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基地問題に詳しい沖縄国際大大学院・前泊博盛教授「『領域主権論』で日米地位協定は改定できる」 注目の人 直撃インタビュー(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/499.html
投稿者 赤かぶ 日時 2022 年 2 月 14 日 14:10:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


※2022年2月10日 日刊ゲンダイ7面 紙面クリック拡大


基地問題に詳しい沖縄国際大大学院・前泊博盛教授「『領域主権論』で日米地位協定は改定できる」 注目の人 直撃インタビュー
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/301188
2022/02/14 日刊ゲンダイ

前泊博盛(沖縄国際大大学院教授)


沖縄国際大学大学院教授の前泊博盛氏(C)日刊ゲンダイ

 新型コロナウイルス第6波は、戦後77年を迎えるこの国のありようをまざまざと見せつけた。在日米軍基地の7割が集中する沖縄県で感染拡大が先行。日米地位協定によって「国内法不適用」の特権を持つ米軍が日本の水際対策を無視し、検査せずに基地入りしていたためだ。あからさまに主権を踏みにじられても、岸田首相は「現実的に最善の方法を考えていく」とゴマカし、改定に後ろ向き。なぜドイツやイタリアにならわないのか、ならおうとしないのか。いまだ返還の道筋がつかない普天間飛行場に隣接するキャンパスで教壇に立つ専門家に聞いた。

米軍は「持ち込んでも持ち帰らない」を徹底

 ーー米軍は昨年9月から検査を免除。海兵隊基地のキャンプ・ハンセンでのクラスター発生が12月に判明し、林外相から対応を要請されるまで日本側に通知しなかったとされています。「運用改善」後も、日本の検疫で採用されていない抗原定性検査を認めるなど、食い違いは解消されません。

 オミクロン株による感染拡大は沖縄、広島、山口など米軍基地を抱える地域で急速に広がりました。米国では一時、新規感染者数が100万人を超えていた。米軍とフェンス1枚隔てただけの暮らしがいかに危険か。皮肉ではありますが、コロナによって全国的に実感が湧いたと思います。米軍関係者に聞くと、「コロナは風邪程度」の認識。米軍内で重症者が出ていないこともあり、ノーマスクで訓練し、イベントにも参加しています。ただし、「持ち込んでも持ち帰らない」のは徹底していて、本国帰還にあたっては出国72時間前のPCR検査を実施している。かたや、在韓米軍は出国時と入国時検査に加え、隔離終了前に韓国側がPCR検査を行う。物を言えない日本と口うるさい韓国とで、二重基準がまかり通っています。

岸田政調会長は米兵に相手にされなかった

 ーー地位協定(9条)で米軍関係者は日本の入管法適用や検疫を免除されているため、基地から直接出入国できる。岸田首相が自信を見せていた水際対策に大穴が開いていたことが露見し、改定を求める機運が再び高まっています。

 岸田首相に地位協定を変える力は全くないでしょう。風当たりが強くなると、「改定は考えていない」と即座に否定した。うかつに踏み込んでしくじれば、沽券に関わる。恥をさらさないためには、触らないのが一番だと判断したのでしょう。5年ほど前にこんなことがありました。2017年10月、普天間飛行場所属の大型輸送ヘリCH53が東村高江で墜落炎上する事故が発生。衆院選の公示翌日でした。自民党の政調会長だった岸田首相は選挙応援で沖縄入りしていて、日程を切り替えて現場にスッ飛んで行った。ところが、規制ラインを管理する米兵に追い払われた。戦後最長の外相を務めた政治家が、政権与党の政調会長が乗り込んだのにですよ。その後、岸田政調会長は(在沖米軍トップの)四軍調整官と在沖米総領事を呼び出そうとしましたが、米側は応じなかった。結局、岸田政調会長は「不誠実で大変残念だ」とコメントを残して沖縄を発ちました。

 ーー政治家としての力量をうかがわせるエピソードですね。

 04年に自民党の議員連盟「日米地位協定の改定を実現し、日米の真のパートナーシップを確立する会」が国務省と国防総省に改定案を提出し、取り組みを要請したこともありました。議連の当時の幹事長は後に外相や防衛相を務めた河野太郎氏、副会長も防衛相となった岩屋毅氏。やはり米側は取り合いませんでしたが、議連の改定案には米軍の訓練は提供施設区域内の実施を原則とし、国内の港湾空港を使用する際は国内法令に従うとしたほか、「人、及び動植物の検疫に関しては日本の国内法を適用する」という条文もあった。検疫の見直しが実現していれば、第6波の様相は異なっていたかもしれません。

