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岸田政権の移民国家推進政策
http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/506.html
投稿者 中川隆 日時 2021 年 11 月 22 日 16:48:20: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: グレートリセット・岸田首相の新しい資本主義というのは何か? 投稿者 中川隆 日時 2021 年 11 月 04 日 02:03:32)

【Front Japan 桜】岸田政権の移民国家推進政策 [桜R3/11/22]



キャスター:室伏謙一・鈴木くにこ・前田有一
 

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コメント
1. 中川隆[-15106] koaQ7Jey 2021年11月26日 12:05:05 : rIa0k1hVh2 : NHpRSDVuNTFnL1k=[28] 報告
2021年11月26日
【施 光恒】法務大臣もかぶれている「グローバル化史観」という危険なイデオロギ
From 施 光恒(せ・てるひさ)@九州大学
https://38news.jp/economy/20205


先日、久しぶりにチャンネル桜の討論番組に出演させていただきました。
(【討論】属国という生き方[桜R3/11/22])




この中で印象に残ったのが、討論の参加者の一人である室伏謙一さんが指摘していた最近の古川禎久法務大臣の発言です。

ご存じのとおり、岸田文雄政権は、外国人労働者の在留資格「特定技能」のうち、長期在留や家族の帯同が可能な「2号」資格の対象分野の大幅拡大を検討しています。(下記の『夕刊フジ』の記事をご覧ください。)

(「岸田首相、大丈夫か!? 「外国人就労拡大」急浮上で“移民解禁”大論争 欧州では治安悪化と行政負担増 門田隆将氏「衆院選で国民に問うてない」『ZAKZAK by 夕刊フジ』2021年11月21日)
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/211121/pol2111210001-n1.html

「特定技能2号」は、永住可能で、配偶者や子供の帯同も可能な在留資格です。一応、熟練した技能を持つことが条件となっていますが、「熟練した技能」というハードルはさほど高いものではありません。

上記の記事にあるように、現在、特定技能2号が認められているのは、「建設業」と「造船・船用工業」の2分野だけですが、これを2022年度中にも「農業」「漁業」「飲食料品製造業」「産業機械製造業」「外食業」など他の分野に大幅拡大していこうというのです。

これが行われれば、事実上の移民解禁だと言えるでしょう。

上記の記事でも指摘されているように、欧州諸国では、移民が大問題になっています。それを全く認識していないかのような安易な、今更ながらの日本の移民解禁路線に大きな懸念を覚えます。

(欧州の移民問題について、以前、私は次のような記事を書いたことがあります。
「欧州「移民受け入れ」で国が壊れた4ステップ――これから日本にも「同じこと」が起きる」『東洋経済オンライン』2018年12月30日)
https://toyokeizai.net/articles/-/256915

チャンネル桜の番組のなかで室伏さんが指摘していたのは、出入国管理を担う監督官庁の長である古川禎久法務大臣の発言です。

古川法務大臣は、就任直後の記者会見(2021年10月5日)で次のように述べていました。(下記で引用している部分は、「入管行政に関する質疑について」の項目の最後の方にあります)。
https://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho08_00237.html

「この時代の流れにおいて,やはり日本は,日本人だけで生きるものではありません。世界で生きているわけですから。外国人と共に生きていく,共生といいますかね。それは日本に限らず,世界における時代のすう勢だと思っています」。

つまり、いわゆる「グローバル化」「多文化共生」は時代の趨勢(抗うことのできない時代の流れ)だというのです。

また、古川法務大臣は下記のように続けます。

「……日本人と外国人ということに境界線を引くということが,やはり,本来の日本人の姿からいったときに,私は,時代の流れの中で,ちょっとそぐわないなということを感じています。時代の大きな流れの中で,そこはより解消されていくべきもの,緩和されていくべきものであり,それが日本人自身の幸せ,あるいは,発展につながっていくのだと,私は固く信じています」。

