http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/359.html
Tweet |
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230225-OYT1T50091/
記事は短いので全文を以下に転載する。
「国連安全保障理事会は24日午前(日本時間25日未明)、ロシアによるウクライナ侵略から1年となるのに合わせ、閣僚級会合を開催した。林外相はロシアを強く非難し、ウクライナへの連帯を示した。日米欧などの各国は、侵略を続けるロシアの責任追及を強める構えだ。
林外相は会合で、侵略について「平和と安全の維持に最も重い責任を負うべき安保理常任理事国による国際法の明白な違反だ」と述べ、ロシアを強く非難した。露軍がウクライナの重要インフラへの攻撃を繰り返していることに関し、「市民に対する無差別攻撃は国際人道法違反であり、戦争犯罪を構成するものだ」と指摘し、「国際法に従ってロシアの責任を問わねばならない」と訴えた。
また、林氏は、ウクライナに対して「我々は断固としてともにある」と述べ、強い連帯を示した。
会合には、安保理の理事国に加えて、紛争当事国のウクライナも出席した。」
記事は以上だが、・・・
・・・・・
林外相には、その「厚顔無恥」ぶりに気が付いているふしが無い。
「市民に対する無差別攻撃は国際人道法違反であり、戦争犯罪を構成するものだ」
という指摘は正しい。
戦争にも、自ずと「ルール」がある。
それは、人間の知恵によって、幾多の変遷を経ながら、生み出されてきたものだ。
それが、「戦時国際法」と呼ばれるものだ。
「戦時国際法」と呼ばれるものとしてハーグ陸戦法規やジュネーヴ条約などがあり、代表的なルールとして以下の8つがあげられる。
⑴ 軍事目標以外への攻撃禁止(降伏者、負傷者、民間人等の攻撃禁止)
⑵ 休戦旗を揚げながら戦闘する行為
⑶ 遭難信号を不正に発信する行為
⑶ 赤十字旗を揚げながらの軍事行動
⑷ 軍事的必要性を超える無差別な破壊・殺戮
⑸ 捕虜虐待の禁止
⑹ 対人地雷使用の制限
⑺ 化学生物兵器使用の制限
⑻ 開戦に先立つ宣戦布告義務
林外相が指摘しているのは、
ロシアが実行している無差別攻撃は。
「⑴ 軍事目標以外への攻撃禁止(降伏者、負傷者、民間人等の攻撃禁止)」
に違反する、ということで、それだけを見れば極めてまともな指摘であり、非難に違いない。
しかし、一方で、日本政府は、
「相手が攻撃に着手した(と日本が主観的に判断した)段階で、保有する敵基地攻撃能力を行使できる」
と国際社会に向かって公言している。
日本は「そうする」から、悔しかったら「あんたもどうぞ」と近隣諸国を挑発している。
上記の「戦時国際法」によれば、
「⑻ 開戦に先立つ宣戦布告義務」
を守らなければならない。
違反すれば、当然「戦争犯罪」として、国際社会から非難されるのは勿論、厳しく断罪されることになる。
日本は、憲法9条によって、「国権の発動たる戦争」すなわち「宣戦布告によって生起する戦争」を永久に放棄している。
従って、宣戦布告をして、他国の領土にミサイルを撃ち込むことは出来ない。
そんな日本国憲法を戴きながら、日本政府は、
「相手が攻撃に着手した(と日本が主観的に判断した)段階で、保有する敵基地攻撃能力を行使できる」
と公言している。
近隣諸国からしてみれば、これは、「先制攻撃も辞さない」との宣言でしかない。
そのことは、「宣戦布告」の無い、奇襲攻撃となり、明らかに「戦時国際法」に違反した「戦争犯罪」でしかないだろう。
そのことは、「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と言い換えて、国際社会のみならず、日本国民を「誤魔化そう」としても無意味でしかない。。
入れ替えてみよう。
「相手が攻撃に着手した(と日本が主観的に判断した)段階で、保有する反撃能力を行使できる」
言葉を入れ替えても、「宣戦布告」の無い、奇襲、先制攻撃となり、明らかに「戦時国際法」に違反した「戦争犯罪」であることには何の変化もない。
林外相が訴える。
「市民に対する無差別攻撃は国際人道法違反であり、戦争犯罪を構成するものだ」と指摘し、「国際法に従ってロシアの責任を問わねばならない」
一方で、
「相手が攻撃に着手した(と日本が主観的に判断した)段階で、保有する敵基地攻撃能力を行使できる」
とする日本。
そのことは、日本国憲法と、国際法に従って日本政府の責任を問わねばならない。
林外相は、そのことに責任を感じているふしがない。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK289掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK289掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。