予期せぬハマスの攻撃への報復としてイスラエルがガザ地区を空爆したことを受け、金曜日、パレスチナ人を支援するために数千人の抗議参加者が中東諸国の街頭に殺到した。

「占領にノー！アメリカにノー！」 シーア派指導者モクタダ・サドル師が「ガザ支援」とイスラエルに対する抗議活動を呼びかけたことを受け、バグダッド中心部に集まったデモ参加者らはシュプレヒコールを上げた。

抗議活動の主催者アブ・カヤン氏は、「この集会は占領下のパレスチナで起こっていること、流血や権利侵害を非難することを目的としている」と述べた。

包囲されたガザ地区は土曜日にハマス過激派がイスラエル南部国境を襲撃し１３００人以上を殺害して以来、イスラエル軍の激しい砲撃にさらされている。

イスラエル軍の空爆により、ガザ地区ではすでに15年以上陸海空封鎖が続いており、1,530人以上が死亡した。

金曜日にはイランでも反イスラエル抗議活動が行われた。

首都テヘランでは、デモ参加者がイラン、パレスチナ、レバノンのヒズボラの国旗を振り、「アメリカを打倒」「イスラエルを打倒」と書かれた横断幕を掲げた。

同様の集会はイラン全土の他の都市でも行われ、アメリカとイスラエルの国旗が燃やされた。

イランはイスラム教シーア派が大多数を占めるが非アラブ人を抱える国で、財政的・軍事的にハマスを支援している。 イスラエルは彼らにとって不倶戴天の敵だ。

隣国イスラエルと長らく平和条約を結んでいるヨルダンでは、ヨルダンのムスリム同胞団やいくつかの左翼団体や若者団体からの抗議の呼びかけを受け、アンマン中心部のグランド・フセイニ・モスク近くに1万人以上が集結した。

湾岸諸国のバーレーンでは数百人の崇拝者が「イスラエルに死を！」と叫んだ。 そして「アメリカに死を！」 ディラス・モスクでの金曜礼拝に先立って。

その後、数百人が抗議行進に参加し、パレスチナ国旗を振る人もいれば、地面に置かれたイスラエルと米国の紋章を踏み鳴らす人もいた。

抗議活動が禁止されているサウジの首都リヤドでは、 ＡＦＰ ジャーナリストは、イマームに向かって「パレスチナについて語れ！ガザは爆撃下にある！」と叫び、金曜日の礼拝を中断した礼拝者に警察が手錠をかけているのを目撃した。

フランスでは、エマニュエル・マクロン大統領が木曜日、ハマスの攻撃に対して「強力」だが「公正」な対応を取るようイスラエルに呼びかけ、政府は「治安を乱す恐れがあるため、親パレスチナデモ」の禁止令を出した。 」

（ブルームバーグ）： ニューヨーク市では「信頼できる脅威の情報も、具体的な脅威も存在しない」とアダムズ市長が述べたにもかかわらず、一部の住民は13日は外出を控えることを検討している。イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦争は、遠く離れたニューヨークに緊張をもたらしている。
米金融大手のモルガン・スタンレーは従業員に在宅勤務を認めると伝えた。同社本部に近いタイムズスクエアで大規模なパレスチナ支援デモが開催されるからだ。グーグルの親会社、アルファベットではニューヨーク在勤の従業員が自宅待機を選択できるようになった。クイーンズ地区のユダヤ系学校は13日を休校にすると保護者に伝えた。
イスラエルがパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻を準備する中、ニューヨーク市当局はユダヤ教、イスラム教双方の礼拝所や学校での警備を強化している。米国と欧州連合（ＥＵ）からテロリスト組織に指定されているハマスは、「怒りの日 」を呼びかけた。抗議行動は既にイランとイラク、ヨルダンの首都を含む中東全域に広がっている。
アダムズ市長は「学校や礼拝堂の安全を確保するため、ニューヨーク市警に人員などの配備強化を指示した」と話し、警備強化はシナゴーグだけでなく、多くのモスクも対象だと強調した。ニューヨークはイスラエル国外では最大のユダヤ系人口を抱え、親パレスチナ、親イスラエルのデモが複数回行われている。