<■1920行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> 兵庫知事支援の維新が午後に辞職要求へ、全会派が一致 斎藤氏は応じない構え 2024/9/9 12:21 https://www.sankei.com/article/20240909-LZZEIR24FRL7TKU2ICAK3BNSOU/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑などが文書で告発された問題を巡り、令和3年の知事選で自民とともに斎藤氏を支援した県議会(定数86)第2会派「維新の会」(21人)の県議団は9日午後、斎藤氏に対し辞職と出直し選挙の実施を申し入れを行う。 維新関係者が明らかにした。 県議会の4会派が辞職を要求する構図となったが、斎藤氏は応じない構えを示している。 疑惑を調査する県議会調査特別委員会(百条委員会)は、告発文書を公益通報として扱わず、告発者を懲戒処分とした斎藤氏らの対応について審議した。公益通報制度に詳しい専門家2人が証言し、処分は違法だと指摘したが、斎藤氏は証人尋問の場でも 「対応に問題はなかった」 とする従来の主張を崩さなかった。 一連の斎藤氏の対応を踏まえ、維新は8日に会派や日本維新の会の幹部らが対応を協議し、 「県民の納得を得るものとは言い難い」 と判断。 維新県議団の岸口実団長は8日の協議終了後に取材に応じ 「(斎藤知事が)県民からの負託を受けたと主張するなら、辞職して民意を問う必要がある」 「(申し入れに応じなければ)不信任決議案提出しかない」 と述べた。 維新会派の県議らで構成する県組織「兵庫維新の会」代表の片山大介参院議員らが9日午後に県庁に出向き、斎藤氏に辞職と出直し選挙を求める予定で、日本維新の会も9日午後1時から藤田文武幹事長が記者会見を開き、国政政党としての考えを明らかにする。 出直し選挙が実施された場合でも、維新としては斎藤氏を支援しない予定。 斎藤氏への辞職要求を巡っては、最大会派の自民(37人)なども12日に申し入れを行う。 応じなければ各会派で不信任決議案提出の動きが強まるとみられ、斎藤氏の対応が注目される。辞職要求に斎藤兵庫県知事は応じぬ姿勢、県議会全会派が申し入れへ 2024/9/9 10:53 https://www.sankei.com/article/20240909-MBZLJQUBUZPVZEOCSJLFWNCPPQ/ 日本維新の会が斎藤元彦兵庫県知事に対し辞職を申し入れることを決め、県議会全会派から辞職要求が出る見通しとなった。 斎藤氏は9日の登庁時に取材に応じ、 「真摯に受け止め反省すべきところは反省するが、進めるべき予算や事業などをしっかりやる」 と述べ、辞職要求に応じない姿勢を示した。 自民党は6日の百条委終了後に総会を開き、辞職要求方針を決定。 不信任案には明確な理由が必要との意見があった第3会派公明党も辞職要求へと傾き、自民への同調を決めた。 立憲民主党県議らの第4会派「ひょうご県民連合」、共産党とも連携し12日に申し入れる。 告発文書は斎藤氏のパワハラなど疑惑7項目を指摘。 県幹部だった男性が報道機関などに配布後、県の公益通報窓口にも通報した。 県は公益通報者保護法の対象外と判断し、男性は懲戒処分を受けた後に死亡した。 出直し選でも斎藤氏支援せず 維新、9日に辞職要求 兵庫知事文書問題巡り 2024/9/9 0:35 https://www.sankei.com/article/20240909-3GA33AKT5FIDFPYEBEXSAD7A34/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題で、県議会(定数86)の第2会派の「維新の会」(21人)が斎藤氏に対し9日に辞職と出直し選挙の実施を求める方針を固めたことが8日、分かった。 維新は令和3年の知事選で自民と共に斎藤氏を推薦した経緯があり、動向が注目されていた。 斎藤氏は応じないとの見方が強いが、たとえ出直し選挙が実施されても、推薦や支援は予定しておらず、 「知事おろし」 の包囲網は一層狭まる展開となった。 県議会では、最大会派の自民(37人)が12日にも斎藤氏に辞職を要求する予定。 第3会派の公明(13人)や、立憲民主系の第4会派「ひょうご県民連合」(9人)も同調する方向で調整を進めており、全会派が辞職を求める構図となった。 疑惑を調査する県議会調査特別委員会(百条委員会)での2度に渡る斎藤氏の説明を踏まえ、維新では8日に会派幹部や日本維新の会幹部らが対応を協議した。 終了後、取材に応じた維新県議団の岸口実団長は 「(斎藤知事が)県民からの負託を受けたと主張するなら、辞職し民意を問う必要がある」 「(申し入れに応じなければ)不信任決議案提出しかない」 と述べた。 維新会派の県議が所属する県組織「兵庫維新の会」代表の片山大介参院議員が9日午後に県庁に出向き、斎藤氏の辞職と出直し選挙を求める。 5、6日の百条委では告発文書を公益通報として取り扱わず、告発者を懲戒処分とした決定について検証。 公益通報制度に詳しい専門家2人は処分が違法であると指摘した。 「対応に問題はなかった」 などと繰り返す斎藤氏の主張について、維新は 「県民の納得を得るものとは言い難い」 と判断した。 斎藤氏が辞職の申し入れに応じない場合、ひょうご県民連合が19日開会の9月議会の会期中に不信任決議案を提出する方針を固めている。 一般質問終了後の30日か、補正予算案を採決する10月3日の提出を模索している。 自民も不信任決議案の提出を検討しており、他の会派も追随する可能性がある。 地方自治法は、不信任案の可決には出席議員の4分の3以上の賛成が必要と規定。 不信任を受けた首長は辞職するか、10日以内に議会を解散することができ、解散しなければ失職する。 議会が解散された場合は議員選挙を実施。 選挙後初の議会で再び不信任案が提出されると、出席議員の過半数の賛成で成立し、首長は失職する。 維新が斎藤兵庫知事に対し辞職要求へ 告発文書問題で 2024/9/8 22:06 https://www.sankei.com/article/20240908-LTBZTC32AFMUFFXCOXKERQTACU/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題で、県議会第2会派の「維新の会」が9日に斎藤氏に対し辞職と出直し選挙の実施を求める申し入れを行うことが8日、分かった。 疑惑を調査する県議会調査特別委員会(百条委員会)での斎藤氏の説明では、県民が納得しがたいことなどを理由に、会派幹部や日本維新の会幹部らが8日に対応を決めた。 渦中の兵庫県知事が毎週続ける定例会見 貫くべき報道陣から逃げない姿勢 2024/9/8 10:00 https://www.sankei.com/article/20240908-6SJLGQBNKJD77DUWVHBPEPKDVA/ 兵庫県のホームぺージ(HP)で「知事室」をクリックすると(※スマホ版なら右上の「情報を探す」をクリックすると「知事室」が出ます)、「ようこそ知事室へ」のページに飛び、その中に「記者会見」の項目があります。 斎藤元彦知事の定例記者会見での発表内容や、記者との質疑応答が丁寧にテキスト化されています。 ▼兵庫知事、夕食予約巡り「俺は知事だぞ」激怒は否定 多数のパワハラ言動指摘には「反省」 斎藤氏の定例会見は、現在世間を騒がせている斎藤氏と兵庫県の公益通報やパワハラ疑惑を巡る問題の発覚以前から、ほぼ毎週開催されています。 端緒となった元西播磨県民局長による斎藤氏らへの内部告発文書が表に出た後も、定例会見の開催頻度は変わっていません。 兵庫県のHPをたどれば、告発文書に関する質問が初めて出たのは、3月27日の知事会見でした。 この日の会見では斎藤氏側からまず「令和6年度組織改正・人事異動の概要」などの説明がありました(※会見前に人事当局も説明)。 その後の質疑応答で、内部告発者の西播磨県民局長を退職4日前に調査などのため残留させるという異例の人事変更を行ったことについて、記者が質問しています。 いくつかの関連質問の中で、内部告発文書について斎藤氏は 「当該内容の文書には、事実無根の内容が多々含まれていることなので(中略)法的な課題が凄くあると考えています」 と回答。 処分に関しては 「今後の調査結果次第ですが、本人も作成と一定の流布を認めているので、懲戒処分を行うことになると考えています」 と答えています。 さらに、退職4日前での異例の退職取り消しに至った理由などについては 「業務時間中に、嘘八百含めて、文書を作って流す行為は公務員としては失格です」 と断罪しました。 ▼「表現行き過ぎ、大変反省」兵庫知事が陳謝 死亡の元県幹部の告発文書をかつて「嘘八百」 斎藤知事の告発文書問題 一連の問題を巡っては、兵庫県議会が設置した調査特別委員会(百条委員会)で斎藤氏らの証人尋問も進んでいる上、問題発覚から半年近くが過ぎても騒動は落ち着いていません。 ▼「俺は知事だぞ」発言を否定 個室用意は当然との認識示す 兵庫県議会百条委証人尋問詳報 ただ、この間、斎藤氏のパワハラ疑惑やおねだり°^惑が話題の中心になっているようですが、問題の本質は、先述した3月27日の記者会見での発言にあるように、内部告発を 「嘘八百」 とし、告発者に対して 「懲戒処分」 を予告したことではないでしょうか。 公益通報に関わる対応がどうだったのかが最大の焦点だと思います。 ▼「まるで独裁者が粛清する構図」「公開ハラスメント」「組織の他山の石に」斎藤兵庫県知事の告発者処分 専門家が厳しい指摘 ▼「コメント難しい」と兵庫知事 専門家の「公益通報保護法に違反する」批判に さて、渦中の斎藤氏は、冒頭から紹介しているように問題発覚後も定例会見をほぼ毎週行っています。 知事の立場としては当然だと言えなくもないですが、毎週というのは他府県の知事と比べても少なくはありません。 一連の問題では、告発した元県民局長ら2人がすでに死亡していますし、軽々に評価することはできませんが、発言の内容は別にして、問題発覚後もペースを変えず記者の前に立ち続けていること自体は、評価に値するのではないでしょうか。 ▼淡々と斎藤知事 死亡した元県民局長への懲戒処分は「適切。誹謗中傷性高かった」 自身への疑惑が浮上した際、報道陣を避ける政治家は枚挙にいとまがありません。 その点、斎藤氏は定例会見に加え、登庁時や視察先などでも記者による囲み取材に応じています。 百条委員会での証人尋問もライブで流れますし、記者やカメラから逃げることはないようです。 自身の言動への自信からでしょうか。 いずれにしても、その姿勢は今後も貫いてほしいと願っています。 「斎藤家の食卓をにぎわしただけ」おねだり°^惑に百条委員が指摘 兵庫知事は正当性主張 2024/9/8 8:00 https://www.sankei.com/article/20240908-6NAXQIZNWNJSHGW32PFHXQI5KY/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題を巡り、6日に開かれた県議会調査特別委員会(百条委員会)では、斎藤氏による贈答品受領についても委員から質問が相次いだ。 斎藤氏はカニやカキ、ワインなど多数の品を受け取ったことを認める一方、 「『知事に食べてほしい』という厚意で持ってきたもの」 「全てをもらわないという判断をするのは難しかった」 と正当性を強調した。 「姫路城のレゴブロックが欲しいと言ったのは事実か」。 6日の証人尋問で、委員からの質問に斎藤氏は 「欲しいというか、知事室で展示できればいいなと思ってお伝えした」 と淡々と答えた。 レゴブロックとは、世界的なブロック玩具メーカー「レゴグループ」が発売した姫路城をモチーフにしたもの。 斎藤氏は2023年6月、同社関係者らと共に武士装束で製品をPRし、自身の交流サイト(SNS)にも投稿していた。 告発文書には 「知事のおねだり体質は県庁内でも有名」 と記され、百条委が実施した職員アンケートでは、約2割が贈答品の受け取りを見聞きしたと回答。 この日の尋問では委員が贈答品を1つずつ挙げ、斎藤氏が受領の有無を答えていった。 斎藤氏が受領や提供を認めたのは、 ▽播州織のネクタイ ▽スポーツチームのユニホーム ▽カキ ▽枝豆 ▽ワイン ▽カニ ▽日本酒 ▽岩津ネギ ▽タマネギ ▽バースデーケーキ ▽湯のみ など。 斎藤氏はこれまで 「県産品のPRになる」 と受領の理由を説明しているが、SNSでPRしていないものもあり、証人尋問で委員は 「斎藤家の食卓を賑わしただけ」 と批判。 これに斎藤氏は 「こういったおいしいものが県内にあるんだと知ることも、大事な県知事としての仕事だ」 と反論した。 知事就任直後、秘書課に届く贈答品について 「どうなんだ」 と職員に尋ねたとも説明。 職員から 「前知事の頃からたくさん頂いている」 「届けた方のご厚意で、社交儀礼の範囲内だから食べていいですよ」 と説明を受けたと主張した。 別の委員は、前知事は贈答品を部下に分け、自身では持ち帰らなかったとする職員アンケートの回答を紹介。 1人で持ち帰ることが多いとされる斎藤氏を質した。 斎藤氏は、 「なぜ(秘書課など)特定の課の職員のみが頂けるのか」 という不公平感があるためと理由を述べた。 一方、斎藤氏は告発文書で受け取ったと指摘されたコーヒーメーカーについては返却を指示したとしている。 「なぜコーヒーメーカーだけは返却するのか」 との問いには、こう答えた。 「消費するようなものは社交儀礼の範囲で対応させていただくが、家電製品は少し違うかなというのが私の感覚ですね」 斎藤知事への辞職要求、他会派にも広がる 維新は近く判断 2024/9/7 21:23 https://www.sankei.com/article/20240907-R7HZLHPZY5KA5DZ626HP4IJVW4/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題で、県議会第2会派の日本維新の会の県議団(21人)は7日、会派幹部が党幹部と斎藤氏の進退に関する対応を検討。 近く斎藤氏に辞職を申し入れるか決める見通しとなった。 最大会派の自民党(37人)は、12日に辞職を申し入れることを既に決定。 斎藤氏が応じなければ、各会派で失職に繋がる不信任決議案提出の動きが強まるとみられ、斎藤氏の対応が注目される。 単独での辞職申し入れを決めていた第4会派の 「ひょうご県民連合」(9人) の幹部は7日、自民などと共同での申し入れとする意向を明らかにした。 第3会派の公明党(13人)も足並みを揃える方向で、近く会派として正式に決める。 5、6日の県議会調査特別委員会(百条委員会)では、告発文書を公益通報として扱わず告発者を処分した斎藤氏らの対応について審議。 公益通報制度に詳しい専門家2人が対応を違法と指摘したが、斎藤氏は 「対応に問題はない」 とする従来の主張を繰り返した。 これを受け、自民は6日、臨時の県議団総会を開いて対応を協議。 全議員に呼びかけ、9月議会(19日開会)の議会運営委員会が開かれる12日に、斎藤氏に辞職を申し入れることを決めた。 自民の北野実幹事長は 「知事の判断をしっかりと促したい」 と述べた。 議会が首長に進退の判断を迫る際には、まず辞職勧告決議案を提出し、議会で採決するケースもある。 ただ、法的拘束力はなく、辞職しないことも少なくない。 今回の申し入れにも強制力はなく、かねて続投に意欲を表明している斎藤氏は応じないとの見方も強い。 その場合、ひょうご県民連合は9月議会で不信任案を提出する方針。 一般質問終了後の30日か、補正予算案を採決する10月3日の提出を模索する。 自民も不信任案の提出を視野に入れており、他の会派も追随する可能性がある。 兵庫知事、部下から進言「受けた記憶ない」 証人尋問、正当性強調も証言食い違い 2024/9/7 6:30 https://www.sankei.com/article/20240907-SC4GXCVTQFOZBKFYHA2546RABA/ 「誹謗中傷性の高い文書」 「公益通報に該当するとは思っていない」。 6日の兵庫県議会調査特別委員会(百条委員会)で、斎藤元彦知事が2度目の証人尋問に臨んだ。 「問題はない」 「ちゃんとやってきた」。 正当性を訴える言葉からは、県トップとしての自負心がのぞいた。 ただ、告発文書を公益通報として扱わず、告発者を処分した経緯では部下の証言と食い違う点も多く、不透明感が残った。 「こういうものを入手した」。 この日の片山安孝・元副知事や、これまでの県職員による尋問での証言などによると、一連の問題で斎藤氏が最初に動いたのは3月21日。 片山氏や側近幹部計4人を知事室に呼び、告発文書を示して作成者の特定などの調査を指示した。 この際、公益通報者保護法で禁じられる告発者捜しに当たるかどうかは 「協議はしていない」 と、斎藤氏は尋問で証言。 文書の内容を否定し、 「告発というよりも誹謗中傷性の高い文書だと思った」 とも述べた。 ところが、原田剛治・産業労働部長は3月21日の協議の場で、告発文書に示されたコーヒーメーカーを受領していたと明かしたことを証言。 この点は片山氏の証言とも一致した。 文書の信憑性に関わる部分だが、斎藤氏は否定した。 文書の作成者は県西播磨県民局長だった男性(60)=7月に死亡=と特定され、3月25日に片山氏が事情聴取。 最終的には5月7日に停職3カ月の懲戒処分とした。 この間、人事課は第三者委員会での調査を進言したとされるが、斎藤氏は 「進言を受けた記憶はない」 と断言。 斎藤氏の指示で公益通報の調査結果前の処分に至ったとの証言についても 「記憶上、指示をしていない」 と否定した。 尋問では告発者捜しや処分の妥当性が度々問われたが、斎藤氏は 「(文書には)真実相当性がなく、公益通報の保護要件には該当しない」 と繰り返した。 根拠の1つに挙げたのが、噂話を集めて作成したという男性の供述だ。 斎藤氏はこれまで 「噂話−」 供述だけを公表。 男性の詳しい聴取内容は開示してこなかったが、この日は片山氏による聴取の様子が明かされた。 「名前が出てきたものは一斉に嫌疑をかけて調べなしゃあないからな」。 男性の協力者とみる職員の名を挙げ、人事で不利な扱いをすると示唆する片山氏。 男性が文書作成を認めると、 「誰に聞いたんや」 と問い詰めた。 「それは言えない」 「皆噂している」 と男性が答えると、 「噂をまとめただけやということやな」 と引き取った。 情報源を守りたい男性の意図が窺えるが、斎藤氏はこの日も 「噂話を集めたと本人が言っている」 と強調。 一連の対応に道義的責任を感じないか問われると、 「道義的責任というのが何かが分からない」 と答えた。 ■公益通報制度「基本的な理解ない」 斎藤元彦知事の内部告発への対応やこの日の証人尋問を踏まえ、専門家らは公益通報制度に対する基本的な理解が欠けていると口を揃える。 公益通報者保護法のガイドライン策定にも携わった明治大の高巖(たかいわお)特任教授(企業倫理)は 「告発文書は間違いなく公益通報に当たる」 「利害関係のない機関が調査して真実相当性などを判断すべきで、当事者が口を挟むことが異常だ」 と指摘する。 疑惑を指摘された斎藤氏が文書を見て誹謗中傷性が高いと判断し、告発者を捜せという指示を出すなど 「一連の流れは論外」 と評価。 「こんなにも簡単に公益通報に当たらないという結論を出す県庁に、まともな公益通報の体制などなかったのではないか」 と話す。 制度に詳しい淑徳大の日野勝吾教授も、公益通報に当たるかどうかの根拠を真実相当性のみに拘っているとし、 「基本的な理解がないことが明らかになった」 と指摘する。 同制度では、事業者側に通報への体制整備義務の指針を規定。 外部通報であっても、不正目的の通報を除き、通報者の特定や不利益扱いを禁じている。 兵庫県の一連の対応は 「最初の段階から間違えている」 と断じ、 「知事が文書を入手した瞬間から誹謗中傷と思い込み、知事を守ろうと周囲も忖度して拙速に動いた結果ではないか」 と指摘した。 ■狭い保護対象、法改正求める声も 公益通報者保護法は、通報者を不利益な扱いから守って不正の是正を促す一方、全ての通報が保護されるわけではない点が問題視されてきた。 