http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/874.html
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/320945
大手の新聞社が沈黙する中、東京新聞が取り上げた。
告発者の小島氏の発言を報じると共に、別記事で小池都知事の言い分も報じて、公正さを担保している。
件の「カイロ大からの声明文」とはどんな内容だったのか。
当時、朝日新聞が報じている。
その記事によれば、
・「1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する」との声明を発表。
・小池氏の卒業証書は「カイロ大学の正式な手続きにより発行された」と説明。
・信頼性に疑問を呈したことについて、「カイロ大学及びカイロ大学卒業生への名誉毀損であり、看過することができない」と批判。
・「エジプトの法令にのっとり、適切な対応策を講じることを検討している」と警告。
改めて読んでみると、ご丁寧に脅しまで含んだ「出来過ぎた声明」と感じるのは、私だけではないと思うところだ。
無駄口が多く、「出しゃばり過ぎた声明」は、どこか「うさん臭い」。
以下に記事の全文を転載する。
東京都の小池百合子知事のカイロ大卒業を認める同大学長名の2020年の声明文を巡り、今月発売の月刊誌「文芸春秋」に告発記事を掲載した知事の元側近、小島敏郎氏(75)が12日、都内で報道陣の取材に応じ、声明文は知事側で作成された可能性があるとして「断定ではないが、カイロ大を卒業していないことについて相当の理由がある」と述べた。これに対し小池氏は同日の会見で「声明は大学当局が意思を持って出されたと認識している」と反論した。
小池氏の学歴詐称疑惑が取りざたされた2020年当時、小島氏は、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の政務調査会事務総長だった。小島氏によると、小池氏から相談を受けた小島氏は「カイロ大から声明文を出してもらえばいい」と提案。知事から依頼を受けた元ジャーナリストが小池氏の卒業を証明するとの文案を作成し、同年6月、これとほぼ同じ内容の声明が、エジプト大使館のフェイスブックに掲載されたとしている。小池氏は同月に卒業証書などを公開した。
一方、小池氏は会見で、小島氏が声明を発案したとする指摘について「あまり鮮明に覚えていない」と述べるにとどめた。
小池氏は「卒業証書と証明書を公にしている。会見だけでなく都議会でも説明してきた」と強調。「(7月の知事選など)選挙のたびにこうした記事が出ることは残念」と述べた。(渡辺真由子、中山高志)
記事の転載はここまで。
小島氏の告発により、「カイロ大の声明文」を改めて注目しなければならない。
そうすると、「カイロ大の声明文」に対する疑問が湧き、その疑問と「カイロ大の声明文」の存在するそのことが、小池都知事が「カイロ大を卒業していない」との「疑念」をより一層強くする。
「策士策に溺れる」の図ではないのか。
第一に、カイロ大学が声明を出したとして、「動機」は何だったのか。
「誰か」からの怪しげな依頼があったのか、無かったのか。
小池氏はカイロ大の意思と言い、小池氏側からの働きかけ、依頼の存在を否定して見せる。
遠い日本の学歴詐称問題に対して、頼まれてもいないのに突然「声明を出す動機」は普通に考えれば起こり得ない。
しかも、小島氏が提案した3日後の声明となれば、偶然では説明不可能だ。
小島氏が言う、「文面までが小池氏側から出ている」との告発の信ぴょう性を高めるものだろう。
第二に、小池氏の卒業証書は偽造を疑われているものだ。
それを、「現物」を見ることもなく、何の調査もせずに「正式のもの」と断言するあたりは、不誠実極まりなく、説得力に欠け、逆に「うさん臭い」。
第三に、「・・・カイロ大学及びカイロ大学卒業生への名誉毀損・・・」というに至っては、本当にカイロ大の言葉だとすれば、もはや「言いがかり」であり、「・・・看過できない」と言うのも「脅し」の予告同然で、カイロ大学自身の声明の信ぴょう性に疑問を抱かさせるものだろう。
日本で問題にされているのは、小池都知事という公人が、名誉あるカイロ大を卒業した、しかも首席で卒業したと詐称しているのではないかという事であり、カイロ大が名誉棄損で訴えるべきは小池都知事その人ではないかという疑惑だ。
カイロ大の「件の声明」がカイロ大自発のものだとすれば、その頓珍漢さは、カイロ大の名誉を棄損するほどのものと言えよう。
第四に、「エジプトの法令にのっとり、適切な対応策を講じることを検討している」と声明文で触れるのは、「口封じの脅し」そのものであり、「学問の府」といわれる大学の採る態度に非ず。
どのように穿った捉え方をしても、小池都知事の学歴詐称の疑いを追及することで、カイロ大の名誉を棄損することなど起こり得ない。
そして、実際に対応策がとられた形跡もない。
当然だ、訴訟などとなれば「スラップ訴訟」と言われ、カイロ大卒業が「真実」か「真っ赤な嘘」かが法廷で明らかにされてしまうのだから、単なる「脅し」だったという証左だ。
こうしてみると、「カイロ大の声明」なるものは、小池氏サイドから出されているとした小島氏の告発の信ぴょう性を補強するものと言えるのではないか。
小島氏は、他に証拠を持っているのだろう。
「断定ではないが、カイロ大を卒業していないことについて相当の理由がある」
と言う。
文春の小出し戦術はいつも通り。
元ジャーナリストのA氏の証言は何時出てくるだろうか?・・・東京都知事選直前か?
小島氏が声明を発案したとする指摘について「あまり鮮明に覚えていない」としか答えられない小池都知事。
これこそ、小島氏の証言、告発の正しさを証明してしまう失態。
(参考)
「カイロ大からの声明文」を報じた朝日新聞記事(2020年6月9日)。
「小池都知事は「カイロ大学を卒業」 大使館が声明文公開」
(asahi.com/articles/ASN697HGZN69UHBI02S.html)
エジプトのカイロ大学は8日、小池百合子東京都知事が「1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する」との声明を発表した。小池氏をめぐっては、一部週刊誌が「学歴詐称疑惑」を報じていた。
在日本エジプト大使館がフェイスブックで声明文を公開した。声明は、小池氏の卒業証書は「カイロ大学の正式な手続きにより発行された」と説明。「日本のジャーナリスト」が信頼性に疑問を呈したことについて、「カイロ大学及びカイロ大学卒業生への名誉毀損(きそん)であり、看過することができない」と批判した。そのうえで「エジプトの法令にのっとり、適切な対応策を講じることを検討している」と警告した。(カイロ=北川学)
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