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小惑星の衝突と恐竜の絶滅に関する異説 投稿者 霊止 日時 2002 年 9 月 13 日 07:19:48:

昨夜のTV番組奇跡体験アンビリーバボーでやってた、小惑星地球衝突シミュレーションを見てふと思った。

今まで地球の周りにはかなりすれすれの所まで、たくさんの小惑星が軌道を描いて飛びまわっているそうだが、その割には6500年前の直径10キロ級と言われる小惑星の衝突以来、シベリア上空の小惑星の爆発(と目されるもの)他いくつかの小規模の被害を除いて、壊滅的な衝突が起こっていないことは、全く奇跡のようだ。6500年前にはあっさりとどでかいのが落ちてきているのに・・・。そしてその6500年前の落下の際、なぜか恐竜「だけ」が一気に滅んでいる。それはまたいったいどうして・・・。

私は以前から、恐竜の絶滅が小惑星落下による地球環境の壊滅的変動によるものであるという説には疑問を感じていた。
小惑星の衝突はなかった、といいたいのではない。
もちろん、小惑星の衝突が誤認だという可能性もないではないが、小惑星衝突があったということを前提としても、その影響は我々がこれまで想像していたものと違う、別の影響を招いてその結果恐竜「のみ」が滅び去ったのではないかという筋の仮説も立てられるのではないか、といいたいのである。

その理由の一つは、核爆弾数千乃至数万個分とまで呼ばれるような、それだけの壊滅的被害を受けた割には、魚類や哺乳類などはあっさり生き残って、むしろその後は哺乳類全盛といっていい程の繁栄を迎えていることにある。哺乳類の祖は恐竜時代のやや後ではあるが、2億5000程前からすでに発生し、原始的な霊長類すら小惑星が衝突する直前、或いはその2000万年も前の8500万年も前から存在していたのではないかと言われている。
小惑星衝突の後も、その後暫く恐竜以外の哺乳類を含む生命の種や数が一気に激減し、全ての生物が絶滅の危機に瀕していて進化もしばらくぴたっと止まっていたとかいうミッシングリンクの話も聞かない。確かに、その後進化の枝分かれもどんどん進み、絶滅した哺乳類の種もかなり多く存在するであろうし、当時の形態そのままで残っている種はほとんどいないだろうが、痕跡はハッキリと継承されて今に至っている。かたや、あらゆる「種」の恐竜(爬虫類の中の鳥盤目や竜盤目)の方は全く痕跡を残さない程完全に滅び去ってしまっている(しかし恐竜の仲間の爬虫類のワニやヘビやトカゲなどの小型、中型の方は、多くの哺乳類よりはるかに色濃い痕跡を残す形で、生き残っている)。

今、当時の直径10キロにも遠く及ばない直径2キロの小惑星が地球に衝突すれば、地球上の人類、いや恐らく殆どの生命を3回以上も絶滅させるほどの被害があるという。だとしたら、直径10キロもの小惑星の衝突が引き起こす被害は、一体生物を何回全滅させることになるのだろうか。恐竜が、他の哺乳類や爬虫類や魚類の傘になって守ってやったとでもいうのだろうか。

