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— noriko-magu (@MaguNoriko) May 18, 2022

昔から変わらず、思想がロジカルで明瞭。真理をついている。 https://t.co/cHc7jk8Lqw

— Soh-emon (@sohemon2019) May 18, 2022

　日本の仮想敵国の同盟国の方が、国際世論で多数派であり、日本と価値観を共有する諸国の数の方が少なかった場合は、どうするのか。
　
>�A専守防衛に徹する自衛隊の能力を、日本の経済力、技術力、人材でさらに高める
　
　日本の仮想敵国の方が、経済力、技術力、人材で遥かに勝っていて、日本の経済力、技術力、人材を高めても追いつけない場合には、どうするのか。
　

>�B日本が侵攻された場合の報復力を保有する。以上である。
　
　日本の最大限の報復力によって攻撃されても、日本の仮想敵国が、それを微々たる損害としか見なさないような国であったとしたら、どうするのか。
　

その結果は、そんなものの行使は、「国際情勢の現実と科学技術の現状の中では・・・」現実には、国際法が禁止している「侵略戦争」にしかなり得ず、憲法9条の専守防衛の原則にも反してしまう。
これは、国連憲章等の国際法に違反しているので、改憲したとしても解決できるものではない。
として、「敵基地攻撃能力」「反撃能力」保有論の欺瞞を喝破している。

以上は、小林先生の考察だが、
一方、このような日本の行動を、仮想敵国の側から考察した場合はどうなるか。
仮想敵国側から見ると、小林先生の考察のとおり、
「・・・日本に配備されている長距離ミサイルは、スピードが速く迎撃に困難を伴い破壊力も強大である。だからといって「座して死を待つ」わけにはいかない。現在では衛星によりミサイルの発射を確認することはできる。しかし、実際には発射装置が多様で神出鬼没でそれを準備段階で先制攻撃することは不可能である。だから、日本側が、わが国に対する侵略の準備を始めたら、それは衛星等により確認できるので、日本の命令中枢を先制攻撃すれば自衛として有効ではある。」となる。
これは、日本側からすれば、先制攻撃されたと言いたいところではあるが、国連憲章では、日本に対しての先制攻撃は禁止されていないことを忘れてはいけない。
国連憲章の敵国条項は既に死文化していると、いくら喚いても、現実には、国連憲章が改定されていない以上、その喚きは無意味でしかない。
このように考察すると、日本の「敵基地攻撃能力」「反撃能力」の行使は、侵略戦争でしかないということになる。
憲法９条違反であることは言うまでもないだろう。
仮想敵国の先制攻撃に「敵基地攻撃能力」「反撃能力」の行使で応じることは、「日本に侵略戦争の意思あり」との証左と見做されることにしかならない。
仮に、日本が「敵基地攻撃能力」「反撃能力」を行使に至らずとも、それを抑止力として「使用すると、誇示する」だけでも、武力での威嚇、武力を行使しないとした憲法９条に明確に違反することになる。
そのことは、近隣諸国にとっては明らかな政策変更であり、敵国条項の対象になっている日本としては、先制攻撃の理由にされても文句の言えない立場にいる。
日本にとっては、「敵基地攻撃能力」の保有の先に見えてくるのは、「戦争」しかない。

話は変わるが・・・、。
為になりそうな文章を見つけたので、一部を引用しながら、追記したい。
今世界では、権利と権利のぶつかり合いが収まらない。
現代は、言ってみれば、まさにホッブスの言う「自然状態」だ。
国家成立以前の世界の状態が「自然状態」であり。社会化されていないという事を指している。
ホッブズは自然状態を「戦争状態だ」と指摘した。
自然状態で人は互いに争う。
それは彼等が単に悪意から争っているのではなく、「自らの生存を成り立たせなくてはならない」という要求に晒されているからだ。
自身の生きる糧（例えば水や食料）を確保し、時には他者とそれを巡って争い、他者からの攻撃に抵抗して…。権利と権利、欲求と欲求が際限なくぶつかり合う。
そうして人は自己保全の要求から互いに闘争する。
この状態で人はある意味自由であり、対等と言える。
しかし、平和ではない。
そこには弱肉強食の世界が広がるばかりだ。
ホッブズは国家・政治社会が生まれた理由は「平和な状態を作る為」と考えた。
その為に、人々は互いに契約を結ぶ。
具体的には「個々人の自衛権（自然権）を放棄・集約して、一つの共通権力を生み出す」というものだ。
この共通権力が国家の権力だ。
国家は成員の契約で生まれた権力（強制力）と共通の明確に規定された法（実定法・市民法）を用いて民衆を統治する。そして、個々人の安全を保障し、権利と権利の衝突を調停する。
共通権力は各人の自然権の集合であり、自然法の観念に基づいて法制度を整備し、明文化された法を権力を用いて行使する事で、法を実行力あるものとする。
国家は、成員の契約で生まれ、その権力で、個々人の安全を保障し、権利と権利の衝突を調停する役目を果たす。
人と人の関係においては、人間の知恵によって、国家という共通権力が生み出され、権利の衝突を調停するというシステムが作りあげられ、完全ではないが目的を達成していると言えよう。
今度は、このシステムを国家を一つの人格と捉えれば、国家を成員として契約で生まれた共通権力が、個々の国家の安全を保障し、権利と権利の衝突を調停する役目を果たす。
そんなシステムを構築することは、決して絵空事ではないのではないか。
それが、阿修羅でもどなたかのコメントで目にした、「世界政府」かも知れないし、改革された「国連」かも知れないが・・・。
国家と言うシステムで個々人の衝突を調停し、個々人の安全を保障を実現できた実績を考えれば、不可能な話ではないだろう。
人間の叡智は無限だ。
核戦争で人類が滅亡することを本気で危惧するなら、何でもやれるだろう。