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米副大統領はベトナムに対し、経済状況を無視して反中国政策を要求(櫻井ジャーナル)
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投稿者 赤かぶ 日時 2021 年 9 月 04 日 21:33:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

米副大統領はベトナムに対し、経済状況を無視して反中国政策を要求
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202109040000/
2021.09.04 櫻井ジャーナル

 カマラ・ハリス米副大統領が8月22日から東南アジア諸国を歴訪したが、特に注目された国はベトナムだ。その際、ハリスはベトナム政府に対し、アメリカに従い、中国を恫喝するように要求した​​という。ベトナムと中国は領海問題で対立しているが、その一方で重要な貿易相手でもある。「COVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)騒動」で経済は世界的に低迷しているが、それでも重要な取り引きの相手だ。経済を無視した要求にベトナムが簡単に従うとは思えない。

 アメリカの外交を支配しているシオニストは1991年12月にソ連が消滅した時点でアメリカが「唯一の超大国」になり、どの国に気兼ねすることなく行動できるようになったと認識した。国連重視を打ち出していた細川護熙政権が潰されたのはそのためだ。

 シオニストの一派であるネオコンは、世界制覇を実現するための「詰め」の作業を1992年に始動させた。いわゆる「ウォルフォウィッツ・ドクトリン」だ。ソ連が消滅した後、ロシアを含む旧ソ連圏はウォール街やシティに巣くうアメリカやイギリスの巨大金融資本の属国になり、中国を最も警戒すべき「潜在的ライバル」と考えた。ソ連亡き後、EUや日本も潜在的ライバルであり、叩かれることになる。

 同時にエネルギー資源の宝庫である中東にも矛先を向けるが、米英にとって好都合なことに、2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターとバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃され、人びとがショックを受けて呆然としている間に攻撃と無関係なイラクを先制攻撃した。

 ウォルフォウィッツ・ドクトリンはロシアが米英金融資本の属国だという前提で作られたのだが、21世紀に入ると、ウラジミル・プーチンを中心とする勢力が曲がりなりにもロシアを再独立させることに成功してしまう。ところがネオコンは軌道修正を嫌い、ロシアを再び属国にしようと目論む。そして2014年2月にウクライナでネオ・ナチを使ったクーデターを成功させたわけだ。アングロ・サクソンの支配者は19世紀からウクライナをロシア支配の鍵を握る国と認識していた。

 このクーデターでロシアとEUを分断、それぞれを弱体化させるつもりだったのだが、思惑は外れる。ロシアとEUを完全には分断できず、ロシアと中国が接近、今では「戦略的な同盟」関係にある。アメリカの支配者やその影響下にある人びとはロシアと中国の接近にショックを受けていた。これ以降、ロシアと中国、どちらかを攻撃すれば、自動的にもうひとつの国も敵にしなければならなくなったわけである。

 ジョー・バイデン政権はバラク・オバマ政権と同じようにロシアを敵視する政策を進めているが、同時にドナルド・トランプ政権と同じように中国を挑発している。アメリカは3月8日から韓国と合同で大規模な軍事演習を実施、3月12日にはアメリカ、日本、インド、オーストラリアの「クワッド」と呼ばれる4カ国の首脳がオンライン会議を開いた。

 3月15日にはアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースチン国防長官が日本を訪問、茂木敏充外相や岸信夫防衛相と会談し、その際にブリンケン国務長官は中国の「威圧的で攻撃的な姿勢」を批判した。​オースチン国防長官は3月18日、アメリカ軍は朝鮮を「今夜にでも攻撃する準備ができている」と口にしている​。

 3月18日と19日にはアメリカと中国の外交責任者がアンカレッジで会談、アメリカのブリンケン国務長官と国家安全保障補佐官のジェイク・サリバンは中国の楊潔篪中央外事活動委員会弁公室主任と王毅外交部長を威嚇したが、中国に反撃されて失敗した。

 その後、7月25日にウェンディ・シャーマン国務副長官が天津を訪問し、翌日には謝鋒外務次官や王毅国務委員兼外相と会談したものの、中国の外交分野におけるトップである中央外事活動委員会弁公室の楊潔篪主任には会えなかった。中国がアメリカをどのように見ているかが分かる出来事である。オースチン国防長官がフィリピンとベトナムを、またブリンケン国務長官がインドをそれぞれ訪れたが、アメリカが望む反応はなかったようだ。

 アメリカ海軍は中国を軍事的に締め上げるため、2018年5月に「インド・太平洋軍」を編成、太平洋からインド洋にかけての海域を一体のものとして扱うことを明確にした。太平洋側の拠点を日本、インド洋側の拠点をインド、領海域をインドネシアがつなぐという構図だ。

 インド・太平洋軍司令部は今年、「LSGE21(2021年大規模演習)」と名づけられた艦隊演習を行っている。40年ぶりの大演習だという。当初、LSGE21は8月2日から27日までの期間、実施すると伝えられていたが、8月3日から16日に短縮されたようだ。アメリカの海軍と海兵隊が演習の主体だが、アメリカの陸軍、空軍、海軍、海兵隊、そしてイギリス軍、オーストラリア軍、自衛隊も合流しているという。


 

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コメント
1. 赤かぶ[147969] kNSCqYLU 2021年9月04日 21:34:24 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[46727] 報告

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