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知床観光船沈没事件で考える、“ベテランをリストラする”弊害とは
http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/911.html
投稿者 中川隆 日時 2022 年 4 月 28 日 07:28:04: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 1996年のエベレスト大量遭難 _ 夜はそこらでヤりまくり!?世界最高峰をナメてかかった結果 投稿者 中川隆 日時 2021 年 10 月 10 日 17:09:07)

知床観光船沈没事件で考える、“ベテランをリストラする”弊害とは
山本 一郎
https://bunshun.jp/articles/-/53973


 知床観光船事件は最悪の結果を迎えそうで、3歳のお子さんが犠牲になったり、プロポーズして新たな門出を目前にした若者たちの死も報じられたりと、実に痛ましい事故になってしまいました。沈みゆく船から奥さんに携帯電話でお別れの言葉を伝えた逸話も伝わり、せつなくて胸が締め付けられる思いがします。

 実のところ、私もかねて数度利用したことのある観光船だったので、えっ、あれが沈んだのかという驚きと、もうちょっとどうにかならなかったのかという怒りとが悲しみに混ざって何とも言えない気分になります。

 神の御許に召された方々の魂に限りない平安があらんことを心よりお祈りいたします。


ベテラン社員の解雇を中心とした固定費削減で収益を確保
 事故後の報道で、観光船運営会社のずさんな経営が明らかになって、以前に軽井沢スキーバス転落事故で15名が亡くなった事件とも相似だなあとも感じるわけなんですが、ここでも行き過ぎた経営の合理化が安全管理を怠り、結果として偶発的なヒヤリハットがそのまま最悪の事態になってしまうケースのように見えます。

 以前にも座礁事故を起こして処分と再発防止の計画書を出していたとか、予兆となる事案から対策が打たれずそのままになっていたのだとすれば、観光船運営会社の責任が追及されるのも当然のことと言えます。ようやく社長さんが出てきて土下座までされたそうですが、亡くなられた船長さんに責任を押し付けるかのような説明もあったようで、死人に口なしとまでは申しませんが、ほかに言いようがなかったのかという気持ちにもなります。

 また、この観光船運営会社はもともと赤字で、著名な経営コンサルタント会社が関与することで経営が立て直されたと豪語し、自画自賛するような記事が経済系ニュースサイトに掲載されていたことも明らかになっています。経営改善の過程でどのような助言が行われたのかは定かではありませんが、そこでの記述を見る限りでは、経営再建のためにベテラン社員の解雇を中心とした固定費削減で収益を確保するタイプのリストラが行われていたことは間違いなさそうです。

 実のところ、不振会社を買収して経営者を入れ替え、収益化させて第三者に売却するという、俗にいう「ターンアラウンド(企業再建)案件」というものは以前からずっとあります。不動産でも築古の物件をリノベしてきれいにして高い値段で貸したり売ったりする手法がありますが、企業・法人においても、経営不振に陥っているけど売り上げはしっかりある老舗というものはたくさんあり、それらは往々にして前経営陣が人情や業務上の問題で古株の社員を解雇できなくて人件費の重みゆえに不採算だという事例が多くあります。


事故を起こすのは時間の問題だったのでしょう
 企業再建においては、その企業の価値を実現するために必要な人員を割り出し、その売り上げが大きく減らないレベルで人員整理をするのはある種の必勝法であって、これらを企業再建案件の黄金律としてコンサルする会社はいくつも見つかります。不振会社が営業低迷で生んでしまった余剰人員を切れなくて採算が大きく悪化するのは本当に事例として多いんですよね。そのぐらい、企業再建の現場において投資でも経営参画でも首切りを得意とするところは仕事がいっぱいあるわけですよ。


 とりわけ、今回問題となった知床の観光船などは特にそうですが、コロナ禍が突然やってきて外国人観光者によるインバウンド需要が突然抜け落ちて、その観光収入に依存してきた地方経済を直撃してしまいました。インバウンドありきで過剰投資を続けてきた地方のホテルや観光地は、投資負担と収益減少のダブルパンチでリストラをしなければならない状況が出ただけでなく、高級食材を中心に1次産品も流通価格の大幅な下落で身動きが取れなくなりました。

 同様に、地方の人口減少が慢性疾患や高齢者を対象とする病院の経営を圧迫し、地方に根差してきた医療法人などでもたくさんの「売り物件」が出るようになりました。しかし、これらの地域の観光も1次産業も医療も、需要がゼロになったわけではないので、上手く合理化すれば利益が出せる可能性があります。


 だからこそ、これらの企業再建・再生案件で地方企業や組織・法人を手がける人たちが増え、また、それに対して適法な人員整理を請け負う企業やアドバイスを行うコンサル会社などが跋扈するのもまた自然なことと言えます。


 他方、観光船もそうですが、その企業が売り上げを上げるには専門知識のある人員が必要だったり、売り上げを得るための設備が必要だったりすることもまた多くあります。事故を起こした観光船は、まさに暗礁に乗り上げて船体が損傷したままだった可能性もありますし、相応に潮の流れの速い水域に岩礁暗礁が多くあり、非常に慎重な操船を行わなければならない海域だったことも報道では繰り返し指摘されています。

 おそらくは、ベテランの船長・甲板員がしっかり現場に残っていて、然るべく整備された船舶で航行する分には問題なかったのかもしれません。ですが、ここで企業が収益のためにベテランを解雇して新人で運行し、また、船舶の整備も満足にされていなかったのだとするならば、事故を起こすのは時間の問題だったのでしょう。

ブラックにならなければ経営が成り立たない
 かといって、企業としても、利益を生み出すことができなければ潰れてしまいます。人件費負担が重くて赤字が続いているのであれば、誰かを解雇したり、船の修繕代金のような設備投資や修繕費用をケチらざるを得ないというのもまた経営判断としては出さざるを得ない面もあるかもしれません。

 人の命を預かる輸送・運送業が、コスト削減の結果大変な事故を起こす結論に達するのもまた衰退する地方経済あるあるになってしまい、また、本当の意味でのブラック企業とはこういうことだとも言えます。ブラックにならなければ経営が成り立たないという言い訳が通るはずもありませんが、事故が起きない限り是正できない面もあるのだとすれば、これほど救いのないこともありません。

 このような事故は、往々にして関係する事業者に業務の再点検をしろとか、遺漏なく改善しろとお上がプレッシャーをかけて業界の改善を促したり、新しい法律や条例ができて襟を正し再発を防止する方向に行くことになりがちです。この場合は、観光船や釣り船などを扱う傭船業界がやり玉にあがるのでしょうか。

日本経済の現状を強く感じさせられる残念な事例となった
 しかしながら、私が見聞きする限りで言うならば、この手の安全を犠牲にする形で赤字企業が業務改善し黒字化しようとする事例が横行していることのほうが、観光船・傭船業界を締め付けるより大事なことじゃないかと思います。

 しかも、企業再建を行うことは経済原則として偉いとされ、成功すれば経済媒体に持ち上げられる一方、地方経済においても「高齢者よりも若者に雇用を」という言説が正義と扱われることも多いのが実情です。

 経験豊富な中高年のベテランを切り、過酷な現場でも文句を言わず働いてくれる未経験者を安く買い叩いて雇ったほうが、経営という意味では合理的と思う企業経営者は少なくありません。同じような危険を晒しながら、顧客の命を預かってサービスを続けている企業も多いのではないでしょうか。

 人口減少や観光客激減による地方経済の厳しさはよく知られるところでもあり、そこに歯止めをかけると「地方に死ねというのか」という議論になりやすい面もあります。いい塩梅とは何かという悩ましい話が出てくるのも確かです。ただでさえ死にそうな北海道・道東経済のまっただ中で起きた事件だけに、ただ可哀想では済まない何かをすごく感じる事故です。

 これはほんと腰を据えて解決策を考えないとどうにもならないぞ、と思わざるを得ないような、日本経済の現状を強く感じさせられる残念な事例になってしまいました。  

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コメント
1. 2022年4月28日 07:43:03 : 9dweGEVeZ6 : QnBFLkVES2FyRkk=[4] 報告

209 名前: なまらSTAY HOME 投稿日: 2022/04/27(水) 11:44:27 ID:7Kf++SUA [ p3187226-ipngn7402sapodori.hokkaido.ocn.ne.jp ]

検査の時、船からGPSプロッターが外されていたらしい
何もかもがずさんで悪質
人命より利益を優先させてきた末路

210 名前: なまらSTAY HOME 投稿日: 2022/04/27(水) 11:54:33 ID:Xw6XI5lw [ KD014101043085.ppp-bb.dion.ne.jp ]

桂田社長
口裏合わせや、責任逃れの工作をしていたのは間違いない
悪徳弁護士の入れ知恵たっぷり注入。

211 名前: なまらSTAY HOME 投稿日: 2022/04/27(水) 12:00:49 ID:7Kf++SUA [ p3187226-ipngn7402sapodori.hokkaido.ocn.ne.jp ]

桂田しれとこ村グループ

しれとこ村 つくだ荘
https://www.shiretoko-mura.jp/
流氷と温泉の宿 海に桂田
https://www.shiretoko-hotel.jp/spa/
知床遊覧船
https://www.shiretoko-kazu.com/
知床ホステルハナレ
https://www.shiretoko-guesthouse.com/
知床秘境の宿 地の涯
https://iwaobetu.com/
知床うまいぜ
https://syake.jp/
流氷浴|知床 ザ・キムンカムイ THE KIMUN-KAMUY
https://ryuhyoyoku.com/


214 名前: なまらSTAY HOME 投稿日: 2022/04/27(水) 12:20:12 ID:bAcF5Ugg [ 37.120.154.163 ]
>>211
ついでにコンサルが自慢してた削除ページの魚拓URLとかも載せといたら?

