http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/538.html
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https://www.yomiuri.co.jp/world/20230526-OYT1T50043/
読売新聞らしい記事だと言える。
放射能汚染水を「処理水」だと言い、
韓国民の不安を背景に、安全と言うなら説明しろと言っている韓国の視察団とは「意見交換」だと言い、
安全性に納得がいく説明も無く、子供だましの説明しか受けられなかった視察団を前に「視察団は安全性評価への言及なし」と言い、
日本国内の批判と不安を無視し、あたかも日本では国民の納得を得られているかのように「批判と懸念が依然強い韓国内」と言う。
以下に読売新聞の記事を抜粋する。
東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」の海洋放出を巡り、韓国の専門家らの視察団と日本政府などが25日、東京都内の外務省で意見交換した。視察団は26日に帰国する。韓国内では放出への批判と懸念が依然強く、 尹錫悦ユンソンニョル 政権は対応に苦慮しそうだ。
経済産業省によると、意見交換には日本側から、外務省と経産省、原子力規制庁、東電の担当者らが参加した。韓国側は、原子力規制庁による事前の審査や設備の点検内容などについて確認したとしている。
視察団団長を務める韓国原子力安全委員会の 劉国煕ユグクヒ 委員長は意見交換終了後、「視察で確認できたこともあれば、追加の資料を要請したものもある。可能な限り早く内容をまとめて結果を公開する」と記者団に述べた。具体的な時期は明らかにしなかった。処理水放出の安全性に対する評価への言及もなかった。
尹政権は「科学に基づいて(安全性を)判断」するとの立場で、視察団の調査結果と、6月にも発表される国際原子力機関(IAEA)の結論に基づき、対応を決めるとしている。・・・
・・・それでも韓国国民の懸念解消には至っていない。25日公表の世論調査会社4社の共同調査では、視察団に対する評価は問題解決の「助けになる」の回答が40%だったのに対し「助けにならない」が53%だった。
聯合ニュースによると、最大左派系野党「共に民主党」の重鎮議員は・・・視察団が尹政権寄りだとして「(調査)結果を国民は信用しない。与野党が参加した国会による視察団が必要だ」と野党が加わった再調査を主張した。・・・
以上が記事の抜粋。
よく言うわ・・・の「処理水」
上の空で聞いていると、水道水よりも、処理された分だけ「美味しそうな水」に聞こえる。
井戸水は美味しいと言われるが、これは、放射能たっぷりの「汚染された井戸水」だ。
これも、いかにも、放射能が除去されているかのような誤った認識を、国民に与える。
むしろ、そのことが目的で考え出されたものだから、世話が焼ける。
実体は、「放射能汚染水」であり、人体への危険は変わらない代物。
しかも、これも「処理水」とは言ってはみたものの、「核のごみ」同様、結局は「処理」に困って、とうとう、海に投げ出す(海洋投棄する)と言い出した。
「処理水」なるものを海に放出する前に、目の前にある海水を汲んで、薄めてから、放出するからいいんだと、真面目な顔をして言う。
バケツに「処理水」なるものを入れ、そこに海水を加えて、薄めて、その後海の放出するのと、
「処理水」をそのまま海に放出するのと何が違うのか。
大の大人が真面目な顔をして言うことか。
私には、幼稚園児にも分かるように説明することは出来ない。
韓国の視察団の人たちも、この説明を聞いて「困惑」し、そして「呆れた」のではないか。
{安全性評価への言及なし」とは、一言で言えば、「絶句した」ということだ。
しかも、その「汚染水」たるや、メルトダウンして地中に沈んでしまった、格燃料を取り出すことに失敗すれば、10万年も発生し続ける「放射能汚染水」となることを考えれば、とても正気な人間の考えることではないだろうと思うのだが・・・。
そもそも、
いったい、誰が、どんな権限で、放射能汚染水を海洋に放出することを、決められるのか。
海洋は、一漁業組合の所有物ではないし、ましてや、漁業者の私有物でもない。
言うまでもなく、日本だけの物でもない。
海洋は、地球上に生きる、人類のみならず、全生物の命の源といえるほどの、貴重な、「青い地球」そのものではないか。