 ーー18年の国会審議で野党から追及された河野外相は「適切な取り組みを通じて解決する」、岩屋防衛相は「外相に聞いて」と逃げました。

 羹に懲りて膾を吹きまくるのが自民党なんです。もちろん、旧民主党にも言えることですが。主権を侵害する地位協定がなぜ全く改定されないのか。戦後体制はサンフランシスコ講和条約、旧安保条約、地位協定の前身にあたる日米行政協定の締結から始まりました。米側の狙いは旧安保によって日本全土を潜在的基地とし、行政協定で具体的な運用を担保することだった。講和条約を立案した国務省顧問ダレスの「われわれが望む数の兵力を、望む場所に、望む期間だけ駐留させる権利を確保すること」という発言が知られていますが、その思惑通りに全土基地方式を盛り込んだのが大きな特徴なのです。だから米軍が必要だと主張すれば、どこでも自由に演習ができる。新安保、地位協定でもそれは変わりません。ダレスの補佐官だったアリソンが「安保条約が署名されたら、日本側代表団の少なくともひとりは帰国後暗殺されるだろう」と口にしたほど売国的な取り決めなのです。

「全土基地方式」「国内法不適用」を認める異常


真後ろが普天間基地。戦闘機やオスプレイの爆音が響く(前泊氏)/(C)日刊ゲンダイ

 ーー米国は100カ国以上と安全保障関係にありますが、「全土基地方式」「国内法不適用」を認める日本のようなケースはないそうですね。

 沖縄県が「他国地位協定調査」をまとめていて、その違いは浮き彫りです。NATO(北大西洋条約機構)の軍地位協定は米軍にも各国の国内法を適用し、飛行などを規制している。同じ敗戦国のドイツとイタリアでは、米軍が起こした事故に怒った世論に押され、見直しが進みました。例えば基地管理権。ドイツは立ち入り権を明記し、イタリアでは軍司令部下に置かれている。訓練や演習にはいずれも承認が必要で、事故処理についても当局に捜査権がある。日本とはまるで違います。最低安全高度を規定する航空法が適用されない米軍は飛び放題、事故に至っても日本側は捜索すらできない。米兵や軍属が事件を引き起こしても、基地内に逃げ込まれれば身柄を取れない。普天間や嘉手納基地周辺の水源が有機フッ素化合物(PFOS)などで汚染され、住民は健康被害にも不安を募らせています。基地が汚染源なのは疑いようがないのに、国や県が立ち入り調査を求めても米軍に退けられたままです。

 ーー米軍がノーと言えば手も足も出ない。

 地位協定を改定し、従来の「旗国法原理=属人主義」を他国同様の「領域主権論=属地主義」に変える必要があります。つまり、郷に入れば郷に従えということ。そもそも、国務省も国防総省も特別な取り決めがない限り、受け入れ国の法律が適用されるとの認識です。国務省がまとめた「地位協定に関する報告書」(2015年)には、〈一般的には、その国が自国の裁判権についてある種の制限を設けることに同意していない限り、その国にいる人はその国の法律が適用されることが国際法上のルールであることが認められている〉と明記されている。米軍のマニュアルなどにも同様の記載がある。日本が「制限に同意」していることが米軍をめぐる問題の本質です。主権国家としてのプライドのなさ、政府や外務省の力量のなさ、そして国民の無知と無関心がなせる業なのです。