https://machi.to/bbs/read.cgi/hokkaidou/1650859655/

2. 中川隆[-13152] koaQ7Jey 2022年4月28日 07:53:48 : 9dweGEVeZ6 : QnBFLkVES2FyRkk=[5] 報告
桂田精一は小山昇のイエスマン「捕まっても助けてやる」知床遊覧船沈没事故
知床観光船浸水事故
2022.04.27
https://311hoshizora.jp/shiretoko/syatyo/


2022年4月23日知床遊覧船(カズワン)が沈没しました。知床遊覧船社長の桂田精一は経営にはド素人の元陶芸家で、経営コンサルタントの小山昇氏に傾倒しイエスマンであったことが判明しました。桂田精一や小山昇との関係性について深堀していきます。

謎の空白時間「見殺しは保険金狙い」
https://311hoshizora.jp/shiretoko/eiseidenwa/

桂田精一社長は小山昇のイエスマン「はい喜んで!」


3、4年ぐらい前ですかね。
知床遊覧船の社長さんが代わりました。
桂田精一社長は、知床遊覧船社長に3〜4年前に就任しています。(その際、しれとこグループというホテルや観光の代表取締役にも就任しています)

知床遊覧船事故から時間がたつにつれて、知床遊覧船という会社のずさんな管理が明るみになってきましたが、前社長の時は慎重に安全管理がなされていたようです。

前の社長さんは常にちょっと波があっても行けるかどうか安全は重んじていました。
桂田精一さんが遊覧船社長に就任してから、なぜこんなにも経営方針が代わってしまったのでしょうか??答えは、経営コンサルタントの小山昇氏との関係が影響していたようです。

小山昇(こやま・のぼる)

株式会社武蔵野代表取締役
経営コンサルタント
700社以上を指導
5社に1社が過去最高利益
倒産企業ゼロ

知床遊覧船「金に目がくらんだ」

カズワンは40年以上前の瀬戸内海仕様のボロ船

桂田精一社長は元陶芸家「右も左もわからないド素人」
経営コンサルタントの小山昇氏が2017年知床へ旅行に行っています。

小山昇氏は桂田精一社長が経営する宿にとまった際、桂田精一社長に経営アドバイスを行っていました。当時のときのことを桂田精一社長は次のように話しています。

いい宿ですが、桂田精一社長は有名百貨店で個展を行うほどの元陶芸家で、突然ホテル経営を任され、右も左もわからないド素人。

引用:DIAMOND online

桂田精一社長は経営から全く無縁の陶芸家だったというのです。桂田精一社長は社長であるにも関わらず、ド素人で手探りで経営していたのでしょうか。

公の場で上記のような言われ様をされてしまう桂田精一社長は、よっぽど仕事ができなかったと想像できます。

桂田精一社長はイエスマン「何もわかっていない」
また、小山昇氏は

運よく何もわからないから、小山にアドバイスされたことは「はい」「YES」「喜んで」ですぐ実行した。

と語っています。突然やってきた小山昇のアドバイスをイエスマンのように聞き入れていることから、桂田精一社長は経営に関して非常に悩んでいたとが容易に想像できます。

とはいえ、アドバイスをされたことは「すぐに実行した」ことから、自分の頭で考えず、小山昇氏の言う事を聞いていれば間違いない!と小山昇氏に傾倒していたことが伺えます。

「はい」か「YES」か「喜んで」というフレーズは小山が好んで使うもので、小山のコンサルタントを受けている中小企業の社長は、小山に指導されたことは断れないという師弟関係を良く表したものです。

小山の経営する株式会社武蔵野は、本業はダスキンの東京西部地域の代理店に過ぎないのですが・・・・

※4月26日の午前深夜の時点で、小山昇氏の上記記事は「お探しのページが見つかりませんでした。」と表示されて閲覧不可能になっていました。

謎の空白時間「見殺しは保険金狙い」



桂田精一社長、小山昇の指示で遊覧船を購入していた
今回沈没した知床遊覧船の購入も、小山昇氏の指示であることが判明しました。

知床観光船が売り出されたときは、私は、
「値切ってはダメ!言い値で買いなさい」
と指導した。

当時売り出されて言い値で購入した遊覧船とは、4月23日に沈没した知床遊覧船だったのです。

桂田精一社長はその他にも

ホテル買いなさい。自然に溶け込む外壁にしなさい
「国民宿舎桂田」を「夕映えの宿」に変えるべき
などとアドバイスをし、赤字から黒字に変えました。



【追記】小山昇の方針で一斉解雇か「ベテラン責任者一斉解雇」
2022年4月26日『グッドモーニング』の独自取材によると、事故の数年前に異変が起こっていたことが明らかになりました。

桂田精一社長になった途端、ベテランの責任者を一斉解雇していたのです。

(運航会社を知る人物)

一流のベテランばかり4〜5人いた。
責任者ばかり4〜5人いた。
ベテランの責任者たちを、桂田精一社長が全員解雇したんだ。

(船の会社とはそういうもの?)

ありえないでしょ。
経験者は残して、何人か解雇して補強するというのが普通。
桂田精一社長が全員解雇ということは、会社が困るとかかわらず安くつかいたかったということ。

この事故はあるべくしてあったよ

(海上保安庁関係者)

昔は地元の名士みたいな人が社長だった
しかし”地方特有の感じ”でダメになった
いまは「普通じゃない会社」
「船長をコロコロ代える会社」

近年、頻繁に事故が起こるようになった。

桂田精一社長は、小山昇氏が言っていたように「右も左も何も分かっていない経営のド素人」と言っていました。

そんな経営のド素人が、知床遊覧船の業務に関わっていたベテラン責任者を一斉に解雇するなどまずありえません。

また、小山昇氏は「自分の言うことを桂田精一社長が素直に聞いて、赤字から黒字に回復した」とも言っていました。イエスマンの桂田精一社長は、小山昇氏のアドバイスを言われるがままに実行していった可能性が高いです。

実際に、ビッグモーターという小山昇氏の経営コンサルに傾倒している企業の経営計画書には、桂田精一社長がくだした一斉解雇した理由と同じではないかと思われる文面がありました。

A:能力〇 考え方〇
→会社と社長の思想を理解でき、受け入れる。そして、仕事の能力もある。会社の為に是非とも協力してください。
B:能力× 考え方〇
→会社と社長の思想を理解でき、受け入れる。しかし、仕事の能力はない。
能力のないことは気にするな、よい上司をつけます。

C:能力〇 考え方×
→会社と社長の思想は受け入れないが仕事の能力はある。今、すぐ辞めて下さい。
D:能力× 考え方×
→会社と社長の思想は受け入れないし、仕事の能力もない。早く辞めてください。

桂田精一社長から一斉解雇となった船長たちは、まさに上記の「C」にあてはまる人たちです。ベテランの船長故に、桂田精一社長に「壊れたアンテナを直した方がいい」「今日は出航しない方がいい」と意見していたと言います。

また、桂田精一社長が一斉解雇した後、従業員も次々に辞めていっていることから「C」にあてはまる有能な人材を失っています。

今回の沈没事件では、桂田精一代表が小山昇の指導で従業員のクビを切った訳ではないのでは?というような推測をする方もいますが、前述の通り小山昇の指導を従順に受け入れるサポート会員社長であれば、逐一小山昇にお伺いを立てているはずで、小山昇が関わっていた可能性も高いことと思われます。

小山昇氏が知床遊覧船の従業員の人事を指導していた可能性は非常に高いと言えます。

謎の空白時間「見殺しは保険金狙い」



【追記】桂田精一社長と小山昇「近年までコンサル受けてた可能性大」
前述の2018年Diamond onlineの記事から分かるように、有限会社しれとこ村は武蔵野の経営サポート会員でした。知床遊覧船の沈没事故を起こす近年まで(正確な時期は不明だが)経営コンサルを継続していた可能性があると指摘する投稿がありました。

根拠@有限会社のしれとこ村の事業目的の変更


(有)しれとこ村の登記を見ると興味深い点がある。
2021年2月に事業目的に、

・「次亜塩素酸、次亜塩素酸水の販売」
・「噴霧器の販売、レンタル」

の2項目が追加されている。

登記の拡大図をご覧ください。赤い四角で囲んだところが追加された2項目と、業務変更のあった日付です。

根拠A小山昇氏「2020年に次亜塩素酸水の工場設立」


武蔵野は2020年に次亜塩素酸「クリーン・リフレ」の工場を設立。
クリーン・リフレの正規販売店運営本部となるなど販売に力を入れている。
しれとこ村&知床遊覧船の桂田精一社長も勧められたのではないか。
武蔵野の経営コンサルも継続していた可能性が高いと思う。

実際、武蔵野のホームページクリーン・リフレ事業の加盟店リストにしれとこ村が掲載されていたのです。

ていうか武蔵野のホームページにあるクリーン・リフレ事業の加盟店リストにしれとこ村が思いっきり掲載されていました。。。

そして武蔵野のfacebook記事にも、桂田精一氏がクリーン・リフレの加盟店会議参加していたことから、2021年1月時点で桂田精一社長は小山昇氏の経営コンサルタントを受けていた可能性が高いです。

謎の空白時間「見殺しは保険金狙い」



小山昇氏の過去発言が過激「捕まっても助けてやる」
小山昇氏は前出のDIAMOND onlineにて、1989年小山昇氏が株式会社武蔵野の社長に就任したときの話ですが非常に過激な発言をしていました。