すなわち、古川法務大臣の見方によれば、日本人と外国人という区別自体が、時代の流れのなかでは解消されていくべきもの、緩和されていくべきものだというのです。国境線、あるいは国籍による区別は時代遅れであり、そんなものは取り払われていってしかるべきものなのだと考えていると言ってもいいでしょう。

こうした見方は、私が、拙著『英語化は愚民化』(集英社新書、2015年)などあちこちで批判してきた「グローバル化史観」とでも呼ぶべき誤った宿命論的な歴史観です。

つまり、「グローバル化こそ、抗うことができない時代の流れだ。人類社会の進歩したかたちなのだ」「国民国家というものは20世紀の遺物であり、今後、EUのような、よりグローバルな地域統合体やひいては世界政府のようなものに統合されていかなければならない」などという見方です。「国境・国籍、あるいは各国・各地域の文化や言語にこだわるのは時代遅れだ。これからはそれを克服し、地球市民意識をもたなければならない」という見方と言ってもいいでしょう。

この種の「グローバル化史観」は、歴史認識として非常に一面的であると同時に、近代社会や自由民主主義社会の基盤を壊してしまう恐れのある危険なものの見方であると私は考えます。

詳しくは、拙著『英語化は愚民化』の前半部分をご覧ください。または、ネット上でしたら、次の拙文をご覧ください(バベル翻訳専門職大学院のウェッブサイト上のコラム)。

施「世界を混迷から救うカギは翻訳にあり!(1)――近代社会の基礎は翻訳が作った」(2017年7月17日)
https://www.babel.edu/the-professional-translator/mission41/

施「世界を混迷から救うカギは翻訳にあり!(2)――明治日本の経験から考える」
https://www.babel.edu/the-professional-translator/mission42/

これらで書いたように、活力ある近代社会を作り出す鍵となったのは、各国・各地域の多数の庶民(普通の人々)が、能力を磨き、発揮し、社会参加しやすい環境を各地でそれぞれ(各地の文化や伝統、言語を基礎に)作り出すことなのです。

前近代社会では排除されていた多数の普通の人々が容易に学べ、能力を発揮し、社会にいきいきと参加できるようになったことが社会に大きな活力をもたらし、西欧にしろ、日本にしろ近代的社会の建設へと導いたのです。

グローバル化や移民国家化は、そうした環境を作り出すどころか損なってしまう可能性が高いのです。グローバル化や移民国家化は、むしろ、各地の庶民を社会の中心から排除してしまう恐れがあります。安定した、活力ある近代社会を作り出すどころか、多数の庶民を社会から排除するという意味で、中世のような社会に舞い戻ってしまう危険性をもたらすものなのです。

「グローバル化史観」は、最近の古川法務大臣だけでなく、現代の多くの政治家や財界人、知識人に広く共有されてしまっています。現代の強力かつ危険なイデオロギーといってもいいでしょう。

たとえば、鳩山由紀夫元首相の「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」発言(2009年)や、安倍首相の「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」発言(2013年)などにみられるように、リベラル(左派)、保守(右派)を問わず、「グローバル化史観」は広く浸透しています。

海外でも、例えばトニー・ブレア英国元首相なども、かつて「立ち止まってグローバル化の良し悪しを議論しなければならないという人がいるが、これはおかしい。夏の次に秋が来るべきかどうかを議論しろといっているようなものだ」という趣旨のことを述べたのはよく知られています。ブレア氏も、歴史法則主義的な「グローバル化史観」に染まってしまっていたのでしょう。

また、言うまでもありませんが、日経新聞など読むと、毎日のように、財界人が「グローバル化は時代の流れだ。それに乗り遅れるな」としたり顔で述べていてうんざりします。

「グローバル化史観」の誤りをただし、多くの人々が安心して暮らせる活力ある社会づくり、国づくりに向けての当たり前の努力を取り戻すことが、当然ながら必要なのです。

https://38news.jp/economy/20205



日本政府の隠れた移民政策
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/716.html

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