思考は堂々巡りしながら「私」と言う観念の亡霊を作り出す
私は誰か、と問うのも思考　　　　　
　カラダで作られたホルモンやサイトカインが脳内の　神経伝達物質と合わさって新たな意識レベルが醸成される　　カラダへの刺激が脳幹を刺激し知性脳の抑圧を緩め生命現象をより直接的に知覚する様になる　　例えば悩と筋肉も一本の神経の両端である事実を想えばカラダを動かすことの効用が容易に想像できる

　思考は切っ掛けを作っても私は‥と言う言葉での問いかけを発する度に(私)と言う虚構を補強しマインドの、思考の働きを強化していく　　脅迫観念の様に果てしなく繰り返される悪循環の輪を断ち切り、また知的興味のレベルを超えて生活者としてソレを生きるにはカラダに依ること　　

　大脳だけでなく神経節を中心に全身が脳である事実は大きい　　東洋、特に日本はそうした身体文化の宝庫である　　意識や宇宙、生命を巡る科学の成果を追いつつも温故知新の精神で先人の足跡をたどりたいものだ

　�@は知性脳の大脳皮質を適度に調整しつつ、その働きを高レベルで維持すると言う人間の悩として理想的な覚醒状態をもたらします
　�Aは感情の振幅が大きくなり過ぎによう抑えて所謂「図太い心」を作る働きと言えます　　精神衛生の点から最近とみにｾﾛﾄﾆﾝが注目される所以かと

　�Bも自律神経をｺﾝﾄﾛｰﾙする働きでこれも「図太い心」には必須　　ｽﾄﾚｽが問題になるのは何よりも体への影響がある点であり原因となる自律神経の乱れを調整する作用は身心の健康上非常に大切です

　�Cの痛みによる神経伝達を抑制する作用は痛みに対して辛さを感じなくなる事で気分を落ち着かせ、これも「図太い心」作りにおおきく寄与します　　　真の意味で逞しく生きるためには筋トレでﾄﾞｰﾊﾟﾐﾝやｴﾝﾄﾞﾙﾌｨなどの覚醒、快感系ﾎﾙﾓﾝを分泌させるより逆のｾﾛﾄﾆﾝ系に注目すべきかも知れません

　素振りにはまた別の意味もあるかと思いますが自分なりに気づいた点を追加しました　　ともかく思考の働きだけでなくカラダを関与させておられる事は意味深く
大いに賛同致します　　　AIで脳神経系の代替が出来ても、それより遥かに複雑で精緻とされるカラダ側の内分泌系や免疫系の代替は到底不可能と思われます