★阿修羅♪ > 国際33 > 497.html
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ ★阿修羅♪
中国には「絶対不可能」のはずが…ファーウェイ最新スマホに搭載された“超微細化”半導体チップを実現した「謎の技術」の正体/現代ビジネス
http://www.asyura2.com/23/kokusai33/msg/497.html
投稿者 仁王像 日時 2023 年 9 月 24 日 06:24:08: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

中国には「絶対不可能」のはずが…ファーウェイ最新スマホに搭載された“超微細化”半導体チップを実現した「謎の技術」の正体/現代ビジネス
吉沢 健一 によるストーリー •
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AB%E3%81%AF-%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E4%B8%8D%E5%8F%AF%E8%83%BD-%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%9A%E3%81%8C-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E6%9C%80%E6%96%B0%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E3%81%AB%E6%90%AD%E8%BC%89%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F-%E8%B6%85%E5%BE%AE%E7%B4%B0%E5%8C%96-%E5%8D%8A%E5%B0%8E%E4%BD%93%E3%83%81%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%92%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E3%81%97%E3%81%9F-%E8%AC%8E%E3%81%AE%E6%8A%80%E8%A1%93-%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93/ar-AA1ha1Oc?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=7ac243341b014a59ba84d8fc1c7e4d71&ei=34

日米欧の政界や産業界に衝撃が走っている。中国には「絶対不可能」とされていた半導体チップの超微細化を、「謎の技術」によって実現してしまったからだ。

これは、軍事兵器やAIの頭脳となる先端半導体を米国や台湾などに依存せず、中国が自前確保できるようになることも意味するが、はたして中国はいかにしてこの「謎のチップ」をつくり上げたのか。

「ブレークスルー」できた理由
中国産7ナノのチップは、米半導体コンサルティング企業のSemiAnalysisの分析によって、中国の半導体大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)が技術の壁を「ブレークスルー」したことが濃厚となっている。

ところが、7ナノ以降の最先端半導体は、オランダの半導体装置大手ASMLの極端紫外線リソグラフィー(EUV)装置が必要となる。前出の日系の半導体業界関係者は、
「シンガポール、UAE(アラブ首長国連合)、欧州など第三国の企業に一旦販売して、そこから中国に迂回輸入されたかもしれない」

と、サプライチェーンに‟穴”が開いていた可能性を指摘する。

中国に製造機器が揃って試作はできたとしても、量産化のハードルは高い。豊富な経験と高い技術に裏付けられた超繊細な擦り合わせによる、プロセス調整や設計支援ソフトウエアの設定が必要になるからだ。

そうした経験や能力がないSMICには量産化は不可能なはずだったのだが……。

中国‟独自技術”の正体
そこで疑われているのは、特定の製造機器のプロセス調整の経験者らが破格の高待遇で引き抜かれ、同じ製造機器とノウハウごとSMICに協力したことだ。前出・日系半導体業界関係者も、

「試作と量産化は似て非なるもの。サムスンやTSMCか、その他の企業が関わったかもしれない」

と産業スパイの存在があった可能性を指摘する。

カナダの知財調査コンサルティング企業、Teckinsightsの解析によると、7ナノチップの製造には最先端のEUVではなく、前世代装置の深紫外線リソグラフィー装置で多重露光させる独自の技術で実現させたとみている。

これは、歩留まりなどのコストをある程度無視できる中国企業だからこそ可能となる方法で、日米欧企業には決して真似ができない。

さらにSMICがこれらの独自技術で歩留まりを改善し、くわえてコスト競争力をつけることになれば、中国国内だけでなく世界に対してもファンドリーとして受託生産していくことができるようにもなる。

すなわち将来的に日米欧の半導体産業のより大きな競争相手になっていくということだ。

もともと「中国の半導体産業の弱体化」を狙った米国主導による半導体規制にはさまざまな小さな「抜け穴」があり、その実効性を疑う向きもあった。中国はかなり強引に穴をこじ開け、むしろ半導体産業の自立の道を探り当てたと言える。

中vs.日米欧は「拮抗状態」へ
中国SMICと台湾TSMCとの差は十数年以上の周回遅れだったが、今回のことで数年の差に縮まった感がある。SMICはTSMCから引き抜いた多くの台湾人技術者など優秀な技術者チームを擁しているとみられるため、この差は加速度的に縮まっていくだろう。

また微細化に必要となるEUV技術についても、オランダのASMLが世界シェアをほぼ独占していたが、半導体や設備の自給率を引き上げる中国の「中国製造2025」政策による補助金などの恩恵を受け、ファーウェイなど中国企業が国産開発を加速しているともされる。

現段階では、TSMCの3ナノとはまだまだ大きな開きはあるものの、SMICが向こう数年以内に5ナノや3ナノを実現させ、米半導体大手のNVIDIAと同じようなAIコンピュータ向けの最先端チップを自前生産する可能性もある。

そうなれば日米欧の対中包囲網は崩れていく――。中国は今、日米欧に対して「五分五分の拮抗状況」にまで持ち込んできた。

麒麟9000Sの登場を受けて、米下院外交委員会のマイケル・マッコール委員長を中心とした共和党議員グループは9月中旬、バイデン政権に書簡を送り、ファーウェイとSMICに対する規制を強化するよう求めた。

