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8月22日に、BRICS通貨の世界通貨体制が始まる。それと…/副島隆彦
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投稿者 仁王像 日時 2023 年 8 月 16 日 06:08:11: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

8月22日に、BRICS通貨の世界通貨体制が始まる。それと…/副島隆彦
投稿者:副島隆彦
投稿日:2023-08-11 05:54:16
http://snsi.jp/bbs/page/1/

副島隆彦です。今日は、2023年8月11日(金)です。

金(ゴールド)の世界価格と、日本国内での最新の価格の高値は、以下の通りである。7月31日、「 (1オンス=31.1グラム で) NY金 、小幅高で2009.20ドル、一時2010ドルを上回る」 である。この記事は、今日の私の文の、一番最後の方に載せる。

8月1日の 日本国内の 卸売り価格(TOCOM、今は大阪市場)は、1グラム=8977円である。小売価格 (田中貴金属、税込み) は、1グラム=9,946円 である。
  もうあと僅(わず)かで、1グラム=1万円だ。 本当は、1グラム1万円を越しているのだが、意地でも、1万円を突破させない。 

 真実の金(きん)の世界値段は、すでに1グラム1.2万円である。ロシアとの貿易決済では、この価格で取引している。 米と英の今の世界体制(先進国G7体制)の 動揺が激しいが、それでもまだ、自分たちが、世界の王者だと、精一杯の虚勢を張っている。彼らの時代は、早晩、終わる。

  次に、来たる 9月10日(日)、1か月後、に開かれる、私、副島隆彦 の「予言者金融セミナー」(第26回)が、東京で開かれる。その詳細は、この文の 終わりの方でお知らせする。時間とお金に余裕のある人は参加してください。

副島隆彦です。今日は、いよいよ、8月22日(火)に発表されるであろう、BRICS(ブリックス)通貨(カレンシー)のことを書く。
 今は、奇妙に静まり返って、音無(おとな)しの構えで、世界中が、何喰わぬ顔をして、知らん顔をしている。それでも、この秋からの世界の金融・経済の動きの中心は、このBRICS通貨と、BRICS債券(ボンド)の制度の誕生、発足、運用開始 の発表である。

「 BRICS currency (ブリックス・カレンシー) が、今の米ドルに取って替わる、新しい世界通貨になる」という噂が、さらに広がっている。

  その発信源で、震源地(エピセンター)は、日本では、私、副島隆彦が、この件について、7月11日に、この下 ↓ にある、重たい掲示板「3562番」 に載せた、ジム・リカーズ氏の論文の記事と、私の解説文である。これは、以後、歴史に残る文となるだろう。 

 まさしく、この「BRICS通貨が、8月22日から始まる。それは、1971年8月15日の、“ ニクソン・ドル・ショック” 以来の、世界通貨体制の大変動である。

 今から52年前の “8.15の ニクソン・ショック” とは、「アメリカ政府は、今後は、金(きん)とドルの交換(兌換、だかん)を停止する(もう出来ない)」というドル防衛策の発表だった。これが、現在もまだ一応、続いている、IMF世界銀行(世銀)体制(ブレトンウッズ体制。1944年7月、開始)である。 金ドル体制とも言う。これが、この日をもって、終焉(しゅうえん)終了して、世界(すなわち人類)は、次の新しい世界通貨体制(ニュー・ワールド・カレンシー・オーダー new world currency order )に向かってゆく、ということである。

 このことを、私は、この重たい掲示板の7月11日に載せて、詳しく書いて説明した。この情報を、世界中に一気に広めたのは、ジム・リカーズという人物だ。この人のことについて、このあと説明する。

(転載貼り付け始め)

〇 「BRICSによる 金(ゴールド)を裏打ちとする 新通貨が、8月に登場する」
デイリー・レコニング 誌  2023年6月6日  筆者 ジム・リカーズ

(ジム・リカーズ氏の顔写真をここに貼る)

ジム・リカーズ

〇  (原文) BRICS Gold-Backed Currency Coming in August
Tuesday,  6/13/2023   Daily Reckoning   by James G. Rickards
http://dailyreckoning.com/rickards-drops-bombshell/

