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GoogleパワーがWebの脅威に?(ZDNET) 投稿者 feel 日時 2002 年 11 月 07 日 22:45:02:

(回答先: Re: googleに検閲 そんな馬鹿な 投稿者 MASA 日時 2002 年 11 月 07 日 18:20:16)

http://www.zdnet.co.jp/news/0211/06/ne00_google.html

GoogleパワーがWebの脅威に?
「最強検索エンジン」の誉れ高いGoogle。だが同社の影響力はあまりに強く、企
業のビジネスをも左右するほどだ。この強大なパワーに対し、業界の一部が懸念
を高めている
Patrick Ahern氏は、Googleのパワー――そしてGoogleなしでビジネスを行うこ
との難しさ――を身をもって体験した。
Ahern氏が社長を務めるData Recovery Groupは、昨年、Googleの検索結果でおお
むね4番目前後に表示されていた。だが今年1月、同社はGoogleから何の説明もな
く検索結果から外され、仕事の受注が3割減った。
「4番目に位置していれば仕事は順調だが、外されると、かかってくる電話の本
数が減る。何が悪くて検索結果から外されたのか、原因を教えてもらえるよう、
Googleと“適切”な関係を築けなければ、ツキはそこまでだ」とAhern氏は語
り、このことが危険なドミノ効果に繋がる可能性を指摘する。「Googleにランク
されていなければ、Yahoo!の検索結果リストにも載らない。両者は密接な関係に
ある」と同氏。
Googleはドットコムバブルの崩壊をくぐり抜けただけでなく、最強の勢力に成長
した。WebサーファーはGoogleに集中し、同社は事実上「最良の検索エンジン」
となった。あまりにも強力な存在となったので、多くの企業はGoogleをWebその
ものと見ているほどだ。あるサイトがGoogleのインデックスに載っていなけれ
ば、そのサイトは存在しないも同然というわけだ。またGoogleに批判的な向き
は、同エンジンに広告を掲載するか、またはこびへつらうかしなければ、検索結
果ページの目立つ場所を獲得できない場合があると語っている。
業界のプラグマティストは、Web検索において支配的な権力を獲得したGoogle
は、今や、可能な限り多くのサイトに対して公正なアクセスを維持すると責務を
負っていると主張するまでになっている。このためGoogleを、「準・公的機関」
として取り締まるべきだと言う人もいる。例えば先々週には、米オクラホマ州の
あるマーケティング会社が、不当に検索結果の順位を下げられたとして、米連邦
裁判所にGoogleを提訴した(10月23日の記事参照)。
Searchenginewatch.comのサイトを運営するDanny Sullivan氏は次のように説明
する。「あまりに多くの人が、Googleの無料検索トラフィックに依存している。
検索順位を落とされることは、飲み込んだ餌をはき出せと言われるようなもの
だ。そもそも検索エンジンは、企業をサポートするビジネスではないが、そこに
編集が伴うと、サポートの必要も出てくる。これらは、同社が直面している問題
の一部だ」。
ほんの数年前までは、トラフィックは複数の検索サービスの間でもっと均等に分
散されており、Webサイトは、 LycosやAltaVistaといった馴染みのある検索エン
ジンの検索対象に無料で登録してもらおうと躍起だった。だがドットコムバブル
の崩壊によって、ポータルと検索エンジンはスポンサー付きのリンクを掲載した
り、サードパーティから検索結果のライセンスを受けるようになった。かくして
1998年創業のGoogleは、他社向け検索結果ライセンスの市場で、首位を確保する
に至る。
Yahoo!、America Online(AOL)、EarthLinkなどの主要ポータル/インターネッ

