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川崎ストーカー事件 命救えなかった責任重い/毎日新聞
2025/5/11
https://mainichi.jp/articles/20250511/ddm/005/070/064000c
ストーカー被害を繰り返し訴える女性の命を、なぜ守れなかったのか。警察は、対応のどこに問題があったかを検証しなければならない。
川崎市の民家から20歳女性の遺体が見つかり、住人で元交際相手の27歳男性が死体遺棄容疑で逮捕された。
昨年6月以降、女性が男性に暴力を振るわれたり、つきまとわれたりしたと、本人や家族が神奈川県警に相談していた。
県警は「必要な措置を講じた」と強調するが、首をかしげざるを得ない。
男性に口頭で注意することはあったものの、ストーカー規制法に基づく警告やつきまといの禁止命令などの措置は取らなかった。被害者が希望せず、復縁した時期もあったためだと説明している。
しかし、脅されたり情にほだされたりして、被害者の言動が変わることもある。心情に配慮し、きめ細かく対応する必要があった。
川崎市の死体遺棄事件の経緯
特に問題なのは、12月に女性の行方が分からなくなる直前に、12日間で9回も電話で相談を受けながら、安全を確保できなかったことだ。
「(男性が)自宅近くをうろついている」といった相談だったが、家から出ないよう助言などをするにとどまっていた。
その後、男性宅の捜索まで4カ月以上かかったのも疑問だ。
女性がいなくなった直後、家の窓ガラスが割れているのを、家族からの通報で確認していた。
行方不明当日に会いに行ったことを認める供述を男性から得たにもかかわらず、直ちに強制捜査に踏み切ることはなかった。
県警の対応が不十分だったことは明らかだ。ストーカー行為への認識が甘かったのではないか。被害者を救えなかった責任は重い。
1999年に埼玉県桶川市で女性が殺害された事件をきっかけにストーカー規制法が制定された。
だが、警察が被害を把握しながら、惨事に至った例は後を絶たない。神奈川県では13年前にも、逗子市で女性が元交際相手に殺害される事件があった。
ストーカー行為は人権侵害であるうえ、命に関わる危険性もある。全国の警察で、その認識を徹底させ、体制を見直すべきだ。
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