保護法は国民の生命、身体、財産の保護に関わる違法行為などへの通報を保護対象と規定。 食品偽装などが内部告発で相次ぎ発覚したのを機に平成18年に施行された。 ただ、今回の告発文書で指摘された地方公務員法や公選法違反の部分は規定外で保護対象とならない。 また、通報先により保護要件も異なる。 報道機関などの外部通報では、証拠資料や信用性の高い証言など疑惑が真実と信じる根拠(真実相当性)が必要とされる。 制度に詳しい三浦直樹弁護士は 「兵庫県の問題は制度の至らぬところを浮き彫りにした」 「地方公務員法などが保護対象でないのは狭すぎる」 と指摘する。 斎藤氏はこれまでの記者会見で、文書で告発された疑惑について 「大半は保護法で定められた法律違反ではない」 と強調。 更に 「信用性の高い供述などが存在せず、真実相当性が認められない」 として保護対象外と主張する。 保護法には、通報者が主張の根拠を示す資料などを外部に持ち出した場合の免責事項もない。 資料を持ち出せば、情報漏洩や守秘義務違反で逆に処分されるリスクを負う。 また、通報者捜しや通報による不利益扱いを禁じる一方、事業者側には罰則もない。 三浦弁護士は 「正義感で通報しても、現状ではハイリスク・ノーリターンだ」 と指摘。 通報者の中には自分の事例が保護対象ではないと苦しむ人もおり、 「対象を限定せず、不利益な扱いを生まないよう罰則規定を強化するといった法改正が望まれる」 と強調した。 兵庫知事、不信任案可否が焦点に 衆院選迫り各会派難しい判断迫られる 2024/9/7 6:00 https://www.sankei.com/article/20240907-527ZK4OPGFOJJHHEUEGJTLNYPU/ 6日の兵庫県議会調査特別委員会(百条委員会)で、斎藤元彦知事は文書による疑惑告発を公益通報と扱わなかった対応について 「適切だった」 とする従来の主張を繰り返した。 今後、県議会が斎藤氏への不信任案を可決するかが焦点となる。 百条委を通じて斎藤氏への批判は高まり、不信任への流れは強まるが、議会側には斎藤氏が議会解散を選択するとの見立ても根強い。 衆院選も迫り、各会派は難しい判断を迫られている。 百条委での疑惑追及が続く中、最初に不信任案提出を決めたのは、立憲民主党議員らでつくる第4会派のひょうご県民連合(9人)。 会派幹部は 「県政が完全に停滞している」 「正常化には真相解明に加えて知事の辞職しかない」 と語る。 県民連合が単独で不信任案を提出することは可能だが、可決へのハードルは高い。 兵庫県議会(定数86)の場合、全員が出席すると65人の賛成が必要で、他会派との連携が不可欠となる。 まず、カギを握るのが最大会派の自民(37人)だ。 3年前の知事選では斎藤氏を推薦したが、今回の問題では県連会長の末松信介参院議員が事実上の辞職勧告を突きつけるなど、厳しい態度を見せている。 ある自民県議は 「百条委などの調査を待つべきだとの意見もあるが、(斎藤氏は)もう持たないのでは」 と話す。 第2会派の維新(21人)も知事選で斎藤氏を推薦した。 今回の問題では当初、百条委の設置に反対するなど斎藤氏寄りだったが、風向きは変わっている。 8月25日の大阪府箕面市長選で大阪維新の会公認の現職が敗北し、党内にショックが走った。 ある維新県議は地元で 「あの人(斎藤氏)をまだ応援しているのか」 と苦言を呈された。 早ければ今秋にも衆院解散・総選挙が想定される。 維新は兵庫で公明現職の選挙区にも候補を擁立する方針だが、激しい選挙戦が予想される。 党勢衰退は許されず、県議は 「もう(斎藤氏に)辞めてもらうしかない」 と吐露する。 第3会派の公明(13人)も難しい事情を抱える。 斎藤氏は今月4日の記者会見で、不信任を受けた場合の県議会解散を否定しなかった。 解散すれば県議選となるが、支持母体を挙げて選挙戦を展開する公明にとって、衆院選と時期が近接するのは避けたい。 会派幹部は 「他会派の動向を踏まえて判断したい」 「覚悟を決める時は決める」 と話した。 斎藤知事、告発者特定を幹部に「指示した」 自民会派、12日に辞職申し入れへ 2024/9/6 21:11 https://www.sankei.com/article/20240906-FHAFQ3CE6NKXZB35TWIDYC3OGE/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)が6日開かれ、斎藤氏は証人尋問で、文書作成者の特定を幹部に直接指示したと認めた。 元副知事の片山安孝氏の初の尋問も行われ、斎藤氏から 「徹底的に調べてくれ」 と直接命じられたと証言した。 この日の尋問内容を受け、県議会の各会派は、斎藤氏への不信任決議案を巡る対応について協議する。 片山氏の証言などによると、斎藤氏は県西播磨県民局長だった男性(60)=7月に死亡=が作成した文書を把握した翌日の3月21日、片山氏や側近の幹部を集め対応を協議。 その場で斎藤氏は 「誰がどういう目的で出したのか、徹底的に調べてくれ」 と命じたという。 斎藤氏は尋問で 「誹謗中傷性が高く、噂話を集め作成した文書」 とし 「公益通報に該当するとは今も思っていない」 と証言。 公益通報者保護法で禁じる告発者捜しに当たるとの指摘には 「内容の意図を含め、作成した人を聴取することは問題ない」 と正当性を主張した。 告発者の処分は公益通報の調査を待つべきだと人事当局が進言したとの職員の証言には 「記憶にない」 と強調。 結果を待たず処分できないか打診したとの証言にも 「処分しろと言ってない」 と否定した。 参考人として出頭した公益通報制度に詳しい山口利昭弁護士は、告発者を処分した県の対応を 「法令違反」 とし、処分が無効になる可能性に言及。 一方、斎藤氏は違法の認識は 「(今も)ありません」 と述べた。 斎藤氏への不信任案を検討している県議会最大会派の自民は、6日の百条委終了後に対応を協議。 12日に県議会の全議員に呼びかけ、斎藤氏に辞職を申し入れることを決めた。 会派幹部は 「受け入れられなければ不信任もあり得る」 と語った。 知事室に届いた食べ物の独占「ルール化した」と斎藤兵庫知事 「職員に分けると不公平」 2024/9/6 18:46 https://www.sankei.com/article/20240906-X5OQFSVOANJ7REWDI5E3AIVCXA/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題について調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)が6日開かれ、斎藤氏本人への2度目の証人尋問が行われた。 秘書室に届いた食べ物などを自宅に持ち帰り独占≠オていた理由について、斎藤氏は 「知事に食べてほしいと頂いたものなので、自分が食べる判断をした」 と説明。 職員と分け合わなかった理由については 「秘書課職員だけが差し入れられたものを頂くのはどうか」 とした。 委員は斎藤氏の質問で、前知事の井戸俊三氏が秘書室に届いた食べ物を 「食べや、と言って必ず皆の所に置いていた」 とする職員アンケートの記述を紹介。 斎藤氏が井戸県政の刷新を掲げていたことに触れ、差別化を図るなら 「受け取るべきではなかったのでは」 と質した。 斎藤氏は職員と分け合った場合、 「なぜ(秘書課など)特定の課の職員のみ食べられるのかという問題がある」 と不公平感について言及。 知事就任後、秘書課職員から 「届けた方の厚意で、社交辞令の範囲内だから食べていい」 と言われたといい、自身が全て消費する方針を秘書課に伝え 「ルールというか、明確化した」 と述べた。 告発者特定し処分は「ありえない話で法令違反」公益通報に詳しい弁護士、百条委で指摘 2024/9/6 18:29 https://www.sankei.com/article/20240906-4IBKDPDBYFOKBKYFGCKTMPPH6Y/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題を巡り、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は6日、公益通報に詳しい山口利昭弁護士(大阪弁護士会)を参考人として招いた。 文書の存在を把握した直後に告発者を特定し、公益通報の調査を待たずに告発者の元県西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=を停職3カ月の懲戒処分とした県当局の対応について、 「あり得ない話で法令違反」 と指弾した。 山口氏は、公益通報に当たらないとされるケースとして名誉棄損などの 「不正な目的」 がある場合があると説明した。 山口氏に先立って証言した元副知事の片山安孝氏は、メールの送受信記録の中に 「クーデター」 「革命」 といった文言が含まれていたことを理由に 「不正目的な行為であり(公益通報の)対象にならないと思っていた」 と説明。 一方、山口氏は 「事業者(県)側に立証責任があり、相当厳格な調査をしなければ『不正の目的』は認められない」 と強調し、告発者の男性による文書の配布は 「公益通報者保護法上の外部公益通報にあたる」 との認識を示した。 男性が5月に受けた停職3カ月の懲戒処分についても、 「無効となる可能性が高い」 とした。 山口氏は、消費者庁の公益通報者保護制度検討会の委員を務めており、公益通報に関連する著書もある。 一連の県の対応を踏まえ、同法の法定指針で義務付けられている公益通報への対応体制の整備ができていなかったとして、 「まだ兵庫県では違法状態が続いているという理解だ」 と批判した。 知事の不信任案可決、過去には「脱ダム」田中氏ら4例のみ 議会側の最終手段も高いハードル 2024/9/6 17:16 https://www.sankei.com/article/20240906-ZWZXSMLYMFMBNGBEFGTYU6DAHY/ 住民に直接選ばれた首長と議会が相互に協力、監視、牽制する形の二元代表制を採る日本の地方自治で、首長の失職につながる不信任決議は議会側の最終手段だ。 