１．活性酸素の無毒化
　　　　生体は活性酸素から防御するためSODという酵素を作って応戦しますが、
　　　　亜鉛はこのSODを構成するためには欠かせない。
　２．生体膜の安定化
　　　　生体の基本単位である細胞を囲む細胞膜には脂質が多く、活性酸素によって
　　　　ダメージを受けやすい。
　　　　亜鉛はその抗酸化作用により、細胞膜の酸化を抑え、安定に保つ働きがある。
　３．細胞分裂の際のDNAの複製に関与
　　　　亜鉛不足でDNAがきれいに分かれないと正常な細胞が生み出されないので、
　　　　細胞の老化が始まったり、がんになったりする。
　４．傷口の治りを早める
　　　　傷口が塞がるということは新しい細胞が産まれているということなので、
　　　　どんどん亜鉛が使われる。
　５．皮膚の健康維持
　　　　亜鉛はビタミンCとともに、肌の弾力性を保つコラーゲンの合成に必要。
　６．味覚・嗅覚の保全、唾液の分泌
　　　　味覚や嗅覚を正常に保つ。唾液を分泌する細胞にも亜鉛は不可欠。
　７．子どもの成長
　　　　亜鉛は成長ホルモンの機能維持や、骨の成長にも必要。
　　　　骨粗鬆症の予防もカルシウムのほか、亜鉛があって初めてカルシウムは骨になる。
　８．妊娠の維持
　　　　妊娠の初期の亜鉛を不足させると、奇形児の産まれる率が高くなる。
　　　　その結果、早産も増える。
　　　　亜鉛は細胞分裂に関わっていて、胎児が成長するために母親の体内の亜鉛が大量に使われる。
　　　　そのため妊婦は、妊娠週数が多くなるほど血清の亜鉛値は減少。
　　　　母体の亜鉛不足は、赤ちゃんの成育にも影響を与える。
　９．性腺分泌の活性
　　　　アメリカでは亜鉛は「セックスミネラル」と呼ばれて、精子を作ったり、卵子の発育を
　　　　良くする作用がある。
　　　　亜鉛不足になると性欲が減退したり、生理不順を招く。
　　　　また精液中の亜鉛はカルシウムやマグネシウムに匹敵するほど高濃度に含まれていることや、
　　　　精液中の亜鉛濃度が精子の数や運動量を左右するということも確認されている。
　１０．ニ酸化炭素の移送に関与
　　　　亜鉛と関わる酵素で一番数が多いのは、赤血球の中に入っている炭素脱水酵素。
　　　　細胞が出した二酸化炭素を分解する炭酸脱水酵素は、亜鉛がなくては作用できない。
　１１．アルコール分解
　　　　　アルコールを分解するアルコール脱水酵素は、亜鉛がないとアルコールを
　　　　　分解できないため、悪酔いをする。
　１２．免疫形成
　　　　　T細胞やNK細胞など、免疫を作る細胞の働きに大きく影響。
　　　　　亜鉛を豊富に摂取をしていると風邪を引きにくくなる。
　１３．血中コレステロールの調整
　　　　　亜鉛が足りなくなるとLDLコレステロール＝悪玉コレステロールの酸化が進み、
　　　　　それが動脈壁に沈着して血管が狭くなり、高血圧や動脈硬化を引き起こす。
　　　　　亜鉛は、その抗酸化作用により、LDLコレステロールの酸化を抑える。
　１４．視力の維持
　　　　　少しの暗くなるとものが見えにくくなる夜盲症はビタミンAが関与していると
　　　　　いわれるが、ここにも亜鉛が関与。
　　　　　ビタミンAの代謝に亜鉛が不可欠。
　１５．精神の安定化
　　　　　脳内で記憶を司る海馬には亜鉛が多く存在し、記憶力にも必要といわれる。
　　　　　また、よくイライラしたり、攻撃性の高い人、うつ傾向のある人は、
　　　　　亜鉛の摂取が少ないといわれる。
　　　　　人体で有用な働きは、300を超えるさまざまな酵素を活性化。

　※　この資料は２００９年にネットで見つけて、以来時々見て思い出すのが習慣。
　　　出展がどこかは忘れてしまった。

　以上