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「カプセルの中で自分の体を30日かけて腐らせ堆肥に」 究極の自然葬に3カ月で550人も予約が殺到した (President Online) 
http://www.asyura2.com/22/iryo9/msg/324.html
投稿者 魑魅魍魎男 日時 2022 年 6 月 08 日 05:22:21: FpBksTgsjX9Gw 6bOWo@mx6bKSag
 

「『カプセルの中で自分の体を30日かけて腐らせ堆肥に』 究極の自然葬に3カ月で550人も予約が殺到した」
(鵜飼 秀徳 President Online 2021/7/29)
https://president.jp/articles/-/48330
園芸用堆肥になるか森林に撒かれる

遺体を堆肥にする「コンポスト葬(堆肥葬)」のサービスが昨年末に米国で始まり、予約者が殺到しているという。遺体はマメ科植物のウッドチップが敷きつめられた容器内でバクテリアなどの微生物の力によって分子レベルに分解され、土へと還る。ジャーナリストで僧侶の鵜飼秀徳氏は「海洋散骨が広まっている中、法整備が整えば、日本にも将来的にコンポスト葬が入ってくる余地はある」という――。

■ コロナ禍で死への意識の高まり「遺体を堆肥にする」サービスが話題

ここ数年、「自然葬」なるカテゴリーの葬送が日本国内で人気を集めている。つまり、「自然に還る」イメージのある「海洋散骨」や「樹木葬」の類である。

だが、米国ではさらに先をいく究極の自然葬「コンポスト葬(堆肥葬)」のサービスが始まり、話題を呼んでいるのをご存じだろうか。新型コロナウイルスによる「死」への意識の高まりが、こうした葬送の多様化の後押しをしているとみられ、今後日本の葬送のあり方にも影響を与えそうだ。

コンポスト葬を開発したのは、米国ワシントン州シアトルのベンチャー企業「RECOMPOSE(リコンポーズ)」だ。コンポスト葬とは、遺体を堆肥にかえる葬送のこと。いや、葬送ともいえない代物だろう。全世界的に、人間社会が醸成してきた葬送文化に一石を投じる「新しい死後のあり方」といえるものになるかもしれない。

■ 火葬は二酸化炭素を大量に排出し、地球にやさしくない

同社の公式サイトによれば、創業者はカトリーナ・スペード氏という女性。建築を学んでいた大学院時代に、死後のあり方について強く関心を寄せるようになったという。そして、従来の環境負荷の大きい埋葬(土葬や火葬など)に疑問を抱き、2017年にリコンポーズ社を設立した。2020年11月から、コンポスト葬のサービスを本格的に開始した。

米国では1年間でおよそ270万人が死亡し、そのほとんどが火葬されたり、直接土葬されたりしている。火葬は二酸化炭素を大量に排出して、地球温暖化を加速させる元凶となる。土葬も土壌汚染につながる。米国における火葬率はおよそ56%。20年後には78%になると試算されている。

世界の人口は現在78億人。将来的には100億人以上になるともいわれており、火葬の増加、墓地不足など、死後処理を巡って様々な問題が浮上してくることは間違いない。

こうした、地球環境には決して優しくない埋葬の現状を彼女は憂いた。上院議員に働きかけ2019年、ワシントン州議会において人間の堆肥化を可能にする法案可決に導く。2021年に入ってカリフォルニア州、オレゴン州も合法化に至っている。

コンポスト葬の具体的な仕組みはこうだ。

■ ウッドチップ敷いた容器内でバクテリアの力によって分子レベルに分解

葬儀を終えた遺体は、マメ科植物でできたオーガニックウッドチップが敷き詰められた容器に入れられる。さらに堆肥化を促進させるために、二酸化炭素や窒素、酸素、水分などを制御できるカプセルの中に入れられ、そこでバクテリアなどの微生物を増殖させて腐らせる。

