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新たな脅威に？「おなら」でコロナウイルス拡散リスクを英国閣僚が懸念
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/293064
2021/08/08 日刊ゲンダイ
密でのオナラはNG（Ｃ）日刊ゲンダイ
〈ケツにマスクをしないと！〉〈旦那と子どもを隔離しなきゃ〉――。英国発の“クサ〜い”話題を巡り、海外のSNSが盛り上がっている。
コトの発端は、英高級紙「テレグラフ」（７月23日付）が〈閣僚は言った「コロナウイルスはおならで拡散する」〉と見出しを打った記事だ。
テレグラフによると、非公式の場で英国の閣僚が、トイレの個室などの閉鎖空間では新型コロナウイルスがおならで拡散する可能性があると指摘。英国の専門家は“おならリスク”に関する論文を発表していないが、この閣僚は他国の「信頼できそうな証拠」の文書を読み、「豪州で同じトイレを使用した２人について感染したウイルスのゲノムを調べたところ、関連があることが分かった」と語ったという。
英首相報道官は、おならがウイルスを拡散するリスクについて「知らない」「我々は最新の科学的な知見を参考にしている」と踏み込まなかったが、「うさんクサい」で片づけてしまうのも早計だ。
実際、米科学者連盟に所属するエーグルディン博士（公衆衛生）は自身のツイッターにテレグラフの記事を引用し、〈過剰に反応する必要はないが、用心はすべきだ〉と警鐘を鳴らしている。
豪の医師も昨年4月に注意喚起
インドの研究チームも昨年９月、〈感染者のおならを介した感染も考えられるが、それを示すデータはない〉とする一方、〈いくつかの調査によると、おならは細菌を拡散する恐れのある微粒子を伝播する傾向を持つ〉と分析。豪州の医師は昨年４月、「社会的距離と安全を保つ観点から我々がすべきことは……他人の近くでおならをしないこと、そして、下半身が裸のまま、おならをしないことだ」――と注意喚起していた。
実際のところ、おならによる感染リスクはどの程度なのか。医学博士の米山公啓氏がこう言う。
「研究成果を示して証明するのは困難ですが、胃腸炎などを引き起こすウイルスの場合、胃腸内でも感染力が強いため、おならによって拡散し、誰かに感染するリスクは考えられる。したがって、理論上は、胃腸に存在するコロナウイルスの感染力が強ければ、おならによって拡散し、他人に感染させることはあり得ます」
拡散防止のカギはやはりパンツ。しばらくノーパンはやめた方がいい。
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