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露国からEUへ天然ガスを運ぶノード・ストリーム2の建設妨害を米国は諦めた(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/729.html
投稿者 赤かぶ 日時 2021 年 7 月 23 日 11:17:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

露国からEUへ天然ガスを運ぶノード・ストリーム2の建設妨害を米国は諦めた
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202107230000/
2021.07.23 櫻井ジャーナル

 アメリカ政府とドイツ政府はロシアからEUへ天然ガスを輸送するパイプライン、「ノード・ストリーム2」を完成させることで合意したようだ。アメリカはこのパイプライン建設を執拗に妨害、建設に携わる会社は「制裁」の対象にしてきたが、すでに建設は98%を終えている。ロシアを敵視しているウクライナは建設阻止を訴えているが、アメリカ政府から静かにしているように言われたという。

 ウクライナと同じようにノード・ストリーム2を完成させるなと訴えていたのはポーランド。1600年当時に存在した「ポーランド・リトアニア連邦」の復活を夢見る勢力がポーランドには存在する。この「夢」はバルト海とエーゲ海に挟まれた中央ヨーロッパにカトリックの帝国を作ろうという「インターマリウム」構想と重なる。インターマリウムを作り上げることに成功すれば、ロシアとドイツを分断することができる。

 その構想を実現しようと活動していたひとりがユセフ・レッティンゲルなる人物。ヨーロッパをイエズス会の指導の下で統一しようとしていた。レッティンゲルはポーランド生まれで、第2次世界大戦中はロンドンへ亡命していたポーランドのブワディスラフ・シコルスキー将軍の側近だ。

 レッティンゲルは1952年にオランダのベルンハルト(ユリアナ女王の夫)へ近づき、その人脈を利用してアメリカのハリー・トルーマン政権やドワイト・アイゼンハワー政権につながる。そして1954年にビルダーバーグ・グループが創設された。生みの親はレッティンゲルだ。

 ビルダーバーグ・グループは1948年に作られたACUE(ヨーロッパ連合に関するアメリカ委員会)の下部機関。ACUEはアメリカやイギリスがヨーロッパを支配する目的で設立した組織で、イギリスのウィンストン・チャーチルやアメリカのアレン・ダレスたちが参加していた。シティとウォール街、つまりイギリスとアメリカの金融資本だ。

 ソ連消滅後、ロシアとEUは天然ガスで結びつきを強めていた。ロシアからEUへパイプラインで運ぶのだが、その大半がウクライナを通過する。そこでアメリカやイギリスはウクライナに反ロシア体制を建設しようとする。そこで2004年から05年にかけて行われたのが「オレンジ革命」にほかならない。

 ロシアとの関係を重視するビクトル・ヤヌコビッチ政権を排除し、米英が支援していたビクトル・ユシチェンコにすげ替えたのだ。ユシチェンコは2005年1月から10年2月まで大統領を務めて新自由主義を導入、国民は塗炭の苦しみを味わうことになる。

 そして2010年にヤヌコビッチが大統領に返り咲く。アメリカはまたこの人物を排除しようとするが、「カラー革命」は通じない。そこで仕組まれたのがネオ・ナチを利用したクーデターだ。2013年9月にはポーランド外務省がウクライナのネオ・ナチ86名を大学の交換留学生として招待、ワルシャワ郊外にある警察の訓練センターで4週間にわたって暴動の訓練をしたとポーランドで報道されていた。

 2013年11月になると、キエフのユーロマイダン(ユーロ広場、元の独立広場)でカーニバル的な雰囲気の反政府集会を開催、12月に入ると50万人が集まったとも言われている。

 年明け後、広場ではネオ・ナチのメンバーが登場して暴力行為をエスカレートさせ、2月に入ると棍棒、ナイフ、チェーンなどを手にしながら石や火炎瓶を投げ、ピストルやライフルで銃撃を始めた。そしてヤヌコビッチを排除したのだ。クーデター派はヤヌコビッチを拘束、あるいは殺害するつもりだった可能性があるが、そうした展開にはならなかった。

 しかし、米英の巨大資本を後ろ盾とするネオ・ナチがウクライナの実権を握り、ロシアからEUへ天然ガスを輸送するパイプラインを抑えることには成功。このクーデターを仕掛けたアメリカのネオコン(シオニストの一派)はEUから天然ガスの供給を断ち切り、ロシアから天然ガスのパーケットを奪ったことでEUとロシアを弱体化できると考えたのだが、そうしたことにはならなかったのである。ポーランドやクーデター後のウクライナと違い、ドイツやフランスはロシアとの関係を断ち切るそぶりは見せなかったのだ。