それだけに可決へのハードルは高く、都道府県知事に対する不信任案が可決された例は4件しかない。 不信任決議は地方自治法で規定。可決には議員数の3分の2以上が出席し、その4分の3以上の賛成が必要となる。 不信任を受けた首長は辞職するか、10日以内に議会を解散することができ、解散しなければ失職する。 議会解散の場合は議員選挙を実施。選挙後初の議会で再び不信任案が提出されると、今度は出席議員の過半数の賛成で成立し、首長は失職する。 都道府県議会で実際に可決されたのは岐阜(昭和51年)、長野(平成14年)、徳島(15年)、宮崎(18年)の4回。 いずれも知事が辞職か失職を選び、議会が解散されたことはない。 長野県では、 「脱ダム宣言」 などで対立した田中康夫知事(当時)に県議会が不信任案を可決。 田中氏は失職を選んで知事選に再出馬し当選した。 ただ、不信任を受けた後も知事を続けられたのは田中氏のみ。 宮崎県では、官製談合事件の責任を問われた安藤忠恕知事(同)が辞職し、知事選で東国原英夫氏が初当選を果たした。 不信任案可決が確定的になった段階で自ら辞職するケースも。 東京都では28年、舛添要一知事(同)に対する不信任案を最大会派の自民などが提出。 可決される見通しだったが、舛添氏は採決直前に辞職した。 一方、世論の批判に晒された首長でも、一定数の議員が擁護に回って否決されることもある。 2023年7月、静岡県の川勝平太知事(同)が返納を表明した給与やボーナスを返していなかった問題で、県議会で知事に近いとされる会派が不信任案の採決で反対に回り、1票差で否決された。 青森県では平成15年、週刊誌などでセクハラ疑惑が報じられた木村守男知事(同)に不信任案が出された。 既に可決されていた辞職勧告決議案に賛成していた議員数人が不信任案では反対に回り、2票足りずに否決された。 ■中央大名誉教授・佐々木信夫氏(行政学) 「政策対立のケースとは質が違う」 地方自治体は二元代表制を採用している。 首長は議会から指名されるわけではなく直接公選で選ばれ、議会は民意の代表機関として首長と競い合う関係にある。 大勢の職員を従える首長に対し、議会は監視や批判、修正といった機能を果たすことを期待されている。 不信任決議によって知事の失職か議会の解散となれば、選挙で再び民意を問うことになる。 不信任は、二元代表制における首長と議会の対立を住民の判断に委ねる制度といえる。 不信任が焦点となっている今回の兵庫県の場合は、知事の振る舞いや資質が問題視されており、政策的な問題で議会と知事が対立したケースとは質が異なる。 百条委で斎藤氏は自分に非はないと主張しており、すぐに辞職するとは考えにくい。 不信任を受けても議会が間違っているとして解散する可能性もあるが、全国レベルで報道が続いたこともあり、知事のイメージは著しく低下している。 不信任を受け入れ、自ら身を引くことを選択した方が県政刷新に貢献すると思われる。 「アイアンは1本もない」「カニはいただいた」贈答品疑惑に斎藤知事、企業との癒着は「ない」と否定 2024/9/6 17:15 https://www.sankei.com/article/20240906-O6BOQ33CCFNK5IQ5Y4F2GNPIJM/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題について調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)が6日開かれ、斎藤氏に対する2度目の証人尋問が行われた。 告発文書に記載された贈答品疑惑について、実際にどんな贈答品があったのかの事実確認の後、委員から特定企業との癒着があったのかを問われた斎藤氏は 「癒着はない」 と否定した。 そしてゴルフクラブのアイアンを受け取った疑惑については 「一本ももらってない」 と強調したものの、出張先での視察の帰りに渡されたカニについては 「生もので、持ち帰っていただいた」 と述べた。 委員は 「知事の自宅には贈答品が山のように積まれているというのは事実か」 と質問。 斎藤氏は 「そういったことはない」 と否定した。 また、スポーツウエアメーカーとの癒着についても 「(癒着は)ない」 とし、 「スポーツ振興のため(の付き合いだった)」 と説明した。 告発者の処分は「手続きに問題ない」と斎藤知事、文書に「真実相当性はない」とも 2024/9/6 16:01 https://www.sankei.com/article/20240906-NPSOPE4BYRNW3EM33AAIGV5J3U/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題について調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)が6日開かれ、斎藤氏本人への証人尋問が行われた。 斎藤氏は文書を作成した元西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=を懲戒処分した県の手続きについて 「問題ない」 との認識を示した。 斎藤氏の証人尋問に先立って参考人として出頭した公益通報制度に詳しい専門家は、 「議員やマスコミに文書が送付された時点で、公益通報として扱わなければいけない」 と発言。 百条委の奥谷謙一委員長はこうした意見があったことを説明し、 「告発者を保護できていないということは、完全に県の手続きとして瑕疵がある、違法であると思うが、その認識はあるか」 と質問した。 これに対し斎藤氏は 「法的に問題はない」 「手続きとして問題はない」 と述べた。 続いて別の委員が 「公益通報保護法では扱わないといけない」 と指摘したものの、斎藤氏は 「真実相当性がないので公益通報の保護要件に該当しない」 と改めて強調した。 「道義的責任ない」「法的にも適切」と斎藤兵庫知事 告発文書問題で県政混乱との指摘に 2024/9/6 16:10 https://www.sankei.com/article/20240906-6V6DXYAQPRNOBDGBVDCKAUDLLE/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題について調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)が6日開かれ、斎藤氏本人への2度目の証人尋問が行われた。 委員から、元西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=の告発文書を巡る一連の対応への道義的責任を問われた斎藤氏は 「ちゃんとやってきた」 と述べ、責任はないとの認識を示した。 委員は、これまでの証人尋問によって告発文書に一部事実が含まれていることが判明したとし、告発文書への対応によって県政に混乱を招いた点について 「道義的責任を感じないか」 と質問。 これに対し斎藤氏は 「1つ1つ対応を積み重ねている」 「法的にも適切にやっている」 「道義的責任を指摘されるが、私としてはちゃんとやってきた」 と強調した。 告発文書調査は「第三者委で」との提案は「なかった」と斎藤知事 元副知事と証言食い違い 2024/9/6 15:48 https://www.sankei.com/article/20240906-VEY5YDGPARIFVMOLEZLFG5Z6XI/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題について調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)が6日開かれ、斎藤氏本人への証人尋問が行われた。 斎藤氏は3月、元西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=が作成した告発文書の存在を知った後、県幹部に文書作成者の特定や動機などの調査を指示。 委員は、こうした調査を第三者委員会を設置して行うべきだと人事課や幹部らから提案を受けたのではないかと斎藤氏に尋ねたが、斎藤氏は 「進言された記憶はない」 と強調した。 斎藤氏に先立つこの日午前の証人尋問で、片山安孝元副知事は、3月に人事課などが第三者委による調査を斎藤氏に提案したと証言。 片山氏は、斎藤氏から 「(調査に)時間がかかる」 ことを理由に退けられたと述べており、斎藤氏と最側近との間で証言が食い違った。 告発文書作成者探し「誹謗中傷性が高く問題ない」と斎藤知事、2度目の百条委尋問始まる 2024/9/6 15:39 https://www.sankei.com/article/20240906-P34Y7U2BFJMCTIHOFHMRDZUQSM/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題を巡り、県議会の調査特別委員会(百条委員会)で6日午後、8月30日に続く斎藤氏に対する2度目の証人尋問が始まった。 告発文書を作成した元西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=に対する処分が、公益通報者保護法に違反するとの指摘が専門家らから出ており、処分の経緯などについて委員が質問した。 同法では、告発者探しや通報による不利益扱いが禁じられている。 県幹部らは、斎藤氏が文書の存在を把握した後、作成者として疑われた元県民局長に対する事情聴取を3月25日に実施。 この対応の是非について斎藤氏は 「告発というより誹謗中傷性の高い文書と思っていたので、作成した人への聴取は問題ない」 との認識を示した。 辞職進言を斎藤知事拒絶「法的におかしくない」「辞める選択肢ない」 百条委で元副知事 2024/9/6 12:46 https://www.sankei.com/article/20240906-K2ACHTA7N5IXVK7VMDYZ3UZTMQ/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題を巡り、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は6日、斎藤氏の最側近だった片山安孝元副知事に初めて証人尋問した。 