ライバル会社に対して、ギリギリ犯罪まがいのことをする社員に対して、

「捕まっても助けてやるから、思う存分ライバルを潰せ」
と言っていたと公言しています。いくら1989年とは言え、随分乱暴な言葉です。

小山昇氏のもとで、社員たちがやってきたことを以下に箇条書きでまとめます。

当時幹部の16人中5人は元暴走族
営業社員の20%は、社内でなんらかの不正に関わっていた
元暴走族などの彼らが唯一「戦力」として活躍するのは、ライバル会社との「縄張り争い(シェア争い)のときだった
ライバル会社の営業車を見つければ、いたずらをする
前後左右をわが社の車で取り囲んで動けなくする
ライバル会社の営業マンを見つければ、尾行する
武蔵野の縄張りに近づけば「こちら側に一歩でも入ってきたら、どうなっても知らない。けれど、今すぐ引き返せば、何もしない」
ライバル会社の敵陣に押しかけて、「みなさんと一緒に野球をやりにきただけですから」と言いながらバットを振り回す。
小山昇氏は、社員たちにうろたえるどころか、「思う存分ライバルを潰せ」と言っていたのです。

小山昇氏によれば、「私こそ、社内一の武闘派」だとか・・・

いくら昔の話とは言え、公の場で武勇伝のように語ってしまうあたり、普通の感覚を持った人物ではないということが分かります。いくら昔の時代だったとは言え、脅し・恐喝を推奨するなんて信じられません。

経営に関して指導していたということなので、知床遊覧船の経営方針なども小山昇氏の指導が影響した可能性があります。

しれとこ村の桂田社長は、陶芸家で、東京のデパートで何回も個展を行っていた。

ホテルのアッチこっちに陶器が置かれていて違和感があった。3際から、絵を描いていた。

突然、ホテル経営を任されたから経営はド素人です。
感性が良いから、結果が出る。

観光船と桟橋は、社長になってから買い取った。

知床遊覧船「金に目がくらんだボンボン社長」

カズワンは40年以上前の瀬戸内海仕様のボロ船



小山昇の経営コンサル「怒りのツイート」
ツイッター上では小山昇氏に対して怒りのツイートが投稿されていました。

経営サポートとは、名前だけで、本当に会社が傾いたら何もしてくれません。


うちのバカ社長は10年で3000万くらいでしたが、結局赤字続きでコロナで完全にダメになって諦めたのか安値で会社を買収してもらって引退しましたw

小山昇真理教から抜けたと思ったら、新しい経営陣は倫理法人会という宗教まがいの集団に入っていてアレですがw

小山昇にはとっとと〇んでもらいたいですね

小山昇氏のコンサルが10年で3000万契約したが、結局ダメになったようです。

貴社の社長さんが信奉している小山昇を、同じく信奉していた親子がやっていたラブリークイーンって武蔵野サポート会員企業が破産したの知ってますか?!

会員の時から赤字続きで他社に買収されコロナで完全に潰れました。
小山昇を信じる者は(足を)すくわれます。

小山昇氏のプロフィールを見ると、すごく素晴らしい実績を持っているかの様に思われますが、実際は全く駄目になった方もいたようですね。

今回、ただただ船長や乗組員を信用し乗船した観光客が、犠牲になりました。経営ばかり考えすぎていた桂田精一社長のことを思うと、経営コンサルタントをしていた小山昇氏の影響は少なからずあったのでしょうか。

https://311hoshizora.jp/shiretoko/syatyo/

3. 中川隆[-13151] koaQ7Jey 2022年4月28日 07:57:17 : 9dweGEVeZ6 : QnBFLkVES2FyRkk=[6] 報告
衛星電話は壊れたままだった「見殺しは保険金狙いか」知床遊覧船沈没事故
知床観光船浸水事故
2022.04.28
https://311hoshizora.jp/shiretoko/eiseidenwa/


2022年4月23日、知床遊覧船の沈没事故が起きました。運航会社の船長とのやりとりの説明には矛盾があり、最初から衛星電話は壊れていた可能性が出てきました。なぜ衛星電話を使用していないのか、運航会社の無線アンテナが折れていたことや無線アンテナ自体がアマチュア無線である可能性など踏まえて深堀します。

桂田社長の会見【文字起こし】
https://311hoshizora.jp/shiretoko/kaiken/

衛星電話の証言「矛盾点ばかり」知床遊覧船沈没事故
知床遊覧船の運航会社、海上保安庁ともに衛星電話を使用してやりとりを試みたが、繋がらなかったと報道されています。

衛星電話とは
地上にある衛星電話機端末同士が宇宙にある衛星を介して通話を行う機器のこと。
外部から衛星電話を使用するということは、船舶も当然衛星電話を積んでいる必要があります。

そうなると、現在までの運航会社側や海上保安庁、118番通報した同業他社の男性の説明を照らし合わせてみると、矛盾点がたくさん出てくることに気付きます。

報道内容を改めて整理しました。おかしな点に色をつけています。

23日午後1時
同業他社の男性が知床遊覧船の事務所を訪問。
帰港が遅れている知床遊覧船(カズワン)がいつごろ戻るのか尋ねる。
⇒知床遊覧船の事務所の人「船長の携帯電話が繋がらない」

男性は自社の事務所に戻りカズワンと連絡をとるためアマチュア無線の電源を入れ、やりとりを開始。
⇒数分後、「カシュニの滝あたりにいるが相当遅れる」とのこと。
⇒10分後、「救命胴衣、着させろ」「浸水してエンジンが止まっている。沈むかもしれない。」「船が傾いている。」と返答。午後1時13分
男性はカズワンの救助を求め118番号通報。
午後1時18分
船から携帯電話で「船首が浸水している。エンジンが使えない。救助を頼む」と118番号通報。
午後2時55分
知床遊覧船の運航会社から「KAZU1から船首が30度ほど傾いている」と午後2時ごろの連絡を最後に連絡が途絶えている」「観光船に衛星電話をかけてやり取りしようとしたが、つながらなかった」と海上保安庁に連絡。

おかしな矛盾点をまとめると・・・・

なぜ、事務所と知床遊覧船の船長との連絡が無線でもなく衛星電話でもなく携帯電話なのか?
なぜ、同業他社の男性は、同業であるにも関わらず衛星電話をかけずにアマチュア無線なのか?
知床遊覧船の運航会社は、携帯が繋がらない時点ですぐに118番通報をしなかったのか?
観光船が沈んでいない時にも衛星電話をかけて通じなかったのはなぜか?そもそも衛星電話は使用できる状態だったのか?
要するに…知床遊覧船の運航会社は本当に衛星電話を使用したのか、そもそも最初から壊れたまま放置していたのではないか?と疑わずにはいられない説明です。

今までに発覚したずさんな経営管理では何ら不思議はありません。



衛星電話は壊れたままだった「知っていたが放置か」知床遊覧船沈没事故
知床遊覧船の運航会社の事務員は、なぜ「衛星電話が繋がらない」ではなく「携帯が繋がらない」と言ったのでしょうか。ツイッター上には衛星電話を積んでいたのかと怪しむ声がありました。

本社と無線連絡ができないので (※本社との連絡用に衛星電話を積んでいたという会社側の説明と矛盾するなぁ) 同地区の別の船会社とアマチュア無線で3回経過連絡をとったとされてる。

ん? 別の船会社も地域ぐるみで同じ周波数で営業用にアマチュア無線を違法使用してたってこと? 趣味の無線仲間?

報道によると、知床遊覧船の運航会社の無線アンテナは今年の1月に、強風で無線アンテナが折れ船との交信ができない状況だっとのこと。

元従業員は船長に直すように忠告しましたが、そのまま営業を続けたようです。命を預かる仕事をしている会社とは思えない対応に憤りを感じます。業者として恥ずかしくなかったんでしょうか。

運航会社の事務員は、知床遊覧船との連絡手段が携帯電話しかなく、同業他社の男性に助けを求めたとなると、衛星電話は機能していないことになります。

海上保安庁は、海上でも通信できる衛星電話が使用できなかった状況について、船が沈没していた可能性も含め、詳しく調べています。

と説明していますが、事務員は沈没していない状況であったにも関わらず携帯電話で連絡をとろうとしていました。沈没前に衛星電話を使用していたのか、疑わしいです。

衛星電話を積んでいることが分かっていながら手段がないということは、観光船の衛星電話が壊れているのを知っていた可能性も否定できません。

船首のヒビも修理しない、点検もケチってしない、アンテナも壊れたまま放置…衛星電話を壊れたまま放置していたと聞いても何ら驚かないレベルです。

知床遊覧船「金に目がくらんだボンボン社長」

カズワンは40年以上前の瀬戸内海仕様のボロ船



知床遊覧船会社の無線アンテナ「アマチュア無線説浮上」
運航会社の折れたままの無線アンテナが、「アマチュア無線ではないか」とSNS上で問題視されていましたが、有識者により報道の映像からアマチュア無線である可能性が高いと判明しました。

まず、

業務連絡においてアマチュア無線使用は電波法違法
です。

船からの無線通信を傍受し118通報したという同業者によると、船が使っていたのはアマチュア無線。アマチュア無線は業務用連絡用に使ってはいけない無線局。

最初からこれを前提にアンテナを立て、それが壊れていたと言い訳するなら、明確な電波法違反。

また、別のエンジニアをしている投稿者は、会社の折れている無線アンテナの型番も特定しています。専門職の方なので、間違いないでしょう。

知床遊覧船のアンテナ、思いっきりアマチュア帯のGPアンテナだった。

さらには、知床の遊覧船同業者まで、違法であるにも関わらず日常的に使っている可能性が明らかになりました。

>その後、自社の事務所に戻った男性はカズワンと連絡を取るためアマチュア無線の電源を入れ、やりとりを始めた。

他の業者も常習的な電波法違反が疑われるわ、これ。

無線連絡した男性も同業種なので事務所に衛星電話があっても不思議でないですが、すぐにアマチュア無線を使用したということは、何よりも常用していることの現れともとれます。


画像引用:日本マリン無線協会

現在小型船舶に関しては海上通信機器の設置は任意であるため持ってない可能性もありますが、どちらにせよ、アマチュア無線は違反です!