ヒトやゾウやライオンのような大きく繁殖力の低い動物は滅びるが、いろいろな所に隠れることができ、摂取する食料の量も少なくすんで繁殖力の高いネズミやウサギの類の小動物なら、生き残れるのではないか、と思うかも知れないが、これには疑問がある。たとえば、個体としてのネズミは、人間の化学や薬品などの動物実験によく使われているが、毒物や過酷な環境を与えれば、それに耐えて生き残る力は一人の人間の子供よりはるかに低いのだ。そして、実際自然環境の中にいても、生きていくには人間やライオンより遥かに多くの脅威にさらされており、寿命も短い。だからこそ、種の保存を計るために大きな動物よりも繁殖力が強く出来ている分多く、たくましく生息しているように見えるだけなのだ。「いや、絶対数は多分地球上の人間の数をはるかに上回る程多いる筈だ」と思われるかも知れないが、だとしても、一日のうちの地球上の人間の死亡者数をはるかに上回る数のネズミが、その一日のうちに他の動物の餌食になり、または病気や事故にあい、またはヒトに退治され、または寿命が尽きて、死んでいっている筈である。
逆に、個の生存より集団や群の生存率の方が問題となるような生物にとって、大きな変動や食糧危機は大問題である。
一定の地域に適応して暮らしていた小動物の集団が、仮にその地域が変動に遭遇し壊滅的な状態にさらされた場合、生き残った少ない個体同士が共食いをはじめたり、近親交配により更に弱い個体や奇形種を産んでまで生き残ろうとするケースが報告されているが、本能のバランスが崩れ、ひいては種そのものの絶滅にまで発展しかねない事態を呼び起こすことがある。現に本来繁殖力が強いとされるような小動物の絶滅種や絶滅危惧種も数多く存在している。
それに、恐竜の方が、体が大きく、皮膚も厚く、タマゴの殻だってしっかり頑丈に出来ていた筈なのだから、大きな衝撃に対する耐久性も、小さくてヤワな爬虫類や哺乳類より、ずっと優れていそうではないか。

小惑星衝突自体の衝撃や、それにより引き起こされたとされる氷河期の影響で起こった植物などの食料の激減や寒さが原因で恐竜は死に絶えた、恐竜は大きすぎた分、他の動物と違ってあっという間に食料の残りを食いつくし、餓死が加速された、などという説が最も主流なようである。
しかし、私はそれはまわりくどく、部分肥大的な解釈なのでは、と感じる。第一、何故食糧危機の影響を受けたのが恐竜だけだったのだろうか。他の動物は充分餓えをしのげる程の食料は保てていたのに?氷河期といえど、地球全体の緑が無くなって、丸裸の砂漠の惑星になったわけではないのだ(それも、先の小惑星衝突の影響の話に照らすと、直径2キロが衝突してもそうなってしまう蓋然性の方が高そうな位だが)。仮に、何か常食しているある植物の種類が不足したとしても、他に食料に適した素材を見つけるなりすればいい。また、そうやっていざという時に適応性を上げていくこと自体が進化というものではないだろうか?肉食の恐竜だって、草食の恐竜が減ったから餓えるというのなら、哺乳動物やワニなどの中型の爬虫類などを餌にすれば良いではないか?なにせ、いっぱい生き残っているのだから・・・。恐竜が他の動物に比べて、変化を許容してこれ以上進化できない程に完成しきった生き物だった、という証拠でもあるのだろうか?デジモン完全体進化(ガキネタスマソ笑)じゃあるまいし。

私は、恐竜は重力変動により滅びたのではないか、と以前から考えていた。いくらなんでも、今の地球で大きいもので30メートルもあるといわれ、しかも多くが2足歩行していたと言われる生物がこの重力に持ちこたえて生きられる筈がないんじゃないか、(しかも昔はシダ類の植物なんかも、今の木とは比べ物にならないくらい背高ノッポなものがにょきにょき立っていたとか)なんで学者も含め誰もこんな普通のことを疑問に思わないのかな、とふと思ったのがきっかけだった。そんな話を伴侶や周囲の人にいろいろしゃべっているうち、たまに冷やかし半分で立ち読みしていた超常現象系月間誌「ムー」に全く同じ重力変動による恐竜絶滅説が書かれていたのを発見して、ちょっと勇気づけられた(というか、自分だけがヘンじゃないことが分かって安心した)。何年の何月号だったかは忘れたが、多分ここ1−2年の間だったと思う。根拠はそこに書かれていることに詳しいので、興味のある方は調べた上で参照されたい(また、最近学研から、その説を詳しく書いた単行本が発行されたらしい。私は残念ながらまだ目を通していないが)。

