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サウジアラビア王国とUAEによるアサド接近の動きは、エリートが政権に留まるための保証人としてのロシアへの投資が狙い(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/667.html
投稿者 赤かぶ 日時 2021 年 6 月 24 日 08:40:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

サウジアラビア王国とUAEによるアサド接近の動きは、エリートが政権に留まるための保証人としてのロシアへの投資が狙い
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2021/06/post-ec1135.html
2021年6月22日 マスコミに載らない海外記事


マーティン・ジェイ
2021年6月21日
Strategic Culture Foundation

 アメリカは世界の大部分には「回帰」したかも知れないが、中東にとっては、この地域におけるオバマ「ソフト・パワー」風への「回帰」だ。

 湾岸協力会議諸国は本当に、反乱を生き残り、政権に留まる方法をアサドから学ばなければならない。だが彼が本当に彼らに教えることができるのはモスクワの扱い方だ

 6月初旬、湾岸アラブ諸国指導者が、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領の完全な同盟者になる方向に動いているという中東からのニュースで世界は揺り動かされた。今や、サウジアラビアが最後に時流に加わり、全ての湾岸諸国が、ダマスカスで大使館を再開しており、これらの湾岸協力会議諸国の新たな姿勢は、彼をのけ者状態から脱出させたどころか、彼を受け入れているのだ。まもなく、アラブ連盟、世界中で、そのメンバーが非常に良い昼食を食べ、午後の演説中、しばしば居眠りして新聞に書きたてられることで知られる、アラブのエリート連中が議論するだけで行動しない集団に、シリアが復帰することになるだろう。

 表面的には、この動きは実利的で、更に学識さえある。アサドは、大半の(全てではない)湾岸協力会議諸国が激しく憎んでいる連中、ムスリム同胞団と戦い、打倒し、反革命に勝利した究極の生存者なのだ。

 それでも、同じ湾岸アラブ諸国が、現在、ジョー・バイデン政権に、シリアに対する制裁を撤廃する頃合いだと説得するため、ワシントンで影響力を使う状態には若干の皮肉がある。実際、それは「勝てない相手なら仲間になれ。」という、この極端な対応に向けて、サウジアラビア、UAEと他の国々を押しやったのはバイデン手法だ。アメリカは世界の大部分には「回帰」したかも知れないが、中東にとっては、この地域におけるオバマ「ソフト・パワー」風への「回帰」だ。

 そして、これら安定感がない諸国のエリートにとって、これが意味するのは、アメリカが、もう一つのアラブの春革命のために彼らの手助けをしていたのを忘れることだ。

 トランプなら彼らに政権を掌握させておくため最善を尽くすだろうと彼らは信じていたかもしれない。彼らは、バイデンでは、それは不可能で、自分が本当は孤独なのを知っている。

 そして、そこにこそ、アサドが登場するのだ。

 湾岸協力会議諸国は、新しい拷問技術のような独裁的統治の暗黒面にも適用できそうな、反乱と戦った彼の経験について、情報や諜報情報をアサドと交換することを望んでいるのは、絶対的に本当だが、湾岸協力会議諸国が、アメリカが彼らの対処の手助けをするとは信じない、イランという新しい、より強い脅威に対処するためのパイプ役としてアサドは、非常に有用なはずだ。

 強硬派大統領に率いられる、より強いイランには、極端な措置が必要で、これらの湾岸アラブ諸国は、もし彼らが、彼の汎アラブ主義の関心をそそりながら、アサドを連絡係、裏ルート交渉者として利用できれば、緊張を静めるのに有用だと彼ら危険を分散させているのだ。実際、この考えは何ら新しいものではない。2007年、EUとアメリカは、アサドをまったく同じようにハマスやヒズボラやイランとやり取りするために使いたいと望んでいた。