知床遊覧船「金に目がくらんだボンボン社長」

カズワンは40年以上前の瀬戸内海仕様のボロ船



運航会社の空白の時間「見殺しは保険金狙いか」
知床遊覧船の運航会社は、観光船の携帯電話に繋がらない時点で118番通報をできたはずですが、実際に運航会社から海上保安庁に連絡をしたのは、同業男性が118番通報してから1時間半後です。

運航会社の空白の時間
一体、知床遊覧船の運航会社は1時間半もの間何をしていたのでしょうか。

同業者からの海保への通報 船員により今にも沈みそうな船から海保への救助要請

運行会社からは39度傾き
衛星電話さえも通じなくなったことを確認後やっと海保への通報

運行会社の判断はまるで誰一人助からないで欲しかったかのようにそうなるように「通報」を避けてる

26人もの人命がかかっているというのに、1時間半もの間何をしていたのか非常に不可解でなりません。

以前、海で遭難経験のある辛坊治郎さんも疑問の声をあげています。

「何が起きたのかを知らないと、原因の究明ができない」

「運行会社が何をしていたのかがまったくナゾなんですよ。同業の人が海上保安庁に連絡する前に、運行会社の人が連絡できるでしょ?それをした気配がないんです」

「運行会社が何をしていたか。無線が通じていたなら、最初にエンジンが止まったのか、浸水が始まったのは何時の時点なのか。救助要請をどうしてしなかったのか。それを運行会社が説明すれば一発でわかる話なのに」

見殺しは保険金狙いか
知床遊覧船のずさんな管理の現状が暇もないほど次々に判明しています。知床遊覧船に乗っていた26人の命を見殺しにしたと言われても仕方ありません。

根拠@不自然なほどのずさんな管理
修理やメンテナンスをしていなかったこと、また118番号通報にすぐさま連絡できることをしなかったことを鑑みると、保険金目当てでもなければ考えられないことです。

・2021年6月座礁事故の船首のひび割れをそのまま
・甲板の交換を怠る
・メンテナンス、安全点検を怠る
・観光船にGPSをつけていなかった可能性あり
・なぜか衛星電話に繋がらないという(沈む前にも利用しないor故障の可能性)
・知床遊覧船の運航会社のアンテナ修理を放置
これだけのことが重なると、わざと船員を犠牲にしようとしてるのかと考えられずにはいられません。

根拠A事故で沈めるつもりだった
匿名系掲示板には、保険金目当てと考えられる根拠が投稿されていました。

これ「KAZU1」に保険金どれくらい掛けてたんだろう?
座礁や底辺の傷を社長は知らないで通してるみたいだし、座礁してから高額保険賭けてる可能性がクソ高い。

恐らく今回の出航でわざと事故沈めるつもりだったのだろう。

船長が二隻あって一人って事だし座礁した「KAZU1」沈めて座礁の事実隠して保険金目当てだったと考えるのが普通。

これ保険金詐欺の為に乗客を生贄にしたパターン。

根拠B通常では考えらない人員配置
確通常1隻につき乗組員は5人は必要だと言われていますが、豊田徳幸船長は1人で2隻担当させられていて本当に大変な思いをしていたでしょう。

船が沈まないと会社が儲からない。
乗客に生存者がいると保険金内で収まらない。
同業男性が118番通報してから1時間半もの間の空白時間があったのも頷けます。乗客に生存者がいると保険金内で収まらないことから、座礁した乗員乗客を見殺しにして、連絡がとだえるまでまった上で118番号通報したのだとしたら・・・。

根拠C桂田精一社長の借金
桂田精一社長の経営状況は地元民にまで知られていたようです。

今の奥さんと再婚しましたが、事業を拡大し続け、借金を重ね、銀行からお金を借りられないくらい、借金が増えていたようです。

お金欲しさに目がくらんだのか・・・・十分あり得る話です。

保険金目当てのために26人もの命が犠牲になっていたとしたら、極刑を望みます。



知床遊覧船・携帯電話の電話は通じる「ドコモ強し!」
知床遊覧船の沈没事故が報じられ、携帯電話の電波って通じるの?!なんて思われた方もいるんじゃないでしょうか。

知床遊覧船から118番通報の際や、乗客が家族へ最期の気持ちを伝えた際、携帯電話を使ったと報じられていました。

結論から言うと、

・携帯電話会社によって電波範囲が異なるが通じる
・ドコモであれば知床半島の陸では限定的だが、海上では通じる
・auだと、知床半島の陸地の各スポット限定で通じる
・ソフトバンクはドコモとauの中間レベル
です。

【ドコモ】電波エリアマップ

ドコモでは、知床半島の陸地では限定的な電波ですが、海上に限っては非常に電波を広いやすいようです。

【au】電波エリア(4G LTE)

auは、知床半島の陸地の限定的な場所に限って使用可能です。

【ソフトバンク】電波エリアマップ

ソフトバンクは、ドコモに比べると海上で利用可能な範囲は少ないですが、海上・陸地どちらでも利用できるので便利ですね。

豊田徳幸船長は、おそらくドコモの携帯電話を利用していた可能性が高そうです。

https://311hoshizora.jp/shiretoko/eiseidenwa/

4. 2022年4月29日 07:07:16 : wV77f7soA6 : TXdTR1FvcWg3Tk0=[1] 報告
なぜ、世界遺産知床の「赤字旅館」は
あっというまに黒字になったのか?
小山 昇:株式会社武蔵野 代表取締役社長
2018.4.1
https://web.archive.org/web/20220423130707/http://diamond.jp/articles/-/158611

JR新宿ミライナタワー改札から15秒!夏は神宮外苑の花火大会、冬は日本一高い富士山の雪化粧が見られる10階の一等地。ここに15年連続増収の株式会社武蔵野がセミナールームを開いたのは2017年2月。あれから1年弱……。社長の小山昇氏を直撃すると、「新卒説明会にも前年比2.36倍の1020名がきて、どんどん採用できる。しかも辞めない」という。JR新宿ミライナタワーの家賃は「月500万円」。ここだけで年間6000万円にもなる。
小山氏が社長に就任した1989年の売上が7億円だったが、直近では63億円に達した。
実に28年間で売上を「9倍」にした“経営のカリスマ”は、なぜこれだけの大金を1ヵ所に投資したのか?
全国700社以上を指導し、倒産企業ゼロ、5社に1社が過去最高益、自社も日本初の「日本経営品質賞」2度受賞、15年連続増収の小山氏が、創業以来最も大切にするのが「数字は人格」という経営哲学だ。
発売たちまち重版が決定した話題の『数字は人格――できる人はどんな数字を見て、どこまで数字で判断しているか』に関して、「書いてはマズイ全51社のエピソードと、99%の社長が勘違いしている“人を育てる数字・ダメにする数字”を書き尽くしてしまった。“数字は人格”には魔力がひそんでいる」と小山氏。
企業の不正発覚が相次ぐ中、なぜいま「数字は人格」なのか?
全国を飛び回っている分刻みのスケジュールの小山氏をついにつかまえた!(構成:寺田庸二)。

知床へプライベートで行ったはずが……
なぜ、世界遺産知床の「赤字旅館」はあっというまに黒字になったのか?
小山昇(こやま・のぼる)
株式会社武蔵野代表取締役社長。「大卒は2人だけ、それなりの人材しか集まらなかった落ちこぼれ集団」を15年連続増収の優良企業に育てる。「数字は人格」をモットーに、700社以上を指導。5社に1社が過去最高益、倒産企業ゼロとなっているほか、年間240回以上の講演・セミナーを開催。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2017年にはJR新宿ミライナタワーにもセミナールームをオープンさせた。『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』、『強い会社の教科書』、『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』、『1日36万円のかばん持ち』、『残業ゼロがすべてを解決する』などベスト&ロングセラー多数。
 2017年夏、私は妻と世界遺産の知床に行きました。
 宿泊は、経営サポート会員でもある有限会社しれとこ村(北海道、旅館業)。

 いい宿ですが、桂田精一社長は有名百貨店で個展を行うほどの元陶芸家で、突然ホテル経営を任され、右も左もわからないド素人。

 運よく何もわからないから、小山にアドバイスされたことは「はい」「YES」「喜んで」ですぐ実行した。

 知床観光船が売り出されたとき、私は、
「値切ってはダメ! 言い値で買いなさい」
 と指導した。

 世界遺産のなかにあるホテルが売り出されたときも、
「買いなさい。自然に溶け込む外壁にしなさい」
 と指示した。

 すると、赤字の会社があっというまに黒字に変わった。
 ただ、ところどころでもったいないところがあった。

 当時の旅館の名前「国民宿舎桂田」も無味乾燥で、お客様がラブストーリーを感じない。

「夕映えの宿」と知床らしい名前に変えるべきとアドバイスした。

 知床の冬は寒すぎて客数が減りますが、それなら寒さを逆手に取って、外にテントでも張ってマイナス20度の世界を体験できるプランを販売すればいい。

 ハイボールも、普通の氷の代わりに氷柱(自然の氷柱は保健所が許可しないので人工でつくった氷柱)を使えば、倍の値段で売れます。私は観光で行ったはずなのに、結局、経営指導して帰ってきました(笑)。

 ぜひ、第1回連載にある、【あなたの会社の危険度ワースト「15の死角」】をチェックしながら、『数字は人格』をカラダ中の細胞に植えつけていただけたらと思います。

5. 2022年4月29日 16:54:02 : wV77f7soA6 : TXdTR1FvcWg3Tk0=[12] 報告
【証言】あの日何があったのか 無線で「KAZUT」と連絡を取った同業者が語る緊迫の事態 北海道・知床沖観光船不明
2022/04/29