遺体は、およそ30日をかけて分子レベルで分解され、土へと還っていく。その後は2〜4週間かけて土を硬化させる。

リコンポーズ社のシアトルの施設には、すでに10基のカプセルが用意されている。そのエリアはグリーンハウスと呼ばれ、臭気を防ぐための高性能な空気清浄機などが備わっているという。

最終的には、遺体1体あたり85リットルほどの土壌ができる。この栄養豊富な土壌は、園芸用堆肥に使われたり、ベルズマウンテン保護林に撒かれて森林を構成する要素になったりして、新たな命を育む源泉に生まれ変わる。

同社によれば、火葬や土葬と比較して、コンポスト葬を選択した場合は1トン以上の二酸化炭素を節約できると試算している。

■ 遺体1体あたり85リットルの土壌、費用は約60万円、予約殺到550人

気になる価格だが、同社のコンポスト葬は5500ドル(約60万円)。米国では、一般的には火葬費用が6万円程度、葬儀から遺体安置施設の利用料、納棺料、墓地代などを含めるとトータルで死後の費用は平均550万円ほどかかる。その点、コンポスト葬では火葬費や墓地、墓石代などが不要で、割安感はありそうだ。

米国の宗教専門メディア「Religion News Service」によれば、サービス開始から3カ月後の2021年2月には世界各国からの予約が550人に達したという。今後はさらに増えていきそうである。

なぜなら、欧米では徹底したエコロジストは一定数いるとみられるからだ。近年のSDGs(持続可能な開発目標)の広がりなどによって、葬送のあり方を再考する議論が深まりつつあった。

そこへ、新型コロナウイルスの爆発的蔓延が追い討ちをかけた。現在、米国での死者の合計はおよそ61万人。遺体安置施設はあふれかえり、葬儀や埋葬もままならない状況が続いた。

通常の弔いができなくなる中、哲学的に死をとらえる人が増えた。その中で、「死後の自然回帰」を強く支持する人が現れてきているのだろう。

■ 日本でコンポスト(堆肥)葬はOKなのか、流行る可能性はあるのか?

では、日本でコンポスト葬が流行る可能性はあるのだろうか。私は時期尚早ではあるものの、仮に法整備が整えば、将来的にコンポスト葬が入ってくる余地はあると考える。

まず、法律の問題である。今のところ、コンポスト葬は日本では非合法に当たりそうだ。山野などに個人が勝手に遺体(遺骨、堆肥化した遺体を含む)を撒けば、刑法190条で定めている死体遺棄罪(3年以下の懲役)に觝触する。

一方で散骨は、日本各地で実施されている。「樹木葬」「自然葬」などの名称で呼ばれる地上型の散骨の場合、都道府県知事の許認可を得た霊園内に造られた特定の場所でのみ、散骨が許されている。

たとえば富士山麓などの風光明媚な土壌に眠りたい、自宅の庭に埋まりたい、あるいは田畠の肥料になりたい、と願っても実現することはできない。

日本における多くの樹木葬の場合、霊園内の敷地の隅に樹木や草木を植え、カロートと呼ばれる容器に遺骨を入れるスタイルが一般的だ。だがこれはあくまでも、「自然に還れるイメージ」を抱ける葬送にすぎない。その点、コンポスト葬は完全に自然回帰型の葬送法なので、斬新である。

海洋散骨の場合は、確かに「自然に還れる」埋葬法ではある。近年では1996(平成8)年に亡くなった漫才師の故横山やすしが、無類の競艇ファンだったことから死後、遺骨が広島県の宮島競艇場の海に撒かれた。

1998(平成10)年には自殺したロックバンド、X JAPANのギタリストhideの遺骨の一部がロサンゼルス近海に流されている。2011(平成23)年に亡くなった落語家の立川談志は、生前より散骨を希望していたことから、ハワイの海に撒かれた。

■ 現在、年間死者数の1%が海洋散骨、堆肥葬受け入れの「素地」はある

日本では芸能人が先行する形で海洋散骨が始まり、ここ10年ほどで一般化した。現在、年間死者数の1%程度が海洋散骨を選択しているといわれている。しかし、海洋散骨とコンポスト葬は、遺族感情としてはかなり異なる。海洋散骨を望むような人が、コンポスト葬を選択肢に入れるかどうか。