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 このBRICSカレンシー の誕生(おぎゃーと生まれる)と 制度発足のことで、すでに新興大国の首脳たちが、一昨日(9日)から続々と、南アフリカ共和国 のダーバンに集まっている。そして、この世界新通貨体制のことを真剣に話し合っている。

 これは世界史上の大事件だ。BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南ア)の5首脳に他に、40カ国の、首脳たちが、「私の国もBRICS に 入れてくれ。この歴史的な大変動に、私も加わりたい」と、どんどん集まってきている。それを、日本のテレビ、新聞は、意図的に、報道しようとしない。「プーチンは、指名手配の犯罪容疑者だから、南アに来れない。代わりにラブロフ外相が来る。プーチンは、オンラインで参加する」という枝葉末節の記事ばかり報道する。

 西側(ザ・ウエスト the West )のG7の先進国体制(米と英が主導。日本も入っている )にしてみれば、自分たちが、世界支配の根拠、土台を失い始めるのだから、不愉快で仕方がない。だから、「BRICSで、世界新通貨が発表される」を、西側メディアには、報道管制、規制を掛けて、報道させない。

 そのあと、22日から開会される、BRICSの年次総会で、発表される。本当に、このBRICSカレンシーが、今の基軸通貨(key currency キー・カレンシー あるいは、reserve currency リザーブ・カレンシー。準備通貨)である米ドル の地位を脅かして、もうすぐ、その地位を奪い取り、取って替わるか。この試練の時が、一気に近づいている。このことについて、私がさらに説明する。

 ジム・リカーズ氏が、6月6日に、DAILY RECKONINGデイリー・レコニングという情報紙に載せた記事から 後、世界中の、どこにも、ほとんど新しい情報が発表されていない。

 あまりにも恐ろしいテーマだから、西側(ザ・ウエストG7体制)側の金融評論家や学者たちは、ほんの僅(わず)かも、触れることができない。世界中の金融、経済の予測が、凍りついた状態になっている。猛暑のさ中で、「みんな、世界中、夏休みだー」で、胡麻化(ごまか)している。 こういう時にこそ、世界史が動くのである。

 私、副島隆彦は、その後、ジム・リカーズのThe Coming Shock to the Global Monetary System 「ザ・ カミング ・ショック・ トゥー・ ザ・ グローバル・ マネタリー・ システム」「世界通貨体制 に向かって襲い来る衝撃 」という副(ふく)表題のこの論文以外のものを探したが、ロシア政府とRT(エルティ。ロシア・トゥデイ)というロシア政府広報紙以外に、この「BRICSカレンシーの開始」に言及している記事や表論文は見当たらない。ジム・リカーズ論文 以上の内容以上のものは、どこを探してもまだ出て来ない。

 それなのに、8月22日(あるいは24日までに)に予定されているBRICSカレンシーの誕生の発表、導入、開始の噂(うわさ)が、世界中を駆け巡っていて、日本国内でも、嗅覚(きゅうかく)の鋭い、金融人間や、博奕打(ばくちうち、ギャンブラー)たちの間では、ひそひそと語られている。 

 このBRICSカレンシー(通貨)の始まり、が、どれほどの影響を世界金融体制にもたらすかは、今のところ予測の範囲を出ない。

 私が、7月11日に載せた、ここ ↓ の文で、ジム・リカーズの英文原文に手を入れて、分かり易い、説明文の翻訳文にした。いろいろな箇所で手を入れて、私が、加筆した、この文をしっかり読んでください。この下 ↓ の文を、きちんと読みもしないで、あれこれバカなことをあっちこっちで言いふらして回るのをやめなさい。

 出来れば、その後ろに載せた英語の原文もしっかり読みなさい。「英文は読めないよ、俺(おれ)、馬鹿だからさー。学校時代に、勉強が出来なかった」という人は、正直に、そのように、周りの人に言って、少しでも自分より、頭のよさそうな人に、これを読ませて、感想、解説をして貰(もら)いなさい。・・・誰も出来ないから。日本(人)は、その程度の、みっともない国民だ。そのように、敗戦後のこの78年間で、洗脳されたのだ。学校教育その他で。

 私、副島隆彦によるジム・リカーズ Jim Rickards 論文の 翻訳と解説抜きで、日本国内で、これから、新しい世界通貨になるであろう、そして、現在のドルによる世界支配を打ち壊す、新通貨(しんつうか)の誕生という大きなテーマについて、あれこれ言うことは無駄である。

