http://www.asyura2.com/23/holocaust7/msg/887.html
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(回答先: 研究論文 「都市屋上太陽光パネルの局所温暖化ポテンシャルについて」 (オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学 2023年… 投稿者 魑魅魍魎男 日時 2025 年 8 月 08 日 07:23:03)

https://x.com/Alzhacker/status/1953279658679779839
(Alzhacker)
研究論文『太陽光発電によるヒートアイランド効果:大規模太陽光発電所は
局地温度を上昇させる』アリゾナ大学
https://nature.com/articles/srep35070
「太陽光発電所の温度は夜間に砂漠より3-4°C高く、これは都市のヒートアイランド効果よりも大きい」
地球温暖化対策の切り札として期待される太陽光発電が、 皮肉にも 周辺環境を暖めているという衝撃的な事実が明らかになった。アリゾナ大学の1年間にわたる実証実験で、太陽光発電所が自然環境より年間を通じて2.4°C高温を維持し、夜間には4°C近い温度上昇を記録した。
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私たちは太陽光発電を「クリーンエネルギー」と信じて疑わない。しかし、その陰で起きている現実は、私たちの常識を覆すものだった。
アリゾナ州の砂漠で行われた前例のない比較実験。研究者たちは同じ1km圏内に、自然の砂漠、都市部の駐車場、そして1MW太陽光発電所を設定し、1年間にわたって気温を測定し続けた。その結果は環境保護を謳う太陽光発電業界には不都合な真実だった。
太陽光発電所の年平均気温は22.7°C。隣接する砂漠の20.3°Cを2.4°Cも上回った。さらに驚くべきは夜間の数値だ。真夜中の平均気温は太陽光発電所で19.3°C、砂漠では15.8°C。その差は3.5°Cに達し、春夏には4°C以上の開きを見せた。
これは単なる数字の遊びではない。住宅地の近くに建設される太陽光発電所が、住民の生活環境を確実に悪化させていることを意味する。
■ アリゾナ大学が暴いた太陽光パネルの「熱地獄」製造メカニズム
太陽光パネルがなぜこれほど周辺を暖めるのか。その仕組みは意外にシンプルで、同時に根深い問題を抱えている。
日中、太陽光パネルは周辺環境より20°C も高温になる。パネル表面で吸収された太陽エネルギーの約20%は電力に変換されるが、残り80%は熱として蓄積される。そして夜になると、この蓄積された熱が長波放射として大気中に放出され続ける。
さらに深刻なのは、パネルの下に熱がトラップされる現象だ。日中に地面が受けた太陽熱が、パネルによって「蓋」をされた状態となり、夜間の放熱が妨げられる。自然状態なら夜空に向かって放出されるはずの熱が、パネルに反射されて地表近くに滞留し続ける。
この実験で明らかになったのは、太陽光発電所の温度上昇が都市部の駐車場を上回るという事実だ。駐車場と砂漠の温度差が約2°Cなのに対し、太陽光発電所では4°C近い上昇を記録した。「環境に優しい」はずの再生可能エネルギー施設が、コンクリートとアスファルトの都市部より暑い環境を作り出している。
■ アルベド20%から5%への激変が引き起こす地表エネルギー革命
太陽光発電所の温暖化効果の根本原因は、地表の反射率(アルベド)の劇的な変化にある。自然の砂漠では太陽光の約20%が反射されて宇宙空間に戻るが、黒い太陽光パネル表面では反射率がわずか5%まで低下する。
この変化が意味するのは、従来なら宇宙に跳ね返されていた膨大な太陽エネルギーが、今度は地表で吸収され熱として蓄積されることだ。自然状態では植物の蒸散作用が潜熱として熱エネルギーを大気に逃がすクーラーの役割を果たしていたが、太陽光発電所では植生が根こそぎ除去される。
結果として生まれるのは、吸収したエネルギーの大部分を顕熱として大気に垂れ流す「熱源装置」だ。太陽光パネルは確かに電力を生産するが、同時に周辺環境を確実に暖める熱源でもある。クリーンエネルギーという看板の裏で、局地的な温暖化装置として機能している現実を、私たちはどう受け止めるべきか。
■ 住宅地近接メガソーラーが不動産価値と健康を脅かす新事実
この研究が投げかけるのは、再生可能エネルギー政策の根本的な見直しの必要性だ。全国各地で住宅地近くに建設されているメガソーラー施設。地域住民の反対を「NIMBY(自分の裏庭はお断り)思考」として片付けてきた行政や事業者にとって、この実証データは不都合極まりない。
真夜中に4℃の温度上昇は、単なる数値ではない。夏場のエアコン使用量増加、熱中症リスクの上昇、不動産価値への悪影響など、住民生活への実害は計り知れない。「地球環境のため」という大義名分の陰で、局地的には確実に環境を悪化させている現実を、政策立案者はどう説明するのか。
研究者たちが提案する緩和策―植生の復元や地表アルベドの改善―は理論的には可能だが、コスト増加は避けられない。太陽光発電の経済性を支えてきた「安価な土地の大規模開発」モデルそのものが問われている。
半乾燥地域での大規模開発を前提とした現在の太陽光発電政策は、局地的気候への影響評価を欠いたまま推進されてきた。この研究結果は、「環境に優しい」という一面的な評価から脱却し、総合的な環境アセスメントの必要性を突きつけている。
出典:The Photovoltaic Heat Island Effect: Larger solar power plants increase local temperatures (2016) - Greg A. Barron-Gafford, Rebecca L. Minor, Nathan A. Allen, Alex D. Cronin, Adria E. Brooks & Mitchell A. Pavao-Zuckerman
7:18 PM Aug 6, 2025
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