アメリカはコレを守る為に、原油取引をドル以外で行おうとしたリビアなどの中東産油国を容赦なく潰してきた。

ところがウクライナ戦争でロシアを国債決済システムから締め出して潰そうとしたが、ロシアはルーブルでの原油やガスの取引を成功させ、今やサウジアラビアまでもが元での原油取引を開始試合。産油国や資源国の多くが中露印のBRICS陣営に加わり、自国通過決済を始める事で、ニクソンショック以降ドルを支えていた「原油決済通貨(ペトロダラー)」の地位は完全に崩壊した。

従来、石油を輸出して得たドルで米国債を購入して金利を得ていたサウジアラビアなどが、ドル離れ、米国債離れを起こしている事で、市場では米国債がダブ付き、米国債価格が下落(金利は上昇)している。

ドルと米国債のサスティナビリティには市場関係者の多くが疑問を持つ一方で、金利の変化によって(ボラティリティー)利益が出る間は、米国債は今後も人気商品とも言える。但し、長期的には損をする可能性が高く、次第に(既に)「投機(ギャンブル)」とししての色合いを強め、やがて金利も乱高下しながら、どこかの時点で金利が発散して米国債もドルも、その歴史的役割を終える。

多分、その引き金になるのがアメリカ国内の内戦だと予想する人は少なくない。

カリフォルニア州は万匹を野放しにする法律を可決して、ウォールマートなどで貧乏人が万引きし放題の状況になっているが、実はインフレで窮乏する貧乏人の福祉政策として機能している。

州政府は福祉予算を使わずに、万引きによって民間に福祉コストを押し付けているが、コレによって強盗などの犯罪が抑止されている。

最早、アメリカの民主党知事の州は、西部劇時代に逆行しており、テキサスやフロリダなど共和党の強い州は、いずれ連邦を離脱する。コレがスムースに実行されれば問題は少ないが、大統領選挙の対立がエスカレートすると、内戦に成りかねないのが銃社会アメリカの怖い所である。