 ここで、急いで、解説しておくが、この新しく誕生するBRICS通貨は、表面上は、今のドルの紙切れ体制と同じく、fiat moneyフィアットマネーである。すなわち、「金にいつでも 兌換(交換)してもらうことはできない、紙切れの新通貨」である。だから、すぐに、金本位制度(きんほんいせいど。gold standard ゴールド・スタンダード )になる、ということではない。

 ただし、このBRICS通貨の信用は、加盟国たちが。合計で保有する 金(きん)によって、その通用力が、保証、担保(たんぽ)される、ということである。政府間の取引では、金(きん)で決済する、という制度になるだろう。

今回の新通貨の導入では、その信用の保証、裏打ち(pledge プレッジ)では、コモデティ・バスケット(地球上の、すべての基本物資=商品=コモディテイの総合的な金額換算による通貨体制)は、導入できなかった。そのように ジム・リカーズが書いている。だから、
まず、金(ゴールド)だけを保証とする通貨体制に、移行してゆく、ということである。

 だから、このBRICS通貨では、紙の紙幣(ペイパー・マネー)が、直(ただ)ちに、BRICS加盟国によって発行されるのではない。あくまで政府間での取引の時の通貨だ。
今のIMFの、特別引き出し権( special drawing right スペシアル・ ドローイング・ライト)のようになるだろう。 
 その代わりに、BRICS債券(ボンド、bond )という、今の各国の国債(こくさい。国家債券。ナショナル・ボンド。真実は、国家借金(しゃっきん)証書を発行する。 これは、アメリカでは、財務省証券 TB、ティー・ビー。 トレジャリー・ビルと言う)に近い、債券(証券)の形で発行される。

  それをインドやブラジル、そして中国、ロシアの新興大国の金持ち層の人たちが、競って、どんどん買い始めるのである。例えば、今の中国は、政府(財務省)による、中国国債なるものを発行していない。ずっと発行してこなかった。だから、中国の金持ち層は、株式(ストック、シェア)か、不動産への投資しか、投資手段がなかった。そこへBRICS債券が登場すると、ものすごい勢いで、これを中国人の投資家と富裕層が、買うだろう。インドとブラジルでも、それがすぐに起きる。

 そして今回は、南アフリカも、ラマポーザ大統領が、一所懸命に音頭(おんど)を取って、このBRICS通貨と、BRICS債券(ボンド)の両方を、自分が所属するアフリカ会議の54カ国のアフリカ諸国に対しても、「積極的にこれに加わるように」と、説得している
 分かり易く言えば、「君たちも、こっちに来なさい。こっちに来なさい」で、「これまで、200年間、イギリスとフランスとベルギーとかの西ヨーロッパの大国と、アメリカの植民地(支配)主義で 、私たちアフリカ人は、どれぐらい酷(ひど)い目に遭ってきたlことか 」という、世界政治の駆け引きが、この場で行われている。南アがアフリカ代表だ。だがアフリカ諸国は、まだまだ桁(けた)違いに貧しい。

 それで、実は、BRICsのSは、最近まで小文字で書かれて、5番目が、サウス・アフリカの S なのだが、最近は、このSが、サウジアラビアのS を指すようになっている。サウジアラビアと、インドネシアとトルコ、ナイジェリアなどの新興国の、経済成長が著(いちじる)しい。

 これら地域大国(ちいきたいこく。リージョナル・パウア regional power )の新興大国たちを、さらに加えて、彼らを前面に押し立てて40カ国の新興国が、我も我もと、「私の国も、BRICSに入れてくれ」という動きになっている。世界の政治勢力の様子は、まさしく、大きく変わりつつある。欧米先進国が中心の今の世界は、急激に終わりつつある。

  いつまでも、「このまま、アメリカ様(さま)にしがみついて、くっついていれば、日本は安泰(あんたい)だ、大丈夫だ」と考えている、愚か者の日本の金持ち層は、もうすぐ落ちこぼれていくだろう。
 いや。彼らも馬鹿ではない。彼らは金持ち層だから、生来、物事(ものごと)を、正しい間違い、正義か悪か、好きか嫌いか、などの女・子供の理屈で判断しない。金持ち層は、常に、お金のことを中心に動いて、冷静で、ずる賢(がしこ)い。おカネに正しい間違いはない。だから、