時間になっても「KAZUT」が港に戻らないことに気が付き、無線で連絡を取ったのは知床の別の遊覧船会社、ゴジラ岩観光の関係者でした。当時の緊迫した様子とは。
(2022年4月29日放送)
6. 2022年4月30日 05:06:09 : eSE5cJBzoY : Rk1lbWllcktvT2M=[2] 報告
【知床観光船事故】“直前”の様子明らかに「エンジン停止して前の方が沈んでる」と無線が…
2022/04/29



北海道の知床半島沖で観光船が消息を絶ち7日目となる29日、遭難した海域付近で、行方がわからなくなっていた観光船が見つかりました。水深120メートルほどの海底で発見され、水中カメラで船名である「KAZU 1」という文字も確認されました。

   ◇

暗い海の底で見つかった事故の原因究明への鍵。ライトに照らされた先には、「KAZU 1」という文字が浮かび上がっていて、観光船「KAZU 1」だと確認されました。

船の底が海底についている状態で、今のところ、人の姿は確認されていないということです。

撮影されたのは、知床岬灯台から南西に14キロほどの海域で、観光船「KAZU 1」との連絡が途絶えた、知床半島のカシュニの滝の沖合です。

進展があったのは29日午前、海上自衛隊がカシュニの滝の沖合で、水中ドローンを使って水中を捜索しました。海上保安庁によると、深さ120メートルの海底で「KAZU 1」と表示された船体を確認し、その字体などから、観光船「KAZU 1」と特定したということです。

乗客乗員26人のうち、12人が行方不明となっている今回の事故。知床の観光船「KAZU 1」の運航会社、桂田社長は29日も、乗客の家族関係者への説明会に参加し、その後、桂田社長はウトロ漁港に現れると、運航会社が保有する別の船の中で、資料を見返すような様子が見られました。

――社長、何を探されているんですか

――船(KAZU 1)が見つかりましたが、どのようなお考えでしょうか

記者の問いかけに答えることはなく、その場を去りました。

   ◇

観光船は行方不明から7日目に、ようやく見つかりました。29日、知床遊覧船とは別の観光船会社の従業員に話を聞きました。

あの日、定刻になっても港に戻らない「KAZU 1」の状況を気にして、豊田船長と無線での連絡を試みたといいます。

ゴジラ岩観光 KAZU 1と無線通信した男性
「『今どこですか』と聞くと、周りを見渡したような感じで『カシュニ』という声が聞こえた。緊迫した様子はなかったです」

最初の通信は、午後1時5分ごろ、無線から聞こえた豊田船長の声は、落ち着いている様子だったといいます。しかし、わずか数分後に状況は一変しました。

KAZU 1と無線通信した男性
「向こうから『救命胴衣を渡せ』というような指示が聞こえたんですね。豊田さんの声です」

さらに状況を聞くと――

KAZU 1と無線通信した男性
「『エンジンが停止して船の前の方が沈んでる』と、動けないという状況だった」

男性はすぐに118番(海上保安庁)に通報し、再び「KAZU 1」と連絡をとりました。

KAZU 1と無線通信した男性
「無線で会話をした際に、船の後ろの方しか浮いていないということで、『船からも直接118にかけて』とお願いした。すぐ行動をとったのか、無線離れないとそれができなかったようで、それ以降、無線を呼んでも会話はできなくなってしまった」

   ◇

29日、カシュニに滝の沖合の海底120メートルで確認された「KAZU 1」ですが、今後どのように船は引き揚げられるのでしょうか。

専門家の元海上保安監・海上災害防止センター・伊藤裕康理事長は「船内に乗客の方が残っていらっしゃるかもしれませんので、水深は深くなるが、人を潜らせるなり、ロボットなりでチェックする」と話します。まず船内の状況を確認し、その後、サルベージ船で船体の引き揚げを検討するということです。

元海上保安監・海上災害防止センター 伊藤裕康理事長
「つり上げるための取り付け金具を付けたり、どのようにロープを取り付けるのか、そういう計画を立てなければならないので、一定の期間が必要だと思います。感覚的に言えば、1か月以内には、なんとかなりそうな感じがしますが、これはなんともいえません」

波の高さなど、海上の状況にもよりますが、引き揚げにはかなりの時間を要するのではないかと話しています。

海上保安庁は、行方不明者の捜索を続けるとともに、関係機関と連携して、船体の引き揚げが可能かどうか調査・検討を進めていくとしています。
(2022年4月29日放送「news every.」より)
7. 2022年4月30日 07:42:26 : eSE5cJBzoY : Rk1lbWllcktvT2M=[10] 報告
3歳の女の子、プロポーズ予定のカップル…出航直前の表情を見た 知床の観光船「KAZUT」元従業員が証言
4/29(金) 20:43配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c449f3917979a0c8237cac5c4379982a2edaf88


H

 観光船「KAZUT」は事故から7日目のきょう消息を絶った「カシュニの滝」の沖の海底でようやく発見されました。
 事故当日、港で船を見送った運航会社の元従業員があの日の様子を語りました。

元従業員
「何もこれから予期できないことが起こるとは思っていない、普通に笑っていたりしてた感じ」

 観光船「KAZUT」の出航直前の様子を語るのは運航会社「知床遊覧船」の元従業員です。今はもう会社には所属していませんが23日に唯一、運航を始めた「KAZUT」の客の案内を手伝っていました。船上でプロポーズを計画する若いカップルをはじめ乗客の表情を今も鮮明に覚えています。

元従業員
「そのカップルも知っている、若いカップル。(親に)抱かれて入ってきたからタラップで、小さい子もいるんだって、その時見たんだ3歳の子はね」

 3歳の子どもとは、両親と観光船に乗った加藤七菜子ちゃんとみられます。
 「KAZUT」が異変を伝える最初の無線は、23日午後1時すぎ、事務所で休憩中に飛び込んできました。

元従業員(28日)
「(別の観光船会社に)無線入って『浸水している』と連絡が来たと…。(船が)30度ほど傾いていて、お客さん全部2階に上げていると。それから無線はない」

そして「KAZUT」との交信は途絶えました。

元従業員
「どうする?という話になり(社員が)海上保安庁に電話した。沈没しかかっているぞ、救助に行こう!と(社員と海に)2人で行ったけど海を見たら、こんなの行けないと思った」

 この時、海は3メートルの高波。9メートルの風も吹いていて助ける術はありませんでした。元従業員は、出航する前の日から豊田徳幸船長に対し、出航を取りやめるよう話したと言います。

従業員
「豊田さんに声かけている。『これからシケるからな』と、船長判断なんだけど未熟だったのね。同業者も『23日はダメだぞっ』と言っていた。本人もたくさん色々やることあって、頭に入ってなかったかもしれない」

 また、この元従業員は事故が起きた23日以前から、壊れた無線のアンテナを修理するよう何度も進言しました。
 
元従業員
「何かあるな?とパッと見たら(アンテナが)下に落ちていた。何回も言った『アンテナ折れてるぞ』って。
『無線つながらないからな』と豊田船長に2〜3日前に言ったとき『(会社に)携帯でもいいって言われたんだよな』と言っていた」

 元従業員は連日、地元の船に乗り込み、捜索に加わっています。

元従業員
「お客さん連れていっているから、だからお客さんの顔も知ってる。ライフジャケットを着せたのも私だから」

8. 2022年4月30日 22:58:50 : eSE5cJBzoY : Rk1lbWllcktvT2M=[26] 報告
知床遊覧船沈没 前船長の悲痛告白「引継ぎもろくにできないまま」桂田社長の“散財”、社員との衝突、そして解雇通告…
4/30
https://news.yahoo.co.jp/articles/2378de9c1a62e899ff33231d5d4360369ca24f23


文春オンライン
 4月23日、北海道・知床半島沖で消息を絶った遊覧船「KAZU I」。同船を運航する「知床遊覧船」で船長を務めていた松村雅史さん(仮名・34)が「週刊文春」の取材に応じ、「知床遊覧船」の企業体質や社長とのやり取りについて明かした。

【写真】多角化に失敗し内実は火の車だったという桂田氏

 松村さんが、同社に入社したのは約12年前のこと。同社を創業した親戚の伝手をたどり、船に乗せてもらったことがきっかけだったという。

「知床遊覧船」前船長の告白
「同業他社の船長や地元の漁師たちに操船を教わりました。休日の空いた時間に、ベテラン船長の横で操船の練習をさせてもらうのです。ウトロは狭い漁港の中に漁船から釣り船、観光船までとたくさんある。トップシーズンになると、かなり船が密集した港になるんですよ。海上には定置網のロープなどの浮遊物があって、運航にもかなりのテクニックが必要なんです。そこで他社の船にも乗せてもらいながら、操船技術を叩きこまれました。地元の漁師さんには『いやあ、明日どうだべ?』と天候や海の状況を相談することもありましたね」

 松村さんが初めて舵を握るまでに、3年の月日を要したという。

「僕の他にもう1人の船長、営業担当、事務員、駐車場係など計4名の顔なじみのスタッフがいました。その方たちと一昨年のシーズンまで、遊覧船『KAZU I』と『KAZU III』を運航してきました」

 そんなさなかの2017年5月、同社は新たな舵をきる。高齢となった創業社長が、約4000万円で事業を譲渡。その経営権を買い取ったのが、地元のホテルチェーン「しれとこ村グループ」の代表取締役社長・桂田精一氏(58)だった。

 高校卒業後、桂田氏は茨城県工業技術センターで陶芸の技術を学び、都内の大手企業から支援を受けて芸術活動に邁進。2005年に知床へ帰郷し、2015年4月に家業を継いだ。

