「制裁は効かない。自分の足の上にボーリングの玉を落とすようなものだ」

「ロシアには十分な資源がある。経済制裁は効果ない」（プーチン）。ＯＰＥＣを支配してきたかつての覇権国アメリカがサウジに跪き、ＵＡＥにアタマをさげて石油増産を物乞いする姿は見たくなかったが、結局冷たく断られちゃった。カタール、ベネズエラ、イラン、ロシアらを含むＯＰＥＣプラスの産出量協定は全加盟国の賛成が無いと増産も減産もできないのに、まだゴリ押しが通じると思っている。一方プーチンは「ロシアには十分な長期資源があり、西側のロシア制裁は失敗に終わる」と国民に自信を語っている。習近平は経済制裁という手法に断固反対で、開発途上国中心に１00か国以上から隠れ賛同を得ているからバイデンに対して強気である。インド、ブラジル、メキシコ、南ア、イラン、ＵＡＥ、トルコ、シリア、イラク、サウジなど資源国が軒並みである。ＡＳＥＡＮではシンガポール以外すべて制裁に与していない。シンガポールだけはチキンハートの二代目リー首相で、アメリカに逆制裁されたら首が吹っ飛ぶから「カンベンしてくれ」と泣いている。イスラエルも制裁に反対すると２０日に発表した。制裁に強硬なのは米英とＥＵを中心としたグローバリストばかりで、コロなワクチンと何故か重なる。

ＳＷＩＦＴ排除、
最強制裁にも抜け道

経済制裁のなかで最強とされるＳＷＩＦＴ外しを予想して金準備を増やし、クリプトカランシーCryptocurrency決済システムを１０年以上前から準備してきて、今日ロシアはランサムウェア産業の成長の中心である。暗号通貨は取引に適していることが証明されていないとしても、Cryptocurrencyを使えば、ほとんどの制裁を回避することができると言われる。イランの経済は、最も過酷で残忍な制裁にもかかわらず、2年間、基本的にビットコインで生き延びてきた。また中国の決済システムと相乗りすることでもＳＷＩＦＴ凍結は迂回できる。取引には中国のデジタル通貨かインドのRuPayを使うことができる。強力な制裁は、今日、少々強い言葉で書かれた手紙に等しく、ロシアに笑われるだけだ。米欧は企業や個人をターゲットに追加制裁を増強するらしいが、実効性が伴わず、もう弾切れである。同盟国への縛りも効かなくなってこれから離反が出てくるだろう。アメリカ随一のポチ日本でさえ、震度Ｍ7.4にめげず石油と海産物輸入は制裁対象にしなかった。ウクライナ戦火が収まった途端、制裁解除ドミノが始まると予想されるが、バイデンは何とか習近平と中国を制裁する謀略を画策しているのじゃないだろうか。

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