 「あら。どうも中国やロシアの方が強くなって来たなあ」と思い出して、自分の考えを、微妙に変化させ変更して、「どうやら、形勢がアメリカとイギリスに不利になってきたなあ」と判断したら、コロリと態度を変えるだろう。いつの間(ま)にか、周(まわ)りに、悟られないように、ササッとこれをやる。 だから、日本の金持ち層も、やがて日本でも販売されるようになる、BRICS債券(ボンド)を進んで買うようになるだろう(笑)。

 日本(人)は、どうあがいても、帝国(大国)にはなれない。大国と大国に挟(はさ)まれた風の谷のナウシカ(原作。宮崎駿 みやざきはやお)として、我慢強く生きてゆくしかない。 だから、世界政治で、大きな力の変化があれば、それにずるずるとひきずられて、いつの間にか自分の考えや、態度を変えているだろう。ここでは、「いつの間にか」というコトバが大事だ。

 ロスケ(ロシアのこと)、チャンコロ(中国のこと)、チョーセン人と、軽蔑して、毎日のように、悪口を言っていたのに、コロッと態度を変えて、何喰わぬ顔をして、
「そうかい。いよいよ、BRICS通貨の時代か」と、まるで、自分は、昔から、何でも知っていたかのような態度を取る。

  こらー。そういう金持ちども。お前たちも、私が、ガーガー、5時間、喚(わめ)き続ける、9月10日の 東京の日比谷公園の南側の、イイノホールで開かれる、「副島隆彦の予言者金融セミナー」に、そろそろ、頭を丸めて、聞きに来なさい。別に私が取って食う、という訳(わけ)ではないのですから。

 これまで、一度も、私の金融セミナーに、来たことがない人たちに、訴えます。一度、顔を出して、実物の副島隆彦を見て置きなさい。私だって、いつまでも生きているわけではありません。 

 「オレはいいよ。お前の本を読むからさ」と、はっきり言いきれる、生来の頭のいい人間なら、それでいいのだが。本当は、ほとんどの人は、本を読む力がない。一冊の金融本を、しっかりと読むのは、大変なことなのだ。私たち、プロ(ウ pro- )の物書き、言論人でも、大作の、世界で評価のある本を一冊、きちんと読むのは大変なことなのだ。 だから、私の話を、直接、聞き(聴き)に来なさい。

  この「人間は、いつの間にか態度と考えが変わっている」というのが、ミソである。私、副島隆彦は、いつも、この辺りのことを凝視(ぎょうし)している。私は、いつも、自分の目の前にいる人間に対して、「この人は、いつ自分の考えをコロリと考えを変えるのかなぁ」という目でまじまじと見ている。私は、恐ろしい人間なんだぞ。

  このジム・リカーズという特異な人物について、説明する。彼は1951年生まれ(私、副島隆彦よりも2歳、年上だ)で、今、72歳である。1973年に、ジョンズ・ホプキンズ大学を卒業。ここは、首都ワシントンDC(ディ・シー)となりのメリーランド州にある。

 このあと、ポール・ニッツェ・スクールという政治学の大学院を出ている。彼は、思想家のノーマン・ポドーレツから指導を受けている。ノーマン・ポドーレツこそは、アメリカのネオコンサヴァティブ(ネオコン neo - conservatives )の思想の産みの親の一人だ。

 したがって、故ヘンリー・“スクープ”・ジャクソン上院議員(戦略爆撃機を作っているボーイング社が資金を出した。ランドRand  研究所も) の系統に属する。

  これらアメリカの現代の政治思想の系譜、流派のことについて、そろそろ本気で勉強する気があったら、私、副島隆彦の主著である、『世界覇権国アメリカを動かす 政治家たちと知識人たち』(初版1995年刊)をしっかり読みなさい。この本が読めないようなら、今の日本で頭のいい人(学歴は関係ない)と言えない。

 日本土人の国の、土人知識人としてさえ通用しない。私が馬鹿にしている、今の東大教授どもであっても、50歳代から下は、全員、この本を読んでいる。

だが、「俺はお金(資産を増やすこと)のことしか興味がないよ。政治思想なんか、かんけーねー」という人は、それはそれでいい。別に頭が良くなくったって、鋭い嗅覚さえあれば金儲けはできる。

