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プーチンの最善策は、ひたすら待つこと(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/21/kokusai31/msg/353.html
投稿者 赤かぶ 日時 2022 年 1 月 07 日 21:22:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

プーチンの最善策は、ひたすら待つこと
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-dc60aa.html
2022年1月 5日 マスコミに載らない海外記事


2021年12月29日
ジェームズ・オニール
New Eastern Outlook

 最近ロシアは、ヨーロッパにおけるアメリカ姿勢のリセットに対する要求リストを提示した。アメリカは、ロシアに「まもなく」返事すると約束し、用心深く反応した。アメリカの肯定的回答を待ち受けて息をこらすのは賢明ではあるまい。可能性が大いにありそうもない場合でさえ、ロシアの提案に、彼らは前向きに応えるので、常に基本的な疑問が残る。彼らは信頼できるのか?

 第二次世界大戦の終焉以来、アメリカ対外政策行為には一つの特徴があり、それは彼らが結ぶどんな合意でも、彼らがそれが望ましいか、彼らの利益になると考える期間だけ続くのだ。この典型的な例で、プーチンによる、この状況の査定と、ロシアによる要求で、大いに特徴になっているのが、NATO同盟の東方への着実な動きだ。

 ドイツ再統一の時点で、この合意に対するソビエトの黙認が、NATOは東方には「一インチ」たりとも拡大しないというアメリカの約束で実現したことを想起する必要がある。その約束が破られるには極めて僅かな時間しかかからなかった。NATOのロシア国境への東方向拡大は この30年間、主要な政治的、軍事的現象だった。

 この容赦ない拡大を終わらせたいというロシアの願望について、プーチンが極めて本気なのは疑いようがない。この拡大は、一つの最も重要な目的を念頭になされたのだが、それはロシアと「対決する」というアメリカの願望だった。この対決の目的は疑いの余地なく明白だ。ロシアに課した制裁レベルの即刻拡大に至る何かをするよう、ロシアを調髪するためだ。更なる制裁が明らかに目的であり、長年望んでいる制裁強化の正当化に使えるロシアによる対応を引き起こすため、アメリカと同盟諸国は手段を選ばない。

 私が到達する理由から、制裁強化で、ロシアを困らせるのは、うまく行くまい。彼らにとって、喫緊の問題はウクライナを取り込むNATO拡大への適切な反応だろう。このような拡大は、アメリカの計画の一部であることは、ほとんど疑いようがない。2014年、アメリカが鼓舞して正当なウクライナ政権を打倒し、ネオ・ナチのホラー番組としか言い様のないものでそれを置き換えたクーデター以来ずっとそうだった。

 経済的なレベルで、クーデターは悲惨だった。ウクライナ経済は、景気の下降に等しい人口の着実な減少という状態で、以来ずっと後退している。近い将来ウクライナ経済が良くなるという妥当な見込みはない。経済の凋落は政治的凋落と一致している。現在のウォロディミル・ゼレンスキー大統領は政治的ライバルとの消耗戦に従事している。

 キエフ政府は彼らが2015年に署名したミンスク合意の条件を遵守するのも拒否している。協定は、アメリカが鼓舞したクーデターの後、ウクライナから二つのドンバス共和国離脱の影響で起きた政治的行き詰まりを終わらせるよう意図されていた。ウクライナはミンスク合意下での義務を果たし損ねているだけでなく、結果的に、二つの独立した地域に対し戦争を行い、女性や子供を含め何千人もの人々を殺したのだ。

 ウクライナが強情な主な理由の一つには、ウクライナがミンスク合意の条件に従うよう終始強く主張し損ねてきたドイツとフランスの暗黙の支持がある。最近のドイツ選挙以降、ロシアに対するドイツの態度は悪化した。ドイツのアンナレーナ・ベアボック新外務大臣は露骨に親米の緑の党だ。彼女はこれまで就任後のわずかな時間を、反ロシア言説を主張して過ごしている。この冬、国民を温かくしておくエネルギーの重大な欠乏を含め、現在ドイツが直面する様々な問題からして、彼女の態度は率直に言って驚くほど愚かだ。

 ドイツのオラフ・ショルツ新首相は、最近、緊張を緩和するために多少発言したが、彼は、地政学的現実の本質について、外務大臣に厳しく指摘するべきなのだ。ドイツの産業はより現実的な方向を進んでおり、選挙以来のドイツ・ロシア関係の悪化に当惑している。選挙からのロシアの関係。狼狽するビジネス・エリートと、日に日に寒くなる国民からの双子の圧力に直面してベアボックがどれだけ生き残れるか見るのは興味深い。

パイプライン認可を巡る欧州連合の明らかな行き詰まりに対して、プーチンは驚くほど静かだ。彼は、このパイプラインはプロジェクトを中止するようにというアメリカの巨大な圧力に抵抗した、今や退職したアンゲラ・メルケル首相の大プロジェクトだったと効果的に指摘できるはずだ。ドイツ政府が、明らかにアメリカに屈して、パイプライン稼働の承認を止めているの見るのは大いに失望させられる。見たところ、それは9月からそうだった。

 プーチンがドイツの明白なアメリカの圧力への屈服に大騒ぎしない一つの理由は、彼にはエネルギーの代替市場があるためだ。その市場は東で、中国はロシアが供給可能なだけ受け入れるのをいとわない。ロシアは最近天然ガスの大量供給がモンゴルを通して敷設された新パイプラインを通して供給されると発表したが、これはモンゴルのロイヤリティ大幅に増やだろう。

