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サウジアラビアとイランが国交正常化(2)米国から離反するサウジ(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/22/kokusai32/msg/569.html
投稿者 赤かぶ 日時 2023 年 3 月 13 日 20:10:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

サウジアラビアとイランが国交正常化(2)米国から離反するサウジ
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202303130000/
2023.03.13 櫻井ジャーナル

 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官によると、ネオコンの中心グループの属しているポール・ウォルフォウィッツは1991年の段階でイラク、シリア、イランを殲滅すると語っていた。イラクのサダム・フセイン体制を倒してシリアとイランを分断したうえでシリアとイランを倒すというプランだ。(​3月​、​10月​

 このプランが実行されるのは2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターとバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎が攻撃されたが、それから10日ほど後にドナルド・ラムズフェルド国防長官の周辺はイラク、シリア、レバノン、リビア、ソマリア、イラン、スーダンを攻撃対象国リストに載せていたという。

 イラクは2003年3月にアメリカ主導軍が先制攻撃、レバノンにはイスラエルが繰り返し軍事侵攻、シリアとリビアは2011年春にアメリカなどがアル・カイダ系武装集団を使って軍事侵略を開始しているが、シリアでの戦闘がアメリカにとって大きな計算違いになった。シリア軍が強く、倒れないのだ。

 そこで2012年からシリアの反政府軍に対する軍事支援をアメリカは強化、ダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国とも表記)の誕生につながる。ダーイッシュは残虐さを演出していた。

 それによってアメリカ/NATO軍の介入を正当化しようとしたのかもしれないが、シリア政府の要請で2015年9月にロシア軍が介入、アメリカ/NATOの手先として動いていた武装集団は敗走する。

 ドナルド・トランプ政権は2017年4月に地中海に配備されていたアメリカ海軍の2隻の駆逐艦、ポーターとロスから巡航ミサイル(トマホーク)59機をシリアのシャイラット空軍基地に向けて発射したものの、6割が無力化される。2018年4月にはイギリスやフランスを巻き込み、アメリカは100機以上の巡航ミサイルをシリアに対して発射したが、今度は7割が無力化されてしまう。前年には配備されていなかった短距離用の防空システムのパーンツィリ-S1が効果的だったと言われている。

 ロシアの防空システムがアメリカのシステムよりはるかに性能が良いことが判明、シリアでロシア軍はその強さを世界に示すことになった。

 そうした中、2017年10月5日にサウジアラビアのサルマン国王はロシアを訪問、ロシア製防空システムS-400を含む兵器/武器の供給をサウジアラビアは購入する意向だと伝えられた。アメリカの圧力で実現しなかったが、サウジアラビアのアメリカ離れがこのころから目につくようになる。

 その後、サウジアラビアはイラクを介してイランと秘密裏に接触しはじめる。イラン側のメッセンジャーはガーセム・ソレイマーニーが務めた。この人物はイスラム革命防衛隊の特殊部隊とも言われるコッズ軍を指揮していたイラン国民の英雄だ。

 この秘密交渉が表面化したのは2020年1月3日のことだった。その日にソレイマーニーがバグダッド国際空港でアメリカ軍によって暗殺されたのだ。イスラエルが協力したと言われている。その時、イラクの首相だったアディル・アブドゥル-マフディは、ソレイマーニーが緊張緩和に関するサウジアラビアからのメッセージに対するイランの返書を携えていたと語っている。2021年8月にはサウジアラビアのハリド・ビン・サルマン副国防大臣がロシアを訪れ、ロシアのアレキサンダー・フォミン国防副大臣と両国の軍事協力を発展させることを目的とする協定に署名している。

 今回の国交正常化交渉は中国が仲介したようだが、中国の戦略的な同盟国になったロシアも深く関与している。サウジアラビアだけでなく世界の少なからぬ国がアングロ・サクソンの時代は終わりつつあると考えているようだ。(了)
 

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コメント
1. 赤かぶ[190114] kNSCqYLU 2023年3月13日 20:10:41 : lUmAqX2b86 : QjNXSGtFOEQxZW8=[1349] 報告

2. 2023年3月13日 23:31:16 : qMxOFeQfo6 : MFJocjBsZU9QMy4=[135] 報告
サウジアラビアとイランが国交正常化(2)米国から離反するサウジ
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202303130001/

アドレスが違うぞ!!

3. 2023年3月14日 19:40:45 : hHRyrQsPsY : Nk5rVnVxSUM2Vk0=[1148] 報告
サウジのイランとの和解がなぜ大事件なのかというと、アメリカの世界支配の土台を崩すことになるからだ。

アメリカの世界支配の源泉はカネだ。そのカネがあるから、フセインやカダフィなど楯突く奴を自由に殺すことができた。そういう実例を2つ3つ世界に見せつけるだけで他の193国はビビって盾つかなくなる。

そのカネは、戦後ブレトンウッズ体制でドルを世界の基軸通貨とすることによって確保された。ドルは金1オンスに対していくら、とレートも定められた。ドゴールはこの特権を批判的に、エグゾービタント・プリビリッジと呼んだ。ドゴールだからフランス語で発音したのだと思うが、そのように記録されている。要するに「ずるい!」と叫んだのだ。この仕組みによって日本はキムチを韓国から買う場合でも、ウォンでも円でもないドルで支払い、韓国はドルを受け取る。そして各国は、各国との貿易のために、ドルを準備金(リザーブ)として常に保有している必要がある。これが国の数、193国倍されると、その準備金だけでも、膨大なドル需要になる。そしてその多くがアメリカ財務省証券というカミキレ、アメリカ国債だ。

これでアメリカは味をしめてベトナム戦争でジャンジャンドルを使った。ドルを印刷しすぎたので、心配になった各国が、ペーパーの紙幣を金(ゴールド)に両替してちょうだい、と言い始めた。ニクソンは、1971年8月突然、ドルとゴールドの兌換停止を発表した。本来ならこれでブレトンウッズ体制崩壊なのだが、どっこい、アメリカはしぶとい。サウジを抱き込み、コモディテイ中のコモディティである石油をドルのみで販売する、という約束をさせた。その代わりにアメリカは世界最強の軍隊で何があってもサウジを守ってやる、と。

つまり、これがオイルダラーで、ゴールドに代わる石油が、基軸通貨としてのパワーの裏付けになるわけだ。
今回の、中国の工作による、サウジ-イランの和解は、和解自体で終わるのではなく、和解があることの始まりなのだ。最終的には、それほど遠くない時期に、サウジは世界最大の石油輸入国にドルでなく、RMBで販売する。その前に、BRICS陣営への加盟がある。

だから金曜日に起きたことは大事件なのだ。ヌッポンマスゴミを読んでいたのでは決してわからない。

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