 ジム・リカーズは、このあとシティバンクの投資部門に勤めていた。政治的にはネオコン(新左翼崩れ)だから、強硬な反ソビエト思想を持っている。そして、リカーズは、金融戦略家として、有名な、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙のルー・カイザーの教え子でもある。 

 ただし、ジム・リカーズは、2009年に書いた本で、「アメリカを筆頭に世界は、いよいよ、ハイパーインフレに突入する」と書き過ぎて、未来予測を外したという悪口の評価を受けた。だが、リカーズの方が、大きく正しい。

 なぜなら、この同じ時に、2008年9月15日に起きた“リーマン・ショック”を、正確に予言して当てた私、副島隆彦と同じことを、主張しているからだ。
この日本土人の国の言論、出版業界でも、私の本はたくさん売れた。けれども、私への冷静な客観評価は全くなく、無視された。私は、今もずっと怒っている。

 私、副島隆彦の墓碑銘(ぼひめい。epitaph エピタフ 死んだ後に、石に刻んで残す言葉)は、「あーあ、こんな国に生まれちゃったよ」である。この私の墓碑銘は、2000(平成12)年に、弟子たちとの会議で決定してから、変えることはない。

  ジム・リカーズは、日本の、私、副島隆彦と同じで、激しい、近(きん)未来予測の言論を行う。だが、それでも、ネオコン(新左翼くずれ。若い頃、トロツカイト Trotskyite、トロツキー主義者たち)であるから、アメリカ国防総省(ペンタゴン)やアメリカ財務省も、彼の言論を注視し、高く評価している。

 だから、政治思想の系譜からも超一流の言論人だ。 今回、リカーズが、「BRICS通貨が、誕生する。これが新世界通貨になるだろう。それは8月に登場する」と、6月6日に、ぶち上げて、書いたことで、世界中を震え上がらせた。

 まー、カンタンに言えば、私は、日本のジム・リカーズのようなものだろう。向こうは世界基準(ワールド・ヴァリューズ)だ。それでも、今では、日本国内言論は、あらゆる場面で、私、副島隆彦の発言を抜きでは動かない。そのようになっている。

  もうすぐの、再(さ)来週の、8月22日に、BRICS通貨と、BRICSボンドの発表 があって、世界中が大騒ぎになる。いや、日本国内では、極力この報道をせずに抑え込んで無視するということも考えられる。そんなことは、も無理だろうに。

 ここで大事なことは、このBRICS通貨の発足の発表があった後、アメリカ政府として、どうしてもそれに対応し、反応しなければ済まない。その役割(役目)を、一体、誰が演じるか、である。

 その人物は、すでに決まっている。それは、現在のSEC(エス・イー・シー。 証券取引委員会。 ストック・エクスチェインジ・コミティ)の委員長である、ゲイリー・ゲンスラー Gary Genslerである。彼が、アメリカ政府を代表して、この緊急事態に、体を張って、矢面に立って、対応しなければいけない。

 そして、このゲイリー・ゲンスラーが、来年、2024年に起きる、激動のアメリカ金融市場の崩壊(ほうかい。collapse コラプス)の時、責任を取らされるだろう。今から15年前の、2008年9月の“ リーマン・ショック”の10倍ぐらいの、金融恐慌が、NY(ニューヨーク)で起きる。


SEC委員長のゲイリー・ゲンスラー

 だから、この8月末までには、ゲイリー・ゲンスラーSEC委員長が、「アメリカの今後の金融政策を発表する」として、連邦議会に呼ばれて説明することが、すでに決まっている。
その時、このBRICS通貨の誕生、出現、発足に対して、アメリカ政府としての態度を表明する。そのように決まっているのである。

 去る 7月7―9日に、中国に、ジャレット・イエレン財務長官(あの、どうしようもない、チビで、ふんわり真白髪(しらが)頭の婆さん。前はFRB議長だった。アメリカのディープ・ステイトには、人材がいない)が行った。 イエレンは中国の首脳たちとの会談の前後で、異様なまでにペコペコと、あのチビな体で頭を下げていた。見苦しい限りだった。まるで日本の政治家のようだった。あそこまで、米財務長官が、ヘコヘコするとは、と、皆が驚いた。 一体、アメリカ政治に、本当は何が起きているのか、だ。

