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「微温主義」の有効性について
投稿者 せいがく 日時 2002 年 11 月 16 日 07:01:15:

(回答先: せいがくさんへのレス:「行きつくところは自由主義経済からの離脱か」 投稿者 あっしら 日時 2002 年 11 月 15 日 13:47:35)

あっしらさん、こんにちは。
>「行きつくところは自由主義経済からの離脱か」という問いかけをいただきましたが、それを微温主義的に徐々に納得してもらうことで実現したいというのが、私の一貫とした立場です。
>できるだけ、「それが利益になる」という自由主義的判断で実行することを願っています。

あっしらさんに微温主義者を命名したのは、匿名希望氏だったと記憶していますが、私は別の評価をしています。デフレ不況の只中に経済論理の大転換を迫り、優良企業の給与アップを求めることや、新保守主義的税制思想(金持ち優遇)に決別している点などからして、あっしらさんは十分にラディカルだと言えます。思想はラディカル、政策はマイルドという言い方の方が当たっているかも知れませんね。

で、あっしらさんの考えだとこうなると思うんです。「この理論は正しいはずだ。その証拠にこの理論は論駁されていない。理論が正しいのならいずれそれが人々に理解され、そういう経済社会に変わって行くはずだ。災厄を伴わない変わり方が望ましいね。」と。ここで私はマルクス経済学を引き合いに出したいと思います。マルクスの経済論理はかつて、世界中の最高の知性から真理であると確信されていました。私はちょっとかじっただけですが、宇野弘蔵なんていう大先生はマルクスよりもマルクス経済学を理解していたのではないかと思うくらい精緻な理論を展開しています。しかし、マルクス経済学は世界を変える事はできませんでした。誰も宇野マルクス経済学を論駁できなかったにもかかわらず、です。このことは、理論(論理)と現実がどういう関係にあるのかを知る良い事例だと思います。

退蔵される余剰通貨が経済低迷の根幹にある、というご指摘は大変重要だし、真実だと思います。しかし、それを解消するために、「経済論理」を理解し、自主的に供給増(給与増)を行うべきだ、というところに無理がある感はどうしても否めません。「給与増を行って目先損したように見えても回りまわってそれが拡大して帰ってくるのだよ」と言われても個々の経営者にとっては目に見える今の利益と(それを犠牲にして得られる)将来の不確実な利益とでは前者を取ってしまうことを責められません。合成の誤謬は超えがたい壁に見えます。 

前述のマルクス経済学と同じように「崇高な理論」で現状を変えて行くという手法よりも、資本主義を是認し、余剰通貨の発生もとりあえずはやむなしとし、いかにその弊害を小さくし、解消してゆくかという現実的な手法しか取り得ないのではないでしょうか。別のスレではそのために政府紙幣を使うべきだとされ、私などは構造改革と大規模セーフティ・ネットを提案しましたが(そしてインタゲ、円安論、財政出動など巷にも議論百出ですが)、いずれにせよこうした実現可能な政策しか実際には取りえないのだろうと考えています。

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