 そうした中、奇妙な出来事が続く。例えば、ロシアとの取り引きを拡大していたフランスの大手石油会社トタルの会長兼CEOだったクリストフ・ド・マルジェリが2014年10月にモスクワ・ブヌコボ空港で事故死している。その3カ月前、ド・マルジェリは石油取引をドルで決済する必要はなく、ユーロの役割を高めれば良いと主張していた。

 フランスの自動車会社ルノーの会長で、日産の会長でもあったカルロス・ゴーンも2014年当時、ロシアでの自動車販売を推進する姿勢を見せていた。そのゴーンをアメリカの従属国である日本の当局は怪しげな容疑で逮捕している。

 また、ドイツのフォルクスワーゲンは2015年9月にロシアでエンジンの生産を始めたが、その2週間後、アメリカのEPA(環境保護局)は同社の販売している自動車の一部が排ガス規制を不正に回避するためのソフトウエアを搭載していたと発表した。それでもドイツとロシアとの関係は続き、今年にはドイツの自動車メーカー、ダイムラーがメルセデス・ベンツの新しい組み立て工場がモスクワ近郊に完成させている。

 一方、ロシアはエネルギー資源の安定した供給源を求めていた中国に接近するが、これは中国にとって願ってもないことだった。アメリカは中国のエリートを手なずけているので自分たちから離れることはないと考えていたのかもしれないが、判断が甘かった。ウクライナのクーデターや香港における「佔領行動(雨傘運動)」でアメリカやイギリスの正体を知り、政策を劇的に変化させたのだ。

 そして2015年6月、ロシアのガスプロムはロイヤル・ダッチ・シェルなどとノード・ストリープ2の建設で合意する。ロシアのビボルグからバルト海を南下してドイツのグライフスバルトへつながるノード・ストリームがすでに存在しているが、これに並行して新たなパイプラインを建設することにしたのだ。

 その後、アメリカはノード・ストリーム2の建設を執拗に妨害、建設に携わる会社は「制裁」の対象にするが、ロシアの天然ガスをドイツは放棄できない。これは国家存亡の問題である。このパイプライン建設の妨害をこれ以上続けると、アメリカとドイツとの関係は決定的に壊れてしまう可能性があった。ジョー・バイデン政権はノード・ストリーム2の建設を認めざるをえなかったのである。


 

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コメント
1. 赤かぶ[141866] kNSCqYLU 2021年7月23日 11:18:14 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[40651] 報告

2. 茨城市民[284] iO@P6Y5zlq8 2021年7月23日 14:33:38 : L7K5kePxVQ : RmZsblR3TG45RTI=[23] 報告
>ロシアの天然ガスをドイツは放棄できない。これは国家存亡の問題である。

〇なるほど、分かりやすい。
 一般の報道を見ると、ドイツはアメリカと同じくロシアを批判しているように見えるけど、ロシア天然ガスについては別という感じでしょうか。

3. 2021年7月23日 14:55:52 : o74Nxlzt1s : L0xxZFF4SjVPL0k=[67] 報告
オバマが妨害していたというのは分かるとしても、トランプも四年間、本当に妨害していたのかな。
4. 2021年7月23日 16:29:46 : Ft5PhGZaus : eVhpVlpSams1eTY=[1021] 報告
 アメリカは「経済制裁」なんて言う言葉を捨ててしまいな。どんなことをやっても、スルリと抜けられてしまうからね。どこの国とどんな取引をするのが国家存立の基盤であることをどの国も知っている。米国に従っても「見返り」は薄い、シャブシャブだもんね。
5. 2021年7月29日 06:50:38 : o74Nxlzt1s : L0xxZFF4SjVPL0k=[73] 報告
>3

本当に妨害していたみたいだね。

トランプとプーチンの関係は、けっこう微妙だったようだ。

6. 2021年8月03日 11:35:09 : HGBydBYcW6 : TW5xc21xRURvUVk=[537] 報告
石油関連商品をドル以外の通貨で決済するようにすれば、アメリカの力は失われる。
ルーブルか人民元か、日本円でもよろしい。

巨額の貿易赤字を抱えるアメリカドルではその可能性は広がる。

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