「経営者が代わって2年目の頃だったと思います。桂田社長が『宿泊のアクティビティの一つとして陶芸体験ができたらいいよね』と言い出したんです。そこで僕たちも手伝って、陶器を焼く窯を『しれとこ村グループ』の倉庫の近くに作りました。でも大して稼働しないまま頓挫してしまった」

 この頃から、事務所スタッフの労働環境に変化が現れ始める。まず、振る舞われていた賄いに変化が起きたという。


「桂田社長は全て自分で持って行っちゃう人」
多角化に失敗し内実は火の車だったという桂田氏

「地元の漁師さんたちが事務所に遊びに来た時に、おすそ分けをいただくんです。前の社長は『みんなで食うべ!』とスタッフに振る舞ってくれましたが、桂田社長は全て自分で持って行っちゃう人。そこで、僕が辞めるまでは、僕個人がもらったものをみんなに振る舞うようにしていました」

 スタッフの待遇が悪化の一途をたどった背景には、桂田氏の“散財”があった。同社が斜里町の世界自然遺産地域に「ホテル地の涯」をリブランドオープンさせたのは、2018年6月のこと。「しれとこ村グループ」は知床で4館のホテルを運営する一大ホテルチェーンとなっていく。

 だが実際には、グループの経営状況は火の車で、遊覧船事業の収益を旅館業で生じた債務の返済に回す“自転車操業”に陥っていたという。

「スタッフに対するしわ寄せは、かなりあったと思います。もちろん社長のアイディアで新たな事業をやるのは良いんですが、それにも優先順位というものがありますよね。遊覧船のシーズン中は、1日100万円稼ぐこともあるんですよ。その資金をもとに『古い遊覧船も新しくしたい』と社長に意見したこともありましたが……。社長本人は浮ついている様子で、自分のやりたいことを優先している印象を受けました」

 船長の経験がある前社長とは対照的に、桂田氏は船や海に関する知見を持ちあわせていなかったという。

「船に付ける新しいバッテリーを買う時に、桂田社長から『それ、なんぼなの? 調べてください』と。前の社長ならすぐに金をかけると思いますが、桂田社長は『それは本当に必要なの?』という議論からスタートするんです。船って毎日運航するものだから、今すぐに必要なものもあるんですが、腰が重かった」

 桂田氏との意見の衝突が重なった折、松村さんは自身の手で遊覧船事業を買い戻そうと決意した。

「『KAZU I』の船名は、創業社長の名前に因んで付けられたもの。加えて親戚が創業したというのもあり、僕なりに思い入れもあった。経営権や船の価値を見積もった結果、高くても3000万円で譲ってもらえたら良いなと思って交渉したんですが、桂田社長は『5000万円なら』と。結局、すぐに買い取るのは難しかったのですが、ゆくゆくは分割で返済しながらでも経営できればいいなと思っていました」

 だがその矢先の2020年12月、桂田氏は松村さんにこう言い放った――。

「松村さんだけを残して、他の4人を新しいスタッフにしようと思うんだけど」

 刹那、松村さんは憤りを感じたという。

桂田氏から1本の電話が…
「僕は『何を言ってんだろう』と思いました。海は何があるか分からない。経験の浅い人に務まるような、そんな甘い仕事じゃないよ、って。特にもう一人の船長は、僕が丹念に操船を教えた人だから、相当の信頼があったんです。それに、長年一緒にやってきたスタッフがいなくなれば、今回のような万が一の時に連携が取れなくなる危うさもあった。そこで社長に『どうにかならないですか』と直談判しました」

 だが桂田氏は、その訴えに耳を貸さなかった。翌年の2021年3月、桂田氏から松村さんに1本の電話が入った。

「これからシーズンが始まるという1週間前、社長から『やはり他の方たちは雇わないです』と急に言われました。再度、社長に抗議したところ、『僕も考えを変えられない。短い間でしたがお疲れ様でした』と、僕も解雇を告げられました」

 松村さんの後を継ぐことになったのが、甲板員になってわずか3カ月の豊田徳幸氏(54)だった。4月30日現在、事故発生時に船長を務めていた豊田氏の行方は未だに分かっていない。

「突然の解雇だったため、引継ぎもろくにできないまま、ウトロを後にしました。それまで豊田さんには、船の操縦や機器の使い方を説明したこともありましたが、僕がかつて教わったように、つきっきりで指導したわけではありません」

 松村さんの解雇は、遊覧船にこんな脆弱性をもたらした。

「長年、遊覧船のメンテナンスを担当していた修理会社の方が、ちょうど定年退職されたんです。その方は『松村くんが会社にいるなら、定年後も個人的に船を見にいってもいいよ』と言ってくださっていた。でも、僕が解雇され、その話も立ち消えてしまった。その後、遊覧船がどのようにメンテナンスされていたかは分かりません」

 そして悲劇は起きた。

「(救助要請のあった)カシュニの滝付近は、風が船に当たるんです。それに、港付近は穏やかでも、沖に進んでいくと荒れていることがある。だから、僕ら船長が『今日は波があるから船を出せない』と言っても、社長はよく理解していないのか『なんで出ないんだよ』と、言い返してくることもありました。海の状況も船のことも、何も分かっていない人なんです」

 カシュニの滝の沖合の水深約120メートルに沈んでいる「KAZU I」が発見されたのは、事故発生から6日後のことだった。この悲劇を防ぐことはできなかったのか。検証が待たれる。

 4月27日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および4月28日(木)発売の「週刊文春」では、桂田一族が、知床の観光ビジネスで大きな影響力を持つに至った歴史、素人船長≠フ仕事ぶり、隠されたもう一つの事故、オーナー直撃の一問一答など大きな悲劇を生むことになった強欲一族≠フ罪を5ページにわたって取り上げている。

9. 2022年4月30日 23:16:04 : eSE5cJBzoY : Rk1lbWllcktvT2M=[27] 報告

知床26人遭難“強欲一族”の罪「波が高くても行かせろ」
「週刊文春」編集部
2022/04/27



 26人の命を乗せた観光船は、悪天候の中、なぜ運航を強行したのか。大惨事の背景には、知床の観光ビジネスに狂奔する一方、海を甘く見て安全を軽視した運営会社の姿があった。“人災”を招いた“強欲一族”の罪を暴く。

▶昨年船長を解雇「引き継ぎもせず」素人が後任に
▶87歳オーナー町議20年で“利益誘導”、土地買い占め
▶息子の社長は船の設備の投資に「本当に必要なの?」
▶54歳船長借金で単身赴任、残業代で大モメ警察出動
▶もう一つ事故を隠していた 船長「乗り切ったわ」


「知床遊覧船」の桂田精一社長
 北海道東部、オホーツク海の“最果ての地”知床半島。今年1月14日、世界自然遺産・知床国立公園への玄関口である斜里町のリゾートホテル「北こぶし知床 ホテル&リゾート」の壇上に上がった白装束の古老は、流氷の到来と観光の安全を祈願した。

 約50人の観光事業者を前に、厳かな所作で「オホーツク流氷祈願祭」を執り行ったのは、同町の一大ホテルチェーン「しれとこ村グループ」のオーナー・桂田(かつらだ)鉄三氏(87)である。


「しれとこ村グループ」オーナーの桂田鉄三氏
 だが、同グループが運営する「知床遊覧船」で惨事が起きたのは、その約3カ月後のことだった。

 4月23日午後1時過ぎ、ウトロ港を出航した遊覧船から「エンジンが使えない」「浸水して沈みかかっている」という通報が入り、それから2時間後、通信が途絶えた。4月26日現在、11人の乗員乗客が遺体となって発見され、15人が行方不明。連日懸命な捜索活動が続けられている。

 昨年3月まで約10年間にわたり、知床遊覧船の船長をしていたA氏が悲痛な胸の内を明かす。

「社長が『新しいメンバーでやっていきたい』と語り、先代社長の頃から働いてきたベテラン船長たちを解雇すると聞いたとき、『何を言ってんだろう』と思った。もともとグループが本業としてやってきた旅館業は、不測の事態が起こっても生死に関わることじゃない。でも、僕らがやってきた海の接客は、一歩間違ったら今回のような事態を招く。そんな甘い仕事じゃないよ」

 同じく昨年まで約8年間、船長として勤務してきたB氏は、社長がこう叱責したことを覚えている。

「他の船が沖に出ているのに、なんでうちは船を出さないんだ」

 儲けを優先させたい社長は、運航状況について常々、不満を漏らしていた。ときには事務スタッフに「(船長に)多少波が高くても行かせろ」と命じることもあったという。

 鉄三氏と長年交流のある斜里町議の久保耕一郎氏は、苦々しい表情で述懐する。

「ベテランの船長は全員解雇し、新しい人材に入れ替えたと聞いたとき、私たちは『大丈夫か』と心配したものです。ウトロの海は岩礁帯だらけで、かなりの操艦技術がいる。また同業者の間では、この航路はGWからスタートするという申し合わせがあったのに、桂田氏の船だけ1週間早く出してしまった。昨年秋にシーズンが終わり、航路に新しく岩などが落ちたりしている場合もあるため、シーズンの最初は通常お客さんを乗せないで走るものです」

 小誌が取材した複数の船長やスタッフは「この事故は起こるべくして起こった人災だ」と口を揃える。その背景に浮かび上がったのは、知床の地で観光ビジネスに狂奔してきた“一族”の姿である――。

町議と宮司の人脈をフル活用
 道東地区のある建設会社社長にとって、「桂田商店」といえば特別な存在だった。

「桂田商店はかつてウトロで食品、米、雑貨、ガスまで扱う一大コンツェルンでした。鉄三さんのお父さんの代から『ウトロといえば桂田』というぐらいの名士ですよ。ところが時代は変わり、スーパーや農協の台頭で徐々に凋落。それで鉄三さんは旅館業、彼の兄は建設業というように兄弟で別々の商売を始めたのです」