 巨大な中国市場が期待でき、更なる欧米制裁の場合も実際そうなので、プーチンに対する経済的圧力を大いに減少する。中国の政治的支援も、ウクライナ問題に対するアメリカのいかなる更なる圧力に対するプーチンの対応上、同じく重要な要因だ。

 少なくともアメリカ支配層の一部がウクライナのNATO統合を望んでいるのは、ほとんど疑いがない。これがまだ起きていないのは、二つの主な理由に帰せられる。第一に、既に述べた通り、ウクライナが経済的に無力で、欧州連合に有用な経済的利益はなく、おそらく欧州連合にとって巨大な負担なのだ。

 二番目の理由は、もしロシアがウクライナに直接介入すると決めれば、ロシアに更なる制裁だと、アメリカは大げさに話をしているにもかかわらず、現実にはアメリカ制裁の影響は限定されており、ロシアが中国と開発したSWIFTに置き換えるシステムを含め、様々な非欧米防衛機構を開発し、アメリカの主張に、ヨーロッパほど夢中になっていない東の国々との増大する貿易もあり、その効果は日ごとに益々少なくなっている。

 アメリカの行動が変化することは、ほとんどありそうもなく、ウクライナへの彼らの武器販売は、この地域で本物の改革に携わるつもりがないことの一例だ。ウクライナに対して、プーチンの最善策は、ひたすら待つことかもしれない。この国は巨大な社会的、経済的問題に直面している。現在の、はなはだしく無能な違法の政府に国民が反抗するのも時間の問題かもしれない。プーチンの最善策は、従って、忍耐かもしれない。

 ジェームズ・オニールは、オーストラリアを本拠とする元法廷弁護士で地政学専門家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2021/12/29/putin-s-best-policy-is-to-simply-wait/

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コメント
1. 赤かぶ[161437] kNSCqYLU 2022年1月07日 21:23:54 : IrhQbsPtA1 : My43WnR3V2FGemc=[40] 報告

2. 赤かぶ[161438] kNSCqYLU 2022年1月07日 21:24:52 : IrhQbsPtA1 : My43WnR3V2FGemc=[41] 報告

3. 2022年1月08日 06:09:33 : D1dVD6CURw : U2p1N2FQMFVpSHc=[1] 報告
例えるなら、サタンとルシファーが戦っている状況。どちらも悪であることは疑い様がない。カザフスタンではロシアの戦闘部隊が直接入って市民を弾圧していることに留意する必要がある。
例えばアメリカで暴動が起き、それがアメリカ政府の正式な要請だったとしても日本やイギリスなんかがアメリカに行って市民を直接攻撃したらアメリカ市民から日本やイギリスは敵国だと認識されてしまうだろう。(日本で暴動が起きてアメリカ軍が出動でも同じ事)現にそういうことが起きてしまっている。ユーラシア周辺では。
ウクライナでも同じような事態は起こっている。
4. 2022年1月08日 08:19:38 : xLVxdZEyQY : My9QRlBtRHNpcDI=[1] 報告
オバマと同じ轍を踏もうとしているのがバイデン。
オバマがプーチン大統領の応対に硬直したように、バイデンは倒れるかもしれない
ロシアは自国ですべてを賄えるし、今は中国などと連帯しているから動じない
いずれ中国が離反しても、想定内だろう
ロシアと本気で戦争しようという国はない
もし本格的な戦争になったら国も滅びるし、生き残れないだろう
ロシアは地球を救うために、プーチン大統領という偉大な大統領を選んだ
5. 2022年1月08日 10:44:49 : Nf2PcZ7ZZc : Z2E4eW1QcUxVaFU=[574] 報告
なるほどなるほど。
「ウクライナが経済的に無力で、欧州連合に有用な経済的利益はなく、おそらく欧州連合にとって巨大な負担」って言説は納得できます。腑に落ちました。

そしてもう、米国にも欧州各国にも、他の国を面倒見る体力なんてないんだ。戦争をする余裕もない。

ただ、ロシアも経済的にはそんなに強くない。本当に強いのは中国の方ですね。中国が大後方に控えているから、恐ろしい。

そういや、アメリカ国債10年物の金利が徐々にせりあがっていってますね。危険水域に達するのはいつくらいでしょうか?ドルの刷りすぎでドル札が紙切れに近付いているのでしょうけれど。アメリカ金融帝国も正念場って所ですかね。バイデン政権には特に策もないようですけど。短気的には株価や債権に調整が入りそうな気配ですね。大崩壊はもう1〜2年先だと思うんですが。

また日本がお金を搾り取られる事になるのかなぁ……属国は哀しいなぁ。

6. 2022年1月08日 22:40:48 : RIKSq9w2g2 : cFVVZjF5YW1BZlk=[6] 報告
くだらね。。。
アメリカとロシアはずっと代理戦争して共にぼろ儲けでしょう?
中国の次はロシアが大富豪国になるでしょう?覇権国は五カ国あるのだから。
7. 2022年1月10日 00:39:15 : E6SRfCLd1A : VkdtODJ2SG1SS1U=[181] 報告
プーチン後が非常に気になる所。

・・・・・・悪い事にならなければいいけどね!!

8. 2022年1月10日 19:43:15 : gppQrRXsdU : cWZZU0NaakRoR3c=[5] 報告

ifシナリオ、ナチス・ドイツspec1945(ヒットラーレス)の装備が充足まで・・・?


  電磁推進機研究者談

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