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ペペ、中国のテクノロジーについて語る(耕助のブログ)
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投稿者 HIMAZIN 日時 2024 年 1 月 17 日 20:00:35: OVGN3lMPHO62U SElNQVpJTg
 

https://kamogawakosuke.info/2024/01/17/no-2033-%e3%83%9a%e3%83%9a%e3%80%81%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e3%81%ae%e3%83%86%e3%82%af%e3%83%8e%e3%83%ad%e3%82%b8%e3%83%bc%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e8%aa%9e%e3%82%8b/


No. 2033 ペペ、中国のテクノロジーについて語る

投稿日時: 2024年1月17日

Pepe on China Technology

龍年: シルクロード、BRICSの道、中国の道中国、ロシア、イランは、より平等で公正な体制に向けた戦いを次のレベルに進めるだろう。

by Pepe Escobar

白熱する2024年を迎えるにあたり、4つの大きなトレンドが相互接続されたユーラシア大陸の進展を決定づけるだろう。

1 金融・貿易の統合が標準になる。ロシアとイランはすでに金融メッセージ伝達システムを統合し、SWIFTをバイパスしてリアルとルーブルで取引している。ロシアと中国はすでにルーブルと人民元で決済し、中国の巨大な産業能力とロシアの巨大な資源を結びつけている。

2 ユーラシアに傾斜するポスト・ソビエト空間の経済統合は、ユーラシア経済連合(EAEU)経由ではなく、上海協力機構(SCO)経由が主流となるだろう。

3 ハートランドに親欧米が大きく進出することはないだろう。中央アジアの「スタン(国)」は、SCOを通じて組織される単一のユーラシア経済に徐々に統合されていくだろう。

4 BRICSの3強(ロシア、中国、イラン)に加え、北朝鮮とBRICS10に編入されたアラブ諸国に代表されるユーラシア統合に対する米国とその衛星国(ヨーロッパと日本/韓国/オーストラリア)の衝突はさらに激しくなるだろう。

ロシアでは地政学者セルゲイ・カラガノフが法を定めた{1}:

我々はヨーロッパのルーツを否定すべきではない。結局のところヨーロッパは我々に多くのものを与えてくれた。しかし、ロシアは前進しなければならない。前進とは西側に向かうことではく、東側と南側だ。そこに人類の未来がある。

そしてそれは我々をドラゴン、龍年へ、私たちを導く。

毛沢東とケ小平のロードマップ

2023年、中国人の鉄道利用は36億8000万回にも達し、史上最高記録となった。

中国は2030年までにAIのグローバルリーダーになる{2}。例えば、テクノロジー大手のBaidu(百度)は最近、ChatGPTに対抗するErnie Botをリリースした。中国のAIはヘルスケア、教育、エンターテインメントで急速に拡大している。

効率性が鍵だ。中国の科学者たちはACCELチップを開発した。ACCELチップ{3}は1秒間に4.6兆回の演算が可能で、NVIDIAのA100は1秒間に0.312兆回の演算を行うディープラーニング性能を持つ。

中国は毎年、米国よりも100万人以上多くのSTEM(科学・技術・工学・数学)の卒業生を出している。これはAIだけにとどまらない。アジア諸国は科学や数学のコンテストで常に上位20%に入っている。

オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)は地政学に関してはお粗末かもしれないが、少なくとも44の重要技術分野で地球をリードする国々を示す公共サービスを行っている。

中国が37分野でリードし、1位である。米国は7分野で1位。それ以外の国々はゼロだ。その中には、国防、宇宙、ロボット工学、エネルギー、環境、バイオテクノロジー、先端材料、量子テクノロジー、そしてもちろんAIが含まれている。

中国はどうやってここまで来たのか?モーリス・メスナーが1996年に出版した『ケ小平の時代:1978年から1994年までの中国社会主義の運命に関する考察』を読み返すと非常にためになる。

まず第一に、毛沢東政権下で何が起こったかを知る必要がある:

1952年から1970年代半ばまで、中国の純農業生産量は年平均2.5%の割合で増加した。一方、日本の工業化が最も進展した時期(1868年から1912年まで)の数字は1.7%だった。

鉄鋼生産、石炭、セメント、木材、電力、原油、化学肥料など、あらゆる産業分野の指標が上昇した。

1970年代半ばまでに、中国はジェット機、大型トラクター、鉄道機関車、近代的な外航船舶も大量に生産するようになった。中華人民共和国はまた、大陸間弾道ミサイルを保有する重要な核保有国となった。1964年には初の原爆実験で成功し、1967年には初の水爆が製造され、1970年には人工衛星が軌道に打ち上げられた。

毛沢東のせいである。彼は中国を「世界で最も遅れた農業国のひとつから、1970年代半ばまでに第6位の工業大国へと」変えた。多くの主要な社会・人口統計指標において、中国は南アジアのインドやパキスタンだけでなく、「一人当たりGNPが中国の5倍である『中所得国』」と比較しても優位にあるという結果が示されたのだ。

これらの躍進が、いずれもケ小平の進むべき道を築き上げた:

1950年代から1960年代にかけて、個々の家族農場で得られた高い収量は、1950年代および1960年代に集団農民によって建設された広範な灌漑および治水プロジェクト(ダム、灌漑施設、河川堤防)なしには実現しなかっただろう。

もちろん歪みはあった。ケ小平の推進によって官僚ブルジョワジーが主導する事実上の資本主義経済が生まれたのである。

すべての資本主義経済の歴史がそうであるように、中国の労働市場の確立には国家権力が大きく関わっていた。実際中国では、非常に抑圧的な国家機構が、労働の商品化において特に直接的かつ強制的な役割を果たした。このプロセスは歴史的に前例のない速さと規模で進行した。

