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原発の処理水放出「今春から夏」 首相先送りせず、立民批判(中日新聞)
http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/433.html
投稿者 達人が世直し 日時 2023 年 3 月 04 日 17:28:50: iuMpjLXhf.DAA kkKQbIKqkKKSvIK1
 

https://www.chunichi.co.jp/article/646637?rct=politics


いつものことではあるが、中日新聞の記事は短い。
取材し、記事を書いている記者の、問題認識はどうなのか。
読者に対して、何かを訴え、もっと警鐘を鳴らす、そんな内容で書けないものか。
物足りなさを払拭してほしいものだ。

記事が短いので、いつも全文の転載になってしまう。
記事には、こう書いてある。

「岸田文雄首相は3日の参院予算委員会で、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を開始する時期について「今年の春から夏を見込むことに変更はない」と述べた。廃炉を着実に進めるとした上で「福島の復興を実現するために、処理水の処分は先送りできない課題だ」と強調した。立憲民主党は、漁業関係者らの理解を得られていないと批判した。
 首相は「地元の理解が得られるよう努力する。安全確保や風評被害対策に全力で取り組む」と説明。これに対し、立民の石垣のり子氏は「放出ありきだ」と指摘した。」

・・・・・

記事はこれだけのものだが、内容は決して軽いものではなく、看過できない。

東京電力福島第1原発の事故でメルトダウンした燃料デブリに触れた放射能汚染水を、処分に困り果て、政府、東電の当初の目論見通り、海洋に放出するらしい。
今年の夏ころらしいが、おそらく「海水浴シーズン」が終わったあたりから、試験的にと言いながら、開始することを狙っているのだろう。
なんとも姑息な。

いったい、誰が、どんな権限で、放射能汚染水を海洋に放出することを、決められるのか。

海洋は、一漁業組合の所有物ではないし、ましてや、漁業者の私有物でもない。
言うまでもなく、日本だけの物でもない。
海洋は、地球上に生きる、人類のみならず、全生物の命の源といえるほどの、貴重な、「青い地球」そのものではないか。

そんな貴重な海洋に、燃料デブリに触れた地下水が放射能汚染水となって、注ぎ込む。
一旦始めてしまえば、そんなことが、1号機、2号機、3号機の燃料デブリが完全に取り出されるまで、延々と続く。
そのことは間違いない。

政府は、いつまで、どのくらいの期間、放射能汚染水を海洋に放出する計画でいるのか。
燃料デブリを、完全に取り出すことが出来るという、確かな見通しを持っているのか。
もし燃料デブリの取り出しに失敗したときは、放射能汚染水の海洋放出は今後何年続くことになるのか。
もしかして、「万年」、「何十万年」も続くことになるのではないのか。
そんな疑問に政府も東電も答えていない。

答えているのは、
放射能を除去した「処理水」を捨てるのだから問題ない。
海洋に放出する前に、海水で「基準の何十倍に薄めて」から捨てるから問題ない。
くらいだ。

こんな「子供だまし」の対応で、「青い地球」を放射能で汚してしまうことが、どうして許されるだろうか。

政府の言う「処理水」にしても、放射性物質が政府の言う通りに除去されているということは、全く担保されていない。

海洋に捨てると言っている「処理水」を、捨てる前に「海水で薄める」と何か素晴らしい対策を施したような言い方をしているが、海洋に捨てるのに、海水で薄めてから捨てるのと、そのまま広い海洋に捨てるのと、どんな違いがあるというのか。
そんなことを、まことしやかに言い、なるほどと納得顔で聞いて「頷く」。

過去に、これほどの「茶番」があっただろうか。
「裸の王様」の寓話が、目のまえで繰り広げられているがごとし。

世界中の笑い者ではないか。
世界中からも非難の嵐が巻き起こるだろう。
当然だ。黙っていることの方が異常と言える。

岸田首相の答弁。

「廃炉を着実に進める・・・」

廃炉するためには、メルトダウンした燃料デブリを確実に取り出さねばならない。
このことは、人類にとっては、ほぼ「未知への挑戦」と言えるもので、今でも、全てが手探りで、しかも一向に進展が見られない。

「福島の復興を実現するために、処理水の処分は先送りできない」

処理水を海洋に放出するのは、福島の復興を実現するためである」かの如く言う。

処理水を海洋に放出することが、どうして福島の復興に繋がるのか、
処理水を海洋に放出しなければ、どうして福島の復興は出来ないのか。

「安全確保や風評被害対策に全力で取り組む」

ここでいう安全確保とは何ぞや、風評被害対策とは何ぞや。
あたかも、残された問題は風評被害対策のみであり、放射能による被害は無いかのような言い方で、国民を誤魔化すものでしかないだろう。、

政府、東電は、燃料デブリに地下水が触れないように凍土壁で地下水を遮断する対策を鳴り物入りで実施した。
その効果はどうなったのか、
依然として、地下水は流れ込み、燃料デブリに触れ、放射能汚染水となって、しかも、それを井戸から汲み上げきれずに、「処理」されることもないまま、「未処理水」として、海洋に駄々洩れというのが実態ではないのか。

そんな状況では、「処理水」は、「未処理水」の問題を隠すための「囮か撒き餌」でしかない。

「処理水」という言葉は、全てが解決されているかのような錯覚を誘う、「魔法の言葉」とも言えよう。
しかし、問題は何も解決しない。

この記事に出てくる岸田首相の答弁は、全てが、「論点ずらし」と「問題のすり替え」。
いわゆる「詭弁」でしかない。

人類は、未だ、放射能を制御できていない、核を扱う技術を手にしてはいない。

そのことを、自覚し、もっと謙虚になることが必要なのではないか。

そのためには、東京電力福島第1原発の現状を、客観的に事実を国民の前に、世界の人類の前に明らかにすべきなのだと思う。

嘘と願望で放射能は消すことは出来ない。
それが、人類がこれまでに得た、放射能に関する唯一の知識ではないか。

>立民の石垣のり子氏は「放出ありきだ」と指摘した。

放射能で「青い地球」を汚すことは、人類を滅亡へと押しやる「犯罪」と断言できる。

犯人は、「あいつ」だ。




 

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