サービスプロバイダ(ISP)は、自社の検索サービスを強化するため、Googleに
目を向けた。シンプルで明確なスタイルと、一貫して妥当性の高い検索結果を提
供しているのがGoogleだったからだ。これら企業は通常、Web上の主体性と独自
性を維持するべく、自社の検索結果ランキングにGoogleの検索結果を混ぜてい
る。こうした契約こそが、
Googleに競争上の優位を与え、また有利な検索結果表示位置を求めてWebサイト
運営者を奔走させている要因なのである。
Webマーケティングコンサルティング会社WebGuerrillaのGreg Boser社長は、
「すべての卵を1つのバスケットに集めたわけではない。バスケットがほかにな
かったのだ」と
語る。同社は、企業各社が検索エンジンランキングを向上できるよう支援してい
る。
いろいろな意味で、同氏の発言は誇張とは言えない。
Searchenginewatch.comのSullivan氏によれば、Googleは、1カ月に平均およそ
1500万ビジター時間を獲得しており、これに対してYahoo!は600万ビジター時間
という。「ビジター時間」は、サイト訪問者(ビジター)数に各ビジターの平均
利用時間を掛けて算出する。
契約条件は不明だが、Yahoo!は最近、Googleとの契約を更新した。この契約更新
をめぐっては、Googleの脅威が大きくなっていることから、Yahoo!は更新しない
のではないかとの見方もあった。Yahoo!は独自の検索結果よりも、Googleの検索
結果に重点を置いてさえいる。検索エンジンの専門家によれば、GoogleとYahoo!
を比較したテストでは、「Britney Spears」や「NFL」などよく知られた言葉を
検索した場合、結果にほとんど違いはないという。
Googleのソフトウェアエンジニア、Matt Cutts氏は、検索エンジンのビジネスは
健全な方向に向かっており、ニッチな市場を狙う会社や海外勢がたくさん現れ、
競争もかつてなく激しくなっていると語る。「われわれが気にかけていること
は、ユーザーに最良の検索結果を提供することであり、市場シェアではない。
(市場シェアは)結果としてついてくる」と同氏。
周囲の不安しかしながら、その結果の部分こそ、業界内の他の人々が不安を募ら
せている部分なのだ。
WebGuerrillaのBoser氏などは、有料広告主に、検索結果の表示位置を引き上げ
るための重要なアドバイスが与えられていると懸念を示す。
「広告主として金を払うことで、検索結果の順位を買うことはできないまでも、
順位を獲得するためのアドバイスは買うことができる。広告出費の副産物だ」と
WebGuerillaのクライアント、Data RecoveryのAhern氏は言う。
Ahern氏は、社名になっている「data recovery」が、有料検索で1クリック当た
り10ドルの価値がある貴重な言葉であることを知った。同氏はその結果、今年に
入ってから失った最大85%のトラフィックを埋め合わせようと、Googleとそのラ
イバルのOvertureのペイパークリックプログラムに1カ月につき数千ドルもの料
金を支払ったという。Ahern氏はその後検索結果のトップポジションを取り戻し
たため、現在Googleに出稿していないが、結果的に高くついた。
検索業界のやり方に深い懸念が持たれていることは、8月中旬に行われたカン
ファレンスでさらに明らかになった。このカンファレンスの参加者たちは、検索
エンジンに依存するWebサイトを保護するポリシーを制定する必要があると強調
した。
中には、公正かつ一貫性のあるスパム報告ポリシーを求める提案もあった。
Googleなどの検索エンジンに、広告主から寄せられた苦情だけではなく、すべて
の苦情に対して返答するよう求めたものだ。
このほか、各サイトが検索結果として掲載されない理由を理解できるようにし、
どうすれば掲載されるかについての情報を提供する、正式な評価システムの標準
を求める意見もあった。
GoogleのCTO(最高技術責任者)、Craig Silverstein氏は、同社の検索結果ラン
キングで広告主が優遇されているのではという見方を否定している。検索結果の
変動についての情報開示の求めに対しては、同氏は、21億近いページのインデッ
クスを管理している同社としては、すべての人をサポートすることは現実的に無
理と説明している。だがGoogleは、同社への批判が高まりつつあり、そのことが
一般ユーザーの信頼を損ねる可能性があることを十分承知しており、現在システ
ムを見直しているところだ。
ゲリラ攻撃マーケティング業者の中には、Googleの手法を逆手に取って、ゲリラ
戦法で検索結果順位を操作しようとする企業もある。これが、「リンクファー
ム」を急増させる一因となっている。リンクファームは、Googleが唯一公開して