ケ小平のもとでのこの素晴らしい経済的大躍進が、どの程度厄災的な社会的結果をもたらしたかは、いまなお議論の的である。

カキストクラシーの帝国

習近平時代が明確に取り組み、解決しようとしているなかで、さらに複雑にしているのは中国と米国の間の悪名高い「構造的な矛盾」が常に干渉してくることだ。

中国バッシングはワシントンで政治的に正しいゲームの一番にあげられる。これが2024年には制御不能になるのは違いない。11月に民主党が大失敗すると仮定して共和党が大統領になれば、トランプ大統領であろうとなかろうと、ロシアではなく中国を最大の脅威とする冷戦3.0あるいは4.0が勃発することは疑いない。

次に台湾の選挙である。台湾独立派が勝利すれば、白熱度は飛躍的に高まるだろう。ホワイトハウスに熱狂的な中国嫌いの人物が就任することを想像してみてほしい。

中国が軍事的に弱かったときでさえ、米国は朝鮮半島でもベトナムでも中国を打ち負かすことはできなかった。今、ワシントンが南シナ海の戦場で北京に勝てる可能性はゼロ以下だ。

アメリカの問題はパーフェクト・ストームに凝縮されている。

米国のハード・パワーとソフト・パワーは、ウクライナにおけるNATOの屈辱という差し迫った宇宙的屈辱と、ガザ虐殺への加担という複合的屈辱によって、黒い空洞に投げ込まれている。

同時に、BRICS10を率いるロシアと中国の戦略的パートナーシップが、グローバル・サウスにかなり現実的な選択肢を提供し始めたことで米国のグローバル金融パワーは大きな打撃を受けようとしている。

中国の学者たちは、貴重なやり取りの中で、常に歴史が貴族階級および/または富裕な寡頭政治といった勢力同士を対立させる一貫性があることを、西洋の対話者たちに思い起こさせる。今や西洋全体は、最も有毒な富裕階級の一種である「カキストクラシー」によって導かれているのだ。

中国人がいみじくも「十字軍国家」と呼んでいる国々は、経済的にも、社会的にも、軍事的にも、かなり疲弊している。さらに悪いことに、ほぼ完全に非工業化されている。十字軍の中でも頭の働く者は、少なくとも中国からの「デカップリング(切り離し)」が大きな災いをもたらすことを理解している。

だからといって、中国との戦争に突き進む彼らの傲慢で無神経な行動を排除することはできない。たとえ北京が、再び永遠の戦争を始める口実を彼らに与えないという絶大な自制心を発揮しているとしても。

その代わりに北京は、米国の戦術を逆手にとっている。米国とその属国(日本、韓国)に対して、レアアースの輸入で制裁を加えている。さらに効果的なのは、BRICS10カ国、OPEC+加盟国、EAEU加盟国、そしてほとんどのSCO加盟国の全面的な支持を得て、米ドルを回避し、ユーロを弱体化させようとするロシアと中国の協調的な動きである。

台湾の謎

中国の基本計画は、一言で言えば、「ルールに基づく国際秩序」を、銃弾を撃つことなく終わらせるというものだ。

台湾はまだ交戦されない主要な戦場であり続けるだろう。大雑把に言えば、 台湾の人口の大多数は統一を望んでいないし、 同時に、米国の仕掛けた戦争も望んでいない。

彼らは基本的に現状維持を望んでいる。中国は急いではいない。 ケ小平の基本計画では、統一は2049年の前のいつか、とされている。

一方、米国は非常に急いでいる。分割統治を繰り返し、混乱を助長し、中国のどうしようもない台頭を不安定化させようとしているのだ。

北京は文字通り、台湾で動くあらゆるものを追跡している。北京は、台北が平和な環境で繁栄するためには、まだ交渉の余地があるうちに交渉する必要があることを知っている。

頭脳明晰な台湾人なら誰でも–台湾には一流の科学的頭脳がたくさんいる–、米国人が自分たちのために戦って死んでくれるとは期待できないことを知っている。まず第一に、米国が中国と通常の戦争をする勇気がないことを知っているからだ。なぜなら米国は負けるだろう。こっぴどく。核戦争も起こらないだろう。

中国の学者は、清朝(1644〜1912年)の時代に中王国が完全に分裂していた19世紀について、「満洲の支配層は自己イメージを放棄することができず、必要な厳格な措置をとることができなかった」ことを私たちに思いおこさせることが好きだ、とよく指摘する。

同じことが今も例外主義者たちに当てはまる。彼らは自らの神話的な自己イメージを保とうとして連続して宙返りを続けている。ナルキッソスは自分で作った池で溺れた。

龍の年は、主権が支配する年になる可能性がある。米国がハイブリッド戦争の怒りに苦しむ一方で、協力主義的な取引官僚エリートは常にグローバル・サウスを妨げる障害となるだろう。しかし、少なくとも、より平等で公正な体制に向けた戦いを次の段階に進めるための気骨、資源、組織、ビジョン、そして普遍的な歴史観を備えた3つの極が存在する。 中国、ロシア、イランである。

Links:

{1}https://globalsouth.co/2024/01/06/russias-european-journey-is-over/

{2}https://www.youtube.com/watch?v=2HUCwsdftMU

{3}https://techovedas.com/china-develops-ai-chip-3000-times-faster-than-nvidias-a100/

https://strategic-culture.su/news/2024/01/12/year-of-the-dragon-silk-roads-brics-roads-sino-roads/  

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