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※紙面抜粋
※2024年3月11日 日刊ゲンダイ
※文字起こし
岸田自民にハレンチ続出(右写真は、自民党和歌山県連のいかがわしい懇親会について対応する青年局の藤原崇局長=右2=と中曽根康隆局長代理=右)/(C)日刊ゲンダイ
腐敗自民党から目を覆いたくなるようなスキャンダルが続出。多くの国民が呆れ返っているに違いない。
特に眉をひそめるのは、8日に発覚した党和歌山県連の「ハレンチ会合」だ。昨年11月、和歌山市内のホテルで開かれた「青年局近畿ブロック会議」後の懇親会に、女性ダンサーを招いた。下着と見まがうような露出度の高い衣装をまとった彼女たちへ口にくわえた紙幣を口移しで渡したり、衣装にチップを挟み込んでヒップにタッチする不届き者がいたようだ。さながら昭和のキャバレーである。
自民党青年局幹部や地方議員ら30〜40人が参加し、女性ダンサーは5人だったという。会合を企画運営した県連青年局長の川畑哲哉県議は、企画内容について「我々はモダンダンスとかゴーゴーダンスというふうに認識」などと説明。「彼女たちは世界的に活躍するダンサーであり、多様性の表現として出演を依頼した」と言い訳していたが、どこが「多様性」なのか。
ほとんど下着姿の女性にチップを渡して“お触り”するなど、単なるスケベ議員の「娯楽」ではないか。「多様性」をタテに、ハレンチ会合の正当化を図るとは、ちゃんちゃらおかしい。
国会議員の立場で参加した藤原崇・党青年局長(衆院岩手3区)と中曽根康隆・党青年局長代理(同群馬1区)は、共に役職を辞任したが、彼らの釈明もふるっている。
8日の会見で、女性の体に触っていないかを問われると、揃って「はい」と回答。ところが、「もし触っていたら議員を辞職するか」と問われると、藤原は苦笑いを浮かべ「えーっと……」と口ごもり「今の記憶では触っていないということ」「万が一の時に議員辞職というのは重い話なので……」とゴニョゴニョ。後から“お触り”が発覚した時に備え、予防線を張ったのか。
祖父が中曽根康弘元首相で、父は弘文元外相の「3代目ボンボン」の康隆は神妙な面持ちだったが、ハレンチ会合では鼻の下を伸ばしていたに違いない。
「公費は使ってない」など信じられない
ハレンチ会合の開催費用は党本部や県連が支出したことが分かっている。ところが、党本部はあくまで「公費は出ていないということだけは認識している」(梶山幹事長代行)と強調していた。ホンマかいな?
立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言う。
「長年にわたって億単位の裏金をつくっていた自民党の言い訳など、にわかには信じられません。裏金発覚で、政治資金収支報告書を訂正しても『不明』『不明』のオンパレードで、何に使ったのかサッパリ分からない。在任中の5年間で二階元幹事長が受け取った政策活動費約50億円についても、使途詳細を明かそうとしません。そんな政党が『公費を使っていない』と言い張っても、国民は『ハイ、そうですか』と信用するわけがない。『政治にはカネがかかる』と指摘されていますが、こんなことに使っていれば、そりゃあカネがかかるわけです。とても『政治活動』とは思えず、タガが外れています」
政治活動ならぬ「性事」活動。血税が原資の政党交付金をタンマリと受け取る以上、支出には細心の注意を払うべきだ。どうしても“お触り”がしたいなら、ポケットマネーで払うのが大人の流儀というものだ。
長年の「安倍1強」によって失われた常識
最近、岸田自民のハレンチは新ネタに事欠かない。
先月末には、広瀬めぐみ参院議員のカナダ人サックス奏者との「赤ベンツ不倫」が発覚。広瀬は昨年夏、松川るい参院議員が観光同然の写真をSNSに投稿して炎上した“エッフェル視察”にも同行していた。過去に何度も差別発言が問題視された杉田水脈衆院議員は、今月8日にX(旧ツイッター)で人権状況の改善を求めるアイヌ民族の関係者に触れ「日本に存在しない差別を話す人たち」と再び中傷した。
下っ端議員の素行にはヘドが出そうだが、党幹部連中もヒドイ。
ついこの間まで党参院幹事長だった世耕参院議員は、会員限定の高級クッキー缶を選挙区内の有力後援者に配っていた公職選挙法違反疑惑が浮上。茂木幹事長と新藤経済再生相、小泉法相は、巨額の政治資金を使途公開義務が厳格な政治団体から、公開義務がユルユルの政治団体に付け替え「使途隠蔽」を図った問題を指摘されている。
党総裁の岸田首相からして、任意団体から開催したパーティー収入を受領した“闇パーティー”疑惑にまみれている。
岸田自民は上から下まで腐り切っているということ。マトモな議員など皆無に等しいのだ。
「それもこれも、この10年にわたる『安倍1強』の弊害が原因です」と言うのは、法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)だ。こう続けた。
「安倍政権以降、『モリカケ桜』に象徴されるように、権力側がやりたい放題を平然と行うようになった。不祥事が発覚しても、国会でウソをつき、公文書は改ざんです。安倍元首相のこうしたやり方を長年、見てきた自民党議員は何をやっても許されるという感覚が身についてしまっているのでしょう。おごり高ぶりと緊張感の欠如が、相次ぐハレンチ行動の元凶になっているのだと思います」
自民党最大派閥・安倍派による巨額の裏金づくりも「どうせ検察は権力中枢に手出しできない」と、高をくくった末の不法行為だったに違いない。党内は順法精神に欠けるヤカラだらけということ。改めて衝撃的な惨状である。
「解党的出直し」では済まない
これ以上、こんなハレンチ集団に政権を任せていていいのか。大メディアは「野党が弱すぎる」「自民党以外、民意の受け皿がない」なんて解説しているが、もはやそんな状況ではない。野党がどうの、ではなく、そもそも「自民続投」の選択肢など、あり得ない話だ。
実際、共同通信が9、10日に実施した世論調査では、内閣支持率が20.1%と20%割れ目前に。共同の調査で過去最低を更新した。裏金事件を巡り衆院政治倫理審査会に出席した安倍、二階派幹部について「説明責任を果たした」と答えたのはわずか4.1%。裏金議員に対し「税務調査を行うべきだ」との回答は94.5%にも上った。政党支持率も、自民は前回2月調査から7ポイント減の24.5%で、政権復帰後で最低となった。
国民はもうハレンチ政党にウンザリなのだ。岸田政権の明暗を分ける4月28日の衆院3補選で「スリーアウト! チェンジ」が現実味を帯びてきた。今月7日、小泉元首相と二階、山崎元副総裁ら党重鎮が会食。終了後、山崎氏は報道陣に「自民党3連敗なら岸田政権はアウト」と語ったが、「NO」を突きつけられるのは、岸田だけじゃない。
「巨額の裏金づくりに脱税疑惑、ハレンチ会合、差別発言と悪行の限りを尽くしてきた自民は、下野程度では済まされません。岸田首相は『解党的に出直す覚悟』と表明していますが、出直ししてもらう必要もない。もはや、解党・解散が当然です。衆院3補選で全敗させ、国民が怒りの鉄槌を下さなければ、自民はまた同じことを繰り返すに違いありません。国民は覚悟を持って臨むべきです」(五十嵐仁氏=前出)
底なしのハレンチ政党には、サッサとお引き取り願うしかない。でなければ、この国に未来はない。
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