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最美の音楽は何か? _ ジュゼッペ・タルティーニ『ヴァイオリンソナタ ト短調 悪魔のトリル』
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/672.html
投稿者 中川隆 日時 2021 年 9 月 23 日 05:19:20: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 最美の音楽は何か? _ グリーグ 『ペールギュント ソルヴェイグの歌』 投稿者 中川隆 日時 2021 年 8 月 03 日 20:58:52)

ジュゼッペ・タルティーニ『ヴァイオリンソナタ ト短調 悪魔のトリル』


タルティーニ『悪魔のトリル』
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/921.html  


▲△▽▼


ジュゼッペ・タルティーニ(Giuseppe Tartini, 1692 - 1770)
ヴァイオリンソナタ 悪魔のトリル
3.5点

バロックらしい弦楽器がずっと出ずっぱりで弾きまくる楽しさ、技術的な難易度の高さゆえの複雑さ、デモーニッシュな音楽的刺激で楽しめる曲。バロック音楽におけるヴァイオリン曲の魅力があるが、もっと後の時代の音楽のような内容の豊富さと強烈さがある。
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2


悪魔のトリル(あくまのトリル)は、ジュゼッペ・タルティーニが作曲したヴァイオリンソナタ ト短調で、彼の作品の中で最も有名な傑作である。タルティーニの夢の中で悪魔が出てきてヴァイオリンを弾き、その美しさに目が覚めてからすぐ書き取ったという伝説があることから「悪魔のトリル」と呼ばれるようになった[1]。

前述の伝説から1713年頃の作とされてきたが、近年の作風研究から実際には1740年代後半以降の作とみなされている。 バロック期の作品ながら、今日のヴァイオリン演奏技術を以ってしても演奏至難な曲であり、ヴァイオリニストの必須のレパートリーでもある。


楽曲構成

第1楽章 Larghetto Affettuoso
12/8拍子のシチリアーノ風の哀愁を帯びた楽章で、二部形式で書かれている。調性はト短調から平行長調である変ロ長調へと転調した後、再びト短調へと戻るという、バロック期の二部形式の楽曲によく見られた調性変化である。

第2楽章 Allegro
2/4拍子の快活な楽章であり、前楽章と同じく二部形式で書かれている。ヴィオッティのヴァイオリン協奏曲第22番にみられるような4つの十六分音符の中の第一音と第三音にトリルをかけるという手法が早くもとられている。調性は大まかに言えば前楽章と同じだが、ニ短調やハ短調も出現する。第1楽章が歌謡風なのにくらべて、この楽章では音楽的・技巧的な動きが一貫している[2]。

第3楽章 Grave-Allegro assai-Grave-Allegro assai-Grave-Allegro assai-Cadenza-Adagio
4/4拍子の緩やかなグラーヴェと2/4拍子の快活で情熱的なアレグロ・アッサイが交互に演奏される。各アレグロ・アッサイの中(計3回)に曲のタイトルにもなっている悪魔のトリル(Torillo del diavolo)があり、約18小節にわたり、全曲中最も演奏至難。二重音式に書かれており高音部がトリルを奏し続けている下でもう一本の旋律が独立して動く[3]。また、カデンツァはモダン・ヴァイオリンで奏する場合フリッツ・クライスラー版が最も多く使われる。ただしバロック・ヴァイオリンで奏する場合は奏者の即興演奏に任せたり、あるいはカデンツァ自体を省略することが多い。最後の4小節のAdagioのうち後半2小節はもっぱら1オクターヴ上げて演奏される(バロック期の作品によく施される処置である)。調性はト短調-ニ短調-ト短調が大まかな変化だが、途中に様々な調が出現している。最後のコーダは聴く者に衝撃的な印象を強く与える。アダージョとなり、ヴァイオリンが叫び声ともいえる悲痛な叫びを上げ、重圧なト短調の和音の進行で支えられながら劇的で悲劇的な幕を力強く閉じる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%AB