 ーー日米安保は「平和と安定の礎」「有事には米国が守ってくれる」と刷り込まれ、国民に多大な犠牲を強いる不平等な地位協定の改定を求める声は押し潰されてきました。

 石原慎太郎さんが運輸相時代、演習中の米海軍が海上保安庁の巡視船に至近弾を撃って大騒ぎになったことがあった。巡視船を標的代わりにしたことが分かり、激怒した石原さんが「番犬どころか狂犬だ」と言って物議を醸しましたが、石原発言が一部で支持された背景には、「在日米軍はわれわれが雇っている」「米兵がいれば日本の若者は血を流さないで済むのだからカネくらい出してやれ」という日本側の論理があった。しかし、片務性は日本にとって非常に効率がいいとする右側の論理は、トランプ前大統領の露骨な不満によって吹き飛ばされました。いまや日本は空母4隻体制を敷き、敵基地攻撃能力の保有まで前のめりで議論されている。専守防衛をかなぐり捨て、米国に言われるまま双務性で参戦する国に変わろうとしています。NATOのように米国と団体交渉はできない。周辺国に仲間もつくれなかった。孤立した日本は日米安保という神話にしがみつき、軍拡に突き進んでいるのが現実なのです。

(聞き手=坂本千晶/日刊ゲンダイ)

▽前泊博盛(まえどまり・ひろもり)1960年、沖縄県宮古島市生まれ。駒沢大法学部卒、明治大大学院博士前期課程修了(経済学修士)。84年、琉球新報社入社。外務省の機密文書「日米地位協定の考え方」をスクープし、「地位協定取材班」として2004年にJCJ(日本ジャーナリスト会議)大賞や石橋湛山記念・早稲田ジャーナリズム大賞などを受賞。論説委員長を経て、現職。「沖縄と米軍基地」「本当は憲法より大切な『日米地位協定入門』」「外務省機密文書 日米地位協定の考え方」など著書多数。
 

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コメント
1. 赤かぶ[164826] kNSCqYLU 2022年2月14日 14:10:45 : IrhQbsPtA1 : My43WnR3V2FGemc=[3431] 報告

2. 赤かぶ[164827] kNSCqYLU 2022年2月14日 14:12:40 : IrhQbsPtA1 : My43WnR3V2FGemc=[3432] 報告

3. 赤かぶ[164828] kNSCqYLU 2022年2月14日 14:13:12 : IrhQbsPtA1 : My43WnR3V2FGemc=[3433] 報告

4. ぢっとみる[2710] gsCCwYLGgt2C6Q 2022年2月14日 17:38:17 : zykjpVyrS6 : QW1kVkRCMTNmdkU=[516] 報告
奴ッ刊ゲンダイにしては良い記事かな?
っと思ったラ、
言いたいコトは、岸田さんがダメだってハナシ。
宏池会出の首相は皆んな、
ちょっと動きを見せただけで、
アメリカさまにヤられてル。

アメリカさまの強力な後押しが無かったラ、
NOBUSUKEは首相になれなかった。
アメリカ国内からも疑問の声が上がっていたくらいなんだから。
NOBUSUKEが首相になっていなかったラ、
晋e三だってさ。

5. 未来のTOW[562] lqKXiILMVE9X 2022年2月14日 18:25:26 : XZGV8u33JQ : NXRIbmxDRGdDR1U=[62] 報告

うーん、NATO加盟国のドイツやイタリアの場合、
ドイツ軍やイタリア軍が欧州有事に対して派兵するのが、
多国間安全保障条約であるNATOなのだから、日本とは参考にならんと思う。

例えば、ドイツ軍やイタリア軍はNATO条約により、
自国以外の有事、つまりNATO加盟国のポーランドやトルコ、イギリスの有事においても派兵する義務がある。

アメリカもNATO加盟国なので、アメリカ軍も派兵されるから、「米軍と共同して」ドイツ軍やイタリア軍が戦地に派兵される訳だ。

日米安保条約のような、「アメリカ軍にのみ日本防衛義務がある」片務的防衛義務のある条約と違って、
ドイツやイタリアの加盟するNATOは「ドイツやイタリアにもNATO加盟国防衛義務がある」いわば相互防衛義務のある集団的自衛権を前提にした条約だ。

だから、日本とドイツイタリアでは立場が全然違うし安保条約の内容も全然違う。
当然、アメリカの対応も違う。

この教授が、“NATOのように、日本もがアジア圏の友好国防衛に協力すべきだ!”とか言うとは絶対に思えんし、
この教授は一体何を研究してきたのかねえ?(笑)

ドイツイタリアを参考にするなら、集団的自衛権のNATOは避けて通れんと思うが、
何故か無視してるよね。意図的なのか単純に知識不足なのかは知らないが。(笑)

