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西側諸国で広がる「中国失望論」…知られざる習近平の「3回の挫折」と儚く消えた「民主化の火」/現代ビジネス
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投稿者 仁王像 日時 2025 年 10 月 05 日 05:14:03: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

西側諸国で広がる「中国失望論」…知られざる習近平の「3回の挫折」と儚く消えた「民主化の火」/現代ビジネス
近藤 大介(『現代ビジネス』編集次長)
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E8%A5%BF%E5%81%B4%E8%AB%B8%E5%9B%BD%E3%81%A7%E5%BA%83%E3%81%8C%E3%82%8B-%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%A4%B1%E6%9C%9B%E8%AB%96-%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%96%E3%82%8B%E7%BF%92%E8%BF%91%E5%B9%B3%E3%81%AE-%EF%BC%93%E5%9B%9E%E3%81%AE%E6%8C%AB%E6%8A%98-%E3%81%A8%E5%84%9A%E3%81%8F%E6%B6%88%E3%81%88%E3%81%9F-%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%8C%96%E3%81%AE%E7%81%AB/ar-AA1NPqOV?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=68e17a42a8bf4e7085e34818c4b0c814&ei=34

中国人は何を考え、どう行動するのか?
講談社現代新書の新刊『ほんとうの中国 日本人が知らない思考と行動原理』では、日本を代表する中国ウォッチャーが鋭く答えています。

本記事では、〈じつは中国の軍事力は「攻め」より「守り」を重視していた…孫子が説いた「意外な戦術」〉に引き続き、中国の皇帝制度と「中国式民主」について詳しくみていきます。
※本記事は、近藤大介『ほんとうの中国 日本人が知らない思考と行動原理』(講談社現代新書)より抜粋・編集したものです。
皇帝制度と「中国式民主」
昨今、アメリカを中心に、西側諸国の間で「中国失望論」が喧しい。曰く、

「中国の経済発展をサポートしていったら、ある程度、経済発展した段階で、政治の民主化に移行するかと期待していた。ところが中国は、まるで違う方向に進み、習近平という皇帝を戴く強大な専制国家に変貌を遂げてしまった」
アメリカ人の気持ちは分からなくもない。私も先代の胡錦濤政権の時までは、同様の期待感を抱いてきたからだ。

儚く消えた「民主化の火」
胡錦濤政権では、温家宝首相が責任者となって、内部で「民主化研究」を進めていた。私はこのプロジェクトに関わっていた学者に話を聞いたことがある。
「小村の民主化から都市の民主化へ」(先徴観後宏観)「地方の民主化から首都の民主化へ」(先外囲後中心)「共産党内部の民主化から国家全体の民主化へ」(先易後難)という三原則のもと、段階的な民主化への移行を議論していたという。

実際、温家宝首相は欧州歴訪の前日(2006年9月5日)、英『ロンドンタイムズ』他5社の協同取材に答えて、こう述べている。
「民主というのは人類が共同して追究する価値観であり、共同で創造した文明の成果だ。(中略)直接選挙によって民主的に郷や鎮を管理することができれば、次は県を、その次は省を管理することができるだろう。そうやっていつの日か、国民が完全に国家を管理できる日が来ると確信している」

ところが、2013年3月に正式に習近平政権が発足すると、「民主化の火」は掻き消された。2023年3月に異例の三期目に突入した際には、「総体国家安全観」(社会の総合的な安全)を前面に押し立て、さらにいっそう「安全」を優先させていく方針を打ち出した。
「三回の挫折」
1953年6月に習仲勲副首相の息子として生まれた習近平氏は、人生においてこれまで「三回の挫折」を味わっている。一回目は、1966年から10年続いた文化大革命で、青春時代に7年近く(1969年〜1975年)、陝西省の梁家河という寒村で肉体労働に従事した。そこで毛沢東思想を徹底的に植え付けられたのだ。