「日の丸半導体」は対抗できる?
日本政府も、数兆円規模の助成金で先端半導体の投資を押し進めているが、中国の急速な開発状況を見て、その根拠となっている法律「経済安全保障推進法」の見直しも迫られていくだろう。

日本の半導体メーカーのRapidusは、米IBMの協力を得て、北海道千歳市で世界でも生産技術が確立されていない2ナノ半導体の量産を目指している。

20年前に半導体の自前主義で失敗を経験した「日の丸半導体」。これを本当に復活でできるかどうかが、中国の最先端化に対抗する唯一のカギとなりそうだ。  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 2023年9月24日 08:25:26 : niyy4hTwUA : OHU1UGRCUHhtN0k=[11180] 報告
ファーウェイ傘下のハイシリコンが作ったとかいう話も……。
そこは arm の kirin を作ってる。

中国の半導体技術は、他の業種と同様、急速に進歩している。
ダメリカが経済制裁すれば止まると思ったことが浅はかだ。
中国は全体として国営企業のようなものだから。

2. 2023年9月24日 22:04:06 : VTH59AY6XQ : WWk1VDA0bXVWVGM=[3844] 報告
ちょっと前に、各地の半導体工場で不審な火災が発生していた
台湾の半導体業界はヤクザが仕切っているようだし
熾烈な戦いが起こっているのだろうな

といっても台湾のヤクザって朝鮮人なのだろう
そのヤクザが台湾で、中国人スパイを殺していると思う
「この中国人はスパイかも知れないにだ、怪しいにだ」
では、法的に裁けないが、ヤクザなら対応できる

しかしそもそも日本の半導体技術が、ホイホイと韓国・台湾に渡るはずがなくて
それはスパイでも引き抜きでもなくて
日本側から日本の技術を韓・台に移転したものだ
日本から韓・台にCOPYでなくMOVEなのだ

日・韓・台に一応、国境はあるものの
実は、日・韓・台で李王国というのが実態なのである
日本のハイテクが壊滅したのは李家の方針なのだ

でもまぁ、中国が半導体でトップに立つのは時間の問題だ
既に中国製CPUで最新のWindowsは普通に動いている
日本には手が出せなかったCPUは、中国の国力なら作れるのである

政治家が国益のために動いているって羨ましいことだな

3. 2023年9月25日 19:57:31 : hHRyrQsPsY : Nk5rVnVxSUM2Vk0=[1477] 報告
ハイシリコンはシステムロジック設計だから関係ないと思うが、台湾、韓国からの密輸でないとすれば、製造はSMIC、ステッパーは上海のSMEEとかそんなんではないだろうか。イロイロのウワサ的な情報では、上海のステッパー組は、EUV(λ=13.5n)ではなくDUV(λ=193n)の技術をしゃぶりにしゃぶりつくして7nのパターンを切ったらしい。(マルチパターンニングという) 当然のことながら上海組には習近平政権から援助とハッパがかかっているから、EUVの開発もやっていないはずはない。中国のどこぞのオプティックス&メカニクス研究所がEUV光源の開発に成功した、というニュースも先日あった。

この世界、7nと3nは数値の上では倍半分以上違うが、しかしそれが一体どこの寸法のことを言っているのかハッキリしない。要は、トータルのチップの電力も含めた性能なのだが、実際のファーウェーの60 proはアイフォンよりスループットが高かったという報告もあるから、一部で流れた5nに近いのかもしれない。また微細加工技術ノードとしてはその逆なのかもしれない。

よくわからないが、中国半導体が予想外のスピードでアメリカの反自由貿易を無効化しつつあることは確からしい。いいことだ。

4. 2023年9月25日 20:37:33 : D8JGivdrqk : aXZTd1N6emsucnM=[3] 報告
東西の半導体のプロセスルールは10nmを越えることが出来ずにxy平面ではなくてz方向に回路構造を作り込むことによって面積あたりのトランジスタ数等を増やし、それを7nm(相当)等と主張しているような話を聞くので、理屈上は0.0000000000001nm(相当)プロセスルールも商品化出来そうだ。熱暴走やダイの熔解が容易に起きそうだけどw
5. 2023年9月28日 01:45:29 : pNlPCkSbrE : UHFWeXlvcDg5aEk=[2908] 報告
>これは、歩留まりなどのコストをある程度無視できる中国企業だからこそ可能となる方法で、日米欧企業には決して真似ができない。

一時期、NAND Flash企業も使っていたぞ?

次世代露光装置の開発が難航していたからな。

6. 2023年9月28日 01:49:06 : pNlPCkSbrE : UHFWeXlvcDg5aEk=[2909] 報告
>>3,4

これ、実際に3nmだか7nmの線幅で切っているわけではない。

20nm前後までのプレーナータイプのMOSFETの特性をさらに微細化した場合の外挿の性能が3nmとか7nm相当だという話。実際は4のコメントにあるように、FinFETとかTri Gateとか3次元構造で実質のチャネル幅(素子の電流の流れる領域の幅)を拡大した構造をとっている。

▲上へ      ★阿修羅♪ > 国際33掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
最新投稿・コメント全文リスト  コメント投稿はメルマガで即時配信  スレ建て依頼スレ

▲上へ      ★阿修羅♪ > 国際33掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
国際33掲示板  
次へ