでいても、上述のような脅迫、金父子への崇拝を批判する記
事が「赤旗」に出ることはない。そのような批判は、日本共産党で

は不破哲三氏しか出来ない。下部党員の中で個人的に朝鮮労働党を
批判する人はいるが、日本共産党の職員や議員は北朝鮮と朝鮮総聯

の事実がどのようなものであれ、北朝鮮問題で不破氏と別の見解を
表明することは出来ない。この人たちは「言論の自由」を完全に奪

われているのである。「言論の自由」を共産党の最高指導者が独占
することが、「社会進歩」「歴史の法則的発展」であると共産党の

職員は大真面目に信じ込んでいる。
 
金日成は朝鮮労働党と朝鮮総聯を少しでも批判する人間を「敵」
と規定した

共産主義国や共産主義運動についてよく知らない人には理解し難いこ
とだろうが、最高指導者、独裁者である金日成、金正日の「教示」は

北朝鮮、朝鮮総聯内では絶対的な「命令」なのである。これは、「党
の唯一思想体系確立の十大原則」からも明白だが、金日成著作集をき

ちんと読んでいけばすぐにわかる。金日成は「総聯活動家は団結を強
化すべきである −朝鮮民主主義人民共和国創建25周年 在日朝鮮

人祝賀団との談話―」(1973年9月8日)で次のように「教示」
した。

       「総聯組織と在日同胞は、チュチェ
        思想にもとづいてかたく団結すべ

        きです。一つの組織に二つの思想
        があってはなりません。総聯はわ

        が党の革命思想、チュチェ思想に
        もとづいて団結しなければなりま

        せん」

 金日成は「総聯組織をさらに強化しよう −在日朝鮮人祝賀団との談
話―」(1976年5月31日)で次のように「教示」した。

       「みなさんは総聯内部に敵が潜入し
       かねないことをつねに忘れてはなら

       ず、不純分子の吹聴するデマをむや
       みに信じてはなりません。かれらの

       デマを信じこむならば、敵の離間策
       動に陥るようになります。みなさん

       は階級的自覚と革命的警戒心を高
       め、すべての問題を巧みに処理しな

       ければなりません」

金日成が「一つの組織に二つの思想があってはならない」と明言してい
ることに注目しよう。これは、金父子や朝鮮労働党、朝鮮総聯を何らか

の形で批判あるいは、不満を漏らすものは全て「敵」あるいは「不純分
子」とみなし、「闘争」せよということだ。朝鮮総聯関係者が、総聯を

脱退した人を「民族反逆者」などと罵ることがあるが、これは金日成の
こうした「教示」に基づいているのだ。こうした思考方式は「主体思想

に基づいた民族教育」の「成果」でもある。テレビ朝日の「サンデープ
ロジェクト」などで朝銀信用組合が人事権を朝鮮総聯に握られているの

ではないかという疑惑が報道されている。朝銀信用組合の幹部が各地の
朝銀信用組合の役職を歴任していることから考えても、この疑惑は極め

て濃い疑惑である。これは、「民族教育」や各種の思想教育により朝銀
信用組合の関係者が総聯幹部に服従することを「南朝鮮革命」「主体革

命偉業」「全社会の金日成主義化」の一環として把握しているからだ。
朝銀信用組合の幹部や朝鮮学校の教員が総聯幹部に何らかの形で反抗、

あるいは朝鮮労働党や朝鮮総聯に批判的な言動をすれば朝銀の役職や朝
鮮学校の教職を降ろされてしまうことがあるようだ。これは朝銀信用組

合や朝鮮学校の関係者(理事会を含む)の多くが朝鮮労働党や朝鮮総聯
を批判する人を条件反射的に「不純分子」「総聯内部の敵」とみな

し、「階級的自覚と革命的警戒心を高め、問題を巧みに処理する」思考
習慣と行動方式を体得しているからである。別言すれば、朝鮮総聯関係

者の中では、朝鮮労働党や朝鮮総聯を批判する人を条件反射的に「不純
分子」「総聯内部の敵」「変質者」などとみなし徹底的に自分たちの社

会から排除することが、一種の「共同体規範」になっているとも言えよ
う(注3)。

 日本共産党も、「除名」「除籍」した人を「反党分子」「転落者」な
どと罵倒し、様々な場から徹底的に排除してきた暗黒の歴史を持ってい

る。こうした愚行を「理論化」した論文として上田耕一郎「なぜ共産党
は反党分子を共闘の相手にしないか」(「赤旗」昭和42年6月6日

掲載)がある。上田氏によれば、「労働者階級の前衛党と党の破壊者の
あいだには、前衛党と反動的支配層のあいだにあるのと同じ性質の、

両立しがたい根本的な敵対関係がある」「共産党と反党分子は両立で
きない」そうだ。日本共産党と朝鮮労働党、朝鮮総聯は真に似た体質を

持っているといえよう。

    金日成の「社会主義的民主主義」論と強制収容所

日本共産党員の「赤旗」は強制収容所や「政治犯」の公開処刑、大量餓
死など北朝鮮における極度の人権抑圧と朝鮮総聯関係者による不正送金

疑惑、朝銀信用組合による不可解な融資疑惑、朝鮮商工会による脱税疑
惑について完全に沈黙しているので、下部党員は北朝鮮の実態、朝鮮総

聯の真実を殆ど知らない。下部党員には「赤旗」に掲載されていないこ
とは信頼しない、事実と認めないという思考方式が定着している。朝鮮

総聯ほど極端に明示されていないが、日本共産党も「一つの組織に二つ
の思想があってはいけない」ことを様々な形で周知徹底させられている
のだ。共産主義者は、どこの国でも同様の思考、行動方式を体得してい