二回目の挫折は、1989年に若者たちが政治の民主化を要求して北京の天安門広場を占拠した天安門事件である。この時、福建省の共産党幹部(寧徳地方党委書記兼寧徳軍分区党委第一書記)だった習近平氏は、「民主化要求=社会混乱」と捉えた。
三回目は、1991年のソ連崩壊である。当時は福建省福州市党委書記兼福州軍分区党委第一書記。ソ連を「社会主義の兄貴分」と敬愛していた習近平氏は、ミハイル・ゴルバチョフ書記長のような改革派がソ連国内を混乱させたと考えた。また、その後の新生ロシアの混乱ぶりも、「政治の民主化」を否定的に捉える根拠となった。

こうして習近平主席・総書記は、中国共産党の伝統的な「民主集中制」を引き継いだ。
共産党総書記という「皇帝」
「民主集中制」はひと言で言えば、主権者である全国民が自分の政治的権利を、中国共産党中央委員会(習近平総書記)に預ける。党中央は、そうして全国民から預かった絶対的な権限を、最大多数の国民の利益のために行使するという制度だ。

中国の民主について、中国の関係者に改めて聞くと、こう答えた。
「アメリカは約250年前に、世界各国から移民が集まって作った国だ。誰もが一票を持って大統領を選ぶことで安定を保ったのだ。
それに比べてわが国は、偉大な古代の中華文明を引き継いで、四千年もの悠久の歴史を有している。特に、皇帝制度を二千年以上の長きにわたって連綿と続けてきた。

それはわが国にとって、皇帝制度こそがもっともふさわしい統治の方法だからだ。広大な中国大陸に暮らすわれわれ中国人は、皇帝という『重石』を上に戴かないと、すぐに分裂してカオス状態と化してしまう。もしもアメリカ式の大統領選挙など実施したら、多額の賄賂が飛び交うか、候補者が暗殺されるか、多くの有権者が投票用紙に自分の名前を書いたりして、大混乱に陥るだろう。

そもそも、もしもデモクラシー(民主)なるものがそれほどすばらしいものなら、中国史において、どこかで誰かが試しているはずだ。わが国には、『民が主』の欧米式民主よりも、皇帝という『民の主』による『中国式民主』がふさわしいのだ」
さらに〈10年で、半数の大富豪が「消えた」中国の現実…日本とは比較にならない、中国の「ハイリスク社会」〉では、中国の「ハイリスク社会」について詳しくみていきます。
 

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コメント
1. [5218] iKQ 2025年10月05日 09:16:35 : FzKAV3KWss : VHQ2bFJaU3VWaC4=[112] 報告

 習近平  特に悪いこともしていない様だが??

 

2. 位置[1680] iMqSdQ 2025年10月06日 12:35:51 : kSiZs1rjmc : UWtla2gucW1MSHc=[186] 報告
結局中国がおもろくない西側の負け惜しみのグチだけだろ。
3. воробей[1700] hHKEgISChICEcYR1hHo 2025年10月06日 18:11:31 : Ip0uVvnnrI : bk5SazYwbnlQZm8=[1177] 報告
>もしもアメリカ式の大統領選挙など実施したら、多額の賄賂が飛び交う

この言葉は非常に的を得た発言だと思います。

4. 偽装皇帝[133] i1WRlY1jkuk 2025年10月07日 08:29:27 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[133] 報告
<▽31行くらい>

さすがに、「阿修羅」常連の方々は慧眼で、スレ記事のインチキさ(デマゴギー性)を見抜いてるようだ。

そもそも、中国は「民主主義でない」からこそ、これまでの大発展が可能だったのであり、欧米日「民主主義」諸国の衰退と退廃と混乱の現状を見れば、「民主主義」とは「大資本家支配」の政治でしかなく、その政策は「反共主義」第一の姿勢が動かしがたい痼疾であることが分かる。
(ウクライナ戦争も、ロシアに残ると推測された「共産主義的な何か」への恐怖と憎悪のために起こったものだろう。戦争の起源となったウクライナの東部自国民弾圧という政治的現象は、ナチズムに通じるものだ。)