私は、昨日の番組を見て、むしろ重力変動の「きっかけ」に思い至った。(これは以前から漠然と考えていたことではあるが)実はそれが、6500年前に地球のユカタン半島に衝突したと言われる小惑星なのではないかと。この事件自体は、多くの残留イリジウムやクレーターなどの検証によって、かなりの確度で裏付けがとられている様なので、事実として受け入れて良い事かも知れない。しかし、不思議なことに、その結果地球が全生命が滅び丸坊主になる程の壊滅状態にならなかったばかりか、その後も恐竜以外の生物はどんどん進化し、繁栄していったのである。別に、原初の地球の様態に戻って、バクテリアかアミーバに戻って1から進化をやり直したという訳でもなく、当時の進化が続行する形で保ってきている。しかも、恐竜自体も、その事件後徐々に、300万年程かけて絶滅していったのではないかと言われている。

件の番組では、小惑星が地球に衝突しそうになった場合、ミサイルで粉々に砕くという計画があるが、その破片が更に酷い2次被害を呼ぶ可能性があることから、人口衛星のようなものをなるべく地球から離れた所でぶつけ、小惑星の軌道を逸らす計画があり、現在のところそれが最も安全な方法になるとして研究が進められていると言っていたが、それがいいヒントになった。

ひょっとすると、小惑星が衝突した時、それが地球にいきなり壊滅的なダメージを与えたのではなく、それがぶつかった反動(というより、受身で空間にぐぐっと押される力)で地球の軌道がややずれてしまったのではないか。そのズレ(移動)は或る程度安定軌道に就く、または速度がスローダウンするまでの間に(もしかしたら、今でも微妙な移動が続いてしているかもしれないが)、惑星間潮汐力のバランスが変化も手伝って、300万年ほどかけて、徐々に自転の速度を上げていってしまったのではないか。

衝突時の衝撃度は全く動かないように固定されたものに高速で動く物体をぶつけるのと、ぶつけられた相手とぶつけた相手がビリヤードの玉のようにはじき合う場合、さらに柔道や合気道ではないが、衝突したり押されたりする力を抵抗せず受身の状態で推移させる形をとった場合とでは、ぶつけられた方の受ける破壊の度合いはかなり違ってくるのではないかと思われる。さらに、もし実際に当時は自転が今より遅く、たとえば大きさの割りに月ほどの質量しかなかった場合は、小惑星は現在の地球に比してソフトランディングするという結果になるのではないか。それらの要素が絡み合って力が相殺され、ある程度の破壊や環境の変動は当然免れなかったとは思うが、それにしても、その後の生命の存続を許す程の比較的軽度なもので済み、その代わり少しづつ自転の速度が増大するのに比例して地表にかかる質量も増し、恐竜の大きさではついに持ちこたえられなくなってしまったのではないか。これでは、進化するにしても、食料の内容を変えるとか、温度に適応するなどという程度ではすまない。大幅に小型化し、その上生態のパターンもがらっと変えるなどしない限り自らの体を支えきれないが、、結局とても進化のスピードは増大する自転のスピードに追いつけなかった結果、全滅してしまったのではないか。

更に、自転の速度が上がれば、地表の物体に対しては求心力が働き重力が強まる代わりに、地球の外から来る物体に対しては、遠心力が働き、小惑星も彗星も年中めちゃくちゃ
ニアミスっているにも関わらず(もっと頻繁に落ちてこられても良さそうなものだが)、6500年前の大小惑星の衝突以降は数キロ規模の小惑星の落下など全く起こらず、それ以下のものですら滅多にぶつかってこないという結果になっているのではないか。

だとすれば、これまで我々人類を含む地球上の生物が安全で安定した環境で進化し、暮らしてこれたのは、恐竜たちには悪いが、6500年前に起こった小惑星の衝突のおかげ、ということになってしまうかもしれない。人類が誕生してきた経緯すらも、その小惑星がもたらしたもの、ということになる。

なにぶん、自分は学生時代は理科、数学、科学ともオール落第していた程の全くの科学音痴、子供じみた好奇心と直感と想像力をたくましくさせた結果の思いつきを並べたにすぎないので、事実関係や理論的な間違い、無理な発想も随分あるのではないかそれ以前にそもそも愚にもつかないことを言っているのかも知れないと恐れている。それもあって、まず掲示板で提起することを思いついた。
という訳で、明らかな間違いの指摘や補足的なアイディアなども含むご意見は大歓迎します。最後まで読んでくれた方、長い戯言に付き合っていただいて、ありがとうございました。

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