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Re: 悲観主義、自己憐愍、敗北主義、泣き言、恨み節では未来は開けない 投稿者 でたらめだいきらい 日時 2002 年 10 月 12 日 01:24:53:

(回答先: 盲目の某国崇拝 投稿者 イカ 日時 2002 年 10 月 11 日 15:35:26)


男女平等規定が典型です。アメリカ憲法にはそれがありません。ですから、男性からなるGHQ上層部はそんなことかんがえもしませんでした。実は、翻訳スタッフの中に、日本育ちで、大学をアメリカで終了した白人の若きアメリカ人女性がいました。彼女はあくまで翻訳スタッフです。彼女は日本の生活をたいへん良く知っていましたし、日本のことをとても愛していました.ただ、彼女は、日本で見た光景を忘れられなかったのです.それは女性の社会的あり方についてでした.やはり、子供ながら、日本の女性が男性に隷属させられている状態に心を傷めていたと自伝で書いています(女性には相続の権利もありませんでした).彼女は翻訳と通訳の担当の分際で上層部に強く、男女平等規定を入れるよう、個人的に申し入れたのです.上層部は、当初何の関心もなく、かつ当然拒否していました.しかし、彼女の繰り返しの、勇気のある強いはたらきかけの結果、当時の日本と同様団権主義だったアメリカ支配層の考え方と全くことなる価値体系である、男女平等規定を入れることを、マッカーサーは最終的に認めたのです。思いもしない男女平等規定など、アメリカの国益には何のつながりもないと考えていたはずです。
  わたし自身、男権主義を心から憎んでいます.現在のブッシュ政権含め米英支配層、戦前の日本も歴史的に徹底した男性至上主義です。男権主義が、世を破壊的に導いている原理の一つと考えています.そのようなわたしに取って、若きアメリカ人女性の、アメリカを代表してというのではなく、世界の女性を代表して賢明に働きかけてくれた、その熱い情熱と正義感に強い敬意の念と感謝の気持ちを捧げる者です。GHQは非常に若い男女のスタッフに、憲法条文を非常に短時間で書かせています.若い彼らは世界の憲法典を歴史に名高い権利の章典をふくめ、すべて集め研究したといいます。GHQ上層部は基本的には、戦争の専門家ですが、法規範や憲法規範の専門家ではありません。日本の法規範の原案形成を若い連中にまかせていたのです。
  また、日本政府が独自に作っていたものとは別に、日本の知性のトップを代表する学者グループによる民間側により第三の憲法草案がありました。これは日本政府の旧弊を踏襲したものとも全く違い、たいへん開明的なないようでした。この草案はGHQにとどけられていました。上層部は日本政府のものは、レベルが低いと判断。アメリカ人の青年たちのつくったものに、いわば日本の民間の側の価値をブレンドする形でGHQは草案をまとめていった経緯がありました。日本の議会側も、その草案をよく検討しました.当時マッカーサーは、あくまで民主的手続きをへてつまり、日本の議会検討の上、通過することを願っており、もし、通過しなければ、内容を再検討すると考えていたのです。しかし、日本側の議員の吟味は、これで良し、とゴーサインをだしたのです。
  つまり、日本国憲法は米国支配層の思惑などと無縁に、若き理想にもえる20代アメリカ人男女、そして日本が当時ほこる在野最高の頭脳、日本の戦後発の総選挙後の新生議会を構成する新しき日本人たち、及び、圧倒的な一般日本人の賛意の共同作業として、速成され成立したという事実があるのです。議員なりたての若き中曽根氏もこの新憲法の意義を青春の情熱を代表して、ふれまわっていました。当時の日本人をみくだしたような、敬意をはらわないあなたの見方にわたしは与していません。いわば庶民の価値を代表していた民間・在野の憲法草案(憲法学の高野教授率いる)も、たいへんな知恵の結晶、学術の結実として存在しており、ショックをものともせず、励精沈着、落ち着いて、立派なものをつくっています。日本人の民間人の判断力は相当なものがあったのです。

あなたは日本国憲法の生成過程についての知識を全くお持ちでない上で現在のあなたの判断に到達している模様です.失礼ですが、偏頗な知識では偏頗な判断しかでてきません。失礼ですが、はっきりいって、あなたの不勉強を棚に上げてもらってはこまるのです)

またつくづく思いますに、一つはわれわれの人生観の違いがおおきくよこたわっているようです.わたしは、過去に我が身に降りかかった不幸を、すべて他人のせいだと考えたり(韓国人はそう考えます.韓国の災難はすべて外国勢力のせいなのだそうです。地域主義で国内で団結する力をもてなかった知恵の限界を直視しません。また過去の呪詛をいわゆる「恨」で長時間もちつづけます)、それをいつまでも恨みに思ったりする性格ではありません。それはそれでとりあえず受け入れて、今そして明日をどう生きていくかに関心があります。わたしは、過去ばかりをみて、弱音、泣き言、愚痴、不平不満、呪詛、恨み節、自己卑下、被害者意識、自己憐愍を得意とする人々との交際を避けています.悲観的、非建設的な世界観の人々とは話をしても、非生産的で時間の無駄だと考えています。つまり、自分の泣き言を正当化する部分や事実のみを拡大的にみたりする人たちとは、御縁がないと考えています.わたしは過去は過去ときっぱり割りきる人生観を選んでいます。弱音・泣き言・愚痴・不平不満・恨み・被害者意識・自己憐愍は持たない人生観をもっています。それを人生の無駄とかんがえています。
  日本国憲法が嫌なら明日に向かって変えていこうではありませんか。かえるべきところは変えていこうではありませんか.それなのに、どこが不満でどこを変えたいということが思い付かない、提示はできないというなら、それは泣き言・恨み節というほかないわけです。あなたの人生観の限界にわたしの貴重な時間を注ぎ込むことはできません。

原爆を落とした、支配層の決断には理性に基づく厳しい批判をもっていますし、こうした低劣な判断を封じ込める社会的原理や憲法規範をどうしたら、作れるのか、そうした責任感ある立場でものを考えています.やはり、今・現代憲法規範
の価値体系は、非常に限界がある、限界にたっしたとかんがえており、新しい進化の時代に突入しているとみております。だからこそ、人々が、現在の憲法体系のどの部分に限界を感じているのか興味をもっているわけです。

ですから失礼ですが、少なくともわたしにむかって、もうその恨み節を歌うのはやめてください。ほかの投稿者の同調者とともに内輪でそれを合唱されるのはかまいませんが。

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