私自身「共産主義は愚劣な思想である」と考えているが、中国の「社会主義と資本主義の融合した社会・政治体制」は、非常に賢明なシステムだと思っている。なぜなら、それは「社会全体の利益を最優先する」という「本来の社会主義(マルクスの愚論の用語で言えば空想的社会主義)」の性格からして「資本の暴走(金権政治)」を許さないシステムとなるからだ。

「蚊居肢」所載のエマニエル・トッドの記事(論説)の一節を転載する。同記事の他の部分には私は異論もあるが、この部分は同意である。


(以下引用)

アメリカはロシアへの支配を放棄しつつあり、中国に対しても同様だと私はますます確信している。軍用航空機に不可欠な希土類元素であるサマリウムの輸入をめぐって中国に封鎖されたアメリカは、もはや中国と軍事的に対峙することなど夢にも思わない。インド、ブラジル、アラブ諸国、アフリカといった世界の他の国々は、この状況を利用し離反しつつある。しかしアメリカは、ヨーロッパと東アジアの「同盟国」に対し、過剰搾取への最後の手段として、猛烈な攻撃を仕掛けている。そして、それは純粋な悪意から来ていると言わざるを得ない。屈辱から逃れるため、そして自らの弱点を世界と自らから隠すため、彼らはヨーロッパを罰しているのだ。帝国は自らを蝕んでいる。これが、縮小する帝国のパートナーではなく、植民地臣民と化したヨーロッパ諸国にトランプが課した関税と強制投資の真意である。自由民主主義諸国が連帯する時代は終わった。

5. 偽装皇帝[134] i1WRlY1jkuk 2025年10月07日 09:28:11 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[134] 報告

ちなみに、高度成長期の日本は「世界で唯一成功した『社会主義』国家」と揶揄されていたが、「共産主義国家」とは冗談にも言われなかった。

そのころはまだ社会主義と共産主義を混同する風潮は(少なくともインテリ層には)無かったということだ。今では高校の社会科教師ですら、その違いを言えない。つまり、学校教材からして、その混同を招くようなものであるのだろう。

そして、日本が「社会主義国家」と言われたのは、国の発展と経済的成功の果実が一部の層や人間にではなく、社会(国民)全体の生活水準の向上になっていたからである。

現在の「国民(庶民)生活完全無視の」日本の政治や政府の姿との懸隔は恐ろしいほどではないか?

そのころの国家官僚や政治家はまだまともだったわけだ。
その日本の「護送船団方式」が、今の中国の経済政策だろう。つまり、政治(政府)が経済のかじ取りをし、経済の行き過ぎ(資本の、いや資本家の暴走)にブレーキをかけるわけで、それを私は社会主義と資本主義の結婚と言っている。

6. 新共産主義クラブ[-9901] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2025年10月07日 21:07:57 : EkXM3nFnp6 :TOR QVhTT2N2LlVkNC4=[16] 報告
>>5 「偽装皇帝」さん

 ご参考に。

◆ 社会主義と共産主義の違いは?
(しんぶん赤旗,2004年5月29日(土))

〈問い〉

社会主義と共産主義の違いについて教えてください。(愛知・一読者)

〈答え〉

マルクスやエンゲルスは、用語上も「社会主義」と「共産主義」を同じ意味で、状況に応じて使っていました。日本共産党も今後は、「社会主義」「共産主義」の二つの用語を同じ意味で使うことにし、未来社会をきちんと表現するときには「社会主義・共産主義社会」と表現することにしています。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-05-29/12_01faq.html


7. 偽装皇帝[137] i1WRlY1jkuk 2025年10月08日 06:08:22 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[137] 報告