6. 2022年2月15日 03:59:59 : E6SRfCLd1A : VkdtODJ2SG1SS1U=[242] 報告
昨今のコロナ騒ぎはアメリカとヤマト人政権の無策が原因のような状態だもんな。
ウチナーンチュが起こるのも当たり前。
7. 2022年2月16日 03:07:12 : Jc5WJMn07E : NVFGeGlJQVJhLnc=[278] 報告
   法治国家である限り当該国の最高法規は国際関係上も、遵守を国民に宣誓した以上は押し通せるだけの気概と独立心のない首脳でない限り徹底して議論を挑むだろう。日本の場合は酷い敗戦から立ち直る経済成長を優先したために国民議会による行政実務や公金歳出に関する精査検証機能を端折った形で、東大出の官僚群つまり実務者を対外的に前面に出して交渉にあたらせた故に密約に密約を重ね今日の日米関係になっていると言える。
   そもそも地位協定とて基本法としての価値があるのか。本来法治国家では当該国の憲法とそれに準じて立法府で法案が起案され可決された国会決議以外を法令とは呼ばない。真に法律と呼べるのは憲法と国会決議のみであるのは法治国家の基本のキだ。しかしながら国会の存在を軽視或は無視し国会は事後承諾か或は実務者による密約ともいえる協定と称した約束事への異議や質問程度に留めた戦後であったゆえに充分な論戦もなく、立法らしきものは与党が党議拘束を掛けた形で可決する茶番国会に於いては形だけのものだ。
   それが独り歩きすることで日米地位協定なる約束事が法的根拠を持ち普遍化
し定着したのは、ひとえに経済成長成っても尚国会を蚊帳の外に、閣議と党内論議を異議無しとし党議拘束で強行可決した茶番で実務者協議による協定が法的根拠を帯びているからだ。
   地盤看板カバンの世襲を至上命題とする与党は前面に次官級の実務者を出し事足れりとした。自国の最高法規である憲法を唾棄し国権の最高機関を国会とは認めない首相が国会審議を充分に胸に落としていない以上、首相の取る対応は国民総意に非ず、次官級の実務者の胸先三寸に頼る以外にはないからだ。
   首相にしても閣僚にしても、最高法規である憲法理念を拠るべき政策根拠として地位協定発足時に前面に出て交渉にあたれば「一国の閣僚として国民に対し憲法遵守を誓約した以上駐留米軍に国内法を適用しない選択肢は無い」旨言及することも可能だった筈だ。ところが護憲精神を唾棄する党是の実現に邁進する自民党が内閣に就くも、自国の最高法規をみっともないとか押し付けだとかの理由で遵守を忌避することで、次官級の実務者による密約を容認しかつ国会論戦をスルーし強行可決するユニークな国家形態を示すことになった。ある意味で日本国が立法府ならぬ行政府による交渉や密約を容認する無法国家であると米国に知らしめたのである。
   今でも自民党の党是は改憲イコール護憲の否定であるゆえに、相変わらず立法府が積極的に憲法に準じた国会決議を唯一の法令として内外に周知する気概はなく、ひたすら事務方の起案した政策案の党議拘束を掛けた可決を任務としている。官僚との二人三脚が長く国会と共に行政実務の精査検証機能を果たす気概や能力が与党自民党には育っていない。故に地位協定の改定を国会で詰めて法制化、それを議会で決議した国民総意とし徹底して交渉に臨む意志が現内閣にないのが最大の問題だ。米側が常に言うように「日本の問題」なのである。
8. 2022年2月28日 02:32:56 : EkLZD15jVs : TW11R2FxYmtrdUE=[1337] 報告

沖縄・石垣市長選、自公推薦の現職・中山氏が4選確実 野党一本化候補を下す

2022/02/27(日) 22:03:48.83ID:ONBaVCf19

h ttps://ryukyushimpo.jp/news/entry-1477188.html

任期満了に伴う沖縄県石垣市長選が27日に投開票され、現職の中山義隆氏(54)=自民、公明推薦=が、新人で前市議の砥板芳行氏(52)を下し、4選を確実にしたと地元の石垣ケーブルテレビが報じた。
投票率は70・54%で、前回より3・01ポイント下回った。

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