4月に元西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=が公益通報窓口に告発文書を提出した後、斎藤氏に辞職を促したものの 「この件について自分は何ら法的におかしいことはしていない」 「そのことをきっちり主張していく」 として拒否されたことを明かした。 片山氏は7月の記者会見で 「知事の代わりに辞めるのではなく、副知事としての責任を取る」 と述べ、副知事を辞職。 この際、斎藤氏に対して計5回に渡り辞職を進言したが、受け入れられなかったと明かしていた。 片山氏はこの日の証人尋問で、計5回のうち3回の場では 「政治的に非常に大きな動きになっている」 「知事をお辞めになり、選挙に出て県民の信を問うべきだ」 と進言したと述べた。 元局長が死亡した後には 「誰かが責任を取らなければならない」 とも伝えたが、斎藤氏は 「辞めるという選択肢ない」 などと応じ、辞職を否定し続けたという。 告発者守るとの認識「ありませんでした」片山元副知事 百条委で証言 2024/9/6 11:53 https://www.sankei.com/article/20240906-ZYEEQJ2OUZKPRGWCNCSTEXPUYE/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題を巡り、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は6日、斎藤氏の最側近だった片山安孝元副知事に初めて証人尋問した。 元県西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=が公益通報の保護対象であるという認識について問われた片山氏は、 「文書の作成意図が不正な目的に基づくものと思っていた」 ことを理由に 「(当時は認識が)ありませんでした」 と証言した。 また、告発文書の内容を、第三者機関で調査するという案を示したものの 「(調査に)時間がかかる」 ことを理由に斎藤氏に退けられていたとも明かした。 生前の元局長を厳しく追及、片山副知事「反省している」 百条委で証言 2024/9/6 11:35 https://www.sankei.com/article/20240906-3PLBFHB2FFO2RLKRIF6TWMCIPM/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題を巡り、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は6日、斎藤氏の最側近だった片山安孝元副知事に初めて証人尋問した。 片山氏は告発文書について調査を進めていた3月25日に、元県西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=を事情聴取し、厳しく追及したことを認めた。 百条委の奥谷謙一委員長はこの日、事情聴取の内容を記録した音声データの反訳文を読み上げ、片山氏に発言内容について確認を求めた。 片山氏は、 「俺としては、(告発文書に)名前が出てきたものは一斉に嫌疑をかけて調べなしゃーない」 「名前が出てきたものはみな在職しとるということを忘れん取ってくれよな」 と詰問したことを認めつつ、 「斎藤政権に大きなダメージを与える」 「転覆させるような計画があり、不正な目的だと思った」 などと詰問の理由を述べた。 そして 「発言に厳しいところがあったことは反省している」 と語った。 片山氏は、告発文書で 「斎藤氏の政治資金パーティー券を商工会議所などに大量購入させた」 など3項目の疑惑を指摘されていた。 県産業労働部長の原田剛治氏のこれまでの証言によると、斎藤知事ら県幹部が出席し、告発者探しをすると決めた3月21日の幹部会議の場に同席していたとされる。 片山氏は県議会で百条委を設置する動きが出た際、設置しないよう自民議員らに打診。 「自分が責任を取って辞職する」 「百条委員会はやめてください」 などと持ちかけていたことが判明している。 7月に副知事の辞職を表明した際には、報道陣の前で 「知事を支えられなかった」 と号泣。 「知事の代わりに辞めるのではなく、副知事としての責任を取る」 とし、斎藤氏に対しては5回に渡って辞職するよう進言したが、拒否されたことを明らかにしていた。 告発文書を「徹底的に調べろ」と知事が指示 片山元副知事が百条委で証言 2024/9/6 10:59 https://www.sankei.com/article/20240906-73HKQ6MYUJIMLEB4AEKWHIKDQI/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題を巡り、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は6日、斎藤氏の最側近だった片山安孝元副知事に初めて証人尋問した。 片山氏は3月21日に斎藤氏に呼び出され、元県西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=が作成した告発文書を示し、 「徹底的に調べろ」 と知事から直接命じられたと証言した。 兵庫知事、処分先行証言に「まさにそこは自分の考え述べる」 告発文書問題 2024/9/6 10:55 https://www.sankei.com/article/20240906-H7XLRTB44FMZLCN7K3MRYILC5U/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題を巡り、斎藤氏が6日午前、報道陣の取材に応じた。 疑惑を検証する県議会調査特別委員会(百条委員会)の証人尋問で告発者による公益通報の調査よりも処分を先行したとの証言が出たことについて、斎藤氏は 「そこはまさに百条委の場で自分の考えを述べさせて頂きたい」 と話した。 同日午前に元副知事の片山安孝氏、午後に斎藤氏の尋問を予定しており、斎藤氏は 「公益通報に関することを含めて自分の認識、考えをしっかり述べさせて頂く」 とも話した。 告発文書のプライバシー情報「副知事から聞いた」県部長、前日証言を翻す 百条委で 2024/9/6 10:47 https://www.sankei.com/article/20240906-ZIIBIQCNBZNGZMSYQBX26OMQWA/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)が6日始まった。 5日に続き県産業労働部長の原田剛治氏が証人尋問に臨み、告発者のパソコンにあったプライバシーに関する情報について、人事課から聞いたとしていた5日の証言を訂正。 「(当時の)片山副知事から連絡を受けた」 と述べた。 5日の証言内容に誤りがあったとして、原田氏本人から訂正の申し出があった。 原田氏は、5日の尋問で告発者のプライバシーに関する情報に触れたことを認めた上で、情報を聞いた経緯を問う委員に対し 「あやふやですが、人事課長、副課長ぐらいだったと記憶している」 と回答していた。 告発文書は元西播磨県民局長の男性(60)=死亡=が作成し、3月に一部の報道機関や県議らに配布。 斎藤氏のパワハラや、企業から贈答品を受領した 「おねだり」 など7項目の疑惑が示されていた。 男性は告発文書を県の公益通報窓口にも届けたが、県は通報者への不利益な扱いを禁じる公益通報者保護法の対象にならないと判断。 内部調査を進めた上で誹謗中傷と認定し、5月に停職3カ月とした。 これに対し調査の中立性を疑う声が噴出し、県議会が6月、百条委を設置。男性は7月に証言予定だったが、同月7日に死亡した。 「まるで独裁者が粛清する構図」「公開ハラスメント」「組織の他山の石に」斎藤兵庫県知事の告発者処分 専門家が厳しい指摘 2024/9/6 10:02 https://www.sankei.com/article/20240906-HO3JUC3YPJMZNHUJGDULOZA3JQ/ 兵庫県の元西播磨県民局長(7月に死亡)が斎藤元彦知事らを告発した文書の内容を検証する県議会特別調査委員会(百条委員会)が5日開かれた。 告発者の県民局長を公益通報の保護対象とせずに懲戒処分した妥当性を調査するために時間が割かれ、公益通報制度に詳しい上智大学の奥山俊宏教授が参考人として意見を述べた。 主な内容は次の通り。 ■攻撃の典型パターン 西播磨県民局長が解任されたことが新聞で報じられた3月28日から私はひとかたならぬ関心をこの件に抱き、事態の推移を注視してきました。 内部告発された側が、告発者に対して示す反応には1つの典型的なパターンがあります。 告発者、中でも、本質的で重要な不正について告発をした人は、大抵、ある事、ない事織り交ぜて誇張され、人格攻撃に晒される。 これは日本に限った話ではなく、古今東西に見られる共通の現象です。 内部告発が別の新たな内部告発を呼び起こすことが往々にしてあるが、そういうことがないように、告発者に悲惨な末路を押しつけ、見せしめにするのです。 8月30日のこの場での証人尋問で、斎藤知事は、その文書を作成したのが西播磨県民局長だと知った時には 「本当に悔しい辛い思いがあった」 と明かしています。 3月27日の記者会見で西播磨県民局長に浴びせた 「公務員失格」 との言葉について先週の証人尋問で斎藤知事は、 「その悲しい辛い思いから、やはりああいった表現ということをさせて頂いた」 とも認めています。 これらの知事の説明は、個人的な感情に突き動かされた末に、3月27日の記者会見での、あのような言動に及んだことを認めるも同然だと私には思えます。 しかし、そういう感情に駆られて、県の行政府のトップである権力者が公の場で部下のいち個人に対していわば 「公開ハラスメントに及ぶ」、 ということは許されません。 