 鉄三氏が民宿「しれとこ村」の運営会社を設立したのは、1996年9月のこと。さらに鉄三氏は旅館業に飽き足らず、別世界に足を踏み入れる。ウトロ港を望む高台にある知床遠音別(おんねべつ)神社。海上航海の安全を祈願する住吉大神を主祭神とする同神社の宮司として活動を始めたのだ。神社総代がその経緯を語る。


桂田鉄三氏が宮司を務める神社
「この神社では、代々いろいろな神職に頼んで来てもらっていたので、行事の際にはその都度呼ばなくちゃならなかった。そうしたら桂田さんは『俺が資格取ろうか』となって自費で取ってくれたわけだ」

 それ以降、毎年春にウトロ港の安全祈願祭や大漁祈願祭を行うのが鉄三氏の役割になった。

 だが、鉄三氏は二足の草鞋に留まらない。99年、斜里町議会議員選挙に立候補。その後、連続6回当選し、84歳になった19年に最下位で落選するまで20年にわたり議員の椅子に座り続けたのだ。

「町議という立場が本業を潤わせたことは間違いない。国や町の公共事業を取ってきて、作業員や関係者を自分の民宿に泊めていたことが問題視されたこともあった」(鉄三氏の知人)

 民宿「しれとこ村」は毛ガニ一杯、一泊二食付きで9700円からという低価格が売りとなっている。同施設のホームページの「よくある質問」の項目には、次のようなQ&Aがある。

「なぜこんなに安いんですか?」

「オーナーが遠音別神社神主で町議15年目の現役議員の人脈で、地元旬の地産料理をお値打ち価格で提供できるからです」

 宮司と町議という両輪で築いた人脈は、やがて斜里町の隅々まで根を張った。

「もともと『しれとこ村』の周辺の土地は、地元では知られた地主の所有でしたが、桂田一族は地主に債務を負わせ、やがて代物弁済という手続きで土地を獲得していったのです。彼らは町内の土地を次々買い占め、その後、アパートや飲食店の経営などを始めるようになった」(前出・知人)


桂田一族が経営する「しれとこ村 つくだ荘」
 地元の“名士”として成り上がった鉄三氏の寵愛を受けて育ったのが長男・桂田精一氏(58)である。精一氏は地元の小中学校を卒業後、79年、父と同じ北海道網走南ヶ丘高校に入学。同級生が振り返る。

「彼は学内でも珍しい下宿生で、教室の後ろでよく寝ていましたね。応援団のメンバーとして野球部の試合で応援歌を歌ったり。でも、積極的にみんなの前で何かをやるタイプではなく、服装だけ不良っぽくする“ファッション不良”でした」

 高校卒業後、精一氏は茨城県工業技術センターで陶芸の技術を学んだ。その後、都内に移り住み、大手企業から支援を受けて芸術活動に邁進。有名百貨店で個展を開いたこともあるほど実力は折り紙付きだったという。

社長の口癖は「赤字だ」
 そんな精一氏が結婚、離婚を経て、故郷知床に舞い戻ったのは05年のこと。当時41歳の精一氏は、母が代表取締役に就いていた有限会社しれとこ村の取締役に就任。旅館業は彼にとって自慢の家業だった。

 別の同級生が明かす。

「同窓会や仕事関係でばったり再会しました。そのうち彼から『親がホテル経営をしているから、うちに泊まりに来てよ』と言われ、2回利用したことがあった。夕食に本来のメニューにはない蟹を付けてくれた」

 それから10年後の15年4月、代表取締役社長となった精一氏は、中小企業向けの経営セミナーに参加し、観光業を中心とした多角化経営を夢見るようになる。

 一方、知床遊覧船は「しれとこ村」と同じ時代を同じ地域で共に歩んできた。その歴史は約20年前、01年3月に遡る。65人乗りの第1号船は創業社長の名前に因み、「KAZUT」と名付けられた。その後、創業社長の親戚が船員として入社し、3年後に船長に昇格。同じく操業歴の長い2人のベテラン船長を抱え、幾度となく不況という荒波を乗り越えてきた。


消息を絶った観光船「KAZU I」(会社HPより)
「創業社長は仕事に厳しく、朝4時から航行可能かどうか、ひとり海を眺めに行くような人でした。(遊覧船の)メンテナンスにも余念がなく、多い年で年間1000万円はかけていた」(遊覧船スタッフ)

 だが、17年5月、船を取り巻く環境は一変する。

「高齢となった創業社長が約4000万円で事業を譲渡したのです。経営権を買い取ったのが、『しれとこ村』の代表取締役社長に就任したばかりの精一氏でした」

 前出の斜里町議の久保氏は当時、鉄三氏からこう相談されたという。

「息子が観光船をやりたいと言っている。中古の船を買うか、どうしようか」

 自身もプレジャーボートを所有している久保氏が、次のように打ち明ける。

「本州の船は年中海に浸かっているからボロボロになるけど、知床の船は冬に海から揚げるから長持ちしやすいと、自分の経験を話した。エンジンも詳しい人に相談したほうがいい、とアドバイスをしました」

 鉄三氏は久保氏の進言に、熱心に耳を傾けていたという。現在、知床遊覧船が所有する船「KAZUT」、「KAZU V」の建造年数は3、40年ほど。その頃、遊覧船は2人のベテラン船長に支えられていたが、次第に彼らは新社長の精一氏と意見を異にする機会が多くなっていく。


「KAZU I」の内部(会社HPより)
 KAZU Tの元船長だった前出のA氏が打ち明ける。

「精一氏はもともと旅館業で海のことはわかるはずがない。『船の設備投資にお金をかけたほうがいい』という私の意見に対し、精一氏は『本当に必要なの? お金はかけられない』と」

 同じく元船長だった前出のB氏が言葉を続ける。

「先代社長の頃の遊覧船は毎年5000万〜7000万円の売り上げがありましたが、精一氏は『赤字だ』が口癖。その原因の一つが、精一氏の“散財”でした」

 安全管理のために必要な経費を出し渋る一方、高額な“買い物”に資金を投入してきた精一氏。同社が斜里町の世界自然遺産地域に「ホテル地の涯」をリブランドオープンさせたのは、18年6月のことだ。気が付けば「しれとこ村グループ」は知床で4館のホテルを運営する一大ホテルチェーンに変貌を遂げていた。

 だが19年の夏、「地の涯」に泊まった男性が語る。

「風呂の湯が出なかったので、電話をしたけど誰も出ない。22時を過ぎると従業員がいなくなりました」

 翌日の正午にも従業員は戻らず、電話がつながった先で精一氏が対応。するとこう逆切れされたという。

「こっちも経営めちゃくちゃで厳しい中でやってるんだ。好き好んで知床に来てるんだったら、逆にあなたが応援してくれなきゃいけないでしょ!」

 実際、グループの経営状況は火の車で、遊覧船事業の収益を旅館業で生じた債務の返済に回す“自転車操業”に陥っていたという。

「20年頃には銀行からお金が借りられなくなり、資金繰りにかなり苦労しているように見えました。それでも今年は町内でコンビニを運営しようと計画していた」(同社関係者)

 急速に多角化経営を推し進めた結果、その皺寄せはおのずと社内のスタッフに降りかかった。

「たとえば、遊覧船の一日の売上が80万円を超えた日にもらえる5000円の大入り手当てが廃止された。かつて食事は賄い専門のおばちゃんが3食分を作ってくれましたが、やがて簡素な弁当一つになり、食事代も引かれるようになった。今のスタッフは、これまで取られなかった寮費まで払っている」(前出・B氏)

 そして――。昨年3月、待遇が悪化の一途をたどる中、A氏とB氏は精一氏から思いもよらない言葉を聞いた。

「新しいメンバーと新しい体制でやっていきたい」

「日給8000円〜」で船長募集
 結局、2人のほか、駐車場係や営業担当など、長年会社を支えてきた計5人が去っていった。

 経費削減のために切り捨てられたベテラン船長2人を補う手段は、ネットの求人広告だった。今年4月21日に更新された「from A navi」では「遊覧船業務」と題し、船長を「日給8000円〜」で募集していた。

 前出の遊覧船スタッフが憤りを隠さず言う。

「志願者にとって5月から10月のシーズン以外にも働けることは魅力的。面接の場で社長は『シーズン以外にも系列の民宿で風呂掃除の仕事もあるから』と言いつつ、実際12月になって『もう来なくていい』と契約を打ち切ることも多々あった。さらに、船員の日当は8000円。20日出勤で雑費を差し引き、月収は15万円前後にしかならない。他のエリアでは1日1万5000円から3万円が相場ですが、ウトロ港は平均的に日給が安く、とりわけ知床遊覧船は激安という印象です」

 前出の同社関係者が打ち明ける。

「ある日、うつ病の診断歴がある女性が採用面接に応募してきたとき、社長は『大丈夫大丈夫、海に出れば治るよ! いずれは船長になるために船の免許も取らせてあげる』と言って女性を入れた。ところが免許なんて取らせず、働かせるだけ働かせただけ。最近はコロナ禍で経営的に苦境に立たされ、給料の遅配もあったと聞いています」

 そんな状態の会社に20年7月、「船長募集」の求人を見てやってきたのが、埼玉県出身の豊田徳幸氏(54)だった。67年生まれの豊田氏は大阪や長崎、日光などの水陸両用バスの運転手を経験したが、

「埼玉県に妻子を残し、単身赴任。アルバイトではなく正社員雇用で、会社に借金をしていたと。オフシーズンは旅館で皿洗いなどを行っていました」(同前)


操縦していた豊田徳幸船長
 豊田氏の知人が語る。

「昨年4月、あまり地元の漁師や遊覧船の連中と面識がないというので飲み会に連れて行ったことがあった。ところが、豊田は船長経験者の前で『俺、船長をやるんだ』って威張るものだから、みんな呆れていた。よくよく聞けば、前年11月に3週間だけA氏のもとで甲板員をやっただけ。遊覧船の操縦は素人なのに、引き継ぎもないまま船長に任命されてしまった」

