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さんざん暗いと馬鹿にしてきたカレイドと同じ現状認識に至り、我々庶民は抗う手段がなく詰んだと絶望した時に、強靭な精神力で臨まないと死体の山を前に発狂するだろうと思い、それを得るのに資すると踏んでしつこく深呼吸を始めた訳だが、最初は健康法として冷静であり続ける為に始めただけだが、どうやらプチ瞑想のような状態になったようで色々な事を考えるようになった。
誰もがそうであるように、私も恩人や父や飼い猫の時に死後はどうなるのかと考え、よくありがちな仏教的な受け止めをしてきたが、自然死ではない今回はそんな漠然とお気楽にファンタジックに考える訳にゆかず、まだ確証がある訳ではないが、私なりに真剣に考えた答えが、人間である事が我々の極々一部でしかなく昇華した状態な訳でもなく、天体の生成消滅また生成と同じように、我々は元素と呼ぶ段階や物質という段階や生命と呼ぶ段階を延々と繰り返しており、そこに上等も下等もなく、人間である事が小さく短く無に等しい存在と卑下もしないが、逆に大した事でもなく、人間は生老病死をドラマチックに表現したがるが、延々と繰り返される循環の一場面でしかなく、だから適当にやり過ごせばいいともならないが、かけがえのない時間という訳でもなく、十年前にふざけて提唱した大日本普通教ではないが、老衰で寿命を全うするのも普通、不幸にもと私は思わなくなったが世間的にという意味でコロワクウクガザで殺されて次のプロセスに進むのも普通、従ってそこに喜怒哀楽も感じないと世間的には不謹慎だったり冷酷な考え方をするに至ったが、相変わらず連中に批判的な書き込みをするのも以前のような怒りや悲しみからではなく、無駄で無意味で余計な事をするなというクレーム程度で続けているのと、理にかなっていないから必ず失敗するという手応えから行っており、感情はゼロである。
我ながらへんてこな境地に達したとは思うが、これが偽らざる克服法と言うか私の現状である。
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