さらに証人尋問で、斎藤知事は 「誹謗中傷性の高い文書だという風に私、県としては認識しました」 という風に述べました。 「私として認識」 と言いかけて、 「県として認識」 と言い換えています。 しかしながら、この場合、 「私」 である斎藤元彦さん個人と、行政機関としての 「県」 を同視することはできません。 行政機関としての県ならば、悔しかったり悲しかったり辛かったりすることはなく、そういう感情を抜きにして、バイアスなく冷静にあの文書を見定めなければなりません。 兵庫県が誹謗中傷性が高い文書と認識してしまいそこから全てをスタートさせてしまった理由は、そのまさに 「認識」 の担い手が、文書の内容と無関係の第三者ではなく、斎藤知事や副知事、総務部長ら、あの文書で告発の矛先を向けられている当人たちだったからです。 本来ならば、そういう人たちは、あの告発文書に関する県行政としての判断への関与から自ら忌避、身を引くべきだったと私は思います。 なのに、真逆の行動を選んだ。 だから、冷静な対応ができなかった。 まるで独裁者が反対者を粛清するかのような陰惨な構図を描いてしまった、そう思われます。 ■不利益扱いで違法 私の、見ます所、今回の告発文書には様々な内容が含まれています。 その真実性や真実相当性の程度は様々だと思われます。 噂話程度の内容も含まれているのかもしれませんが、直接それを見聞きした人から聞き取って裏付けられていると思われる内容もあります。 外形的な事実関係が大筋で概ね正しいと言える内容が多々含まれています。 意図的なウソ、虚偽は見当たらないように思われます。 軽々に全体的な印象、一部を切り取って 「真実相当性なし」 「公益通報に該当せず」 と判断するのではなく、丁寧な判断が必要だった。 あの段階、5月初旬、あの程度の状況で 「公益通報に当たらない」、 と判断したのは拙速に過ぎたという風に、私にはそう思われます。 結果的に、告発文書には、法的に保護されるべき 「公益通報」 が含まれていることが今や明らかになっていると思われますので、知事らの振る舞いは公益通報者保護法に違反し、告発者への不利益扱いは禁止されます。 パソコンの押収、圧迫的な事情聴取、県民局長の解職、退職の保留、懲戒処分は全て、公益通報者保護法に違反する不利益扱いで、違法ということになります。 ■組織の「他山の石」に この問題を巡って、今、世の中で多くの人が怒り、それはまるで沸騰しているようです。 声を上げた男性職員の、大変に不幸な結末が、他の職員を萎縮させるのではないか、兵庫県庁だけでなく、日本中のあちこちの職場で働く多くの人たちをして、内部告発の声を上げづらくさせるのではないか、と心配する声があります。 その結果、不正が放置されてしまいがちになってしまう恐れがあります。 その時立ち上がったのが、兵庫県議会であり、この特別委員会(百条委員会)であると思います。 この特別委員会が真摯に対応しておられること、そのプロセスが模範となって、今後の日本社会で正当な内部告発が真剣に取り扱われることが当たり前となることを私は強く願っています。 斎藤知事は公益通報に関する基本的な知識の欠如と思い込みで、前時代的な対応を取ってしまったが、斎藤知事に限らず全ての組織の上に立つ人間にとって他山の石にすべきだと思います。 「処分は適切だった」と繰り返す斎藤知事、県議会百条委にきょう午後出頭へ 何を語るのか 2024/9/6 9:00 https://www.sankei.com/article/20240906-A7VV23CXMROK7KWY7OIBLZH36E/ 兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑が文書で告発された問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)が6日開かれる。 5日に続き、告発者を公益通報として扱わなかった県の対応などが審議対象となり、斎藤氏や、元副知事の片山安孝氏の証人尋問が行われる。 5日の証人尋問では、公益通報制度の専門家が告発者処分を巡る斎藤氏らの対応について、公益通報者保護法に違反していると指摘。 文書に名前が挙がった側近幹部からは、斎藤氏が告発者の特定などを指示したとの証言もあった。 斎藤氏は処分は適切だったと繰り返し主張しており、証人尋問でどう説明するのか注目される。 告発文書は3月中旬、元県西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=が作成し、一部の報道機関や県議らに配布した。 同20日には斎藤氏が文書の存在を把握し、その後、男性を告発者と特定。 27日には県民局長の職を解いた上で、会見で法的措置も示唆して 「噓八百」 「公務員として失格」 などと男性を一方的に非難した。 県は5月7日に男性を停職3カ月の懲戒処分とした。 5日の証人尋問で証言した産業労働部長の原田剛治氏によると、斎藤氏は文書を把握した翌日の21日、知事室に、いずれも文書に記載のあった片山氏や、前理事の小橋浩一氏、前総務部長の井ノ本知明氏、原田氏を集めて、文書への対応を協議した。 原田氏はこの場で 「皆で(文書の作成者は)元局長じゃないかと話した」 と説明。 知事の指示で職員のメールなどを調べることになったと証言した。 訴えられてる本人が訴えの正当性を判断すること自体が不当だ。 急いだ処分、守らなかった通報者 百条委で見えた告発者処分強行の構図 知事は何を語るか 2024/9/6 7:00 https://www.sankei.com/article/20240906-VEUKH3L2YNLZRPAGSSK53TAZDE/ 告発者の処分は正しかったのか−。 兵庫県議会の調査特別委員会(百条委員会)で5日、元県西播磨県民局長の男性(60)を公益通報の保護対象とせず、処分した斎藤元彦知事らの対応が審議された。 「処分は適切だった」 と主張する斎藤氏。 だが、この日の百条委では、専門家が 「公益通報者保護法に違反している」 と指摘し、斎藤氏の主張を揺るがしかねない証言も出た。 6日には斎藤氏の他、片山安孝・元副知事の尋問が予定されており、何を語るのか注目される。 この日午前に始まった百条委。 初めに、公益通報制度に詳しい上智大の奥山俊宏教授が参考人として出頭し、男性を処分した斎藤氏らの対応について見解を述べた。 男性が匿名で告発文書を作成、配布したのは3月中旬。 斎藤氏は男性を告発者と特定し、同27日に県民局長を解任して内部調査を始めた。 男性は4月4日、県の公益通報窓口に文書とほぼ同じ内容を通報。 しかし、県は5月7日に 「文書の核心的な部分が事実ではない」 として停職3カ月の懲戒処分とした。 男性は7月に死亡、自殺とみられる。 同法では通報者の保護が定められているが、斎藤氏は、男性が告発文書を 「噂話を集めて作成した」 と話したと説明。 告発文書には 「信ずるに足る相当な理由(真実相当性)がなく、公益通報には当たらない」 との主張を繰り返している。 だがこの日、奥山氏は告発文書には大筋で正しい内容も多々あり、公益通報が含まれていることは明らかだと評価。 その上で、男性を早期に処分した斎藤氏らの対応について、 「軽々に公益通報に該当しないと判断せず、公益通報に関する調査が終わるのを待つべきだった」 と指摘した。 また3月27日の記者会見で、斎藤氏が 「公務員失格」 などと男性を非難したことに触れ 「県の行政府のトップである権力者が、公の場で部下の一個人に対して、いわば公開パワーハラスメントに及ぶことは許されない」 と言及。 斎藤氏の主張を真っ向から否定した。 □□□ □□□ 午後に証人として出頭したのは、県の内部調査に協力した藤原正広弁護士。 藤原氏は県の人事課から 「内部通報に関わらず、処分できるか」 と相談を受けた際、文書に真実相当性がなく 「処分は可能」 と回答したと証言した。 藤原氏のこうした回答や協力は、斎藤氏が内部調査について 「第三者性が保たれており、客観性がある」 と主張する根拠となっている。 藤原氏は尋問で 「(処分後に)裁判にも耐えられるだけの調査が行われたという意味で(調査には)客観性がある」 と強調した。 ただ一方で、自身が県から依頼された立場であることなどから、広く県民から納得されるという意味において 「客観性はない」 と認めた。 処分を巡っては、斎藤氏が 「噂話を集めて作成した」 との文言だけを男性の供述内容として公表していることに、 「恣意的だ」 などと批判が集まっている。 斎藤氏はこれまで、処分に至る詳しい経緯の開示を拒否。 百条委で求められれば証言するとしている。 6日の証人尋問の結果次第では、県議会が不信任決議に向かう可能性もあり、斎藤氏がどのように正当性を示せるのかが焦点となりそうだ。 兵庫県人事課「第三者機関設置しては」と上層部に進言するも内部調査だけで告発者を処分 2024/9/5 22:10 https://www.sankei.com/article/20240905-QNLMB6DERJPSHN2WXM3FZGJ5CI/ 兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑が文書で告発された問題で、斎藤氏が文書の存在を把握した直後の3月下旬、県人事課が第三者機関の設置を斎藤氏に提案していたことが5日、関係者などへの取材で分かった。 同日の県議会調査特別委員会(百条委員会)の非公開の証人尋問で、県の幹部が証言した。 この時は設置されず、斎藤氏は人事課による内部調査で告発者を処分。 その後、調査の中立性を疑問視する県議会の要請を受け、第三者機関の設置を決めた。 斎藤氏が文書の存在を把握したのは3月20日。 百条委終了後に報道陣の取材に応じた奥谷謙一委員長などによると、同23日に人事課の幹部と知事との協議の場で、調査の必要性が話題となり、24日頃、人事課が弁護士などを入れた第三者機関の設置案を当時総務部長だった小橋浩一・前理事に提出したという。 非公開の尋問では、この案について、県の特別弁護士の藤原正広氏に問い合わせたところ、 「経費もかかる」 といった意見が伝えられたとの証言もあった。 