そんな貴重な海洋に、燃料デブリに触れた地下水が放射能汚染水となって、注ぎ込む。
一旦始めてしまえば、そんなことが、1号機、2号機、3号機の燃料デブリが完全に取り出されるまで、延々と続く。
そのことは間違いない。
政府は、いつまで、どのくらいの期間、放射能汚染水を海洋に放出する計画でいるのか。
燃料デブリを、完全に取り出すことが出来るという、確かな見通しを持っているのか。
もし燃料デブリの取り出しに失敗したときは、放射能汚染水の海洋放出は今後何年続くことになるのか。
もしかして、「何万年」、「何十万年」も続くことになるのではないのか。
そんな疑問に政府も東電も答えていない。
当然、韓国の視察団にも説明があろうはずがない。
日本政府と東電が言っているのは、
放射能を、出来るだけ除去するよう努力した結果の「処理水」を捨てるのだから問題ない。
海洋に放出する前に、海水で「基準の何十倍に薄めて」から捨てるのだから問題ない。
くらいだ。
こんな「子供だまし」の対応で、「青い地球」を放射能で汚してしまうことが、どうして許されるだろうか。
政府の言う「処理水」にしても、放射性物質が政府の言う通りに除去されているということは、全く担保されていない。
「海洋投棄する」と言っている「処理水」を、海水で薄めてから捨てるのと、そのまま広い海洋に捨てるのと、どんな違いがあるというのか。
そんなことを、まことしやかに言い、なるほどと納得顔で聞いて「頷く」。
過去に、これほどの「茶番」があっただろうか。
世界中の笑い者ではないか。
世界中からも非難の嵐が巻き起こるだろう。
当然だ。黙っていることの方が異常と言える。
岸田首相は言う。
福島第一原発の「廃炉を着実に進める・・・」
廃炉するためには、メルトダウンした燃料デブリを確実に取り出さねばならない。
このことは、人類にとっては、ほぼ「未知への挑戦」と言えるもので、今でも、全てが手探りで、しかも一向に進展が見られない。
「福島の復興を実現するために、処理水の処分は先送りできない」
処理水を海洋に放出するのは、「福島の復興を実現するためである」かの如く言う。
処理水を海洋に放出することが、どうして福島の復興に繋がるのか、
処理水を海洋に放出しなければ、どうして福島の復興は出来ないのか。
「安全確保や風評被害対策に全力で取り組む」
ここでいう安全確保とは何ぞや、風評被害対策とは何ぞや。
あたかも、残された問題は風評被害対策のみであり、放射能による被害は無いかのような言い方で、国民を誤魔化すものでしかないだろう。
政府、東電は、燃料デブリに地下水が触れないように凍土壁で地下水を遮断する対策を鳴り物入りで実施した。
その効果はどうなったのか、
依然として、地下水は流れ込み、燃料デブリに触れ、放射能汚染水となって、しかも、それを井戸から汲み上げきれずに、「処理」されることもないまま、「未処理水」として、海洋に駄々洩れというのが実態ではないのか。
そんな状況では、「処理水」は、「未処理水」の問題を隠すための「囮か撒き餌」でしかない。
「処理水」という言葉は、全てが解決されているかのような錯覚を誘う。
しかし、問題は何も解決していない。
人類は、未だ、放射能を制御できていない、核を扱う技術を手にしてはいない。
そのことを、自覚し、もっと謙虚になることが必要なのではないか。
そのためには、東京電力福島第1原発の現状を、客観的に事実を国民の前に、世界の人類の前に明らかにすべきなのだと思う。
メルトダウンした燃料デブリに触れた地下水を、井戸からくみ上げ切れず、その大半が放射能汚染された地下水として日本列島の地下を縦横無尽に動き回っていることを。
そして、十数年後、あるいは数十年後、その放射能汚染された地下水が、地表に湧き水として、一部は海洋の海底から湧き水として・・・。
それは明らかに「未処理水」という名の「放射能汚染水」
嘘と願望で放射能は消すことは出来ない。
それが、人類がこれまでに得た、放射能に関する唯一の知識ではないか。
かつて、立憲民主党の石垣のり子氏は「放出ありきだ」と指摘した。
放射能で「青い地球」を汚すことは、人類を滅亡へと押しやる「犯罪」と断言できる。
犯人は、「あいつ」だ。
日本では「与野党が参加した国会による視察団が必要だ」と野党が加わった再調査を主張する政治家はいないのか。
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