 イエレンは中国に、何をしに行ったのか。それは、ただ一点。「お願いだから、ニューヨークの債券市場(ボンド・マーケット)で、中国政府が持っている米国債を売らないでください 」 を、必死になって、言いに行ったのである。アメリカ財務省としては、ここで、米国債が暴落する、のが死ぬほど恐い。

  財務長官の婆さんのジャネット・イエレンも、ボケ老人のバイデン大統領も、このことで、自分が責任を取る気がない。全く無い。誰も相手にしていない。だから、ゲイリー・ゲンスラーが、アメリカの財政と金融の手綱裁(たずなさば)きの、最後の大物として、矢面(やおもて)に立つ。アメリカの大人の男たちは、指導者(リーダー)である、このゲンスラーの発言に、耳を澄ます。

 まさか、ゲンスラーが、「アメリカは、もう駄目(だめ)です。諦(あきら)めましょう」と、言う筈(はず)はない。

  だが、コトバの端々(はしばし)で、そのように、言うかも知れないのだ。 アメリカ国民と言うのは、開拓農民の伝統を持っている。だから、幌(ほろ)馬車隊の、隊長(リーダー)の言うことを聞く、と育てられた人間たちだ。だから、BRICS通貨が誕生した後の、このゲイリー・ゲンスラーの発表(議会証言)が、物凄く重要なのだ。

 中国は、公表されている、表面の外貨準備(フォーリン・リサーヴ)の10兆ドル(140兆円)の米国債を保有しているとする統計数値は、大ウソである。本当は、中国は、その20倍ぐらい(20兆ドル、2800兆円)ぐらいの米国債を持っている(華僑系の中国人の資産も含む)。

 だから、この米国債を中国政府他が、市場で1割でも売却すると、米国債は、大暴落する。このことは、そのまま長期金利の、金利の急上昇を意味する。今の「10年もの米国債」の金利(イールドyield)の、年率4.02%が、急上昇して、6%、8%、10%になることが、アメリカ政府は、死ぬほど恐いのだ。米国債の暴落とは、すなわち、ドルの暴落である。
 
 これが起きると、アメリカのNYとシカゴの金融市場全体が、機能マヒを起こして、市場停止になる。 それは、他の為替市場と、株式と、不動産市場と、商品先物(しょうひんさきもの)市場などにすぐに撥ね返る。 そして、この9月に強く予想されている、アメリカの中堅の地方銀行(地銀。ちぎん。リージョナル・バンク。regional banks 全米50州の各州を代表する地銀たち)の経営破綻とも関わる。 

 米の有力地銀、30行から40行が、連鎖破綻しそうだ、と言われている。今、これらの銀行の預金の減少と、株式の下落と、発行済(すみ)の債券の下落が、起きている。 

 このことについては、私、副島隆彦は、「お金も、倉庫に、寝かして置くと、劣化する、腐(くさ)るのである。古米、古古米になる」理論として、これからも、ガンガン説明する。この前の、私の最新刊の 『米銀行破綻の連鎖から 世界大恐慌(世界大恐慌)の道筋(みちすじ)が見えた』(徳間書店、2023年6月末刊)でも書いたのだが、どうも、この「他の商品と同じく、お金も腐るのだ」を、うまく説明できなかった。

(ここに、この本のアマゾン・リンクを貼ってください)

  アメリカは10月1日からが、財政の新年度( fiscal year フィスカル・イヤー)である。だからそれまでの、9月中に、激しい変動がどうせ起きる。小中高と大学も、アメリカの新年度は、10月からだ。だから、それに合わせて、その前に、世の中の変動が起きる、と決まっているのである。 

 今から15年前の 2008年の、リーマン・ショックは、9月15日に勃発した。その前年の、2007年の7月18日に、その予兆(よちょう)であり、前哨戦であった、サブプライム・ローン崩れ(貸してはいけない、超低収入のサブ・ヒューマンたちにまで、住宅ローンを貸した)であった。だから、この9月に、15年ぶりの大変動が起きる。

 だからアメリカ政府代表(ゲイリー・ゲンスラーSECチェア )が、どの程度の激震で、これを食い止められるかが、現在の焦点である。FRB(米中央銀行)のジェローム・パウエル議長も、この世界通貨体制に関わる経済変動については関わりたくない。イエレンも、どうせ逃げ回って責任を取らない。