結果的にこのタイミングでの設置は見送られ、県は同27日に告発者の男性を解任し、懲戒処分に向けた内部調査を始めた。 設置されなかった理由は不明という。 視察中、斎藤知事が「コーヒー好き」と発言、「コーヒーメーカー贈る」と提案あったが断る 2024/9/5 17:46 https://www.sankei.com/article/20240905-M6AQO6ICVFJIZL4P7BXTOWAAUY/ 兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑が文書で告発された問題を巡る5日の県議会調査特別委員会(百条委員会)で、県産業労働部長の原田剛治氏が、県内企業から高級コーヒーメーカーを受領した経緯について証言した。 斎藤氏は企業を視察した際、 「僕もコーヒー好きなんですよ」 と発言。 企業側からコーヒーメーカーを贈ると提案があったが、その場には報道陣らが大勢いたため、 「『受け取るのは適切じゃないよね』とお断りになった」 などと明かした。 原田氏は、文書にも名前が記載されている知事の側近の1人。 証言などによると、2023年8月、斎藤氏と共に家電や調理器具を製造している県内企業を視察した。 その際、高級コーヒーメーカーなどの商品が陳列された場所で、斎藤氏が担当者に 「僕もコーヒー好きなんです」 と発言。 すると、担当者から 「ぜひ使ってください」 と提案があったが、斎藤氏はその場で断ったという。 原田氏は、 「(報道陣ら)人が多くいたので『個人として受け取るのは適切じゃないよね』という話になり、お断りになった」 と証言した。 原田氏はその後、企業の担当者から 「PRになる」 との申し出を受け、自身が商品を発送してもらい、県庁内に保管。 告発文書が出回った後の2024年4月、未開封のまま同社に返却したとした。 告発文書は誰が書いたか、知事から作成者特定の指示 協議同席の兵庫県部長が証人出頭 2024/9/5 16:25 https://www.sankei.com/article/20240905-UCKJZUGCVFL7RLBWPUZQMKSUNA/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題を巡る5日の県議会調査特別委員会(百条委員会)で、県産業労働部長の原田剛治氏が証人として出頭した。 原田氏は文書の存在を把握した知事が、県幹部らと対応を協議した場に同席。 知事から作成者の特定などの指示があったと証言した。 原田氏は、文書にも名前が記載されている知事の側近の1人。 証言などによると、斎藤氏は、県西播磨県民局長だった男性(60)が文書を作成、配布した後の3月20日に文書の存在を把握。 翌21日夕に、文書に名前が挙がった元副知事の片山安孝氏、前理事の小橋浩一氏、前総務部長の井ノ本知明氏、原田氏の5人が知事室で文書について協議したという。 原田氏はその際、 「皆で元局長じゃないかと話したことを覚えている」 「我々の名前や人事の話もあって総合的に元局長ではないかと推測した」 と言及。 「文書の内容がほんまかなというのを抑えていこうという話になった」 「その時は(職員の)メールを調べることになった」 と述べ、誰からの指示かとの問いには 「知事からの」 などと証言した。 百条委、兵庫県の内部調査に協力した弁護士 県民に納得される「客観性はない」と認める 2024/9/5 15:56 https://www.sankei.com/article/20240905-U2QGMIH6ZJJVHKCFN5DN233ARM/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題を巡り、5日に開かれた県議会調査特別委員会(百条委員会)で、告発者の処分に向けた県の内部調査に協力した弁護士が証人として出頭した。 弁護士は 「(告発文書は)不利益取り扱いが禁止される外部通報ではない」 とし、処分は正当だったとの見解を示した。 一方で内部調査については、自身が県から依頼されている立場であることなどから、広く県民から納得されるような 「客観性はない」 と認めた。 証言したのは、県からの法律相談に乗る特別弁護士を務めている藤原正広氏(兵庫県弁護士会)。 百条委での証言などによると、県人事課が4月1日から、藤原氏に処分についての助言を求めるようになった。 告発文書を作成した県西播磨県民局長だった男性(60)は、同月4日に県の公益通報窓口に告発文書と同様の内容を通報。 その後、人事課から 「内部通報に関わらず、処分できるか」 と相談があり、藤原氏は、文書に真実だと信じる相当な理由がなく、告発者の利益を守る対象ではないため、 「処分は可能」 という趣旨の回答をしたという。 真実相当性がないと判断したのは、 「(告発文書が)居酒屋などで聞いた単なる噂話で作成された」 ためだと説明。 告発内容が噂話を基にしているかどうかは、人事課から提示された資料を基に判断したとし、文書の記載内容の真偽について自ら調査したことはないとした。 斎藤氏はこれまで、内部調査について、藤原氏に相談していることを根拠に 「第三者性が保たれており、客観性がある」 と主張。 男性の処分は問題ないとの認識を示している。 藤原氏は尋問で、調査について 「(処分後に)裁判にも耐えられるだけの調査が行われたという意味で客観性がある」 と強調した。 一方で委員から、弁護士は依頼者である県の利益を最優先するため、 「広く県民が納得するような客観性はないのではないか」 と指摘されると、 「客観性の意味の捉え方次第で、そういう意味で考えるのであれば客観性はないということになる」 と述べた。 「コメント難しい」と兵庫知事 専門家の「公益通報保護法に違反する」批判に 2024/9/5 11:59 https://www.sankei.com/article/20240905-46SBGL3HWFMXZGHHR3E3TGT7II/ 兵庫県の斎藤元彦知事は5日午前、報道陣の取材に応じた。 斎藤氏は、男性の処分を巡る一連の対応について百条委で専門家から公益通報者保護法違反と指摘された点について 「内容を承知していないのでコメントは難しい」 とし、 「今回の処分は裁判になっても対応できるようにやってきたので、私としては問題ないと思っていた」 と述べた。 「公益通報保護法に違反する」斎藤知事らのふるまいを専門家が批判 百条委尋問 2024/9/5 11:44 https://www.sankei.com/article/20240905-2MGC56VF4VMG5MYJSLSHRQBD3U/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題を巡り、5日に始まった県議会調査特別委員会(百条委員会)で、参考人として出頭した上智大の奥山俊宏教授は 「(告発文書を)公益通報に当たらないと判断したのは拙速過ぎ」 「知事らの振る舞いは公益通報者保護法に違反すると考える」 と指摘した。 公益通報制度に詳しい奥山氏は、県西播磨県民局長だった男性(60)=7月に死亡=が作成、配布した告発文書について、直接見聞きした人から聞き取り、外形的な事実関係が大筋で正しい内容も多々あり、公益通報が含まれていることは明らかだと評価した。 その上で、男性を早期に処分した斎藤氏らの対応について、 「軽々に公益通報に該当しないと判断せず、公益通報に関する調査が終わるのを待つべきだった」 「知事らの振る舞いは公益通報者保護法に違反すると考えられる」 と断じた。 百条委尋問 通報者保護法違反と専門家、兵庫知事を批判「公開パワハラ」とも指摘 2024/9/5 11:30 https://www.sankei.com/article/20240905-NNLE3YPULZPHFMDRCYPHXM2DII/ 斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)が5日開かれ、参考人として出席した上智大の奥山俊宏教授は告発文書に公益通報が含まれていることは明らかだと指摘し、斎藤氏らの対応は 「公益通報者保護法に違反する」 との見方を示した。 文書を作成した元県幹部の男性について斎藤氏が 「公務員失格」 と記者会見で発言したことも 「いわば公開パワハラ。許されない」 と批判した。 午後には贈答品受領疑惑も含めた検証が始まり、側近幹部や県の特別弁護士らを尋問する。 6日は午前に副知事を辞職した片山安孝氏、午後に斎藤氏の尋問がある。 日本維新の会は証言内容を踏まえ斎藤氏への不信任決議案を出すかどうか判断すると表明しており、県議会最大会派の自民党も6日夜に総会を開き対応を協議する。 告発者処分のキーマン、前総務部長が百条委欠席 心身の不調や殺害予告理由に 2024/9/5 10:35 https://www.sankei.com/article/20240905-FK7RVWHXXVPNVKWSROESKGW2AQ/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)が5日午前、始まった。 冒頭で、午後に証人として出頭予定だった前総務部長の井ノ本知明氏は、心身の不調や脅迫があったことなどを理由に欠席することが報告された。 井ノ本氏は県の人事当局トップとして、文書を作成、配布した元県西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=の懲戒処分を主導したとされる。 証人尋問では、当時の経緯や斎藤氏とのやり取りなどについて、どのように証言するか注目されていた。 8月に病気療養を理由に総務部付(部長級)に異動。 告発内容とは関係がない男性の私的情報を漏洩した疑いがあるとして、県は井ノ本氏の調査を検討している。 井ノ本氏は、心身の不調が回復しないことや自身への殺害予告があったことなどを挙げ、4日付で欠席届を提出したという。 この日の百条委ではまず、公益通報制度に詳しい上智大の奥山俊宏教授が参考人として出頭。 