むしろコンポスト葬は土葬に近い。しかし土葬への敬遠意識は、日本人はとても強い。日本では火葬率が99.9%と世界一の水準にあり、相対的に土葬へのタブー意識が強まってきているのだ。

九州でムスリム用の土葬墓を造成する計画が、住民の反対運動によって頓挫しているケースがある(プレジデントオンライン2020年12月15日「住民反対運動も“世界一の火葬大国日本”で在日外国人が望む土葬を受け入れられるか」)。コンポスト葬は、土葬に近い“生々しい”葬送なのがネックだ。

国民の宗教感情の問題もある。海洋散骨が人気といっても、まだまだ多く日本人は遺骨や墓を大事にし、一周忌、三回忌といった追善法要を実施しているのが実情だ。

また、世間体もある。特にイエやムラ意識が強い地方在住の場合、コンポスト葬を選択した時の地域社会の目はかなり厳しそうだ。

だが、葬送儀礼が縮小傾向にあるのは紛れもない事実。日本でも樹木葬や海洋散骨を選択する人々が増えてきている実情を踏まえれば、コンポスト葬受け入れの「素地」は、着々と進んでいるようにも思える。

--------(引用ここまで)-----------------------------------

1年近く前の記事です。

この先、CO2排出規制と燃料高騰で、火葬は富裕層だけのものになるかもしれません。

1か月かけて遺体を堆肥化するコンポスト葬は、遺体を土に還すという意味では
自然で理想的かもしれませんが、これから死者が激増する時代に、はたして対応できるのか。
そんな悠長なことは、やっていられないかもしれません。

日本人は土葬を敬遠するということですが、昭和初期までは土葬が主流でした。
これから人口急減で土地は余るわけで、また土葬が復活するのではないでしょうか。

土葬で集合墓に埋葬するのが普通になるような気がします。


(関連情報)

「『人間の遺体を堆肥にする』 アメリカ4州目としてNYが合法化へ法案提出」
(Eleminist 2022/6/6)
https://eleminist.com/article/2105  

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コメント
1. 2022年6月08日 10:05:07 : v4L9bDEcsQ : d01GbEFlRmR4cFU=[661] 報告
地方では、火葬場は共同墓地から「広域ゴミ処理場」に移され合理化が進んでる。ぶっちゃけ、今は、人の死体は「燃えるゴミ」の扱いだが、コンポスト葬は、「資源ゴミ」に変わるということだ。

>土葬で集合墓に埋葬する

歴史上大きな合戦のあった場所や古い墓地で「無縁仏」として祀られている。

普通の死では、墓内に納骨スペースがあり、神道だと死後50年で神になるとされ骨壷から出して粉々の骨を土にかえすが、急激に大量の超過死亡者があった時期、歴史はその痕跡を戒めとして残す。
令和の超過死亡者、墓碑銘は「遺伝子治療治験者の碑」ですかね?

短期間の大量死は未来へのメッセージとして歴史に残す。埋葬法は死生観の文化。
単に死体を「燃えるゴミ」から「資源ゴミ」に変える社会に文化文明はない。

2. 2022年6月09日 05:46:06 : Yss59esgeE : bEEvQ0FId01XUU0=[1470] 報告
これ、犯罪に悪用される可能性もあるね。
裏社会が一番悩んでいるのが死体の処理だからね。

たった1か月で堆肥になれば、とても都合がいい。

3. 2022年6月09日 06:08:13 : Yss59esgeE : bEEvQ0FId01XUU0=[1471] 報告
https://twitter.com/kan_ei_sen/status/1306276562644250624
(ナンブ寛永)
大正時代の医大の死体室 死体入れってマジで桶なんだ
9:59 AM Sep 16, 2020