るものなのだ。北朝鮮からの亡命者の話をどうしても信用できない日本
共産党員と朝鮮総聯関係者、左翼人士は、金日成による以下のような

「社会主義的民主主義」がどのような帰結をもたらすかについて真剣に
考えるべきだ。金日成は「人民政権をいっそう強化しよう −朝鮮民主

主義人民共和国最高人民会議第六期第一回会議でおこなった演説―」
(1977年12月15日)で次のように「教示」した。

       「帝国主義者が騒ぎたている
        社会主義諸国でのいわゆる

       『人権弾圧』についていうな
        らば、社会主義国家が、民

        主主義的秩序を乱し、社会
        主義制度の破壊を策する敵

        対分子や不純分子に制裁を
        加えるのは、民主主義の敵

        から民主主義を守るための
        正当な措置です。帝国主義

        者の擁護する『人権』は人
        民の人権ではなく、人民の

        敵の人権であり、かれらの
        望む「自由」は人民の民主

        主義的自由ではなく、帝国
        主義者とその手先の破壊活

        動の自由です。
        われわれ共産主義者は自己

        の党派性をかくさないのと
        同じように、民主主義の階

        級性をもかくすものではあ
        りません。社会主義的民主

        主義は、けっして社会主義
        に反対する敵対分子や人民

        の利益を侵す不純分子にま
        で、自由や権利を与える超

        階級的民主主義ではありま
        せん。労働者、農民、勤労

        インテリをはじめ広範な人
        民大衆には自由と権利を保

        障し、少数の階級敵にたい
        しては制裁を加えるのが、

        とりもなおさず社会主義的
        民主主義です。われわれは

        社会生活のすべての分野で
        階級的立場と革命的原則を

        固守し、人民の利益を侵す
        敵対分子や不純分子を徹底

        的に鎮圧しなければなりま
        せん。とくに『人権擁護』

        の看板のもとに強行されて
        いる帝国主義者の反共謀略

        策動に断固たる反撃を加
        え、社会主義的民主主義の

        破壊を企むあらゆる試みを
        時を移さず粉砕しなければ

        なりません」

金日成は「少数の階級敵」にたいして「制裁」を加えることが「社
会主義的民主主義である」と断言している。「階級敵」とは、何ら

かの形で金父子と朝鮮労働党に不満を表明する人間のことである。
朝鮮総聯関係者は、北朝鮮に帰国した自分たちの仲間、親族の中で

相当数が行方不明になっていることを知っているはずだ。朝鮮総聯
関係者は行方不明になった帰国者のことを「山へ行った」という。

朝鮮総聯の若い運動家は帰国者がある日突然行方不明になってしま
ったこと、その人達は山奥に追放あるいは、「管理所」と呼ばれる

強制収容所に連行された可能性があることを全く知らないようだ。
強制収容所については、統一研究院による「北韓人権白書」(第四

章の1)が詳しい。年配の朝鮮総聯関係者は若者に対し、こうした
史実を隠蔽しているようだ。朝鮮学校を卒業した若者、朝鮮大学校

の学生諸君に私は訴えたい。貴方たちの先輩が、貴方達の学校でか
つて教鞭をとっていた方が、社会主義の夢を求めて北朝鮮に渡り、

何らかの形で不満を漏らしたことを「首領冒涜罪」「資本主義の水
を飲んだ」「スパイ罪」「階級敵」などという「罪」とみなされ、

ある日突然どこかに連行されたのだ。
貴方達は朝鮮語を十分に習得しているのだから、黄長Y氏の著作を

読むべきだ。黄長Y氏が「階級敵」「不純分子」などと呼ばれるべ
き方ではないことは、貴方達にわからないのか。つい数年前まで、

貴方達は黄長Y氏を心から尊敬していたのではなかったのか。朝鮮
新報のホームページを見ると、貴方達は「偉大なる金正日将軍の領

導の下に団結しよう」などといった主張をしているが、本当に偉大
な人間に対しては、「偉大な」などといった形容詞をいちいちつけ

なくても人は自然に尊敬するようになるものなのだ。生前は左翼人
士からファシストだの、鬼だのと罵倒された故朴正煕大統領は、様

々な苦難を乗り越えて国民を指導し大韓民国の高度成長を成し遂げ
た。故朴大統領の生涯と大韓民国の苦難の歴史を、貴方達は朝鮮語

が十分に出来るのだから、韓国の文献を読んで真剣に学ぶべきだ。
黄長Y氏の著作はソウルに行けば書店で購入できるし、「朝鮮日

報」のホームページから「月刊朝鮮」のホームページに入れば読む
ことは難しくない。その他、韓国には北朝鮮の人権問題を扱ってい

る市民団体が幾つかある。
 朝鮮学校を卒業した人の中に、金父子の崇拝教育に辟易し、卒業

後は金父子の著作や朝鮮新報、労働新聞%F

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