いる「PageRank」アルゴリズムを操作するために設計された、入り組んだリンク
構造。PageRankでは、サイトの人気度を決める要素の1つとして、そのサイトに
リンクしたWebページの数をカウントしている。
業界幹部の多くは、Googleが9月に、リンクファームに対処するため検索アルゴ
リズムを変更したと推測している。この結果、検索結果の表示位置が動き、特定
の検索の際に順位の低いページが現れた。Webサイト運営者らはこの変更に大騒
ぎした。その様子はSearchEngineForumsなどの業界サイトに寄せられた何千もの
メッセージから見て取れる。
監視サイトGoogle-watch.orgを運営するDaniel Brandt氏は、PageRankは大手の
由緒あるWebサイトを選り好む人気コンテストと同じだと不満を露にする。
「Googleは、人気を反映しているのか、それとも人気を作り上げているのか――
どちらが先なのかは分からない」と同氏。
GoogleのSilverstein氏は、検索結果において広告主を優先的に扱っている事実
はなく、特に小さなサイトを狙ってリストから外しているわけでもないと主張し
ている。さらに同氏は、Googleでは日頃から検索の品質を向上させるべくアルゴ
リズムを変更しており、最近の変更が取り沙汰されているのは、最大300万もの
Webページを定期的に更新する「フレッシュクロール」実施のせいだと説明し
た。
Webスパムやリンクファームはただただ、サーファーが正確な検索結果を得にく
くするものだとGoogleは言う。そしてこれによって――同社にとってかつてない
ほど信頼が重要になっているこの時期に――同社の信頼そのものが影響を受ける
ことにもなる。
「不正な技術と、妥当な検索結果を提供しようとする取り組みとの間に常に戦い
が起きている」とSilberstein氏。「道具として利用しているものをコントロー
ルできないとき、そこに信頼の問題が生じる。
だがGoogleは、ユーザーの利益のために行動していると信じてもらいたい」と同
氏は強調した。
Googleに関する苦情の大半は、陰謀説にすぎないとして一蹴する人もいる。同社
に、インターネットの進化についていけなかった落ちこぼれの“子守り”まです
る義務はないと、彼らは話している。
Webサイトのトラフィック増加を目指す企業を支援するコンサルタントのJessie
Stricciola氏は、「Googleは、怒りの矛先を向けられるスケープゴートになって
いるが、同社は、検索結果の妥当性を守
ることに腐心している」と指摘する。「検索結果の変動は大きな問題に発展する
可能性がある。1つの表示が10の配信先に影響するからだ。しかしそれはWebの進
化によるものであり、Googleの責任ではない」。
1つではない検索サービス
Webサーファーの間で、Googleは「調査」と同義になりつつある。こうした中、
一部の文献管理者は、人々がほかの価値あるオンライン情報源に目を向けなく
なっていると危惧している。
図書館司書でインターネット調査コンサルタントでもあるGary Price氏は、
Googleは有用だが、フルテキスト検索や学究データにおいては不十分な面もある
と指摘する。
「1つのものに依存することは良いことではない。これはジャーリズムの鉄則で
あり、図書館司書の鉄則でもある」と同氏。
だが同氏は、オンラインでの情報収集は、あくまで調査する人間に責任があると
主張する。
Price氏は、地域図書館の電子版を含め、非商用系サイトには、Google、
Yahoo!、AltaVista、AlltheWebの代替選択肢になるものが多いとしている。以
下、一部を紹介する。
Librarian’s Index to the Internet
http://www.lii.org/

The Internet Public Library:米ミシガン大学情報学部のプロジェクト
http://www.ipl.org/

Infomine:4万件以上に上る学究サイトを紹介
http://infomine.ucr.edu/

WWW Virtual Library
http://www.vlib.org/Home.html

Find Articles:商用フルテキスト記事の無料検索エンジン
http://www.findarticles.com/PI/index.jhtml

New York Public Library(ニューヨーク公立図書館)などの公立図書館のサイ
ト:米国の大半の図書館は、インターネットからアクセスできるデータベースを
備えている。ただし、たいていの場合は図書館の利用カードを持っていないと利
用できない。
http://www.findarticles.com/PI/index.jhtml

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