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ヘイリー氏の試練 地元が「トランプ王国」 米大統領選/he Wall Street Journal
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投稿者 仁王像 日時 2024 年 1 月 20 日 07:12:39: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

ヘイリー氏の試練 地元が「トランプ王国」 米大統領選/he Wall Street Journal
Eliza Collins によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%BC%E6%B0%8F%E3%81%AE%E8%A9%A6%E7%B7%B4-%E5%9C%B0%E5%85%83%E3%81%8C-%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E7%8E%8B%E5%9B%BD-%E7%B1%B3%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E9%81%B8/ar-AA1ncqg9?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=206e7810ff394350b8b3a1017535dea4&ei=13

ニッキー・ヘイリー氏が米大統領選の共和党候補指名を勝ち取るには、来週ニューハンプシャー州でドナルド・トランプ前大統領を下すという番狂わせを演じ、さらにその1カ月後に地元サウスカロライナ州で再びトランプ氏を打ち負かす必要がある。

だが問題がある。サウスカロライナ州は「トランプ王国」だ。

20日に52歳になるヘイリー氏は、サウスカロライナ州バンバーグという小さな町で育った。クレムソン大学に進み、政治家人生の大半を州内で過ごし、2011年から17年まで同州知事として高い支持を得た。

ヘイリー氏がこのように地元と深いつながりがあり、政治で実績を残しているにもかかわらず、トランプ氏(77)はサウスカロライナ州で数カ月前から最有力候補とみなされてきた。アイオワ州党員集会後に共和党候補が絞られる前に実施された州の世論調査の大半で、ヘイリー氏は支持率がトランプ氏を約30ポイント下回った。トランプ氏が約50%またはそれ以上の支持を得たのに対し、ヘイリー氏は約20%、フロリダ州知事ロン・デサンティス氏は10%台前半またはそれ以下だった。

ナンシー・メイス下院議員(共和、サウスカロライナ州)は「サウスカロライナはニッキー・ヘイリーが好きだが、ドナルド・トランプのことは熱愛している」と語った。メイス氏は支持する候補を明らかにしていない。議員就任時はトランプ氏を強く批判していたが、予備選では同氏への支持を検討すると発言している。

15日にアイオワ州で大勝したトランプ氏は早期の指名固めを狙う。同州ではデサンティス氏が2位、ヘイリー氏が3位だった。トランプ氏を阻むには、ヘイリー氏は23日にニューハンプシャー州で勝利するか僅差につけるかし、さらに2月24日に地元サウスカロライナ州で圧勝する必要がある。

ヘイリー氏は16日、米CNNのインタビューで「ニューハンプシャーで優勢となれば(中略)サウスカロライナではさらに優勢になるだろう(中略)これはマラソンだ、短距離走ではない」と語った。

ヘイリー氏の広報担当者は、同氏が茶会(ティーパーティー)運動を支持する反支配層の候補として知事を勝ち取り、中絶制限法案への署名や不法移民取り締まりなど、保守的な実績を上げたと述べた。同氏は2010年に約4.5ポイント差で知事に初当選し、14年には14.5ポイント差をつけて再選を果たした。

サウスカロライナ州選出のラルフ・ノーマン下院議員(共和)はヘイリー氏への支持を表明しており、同氏が善戦するとの見方を示した。勝負は実質的にヘイリー氏とトランプ氏の一騎打ちになるとし、「ニッキー(・ヘイリー氏)は常に勝ち抜いてきた」と述べた。

だがトランプ氏は激戦となった16年の共和党予備選でサウスカロライナ州を制しており、ヘンリー・マクマスター知事(共和)をはじめ州の重鎮からはるかに多くの支持を得ている。トランプ氏は、同州の世論調査で自身が大きくリードしていることに言及し、ヘイリー氏は実績の割に低調だと指摘した。

トランプ氏への支持を表明しているサウスカロライナ州選出のリンゼー・グラム上院議員(共和)は、「ここはトランプの州だと思う」と語った。同じく同州のティム・スコット上院議員(共和)は、大統領選に出馬したもののその後撤退。支持する候補を明らかにしておらず、関係者によると、残っている候補全員から働きかけを受けている。

デサンティス氏はニューハンプシャー州とサウスカロライナ州で劣勢が予想されることから、一部側近から撤退を促されているものの、今のところそうした声をはね付けている。地元フロリダ州の予備選は3月19日で、同州の世論調査ではトランプ氏が大きくリードしている。

デサンティス氏の報道官は、ヘイリー氏は「地元で勝利できず、その結果レースから撤退するだろう」と述べた。

ヘイリー氏の最優先事項はニューハンプシャー州だろう。同州の最近の世論調査では、トランプ氏との差を縮めており、1桁以内に迫っている調査もある。中道寄りの有権者を取り込む可能性もある。

その後1カ月間は地元に専念することになるが、ヘイリー氏が勝つ見込みは薄い。

サウスカロライナ州は共和党の牙城で、保守的な福音派が多い。チャールストン周辺の共和党有権者は多くが引退した裕福層で、穏健な候補を支持する傾向がある。1980年以降の本選は全て共和党候補が制している。

ヘイリー氏が自分の可能性をサウスカロライナ州の有権者に示すには、ニューハンプシャー州で勝利する必要がある。サウスカロライナ州共和党の元事務局長で、17年のトランプ大統領就任式に携わったアレックス・ストローマン氏はこう話す。「サウスカロライナ州民は、ニッキー・ヘイリーが自分たちの州の出身というだけで褒美をあげるつもりはない」という。「もしニューハンプシャーで勝ち、サウスカロライナでも勝てたら、決定的な勢いを得られる」とし、「完全に流れが変わる」とも述べた。

サウスカロライナ州の多くの共和党有権者がトランプ氏に投票するのは、同氏に対する訴訟が政敵によって仕向けられた不当なものだと考えているためだ。元同州共和党委員長チャド・コネリー氏はこう指摘する。有権者は知事時代のヘイリー氏が好きだったが、それは何年も前のことだという。「トランプ支持者は非常に忠誠心が強い」
 

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