 知床の海は潮の流れが速く複雑で、日本有数の航行の難所として知られる。通常、船長となるまで3年は乗務経験が必要だという。

「本来は経験豊富な船長から『あの岩に近づくな』とか『あの雲が出たら天候が急変する』とか学ぶもの。引き継ぎなしに知床の海岸線は走れません」(同前)

 また、その飲み会の2次会で豊田氏はスタッフと殴り合いの乱闘を演じていた。

「きっかけは豊田の態度。先輩に対して上から目線で敬語も使わなかった。さらに昨年5〜6月、総務経理部門の事務方と残業代を巡ってトラブルに発展。豊田が事務室で大暴れし、警察が出動した。その後、会社内に『桂田グループ被害者の会』を立ち上げ、スタッフを勧誘していた」(同前)

 さらに豊田氏は操縦技術が拙いにも関わらず、ヒグマを見つけると岸近くギリギリまで寄せていく。一緒に乗っていた船員は「あれは近すぎますよ」と暴走ぶりを不安視していたという。

 そして昨年6月11日、豊田氏が操縦する船が出航後、約5分で座礁する事故を起こしてしまった。

「事故で船底に亀裂が入ったが、修理をして翌7月に再運航の許可を得ていました。その後はシーズン終わりまで問題なく運航していた」(元スタッフ)

 だが――、前出のA氏が打ち明ける。

「事故後の船を見た人から、船体の腐食を防ぐために貼り付けてある亜鉛板が、一昨年から替えられていないと聞いた。基本的にはシーズンごとに替えるもの。さらにプロペラは電蝕(電気による金属の腐食)して穴が開きかけていたと」

 この事態を受け、スタッフは“人災”による事故を危惧するようになっていく。

「あるスタッフは社長に対し、豊田さんの船に対する知識や操縦技術では、運航の安全が保証されないと直談判をしていました。ところが、社長はまるで聞く耳をもたず、豊田さんに現場を任せっきりにしていた」(前出・元スタッフ)

 国土交通省によると、昨年1年間でKAZU Tが起こした事故の報告は計2回。今年1月、豊田氏は業務上過失往来危険容疑で書類送検されている。

「実は、未報告の事故も一件あるのです。事故を起こした船長は報告せず、『乗り切ったわ』と周囲に話していました」(同前)


「知床遊覧船」に特別監査に入る国交省職員
オーナーは直撃に「うるさい」
 前出の豊田氏の知人が町内の温泉で豊田氏と会話を交わしたのは、事故の2、3日前のことだった。

「23日に出る(遊覧船を出航させる)んです」

 その日、豊田氏は「実はつい先日、1年ぶりに実家に帰って妻子と会ってきたんです」と目を細め、「何かあったらよろしく頼みます」と述べたという。だが、当日も知人の携帯電話にSOSは届かなかった――。

「一見穏やかな海でも沖に出ると波がある。慎重を期して出航はしないと伝えると、社長は『なんで船を出さないんだよ』と詰めてくる。豊田は普段から圧力を受けて『船を出さないと、また言われる』という思いで出航したのではないか」(豊田氏の別の知人)

 24日に死亡が確認された香川県丸亀市の河口洋介さん(40)は、08年4月から地元の市役所に勤務していた。

「2月中旬から5月中旬まで長期休暇中でした。仕事内容は環境保全や公害対策に関すること。勤務態度は真面目で、一つの仕事にコツコツと向き合うタイプでした」(市役所の同僚)

 野球に明け暮れた高校時代を当時の後輩が述懐する。

「最後の夏は怪我をされて代打一本だったけど、非常に明るい人柄でムードメーカーだった」

 24日夜、巡視船が知床岬灯台東の海上で発見したのは、東京都葛飾区に住む加藤七菜子ちゃん(3)の小さな遺体。翌日午後に対面を果たした祖父母は頬に手を当て、咽び泣いたという。だが、七菜子ちゃんは共に旅行していた両親にいまだ会えていない。


不明者を捜索する自衛隊ヘリ
 連日、捜索活動を行う元漁師が言う。

「24日は鉄三さんと精一さんが早朝のウトロ港にやってきて捜索活動をする漁協関係者に対し、『よろしくお願いします』と頭を下げていた。でも、25日は鉄三さんだけだった」

 翌26日の早朝5時50分。作業着姿の鉄三氏を乗せたトヨタ・クラウンが自宅を出ると、ウトロ港へと向かった。港で車を降りた鉄三氏を直撃した。

――精一さんが社長になってからベテランの方が全員クビを切られている。今回の事故とは関係ない?

「……」

――昨年起きた事故のうち、一件は隠蔽している?

「……」

――精一さんご自身が……。

「(手で遮りながら)うるさい……。ちょっと、もう海上だから、ここは」

 その後も無言を貫いた知床の“ドン”は車に乗り込み、ウトロ港の先で停車した。前方には青天と群青の海の狭間で、いくつもの捜索船が浮かんでいた。


救助された人を搬送する救急隊員
source : 週刊文春 2022年5月5日・12日号

https://bunshun.jp/denshiban/articles/b2981

10. 2022年5月05日 02:00:12 : m9zPNkFjnY : TEswdGJjbnltVDY=[1] 報告
「桂田社長はほとんど来ない」「口癖はやっとくー」元事務員が明かす「知床遊覧船」の実態
「週刊文春」編集部
https://bunshun.jp/articles/-/54120


 北海道・知床半島の沖合いで4月23日に発生した観光船「KAZU T」の事故。同船の運航会社「知床遊覧船」を巡っては、5月3日に関係先が業務上過失致死の疑いで捜索を受けるなど、その安全管理体制に問題がなかったか捜査が進んでいる。

 同社で事務員を務めていた元従業員の渡辺瞳氏(仮名)が「週刊文春」の取材に応じ、知床遊覧船を桂田精一社長(58)がどのように経営していたか、その内情を語った。

「無事故であることが誇りだったのに」
 渡辺氏が「知床遊覧船」に入社したのが、2018年のことだった。


「採用に際して、性格診断テストを受けました。観光船の運航は安全が第一ですので慎重な性格である必要がある。第一印象としてきちんと人をみる、ちゃんとした会社だなと思いました」(渡辺氏)

 渡辺氏が主に従事したのは、操船ではなく受付や客の案内など「知床遊覧船」の運営業務。日給は約8000円だった。

「出船する日は朝7時から夜6時頃まで働きましたね。当時のベテラン船長はとても安全面に気を配り、頻繁に港で海に潜って、船底に傷がないのかを確認していました。責任感が強い当時の船長は天候の判断が早く見極めも的確。一緒に出ている他の船会社の遊覧船に『天候がまずいから帰ろう』と伝えるくらいだった。無事故であることが誇りだったのに……」

 案内業務では受付で運航についての説明を行った。

「『もし天候が悪化した場合は引き返すことがあります。その場合はたどり着いた航程までの料金となり、差額は返金します』とお客様には告知していましたね」

桂田社長に覚えた“違和感”
 同社は2017年から高齢となった創業社長が経営権を4000万円で譲渡。「知床遊覧船」の社長の座についたのが、地元のホテルチェーン「しれとこ村グループ」の桂田精一氏だった。


 渡辺氏は、共に働くうちに桂田社長に違和感を覚えていったという。

「安全が第一な船会社なのに、社長がほとんど遊覧船の事務所に来ないんです。遊覧船の仕事をしていると思ったら、『看板をどうしよう』とか『パンフレットのデザインは』とか集客に関することばかり。船のメンテナンスなどはベテラン船長に任せきりでした」


 だがーー。桂田氏の「人員を刷新したい」という意向で昨年3月、ベテラン船長を含む長年遊覧船事業を支えてきた計5名が会社を去っていった。新しく船長に就任したのが、今回事故を起こした船の舵を握り、依然行方不明となっている豊田徳幸氏(54)だった。

「残ったスタッフに聞くと、『豊田船長は天候が悪くても自分で港まで足を運ばず甲板員に行かせている』とぼやいていました。豊田さんは川などの経験は豊富ですが、海での操船経験はそれまでほとんどなかったとも。ベテラン船長がいなくては天候や潮の流れが複雑な知床の海はとても走れません」

 昨年6月11日に、豊田船長が出航後、約5分で事故を起こしてしまったが、

「普通事故を起こす場所ではなく、遊覧船仲間は皆『ええ〜、なんで?』と首を傾げていました。豊田船長は船の業務が終わるとホテルの仕事に従事していましたので、操船技術を学ぶ時間もなかったのしれません」

社長は「分かったわ」「やっとくー」が口癖
 国土交通省は桂田社長が沈没した観光船の引き上げについて「可能な限り対応したい」と話したことを明らかにしている。しかし、渡辺氏はその言葉を額面通りには受け取れないという。

「社長は『分かったわ』『やっとくー』が口癖。私も予約管理など業務上必要なパソコンの購入を申し出たら、『買うわ』と言われたものの退職するまで実行されませんでした。入社時に『甲板員としての採用なので、いずれ船舶免許を取らせる』という約束もしたのですが、反故にされました」

 事故後、桂田社長は地元の信金を訪問して今後の資金面について相談。会社側は保険会社とも補償について協議を重ねている。


「私は会社に不信感を持ったこともあって、1シーズンで退職しました。退職を申し出ると桂田社長は『あ、分かったわ』とだけ言い、人をなんだと思ってるんだと感じましたね。社長が経験や技術を持った従業員を辞めさせなければ今回の事故は起きなかった。これからは遺族への対応をしっかりとやっていただきたいと、とにかく願っています」

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