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外国人観光客47%が次回は「温泉に入りたい」 フランスでは「医療」扱い 特殊な日本の温泉文化/AERA DIGITAL
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投稿者 仁王像 日時 2025 年 8 月 24 日 05:03:36: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

外国人観光客47%が次回は「温泉に入りたい」 フランスでは「医療」扱い 特殊な日本の温泉文化/AERA DIGITAL
早坂信哉 の意見
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E8%A6%B3%E5%85%89%E5%AE%A247-%E3%81%8C%E6%AC%A1%E5%9B%9E%E3%81%AF-%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%81%AB%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%84-%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%A7%E3%81%AF-%E5%8C%BB%E7%99%82-%E6%89%B1%E3%81%84-%E7%89%B9%E6%AE%8A%E3%81%AA%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%B8%A9%E6%B3%89%E6%96%87%E5%8C%96/ar-AA1L3FIS?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=68aa18038793405a83bb9edf2e3d3da7&ei=16

 インバウンド需要が回復するなか、外国人観光客が日本の風習に戸惑いながらも注目するものに「温泉」があります。日本健康開発財団温泉医科学研究所所長の早坂信哉医師は「そもそも、自宅で毎日湯船に浸かる生活習慣がある国は、日本しかないと考えられます」と語ります。

 早坂医師の最新著書『医師が教える温泉の教科書 日帰りでも「湯治」はできる! 疲労回復の極意18』(朝日新聞出版)では、最新研究にもとづき温泉の泉質ごとの効果や正しい入浴法などをまとめています。同書から、ヨーロッパやアジアの温泉について抜粋してお届けします。

 日本人は「風呂好きな民族だ」とよく言われます。では海外の人からすると、日本の温泉はどのように見られているのでしょうか。
 インバウンド需要が回復し、どこもかしこも外国人観光客でにぎわうようになりました。しかし、温泉地で働く人の話を聞くと、「訪日外国人が増えた」という実感はあまりないようです。おそらくその理由は、外から見ただけでは温泉内の様子がわからないことと、人前で裸になることに抵抗感があること。海外には他人と裸で風呂や温泉に入る習慣がないため、日本の風習に戸惑う人は少なくありません。

 例えば、ドイツやフランスには全裸で入る温泉もありますが、基本的には水着着用を前提としています。裸になることを禁じている宗教もあり、海外の人が初めて訪れた日本で温泉に入ることは、少々ハードルが高いのかもしれません。

 観光庁「インバウンド消費動向調査」(2024年年間報告書)によると、外国人観光客が「今回の訪日旅行でしたこと」で温泉入浴は8位(27 ・5%)に留まりますが、「次回の訪日旅行でしたいこと」では2位(46・9%)にランクインしています。この結果から推察すると、「初回はややハードルが高いので2回目以降にチャレンジしたい」と考える人が多いのかもしれません。

 実施している施設はまだ少ないですが、体を隠せる「湯浴み着」を着用した入浴を許可する温泉施設も登場し始めています。近年は、宗教・文化・ファッションなどのさまざまな理由で入れ墨(タトゥー)をしている場合があることを理解し、基準を設けることで入浴を許容する施設も増えてきました。
 温泉は外国人の興味・関心が高いコンテンツではあるので、施設側がこうした歩み寄りを見せるか、または海外の方が日本の風習に慣れてくるかによって、今後の人気が爆発的に高まるかもしれませんね。

■世界的に見て、入浴文化があるのは日本だけ
 世界的に見ると、温泉云々ではなく、そもそも入浴文化自体が珍しいといえます。
 総務省「平成20年住宅・土地統計調査」によると、日本の住宅の浴室保有率は95・5 %でした。少なくとも、自宅で毎日湯船に浸かる生活習慣がある国は、日本しかないと考えられます。私は25年にわたり入浴の研究をしてきた医師で、国内外の研究論文は絶えずチェックしていますが、海外で「毎日の入浴習慣が健康にもたらす効果」を研究した論文は、これまでにほとんど見たことがないからです。

 ヨーロッパの入浴・温泉文化は、「体を清潔に保つこと」や「健康増進」よりも「病気の療養」を目的としています。つまり医療の一環です。また、温泉入浴のみならず、水中での運動、蒸気浴、泥浴、飲泉、吸入など、多彩な利用法が取り入れられています。中でも研究が盛んなのがフランスで、温泉療養には健康保険が適用されます。
 適用対象は関節リウマチ、呼吸器疾患、血管疾患、消化器官など12疾患。医師の診断書と同じ温泉地に3週間(日曜を除く18日間治療)滞在することで、温泉療養費の65%が還付されます。フランスの温泉地は約90カ所。日本に比べて温泉地の数は少ないものの、自然環境がもつ保健作用に着目し、医学的な研究が盛んであるという特徴があります。

 その理由は、どこの国も同じですが、医療費のひっ迫にあります。フランス政府もなんとか医療費を下げたい思惑があったのですが、一時は温泉療養の保険適用を廃止する声も上がっていたのだとか。そこでフランスの医学会、民間関連団体が一致団結し、制度を持続させるために科学的エビデンスの取得に努めているのです。
 日本の温泉施設で徴収される入湯税は、市区町村が観光誘致や施設整備などに使用しますが、フランスでは研究者に一定額が渡されます。年間1億円ほどの研究費として使われ、温泉に関する学術研究の発展に役立っています。

■アジア圏は仏教の「沐浴」に馴染みがある?
 アジア圏の場合、ほかの国よりも日本の温泉文化に馴染みがあるといえます。なぜなら、アジアで広く信仰されている仏教には「沐浴(もくよく)の功徳」という考え方があり、汚れを清めることは仏に仕える者の大切な仕事とされているからです。

 2013年、日本のスーパー銭湯グループ「極楽湯」の海外初拠点となる店舗が中国・上海に上陸すると、瞬く間に人気を博しました。お隣の韓国でも、少しずつ温泉文化が広がりつつありますが、やはりもともと毎日湯船に浸かる文化があったわけではありません。中国は国土が非常に大きいので温泉の数は相当あるように思いますが、温泉施設をオープンするには、法律の整備がなかなか追いついていないのが現状のようです。

早坂信哉(はやさか・しんや) 東京都市大学人間科学部教授・医師、一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長。温泉療法専門医、博士(医学)。浜松医科大学医学部准教授、大東文化大学スポーツ・健康科学部教授などを経て、現職。公益財団法人中央温泉研究所理事、一般社団法人日本銭湯文化協会理事、一般社団法人日本温泉気候物理医学会理事、日本入浴協会理事。著書に『最高の入浴法』(大和書房)ほか。メディア出演も多数。環境省の「新・湯治効果測定調査プロジェクト」の調査の研究責任者を務める。
 

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