  ゲイリー・ゲンスラーは、1957年生まれで、66歳だ。私、副島隆彦よりも4歳下だ。彼は、最近までゴールドマン・サックスの重役を務めた、インベストメント・バンカー(金融投資のプロウ)だ。 この男が、最終的に責任を取らされて首を切られる係だ。

 ゲンスラーは、何と、32歳で、CFTC(シー・エフ・ティー・シー。 商品先物=しょうひんさきもの=取引委員会 ) の委員長になった男だ。まさしく2008年のリーマン・ショックの後である。ゲンスラーは、このときは、グラム=ラドマン=ホーリンクズ法(アクト)による、金融業界への法規制が正しいと発言した。

 その前にCFTC委員長だった女性の、ウェンディ・グラムにとって替わった。彼女は、たしか米議会の重鎮のフィル・グラム上院議員 の一族の女だ。 ゲンスラーは、そのあと、MIT(マサチューセッツ工科大学)のスローン・スクール(経営大学院)の教授をしていた。父親は、ピンボール業界(日本で言えば、大手のパチンコ業者。セガサミーだ)の大物だ。フィラデルフィア州出身のユダヤ人である。 

 ゲンスラーは、この血筋としても、十分に泥臭い金融市場の実態をよく知っている男だ。今のアメリカの金融業界の、まさに重鎮(アンカー)である。業界人たちから尊敬されている。だから、ゲイリー・ゲンスラーがBRICS通貨とボンドに対して立ち向かって闘う最前線司令官となる。

 それから、Gary Gensler ゲイリー(ギャリー)・ゲンスラー は、デジタル人民元 digital Yuan の研究家としても有名だ。すでに論文をいくつか書いている。デジタル人民元 と主要各国の中央銀行(セントラルバンク)デジタル通貨(CBDC シー・ビー・ディー・シーと言う)が、一体、これから、どういう風に発達して実用化するものか。ブロック・チェーンの技術をどのように、世界新(しん)通貨体制が、その内部に組み込んでゆくのか。私、副島隆彦もずっと考えている。

 私たちは8月22日からの激動の世界金融情勢を見るときには、このゲイリー・ゲンスラーSEC委員長の発言を注視しなければいけない。
今日は、もう、これぐらいにしましょう。  

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コメント
1. 2023年8月16日 13:24:49 : YgytsxwROc : L0JiWXU3LnRQNXc=[1] 報告
<△24行くらい>

副島氏>「このBRICS通貨の信用は、加盟国たちが。合計で保有する 金(きん)によって、その通用力が、保証、担保(たんぽ)される、ということである。政府間の取引では、金(きん)で決済する、という制度になる」

 
 G7の保有する金は、1万トン少し超えるくらいか、たいしてBRICS+側は、少し及ばないくらいか。じゃけん、国力をGDP・軍事力等だけででみてきた従来に対し、金(gold)保有量という他の尺度も一つ加えて、従来G7オンリーに対しBRICS+を対比させ世界経済を見る、新しい視点であり、パラダイム・シフトだ。もっとも、米も金をアンカーとする視点は、放棄してきたわけでなく、内心では最重要事項としてきた。その証拠に保有する金量8千トン弱は、公称だが決して売らないできた。1980年代、90年代の金廃貨論が全盛だった時代、各国CBは競って金を売りまくってきたが、本尊米だけは決して売らなかった。金廃貨論は怪しげなタメにする論だったが、誰かが無言で安い金を拾ったようだ。ワシントン協定以降はようやく金価格も戻った。金価格上昇つっても、インフレ換算で実質で見ると、現状のoz2千ドルつっても、まだまだ安い。
 いずれにしてもBRICS+の国々にとって、資材・労力をつぎ込んで製品を造り、G7へ輸出しても、印刷した紙屑同等のものを掴ませられる、これ以上我慢できない心境だ。狐が木の葉で騙すような紙屑でなく、真実の正貨つうかspecieで支払ってほしい、これが本音だ。QE3を見せつけられたり、ドル経済制裁を目の当たりにし、金の通用力を保証、担保とする国際金融秩序への移行を、BRICS+側は焦眉の課題としてる。
 いよいよの20230822 だ、どうなるか

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