 だが、ここには見掛け以上のものがあるのだ。

 湾岸協力会議国が、アサドと彼らの関係を復活させる本当の狙いは、ロシアだ。2015年9月、モスクワがシリア戦争に介入した時、アサドはシリアに到来したロシア空軍のおかげで、権力の座にい続けたのだ。プーチンの手助けがなければ、シリアは今頃イスラム過激派に支配され、まとまった一つの国ではなかっただろうから、この形勢を一変させたものこそ、アサドが、今日依然政権を握っている主な理由だ。

 だからアサドと親しくすることは、ロシアに一層近くなることを意味する。実際、一部の湾岸アラブ諸国指導者は、既にジョー・バイデンの下で、アメリカとの関係を維持するのが益々困難になる中、ロシアと武器商談を話し始めている。それら協議がニュースが出た瞬間、不平を言ったワシントンの激怒をかき立てたが、どこまで進んいるかは不明だ。バイデンは、サウジのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子、エジプトのシーシー大統領や、アブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザイド・ナハヤン皇太子などの独裁指導者を支配し、人権で中東を服従させようと願っているが、同じ国々が、アメリカ兵器製造企業に、忠誠を保持することも望んでいる。

 多分それらの協議で、プーチンの首席補佐官は、例えば、ジェット機と戦車に関する巨大商談は、それらの武器がモスクワの同盟諸国には使われないという、なんらかの保証がなければならないだろうと述べた。もちろん湾岸協力会議諸国は、どこで製造されるにせよ、ジェット機を、イランに爆弾を投下するためには決して使うまい。それは考えられない。だが彼らは、この地域で、イランの同盟者や代理人を爆撃するかもしれない。

 アサドに接近する動きとしては、新商談署名前にロシアをなだめる可能性が極めて高い。もしこれら湾岸協力会議諸国がロシア兵器をアサドと共に戦う代理部隊やヒズボラやイラク内のフーシ派イラン民兵に使わないことに同意できれば、アサドとの新しい関係は彼らにとってお互いに有利なものになる。この商談は、シリアで、依然反政府派支援者で、ロシア武器商談にはまず署名しないだろうカタールを孤立させ、サウジアラビアと首長国連邦は愉快で笑いが止まらなくなる。それでもカタールは、終盤で枢要な当事者だということが分かるかもしれない。どんな蜂起でも起きれば、その武力で彼らを政権の座に保つというモスクワの暗黙の合意を得て、湾岸協力会議諸国が武器購入に進めば、世界最大の米軍基地の一つを有するカタールは、ワシントンに一層暖かく歓迎されるだろう。

 マーティン・ジェイは、イギリスのデイリー・メイル記者として、モロッコ本拠とする受賞したイギリス人ジャーナリストで、CNNやユーロニュースのため、アラブの春について報じた。2012年から2019年まで、彼はベイルートを本拠として、BBC、アルジャジーラ、RT、DWなど多くの国際メディアや、イギリス・デイリー・メイル、サンデー・タイムズやTRT Worldでフリーランス・ベースで働いた。彼は、多数の主要メディアのために、アフリカや中東やヨーロッパのほぼ50カ国で働いた。彼はモロッコ、ベルギー、ケニアとレバノンに暮らし、働いた。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2021/06/21/assad-move-ksa-uae-all-about-investing-in-russia-as-guarantor-elites-remain-power/

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コメント
1. 赤かぶ[137915] kNSCqYLU 2021年6月24日 08:41:56 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[36700] 報告

2. 2021年6月26日 12:34:40 : HGBydBYcW6 : TW5xc21xRURvUVk=[218] 報告
サウジアラビアは外交・防衛面ではアメリカとべったりと思われているがイスラムの戒律は厳しく酒などなかなか飲めない。アメリカと結びついているのは王族などの支配層で石油利権の金のために結びついているだけ。それと武器輸入の利権。

サウジアラビア国内は、石油以外競争力のある産業、それで製造業もろくにない。
国内でたいていのものは生産できるイランとは比べるべくもない。

3. 2021年7月22日 14:59:10 : hpUZTLse7k : VFhCRWo4bG51d3c=[19] 報告
>2021/06/14 ― イスラエル エルサレムで13日、
>ネタニヤフ首相の退陣が決まったことを喜ぶ人々.

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