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市場悲鳴！「国葬後の株高」期待外れ…止まらぬ日米の株価下落、上昇は2024年からか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/312088
2022/09/30 日刊ゲンダイ
この先どうなる？（Ｃ）日刊ゲンダイ
いつ下げ止まるのか。日経平均株価がズルズルと下がりつづけている。
28日の東京株式市場の終値は、前日比397円89銭安の2万6173円98銭だった。直近の高値（2万8614円63銭）をつけた13日から、わずか2週間で2400円以上も値下がりしている。翌29日は同比248円07銭高の2万6422円05銭と反発したものの、市場関係者は3月9日につけた年初来安値2万4681円を割り込んでしまうと不安視しはじめている。
「国家イベントだった9.27安倍国葬が無事に終わったら、株価は上がるはずという期待があったのに、翌日に下げてしまった。9月末は、3月決算企業にとって中間決算期なので経営者も株高を期待していた。それでも下げるのは地合いが悪いということでしょう。しかも、12月決算の米ファンドは、利益確定のために10、11月と日本株を売ってくる可能性が高い。東京市場は年内はダメかも知れません」（大手証券マン）
日本株が下げているのは、NY株が下落していることが大きい。ダウ平均株価は6営業日連続で値下がりし、27日の終値は2万9134ドル99セントと、今年の最安値を更新している。
上昇は2024年からか
この先、株価はどうなるのか。経済評論家の斎藤満氏はこう言う。
「日本もアメリカも、まだまだ株価は下がる恐れがあります。来年いっぱい、株安がつづいてもおかしくありません。たとえ景気が悪化しようが、株価が下落しようが、米FRBは金融引き締めをつづける可能性が高いからです。2024年の大統領選での再選を考えているバイデン大統領は、24年を好景気で迎えるために、23年に一気にインフレ退治をやってしまう方針のようです。となると23年のアメリカは景気悪化を避けられない。NYダウもさえないでしょう。その時は、NY市場と連動している東京市場も下げ基調になるはずです」
足元で加速している「円安」がつづくと、東京市場はさらに下落しかねないという。
「外国人投資家にとって円安は、日本株を割安で買えるチャンスです。でも、円安が止まらないと、ドル換算した時、買った日本株の価値がドンドン下がってしまう。円安がストップしない限り、外国人投資家は怖くて日本株を買えないはずです」（斎藤満氏）
これから東京市場は、アベノミクスのツケを払わされることになる。
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