▲△▽▼


ジュゼッペ・タルティーニ(Giuseppe Tartini, 1692年4月8日 - 1770年2月26日)は、イタリアのバロック音楽の作曲家・ヴァイオリニスト。

イストリア半島のピラーノ(現・スロベニア領ピラン)出身。タルティーニの両親は彼をフランシスコ会の修道士にしようとしていたらしく、そのために彼は基礎的な音楽の教練を受けていた。彼はパドヴァの大学で法律を勉強し、またそこでフェンシングの名手となった。1710年に父親が没した後、タルティーニはエリザベッタ・プレマゾーレ(Elisabetta Premazore)と結婚する。彼女は、もし彼の父親が生きていたならば、社会的身分の低さと年齢差ゆえに結婚に反対したであろう女性であった。運悪く、エリザベッタはコルナーロ家の有力な貴族の寵愛を受けており、その貴族はすぐにタルティーニに誘拐の罪を押しつけた。タルティーニはパドヴァを後にしてアッシジの聖フランシスコ修道会に入り、そのことで訴追から逃れることができた。そして、この間に彼はヴァイオリンの演奏を始めるのである。

1716年にタルティーニがフランチェスコ・マリア・ヴェラチーニの演奏を聴いたとき、彼はその演奏に強い印象を受け、自分の技能に不満を抱き、そのために彼は逃げるようにアンコーナへ移り住み、練習のために自室に閉じこもったという逸話がある。

タルティーニの技能は非凡な成長ぶりを見せ、1721年にはパドヴァのイル・サント礼拝堂付きの指揮者(カペルマイスター)に、彼が希望するならば他の団体で演奏してもよいという契約つきで任命される。

1726年にタルティーニはヴァイオリン教室をはじめ、ヨーロッパ中の学生達を引きつけた。徐々に彼は和声と音響学の理論に興味を持つようになり、1750年以降生涯にわたって、彼は多くの学術論文を発表した。


音楽
おそらく、タルティーニの最も有名な作品は《悪魔のトリルDevil's Trill sonata》であろう[要出典]。このソロ・ヴァイオリンソナタは、数多くの高度な技術を要求されるダブルストップのトリルが必要とされ、近代の規範をもってしても難易度の高い曲である。ある逸話によれば、タルティーニはアッシジに居た頃「自分のベッドの足元で悪魔がヴァイオリンを弾いている」という夢にインスピレーションを得てこのソナタを書いたと言われてきた。 今日の研究では作風の考察から1740年代後半以降の作との説が有力である。また古代ギリシア・ローマ伝説をもとにしたヴァイオリン・ソナタ《捨てられたディド》もある。

タルティーニの作品は、ほぼ全てがヴァイオリン協奏曲とヴァイオリンソナタである。例外的にヴィオラ・ダ・ガンバをソロとする協奏曲も書いている。多くの同時代のイタリア人達とは異なり、タルティーニはオペラや教会音楽は全く作曲していない。タルティーニの音楽は、学者達にとって不確かなものである。それは、彼が決して原稿に日付を記入しないことや、過去に執筆されたあるいは既に演奏を終えた作品にさえ修正を加えたことなどにより、作品が製作された時期や修正が行われた時期、その修正の範囲などを定めるのが難しくなっているためである。ドーニアス(Dounias)とブレイナード(Brainard)の2人の学者が、タルティーニの作品を、音楽の様式上の特徴に基づいて時期別に分類することを試みている。

作曲家としての活動に付け加えて、タルティーニは非常に実用性を好む音楽理論家であった。彼は、弦楽器に特に有用な聴覚現象である差音の発見者とされている。彼は自らの発見を、論文Trattato di musica secondo la vera scienza dell'armonia(パドヴァ、1754年)で発表している。

20世紀のイタリアの作曲家ルイージ・ダッラピッコラは、タルティーニのテーマをもとにした《タルティニアーナTartiniana》という小品を作っている。


主な作品
ヴァイオリン・ソナタ《悪魔のトリル》
ヴァイオリン・ソナタ《捨てられたディド》

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%BC%E3%83%83%E3%83%9A%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%8B

 

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