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日本社会で半数弱は自分を「自由に移動できない人間」だと思っている現実/現代ビジネス
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投稿者 仁王像 日時 2025 年 7 月 09 日 05:20:13: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

日本社会で半数弱は自分を「自由に移動できない人間」だと思っている現実/現代ビジネス
伊藤 将人
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%A7%E5%8D%8A%E6%95%B0%E5%BC%B1%E3%81%AF%E8%87%AA%E5%88%86%E3%82%92-%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%81%AB%E7%A7%BB%E5%8B%95%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E9%96%93-%E3%81%A0%E3%81%A8%E6%80%9D%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E7%8F%BE%E5%AE%9F/ar-AA1I95vR?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=a8e48e9e0fed4cb889646a5e26742bd5&ei=41

この世界には「移動できる人」と「移動できない人」がいる。

日本人は移動しなくなったのか? 人生は移動距離で決まるのか? なぜ「移動格差」が生まれているのか?

発売たちまち3刷重版が決まった話題書『 移動と階級 』では、通勤・通学、買い物、旅行といった日常生活から、移民・難民や気候危機など地球規模の大問題まで、誰もが関係する「移動」から見えてくる〈分断・格差・不平等〉の実態に迫っている。

(本記事は、伊藤将人『 移動と階級 』の一部を抜粋・編集しています)

半数弱は自分を「自由に移動できない人間」だと思っている
ここからは移動をめぐる「認識」や「価値観」に焦点を当てて深掘りしていきたい。なぜなら、多様な移動の仕方がある中で、どのような移動を求めるのか、どのような移動を計画し実現するのか/しないのかは、個人の認識や価値観、常識、慣習などによっても決まっていくためである。

はじめに確認したいのは、回答者が「自分を自由に移動できる存在だと認識しているか」どうかである。ここでの「自由」とは、「移動したいときに、自らの意思と選択によって移動できること」を指す。自分を自由に移動できる人間だと思うかどうかは、移動への意欲や前向きさとも関係してくる。

調査の結果、自分が自由に移動できる人間だと「思う」と「どちらかというと思う」を足すと54.0%となり、半数強の回答者が自由に移動できる人間だと認識していることが明らかになった。裏を返せば、46.0%の人は自由に移動できない人間であると認識していることになる。移動をめぐる認識は、それ自体が移動資本の多寡と関連するため、およそ半数ずつに回答が分かれたこの結果は、移動をめぐる格差や不平等を考えていくうえで鍵となるだろう。
年収層ごとにも分析したところ、年収600万円以上の回答者は自由に移動できると思う人の割合が58.8%であったのに対して、年収300万円未満の回答者では47.6%と、およそ11%ポイントの差があった。移動経験だけでなく、移動可能性をめぐる認識、具体的には移動をめぐる自由さの認識においても、階層間で差が生じている。

5人に1人は移動の自由さに満足していない
つづいて、自分の移動をめぐる自由さへの「満足度」はどうだろうか。

回答の結果は、「満足している」「どちらかというと満足している」の合計が80.1%、「どちらかというと満足していない」「満足していない」が19.9%となり、約8割の人が満足傾向にあるのに対して、5人に1人は満足していない実態が浮かび上がってきた。

自由さの認識に関する結果と合わせると、自身を自由に移動できない人間だと思っている人の中には、それでも自身の移動の自由さに満足している人が多くいること、しかし残りは、「自分を自由に移動できない人間だと思っているし、いまの状態に満足していない」人である。この層は、移動をめぐる課題をかかえている人たちだといえるだろう。

年収層ごとに分析すると、年収600万円以上の回答者は「どちらかというと満足していない」「満足していない」の合計が15.4%に対して、年収300万円未満の回答者は24.9%と、9.5%ポイントの差があった。このことは、自身の主体的な移動、自由な移動をめぐる満足度という認識においても階層間で一定の差が生じていることを示している。

本記事の引用元『 移動と階級 』では、意外と知らない「移動」をめぐる格差や不平等について、独自調査や人文社会科学の研究蓄積から実態に迫っている。

伊藤将人(いとう・まさと)
1996年生まれ。長野県出身。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員・講師。2019年長野大学環境ツーリズム学部卒業、2024年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。戦後日本における地方移住政策史の研究で博士号を取得(社会学、一橋大学)。立命館大学衣笠総合研究機構客員研究員、武蔵野大学アントレプレナーシップ研究所客員研究員、NTT東日本地域循環型ミライ研究所客員研究員。地方移住や関係人口、観光など地域を超える人の移動に関する研究や、持続可能なまちづくりのための研究・実践に長年携わる。著書に『数字とファクトから読み解く 地方移住プロモーション』(学芸出版社)がある。最新刊『移動と階級』(講談社現代新書)
 

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