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親イスラエルだったカークは射殺される前、イスラエルに対して批判的が発言
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202509150000/
2025.09.15 櫻井ジャーナル
 9月10日にユタ・バレイ大学のキャンパスで演説していた際に射殺されたチャーリー・カークは「保守」や「シオニスト」といったタグを付けられていた活動家。実際、熱心なイスラエル支持者だったようだが、殺される直前、イスラエルに対して批判的な発言をしはじめている。またウクライナ問題ではクリミアを「常にロシアの一部だった」と発言、ウクライナへ割譲したことを今年初めに批判している。
 ヘンリー・キッシンジャーは2014年3月5日付けワシントン・ポスト紙でこの問題について論じている。ロシアの歴史はキエフ・ルーシで始まり、宗教もそこから広がり、ウクライナは何世紀にもわたってロシアの一部であり、その前から両国の歴史は複雑に絡み合っていたと指摘、ロシアにとってウクライナが単なる外国ではないとしている。特に東部と南部はロシアとの繋がりが強いのだが、その地域も含め、ウクライナと呼ばれる地域全てをNATO諸国は自分たちの支配下に置こうとしたのだ。


 キッシンジャーも指摘しているように、人口の60%がロシア人であるクリミアは1954年、ウクライナ生まれのニキータ・フルシチョフがロシアとコサックの協定300周年記念の一環としてウクライナへ与えた場所だ。勿論、住民の意思は無視された。
 クリミアだけでなく、ウクライナの東部と南部はソ連時代にロシアから割譲された。宗教はロシア正教でロシア語を話し、文化はロシア的。必然的に住民の大半はロシアに親近感を抱いていた。カトリック教徒が多く、ウクライナ語を話す西部とは異質だ。そうした国で一方が他方を支配しようとすれば内戦や分裂につながるとキッシンジャーは主張していたが、それが現実になった。
 その内戦を仕掛けたのはアメリカのバラク・オバマ政権で、EUは当初、そうした暴力的な行為には反対していたのだが、ヨーロッパでそうした勢力は力を失い、今は好戦的な反ロシア勢力が実権を握っている。その背景には19世紀にイギリスで始まった「グレート・ゲーム」が存在している。その長期戦略をネオコンは推し進めようとしてロシアの反撃にあい、敗北しつつある。
 チャーリー・カークはウォロディミル・ゼレンスキー大統領がクリミアをロシアの一部として認めようとしないことで和平プロセスを妨げていると主張し、「和平案の可能性を阻んでいるのはゼレンスキー大統領だ」と述べていた。
 親イスラエルと言われていたカークが最近、イスラエルと対立していたとする情報も出てきた。カークの友人によると、その活動家は今年初め、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相から彼が創設したターニング・ポイントUSA(TPUSA)へのシオニストによる巨額の資金を提供すると言われたが、それを断ったという。
 ネタニヤフが大統領の人事を個人的に指示しようと試み、億万長者のシオニストであるミリアム・アデルソンのような人物がホワイトハウスを掌握しようとしている内情を目の当たりにし、カークは嫌悪感を抱いていたようだ。
 カークの友人によると、カークは昨年6月、イスラエルのためにイランを爆撃しないようドナルド・トランプ大統領に強く警告したのだが、大統領はカークを怒鳴りつけ、会話を打ち切ったという。この出来事によってカークはアメリカ大統領が悪意ある外国勢力の支配下に入り、自国を一連の悲惨な紛争へと導いているという認識を固めたとカークの友人は考えている。イスラエルや親イスラエル派から見ると、飼い犬が飼い主に刃向かい始めたということになる。カークは8月6日、親イスラエル派の有力者から受け取っている脅迫的なメッセージを受け取っていることも明らかにしている。
 勿論、カークのイスラエルに対する見方の変化が彼の死と関係していると言っているわけではない。念の為。
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