昭和の初期までは、こういった文字通り棺"桶"に遺体を入れて土葬していた。

埋葬したところをうっかり歩いてしまい、腐ったフタを踏み抜いて
ズブズブとなったという話を聞いたことがある。

墓地で鬼火(燐の燃焼)を見たという話も。コワ、、、

いろいろな理由から、また土葬に逆戻りする可能性はあるね。

4. 2022年6月09日 07:53:36 : eq4t0txz9I : Z0kydllwTHdkVVU=[1] 報告
化学物質に汚染されまくった遺体を畑に撒いたら、食品を介して子孫の健康をも害する事になるから、火葬の方がまだしも・・・では?
それも含めて陰謀じゃね?と勘ぐってしまいます
5. 2022年7月08日 09:47:14 : Yss59esgeE : bEEvQ0FId01XUU0=[1624] 報告
「『人間の遺体を堆肥にする』 アメリカ4州目としてNYが合法化へ法案提出」
(Eleminist 2022/6/6)
https://eleminist.com/article/2105

アメリカ・ニューヨーク州議会に、人間の遺体を堆肥にすることを合法とする法案が提出された。温室効果ガスの排出を削減する措置の一環だ。もし成立すれば、環境にやさしい「堆肥葬」や「コンポスト葬」の選択肢を選べる、アメリカで4番目の州となる。

■ 火葬・土葬は環境負荷が高い 温室効果ガス削減対策の一環

家庭や飲食店でのコンポストの利用がすすめられるなか、ニューヨーク州で議論されているのが「人間の遺体の堆肥化」だ。2050年までに温室効果ガスの排出を削減する同州の措置の一環として、先日2人の州議会議員が人間の堆肥化を合法とする法案を議会に提出した。

遺体を堆肥化するには、「ナチュラルオーガニックリダクション」と呼ばれるプロセスが用いられる。ごく最近生まれた葬儀方法で、すでにワシントン州、コロラド州、オレゴン州で合法化されており、ニューヨーク州でこの法案が成立すれば、遺体の堆肥化が認められる4番目の州となる。

もともとキリスト教信者の多いアメリカでは、その死生観から土葬の慣習があった。しかし、経済的負担や手軽さを理由に火葬が普及し、2015年頃には火葬の数が土葬の数上回り、状況が逆転。NFDA(全米葬儀ディレクター協会)によると、2019年の火葬率は54.5%だったが、2040年には78.4%に増加すると予測している。

一方で懸念されるのが、火葬による環境負荷だ。火葬には大量の燃料が必要となる。そのため、「グリーン葬儀」へのニーズが高まっているという。今回の法案が実現すれば、「堆肥葬」や「コンポスト葬」の選択肢が可能になる。

ワシントン州でグリーン葬儀サービスを提供するリターンホーム(ReturnHome)では、すでに多数のニューヨーク州民から問い合わせを受けているそうだ。

■ 「60日で土に還る」人間の堆肥化のプロセスは

人間の遺体を堆肥にするためには、まず遺体を藁(わら)、アルファルファ(植物)、おがくずなどの有機物と一緒に箱に密閉する。この箱をHVACと呼ばれる空調システムに接続し、その間に遺体が分解される。

30日経ってから無機物が含まれていないか確認し、残った骨は砕いて箱に戻される。さらに30日後、できた堆肥と残った遺骨が家族の元に返還される。上述のリターンホームでは、最大約181kgの堆肥を故人の家族に届ける。

同社の料金は、4,950ドル(約63万6,300円)。パッケージには、ワシントン州オーバーンにある施設への輸送料金、堆肥化、死亡診断書などの必要書類の準備、できた堆肥を家族の元に還すといったサービス内容が含まれる。

同社のトゥルーマンCEOは、土葬と火葬は「持続不可能」と指摘している。「ューヨーク州をはじめとした州がこのプロセスを合法化すれば、地球に本当にやさしいデスケア(死のケア)が広がるだろう」

どのように人生の最期を迎えるかといった話はとてもデリケートな内容のため、公然と議論されにくい側面がある。しかし、地球環境を考えた新しい選択肢が生まれていくことは、私たちにとってもいいことと言えるかもしれない。

------(引用ここまで)-------------------------------

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