「新共産主義クラブ」さんへ

ご教示のことは熟知しています。
私はマルクスらに否定された「空想的社会主義」こそが本来の「あるべき社会主義」だったという考えです。
そして、マルクスらによる「社会主義と共産主義の混同」が、世界全体を「反共産主義=反社会主義」に染め上げたという考えです。

西側世界のマスコミや公教育も、それ(社会主義と共産主義の混用)に加担しているのが世界的に大きな悪影響を与え、たとえば労働運動などですら「アカ」扱いされてきたというのが大問題だと言っているのです。

ちなみに、私は日本共産党は政党としてはおおむね誠実だと見ていますが、「共産党」という名前は変えたほうがいいと思います。「社会党」を名乗るのも「大衆党」を名乗るのも、今の党の衰退(消滅も近い)から回復するのに役立つかもしれませんが、彼らが「マルキシズム」を信奉する限り、近いうちに消滅するでしょう。

8. 偽装皇帝[138] i1WRlY1jkuk 2025年10月08日 06:22:40 : 26yoYpJi4o : NlFmV2daQmlPZlE=[138] 報告
<△28行くらい>

念のために、「空想的社会主義(この言葉自体が蔑称であり、「社会主義」全体にダメージを与えている)」についての簡潔な説明を載せておきます。
まあ、自分で調べるより、数秒早くなるだけのことですが。

下の解説に挙げられた「三つの特徴」をすべて否定するのは、マルキストだけでしょう。
マルキシズムとは要するに「暴力革命」主義でしかなく、社会に内乱と分裂を生むだけだと私は思っています。
そして、「共産主義」は現実化不可能な思想であり、無理に現実化したら恐るべき「全体主義国家」「超・官僚支配国家」になるしかないでしょう。それはスターリンのソ連で明白になったのではないでしょうか。

(以下引用)

空想的社会主義とは、資本主義下の社会問題を解決するために理想的な社会を目指した初期の社会主義思想で、サン=シモン、フーリエ、オーウェンらが代表的な思想家です。彼らは協同組合や理想共同体の設立などを通じた社会改良を主張しましたが、マルクスらからは資本主義の構造的矛盾を理解していない「空想」と批判され、これに対してマルクス主義は資本主義を科学的に分析し、革命による解放を目指す「科学的社会主義」と称されました。

特徴

理想社会の追求:資本主義の弊害である労働問題や格差を解消し、より公平で協力的な理想社会の実現を目指しました。

社会改良主義:労働者の現状改善や富の再分配のために、教育、労働組合、協同組合などの社会改良的な手段を重視しました。

革命以外の手段:資本家と労働者の協力や、理想的な共同体(ファランジュなど)の建設といった、革命を伴わない手段を模索しました。

代表的な思想家

アンリ・ド・サン=シモン:産業社会の構想を提示しました。
シャルル・フーリエ:ユートピア的な協同体「ファランジュ」の実現を目指しました。
ロバート・オーウェン:協同組合を基礎とした労働組合運動を展開しました。

9. 新共産主義クラブ[-9900] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2025年10月08日 06:35:54 : AQFvxJGVaM :TOR TzJQZmxNOW9BZUE=[1] 報告
>>8 「偽装皇帝」さん

>「共産主義」は現実化不可能な思想であり

「偽装皇帝」さんが考える「共産主義」とは、どのような思想ですか。
 

>(以下引用)

どの文献から引用されたのですか。


10. 位置[1688] iMqSdQ 2025年10月08日 10:16:45 : kSiZs1rjmc : UWtla2gucW1MSHc=[194] 報告
クラゲの屁理屈とたわけたかまってちゃん態度はほっとけ。

こいつも壺統一の手先だし。

11. 新共産主義クラブ[-9898] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2025年10月09日 07:07:22 : ufrEL4tJhV :TOR QWVzb09pMFcxZ2c=[72] 報告
>>10 「位置」さん
>こいつも壺統一の手先だし。

全く違います。


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