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<コラム 筆洗>詩人萩原朔太郎は酒が好きだった。『宿酔の朝に』で二日酔いを…
2025年12月27日 07時00分 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/458844?rct=hissen
詩人萩原朔太郎は酒が好きだった。『宿酔の朝に』で二日酔いをのろった。
<泥酔の翌朝に於けるしらじらしい悔恨は、病んで舌をたれた犬のようで、魂の最も傷々しいところに嚙みついてくる。夜に於ての恥かしいこと、醜態を極めたこと、みさげはてたること、野卑と愚劣との外の何物でもないような記憶の再現は、砒毒のような激烈さで骨の髄まで紫色に変色する…>。詩人は、身に覚えのある者の胸をえぐる言葉を紡ぐものである。
酔って狼藉(ろうぜき)を働いたことが事実であるなら、その警察官は翌朝、どんな思いを巡らせたのだろう。名古屋の円頓寺(えんどうじ)商店街の豊臣秀吉像の首部分が8月に折られた事件に愛媛県警の警察官が関与した疑いが強まり、器物損壊容疑で書類送検される方向という。
愛知に出張中の夜、強化プラスチック製の像の頭部を両手でつかんで回し、首部分を折った疑いがある。酒に酔っていたらしい。
警察官も時に酔っていいと思うが、器物損壊は一線を越えている。本来なら酔っぱらいを保護する役回りの警察官が大虎になり、事を起こしてしまったのか。残念である。
朔太郎は『宿酔の朝に』でこうもつづる。<ああ泥酔と悔恨と、悔恨と泥酔と。いかに悩ましき人生の雨景を蹌踉することよ>。泥酔と悔恨を繰り返し雨中をふらふらするのが人生だとしても、悔やんでも悔やみ切れぬことはしないに限る。
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