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バイデン大統領に謝罪を要求 ロバート・ケネディ・ジュニアの勇敢な発言 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/325609
2023/07/06 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
次期大統領選の民主党候補に出馬表明したロバート・ケネディ・ジュニア氏（Ｃ）ロイター
2024年の米国大統領選に向けて、バイデン大統領の「耄碌ぶり」が激しい。大統領として許されぬ発言を繰り返しているからだ。
会合で「女王陛下万歳」などと意味不明なことを述べたり、中国の習近平主席に対し、「独裁者にとり何が起きているかを把握してないことは非常に恥ずかしいことだ」と表現したり。ほかにも、「プーチンは、明確にイラク戦争で敗れつつある」と発言し、ウクライナ戦争をイラク戦争と間違えたほか、日本の防衛費増額についても、「私は3度日本の指導者と会い、説得した」と語っていた。日本国内への影響を考えた場合、述べてはならない発言だ。
だが、バイデン氏を押し上げてきた軍産複合体と金融資本は、代わりの人間を用意していない。
このままだと、2024年、世界最強の国の大統領に「耄碌している老人」が当選するという恐ろしい事態が起こる可能性がある。
そうした中、ケネディ元大統領のおいのロバート・ケネディ・ジュニア氏（69）が大統領選の民主党の指名候補争いへの出馬を表明した。
現在、民主党候補表明の支持率はバイデン64％、ケネディ14％である。
ケネディ氏の発言は過激と見なされ、大手メディアはほとんど報道していない。彼はこう発言している。
①コロナワクチンへの不信②ケネディ元大統領暗殺にはCIAが関与した（FOXニュースの番組）。ケネディ大統領の暗殺はケネディがベトナム撤退を行うという文書に署名した直後である③海外800カ所ある米軍基地の閉鎖、米軍撤退④バイデン政権は意図的にウクライナ戦争を引き起こし、戦争を継続させるためにあらゆる手を尽くしている──などだ。
そして、バイデン大統領に2つの謝罪をするよう求めている。
まず、偽りの口実で醜い代理戦争を支持するように誤解させたアメリカ国民に対して。第2に、そしてより重要なことは、すべて米国の（想像上の）地政学的利益のために、この戦争に誘導し、国を破滅させる状況に至ってしまったというウクライナ国民に対して、である。
バイデン氏を押し上げてきた軍産複合体と金融資本は必死にロバート・ケネディ・ジュニア氏を潰すだろう。
大手マスコミも必死に叩き、彼の発言は極力避けるであろう。
アメリカ国民が疑念を持っている点に正面から意見を述べる政治家を持っている米国は幸せだ。
孫崎享 外交評論家
１９４３年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験（外交官採用試験）に合格。６６年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。９３年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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