男性が県の公益通報窓口に通報後、内部調査で男性を懲戒処分とした県の対応について意見を述べる。 午後には、県内企業から高級コーヒーメーカーを受領した産業労働部長の原田剛治氏が証言する。 受領が判明した直後、原田氏は斎藤氏からの指示について否定していた。 6日には、元副知事の片山安孝氏と、斎藤氏の証人尋問が予定されている。 百条委尋問、文書記載の幹部らが証言へ 贈答品受け取り疑惑など検証 6日には知事も 2024/9/5 9:35 https://www.sankei.com/article/20240905-4RG3TUPNY5KV3EBTAMJOVAJ6MI/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)が5日午前9時45分から始まり、いずれも文書で名前の挙がった県幹部2人への証人尋問が初めて行われる。 会合では、斎藤氏の贈答品受領疑惑などについて検証。 参考人として出頭する専門家の意見を踏まえ、公益通報後、告発者を保護対象としなかった県の対応の妥当性についても追及する。 疑惑の事実関係や、斎藤氏の関与の有無について側近だった2人からどのような証言が出るか注目される。 午前は、公益通報制度に詳しい上智大の奥山俊宏教授が参考人として出頭。 文書を作成、配布した元県西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=が県の公益通報窓口に通報後、内部調査で男性を懲戒処分とした県の対応について意見を述べる。 午後には、いずれも文書に名前が出た県幹部2人が出頭を予定。 文書で斎藤氏に高級コーヒーメーカーが贈られたと記され、自分宛てに商品を送るよう依頼したと認めた産業労働部長の原田剛治氏が証言する。 商品の受け取り判明直後、原田氏は斎藤氏からの指示について否定していた。 また、前総務部長の井ノ本知明氏の尋問も予定。 井ノ本氏は、男性の処分を巡り内部調査した人事当局を管轄する総務部トップの立場にあった。 井ノ本氏は8月、病気療養を理由に総務部付(部長級)に異動。 告発内容とは関係がない男性の私的情報を漏洩した疑いがあるとして県が井ノ本氏の調査を検討していることが判明している。 6日には、元副知事の片山安孝氏と、斎藤氏の証人尋問を予定している。 兵庫知事、夕食予約巡り「俺は知事だぞ」激怒は否定 多数のパワハラ言動指摘には「反省」 2024/9/4 20:30 https://www.sankei.com/article/20240904-RMUNCHH4P5PE3PBPVQLSID5IYY/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)が県職員に実施したアンケートの未集計分で、斎藤氏のパワハラを見聞きしたとの回答が5割超を占めたことを受け、斎藤氏は4日の定例会見で 「言葉遣いや言動について反省している」 などと述べた。 百条委は近く、全ての集計結果を公表する予定。 アンケートは7月31日〜8月14日に実施。 関係者によると、このうち未集計だった8月5日以降の2096件をまとめた結果、斎藤氏のパワハラを見聞きしたとの回答は1052件だった。 自由記述欄では、施策や事業を斎藤氏に説明する際に叱責されたとの回答が目立ち、出張先のホテルで職員が事前予約制の夕食を断わられたと伝えると、 「俺は知事だぞ」 と激怒したとの記載もあった。 この日の会見で斎藤氏は、予約を巡る激怒について 「記憶はない」 と否定。 「(夕食の予約が)取れるか取れないか微妙だった」 「しっかり調整してもらうようお願いした」 と釈明した。 百条委では5、6両日、斎藤氏の贈答品受領疑惑や告発文書を公益通報と扱わなかった対応について証人尋問を実施。 斎藤氏や元副知事の片山安孝氏らが出頭する予定。 県議会最大会派の自民や、維新は証人尋問を踏まえ、斎藤氏への不信任決議案提出を含めた対応を協議する方針。 斎藤氏は会見で 「議会側の動きでコメントは難しいが、百条委や第三者機関の調査に対応していく」 と述べるにとどめた。 <独自>兵庫知事文書問題 アンケート未集計分が判明、5割超が「パワハラ見聞き」 近く結果公表へ 2024/9/4 5:00 https://www.sankei.com/article/20240904-WD2YKTCBNFKBBINSOFR3P3GL7Y/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)が全職員約9700人に実施したアンケートで、未集計となっていた約2千人分のうち、斎藤氏のパワハラを見聞きしたとする回答が5割超を占めたことが3日、関係者への取材で分かった。 中間報告を含めたアンケート全体では約42%となる。 百条委はアンケートや証人尋問の結果を踏まえ、斎藤氏の疑惑の真偽などについて判断し、年内にも報告書を取りまとめる方針。 アンケートは全職員を対象に7月31日〜8月14日まで実施した。 告発文書に記された7項目の疑惑について 「知事のパワハラを見聞きしたことはあるか」 「知事が贈答品を受け取っているのを見聞きしたことはあるか」 などと質問。 インターネット上で回答を求め、6664件集まった。 百条委はこれまで、8月5日午前9時までの回答4568件を中間報告として集計し、公表。斎藤氏のパワハラを見聞きしたとの回答は約4割の1750件に上った。 関係者によると、百条委は中間報告後、同月14日までに集まった2096件の回答を集計。 斎藤氏のパワハラについて、 「目撃などにより実際に知っている」が71件、 「目撃などにより実際に知っている人から聞いた」が316件、 「人づてに聞いた」が665件 だった。 中間報告と合わせると、パワハラを見聞きしたとの回答は2802件で、全体の約42%を占めた。 中間報告後のアンケート結果も近く公表される見通し。 具体的な事例を答える自由記述では、施策や事業について斎藤氏に説明する知事協議中に叱責されたとの回答が目立ち、斎藤氏が担当職員に対し ▽「腹立つわ」と5回程度繰り返した ▽「知事やぞ」と怒った などの回答があったという。 斎藤氏が自身の写真の出来映えに不満を示し、準備不足と叱責したとの記述もあった。 また、斎藤氏の贈答品受領については、中間報告後の集計では見聞きしたとの回答が599件あり、中間報告と合わせ1545件と全体の約23%を占めた。 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑は7項目 知事はいずれも否定、県議会の百条委員会で審議 2024/9/2 12:41 https://www.sankei.com/article/20240902-VXWYEL5GVROQPPJM7X7JFTFYU4/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題で、この告発文書には7項目の疑惑が記されていた。 作成したのは元県西播磨県民局長の男性(7月7日に死亡)で、斎藤氏はいずれも否定している。 県議会の調査特別委員会(百条委員会)が審議している。 審議の対象となる告発文書は4ページに渡り、 (1)法人副理事長解任、 (2)令和3年の知事選で知人に投票依頼、 (3)商工会議所に投票依頼、 (4)県内企業から高級コーヒーメーカー受領、 (5)政治資金パーティー券の購入を強要、 (6)補助金のキックバック、 (7)県職員へのパワハラ という7項目の疑惑が列挙されていた(表参照)。 パワハラについては、出張先の施設のエントランスが自動車進入禁止のため、20メートルほど手前で公用車を降りて歩かなければならなかった際、斎藤氏が 「出迎えた職員・関係者を怒鳴り散らし、その後は一言も口を利かなかった」 と記載していた。 また、商品の受領について告発文書は 「斎藤知事のおねだり体質は県庁内でも有名」 と指摘。 斎藤氏が昨年8月、家電・調理器具メーカー「千石」(同県加西市)を訪問した際、同行した原田剛治・産業労働部長に対し、同社が贈与を申し出た高級コーヒーメーカーを秘書課に送らせるよう指示したとし、 「皆が見ている場所で受け取れるはずないやろ」 「ちゃんと秘書課に送るように言っておけ」 などと原田氏に発言した生々しいやりとりが記されていた。 公益通報って何? 通報者の解雇、降格、減給は禁止 2024/9/2 13:08 https://www.sankei.com/article/20240902-6GNIGDOTVJJGPFTORXXTD2YPDM/ 公益通報を巡る兵庫県の対応の主な問題点 https://www.sankei.com/article/20240902-6GNIGDOTVJJGPFTORXXTD2YPDM/photo/RURWRVHQ3ZJHFKAPAA53URNNJA/ 公益通報者保護法では、労働者らが所属する組織の不正行為について、不正の目的ではなく、内部通報したり、外部に通報したりすることを 「公益通報」 と定めている。 同法では、公益通報を理由に公益通報者が不利益な取り扱いを受けないよう保護している。 通報を理由に解雇した場合は無効となり、降格、減給することも禁止している。 同法では、通報体制の整備も求めている。 従業員が300人超の事業者は通報窓口の設置が義務で、300人以下の場合は努力義務となっている。 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題では、告発文書を作成した元県西播磨県民局長の男性(7月7日に死亡)を同法の保護対象となる公益通報者として扱わず、懲戒処分とした妥当性も問題となっている。 斎藤知事と部下たちの隔たりにみるパワハラ疑惑の現在地 「合理的な指導」と「理不尽な叱責」 2024/8/31 7:00 https://www.sankei.com/article/20240831-T7RL4BYYVNMNPGGWXLTI2KJW3U/ 職務に関する疑惑を文書で告発された兵庫県の斎藤元彦知事が30日、県議会の調査特別委員会(百条委員会)で初めて証人尋問に臨み、職員に対する一連のパワハラ疑惑について、業務上の指導の範疇との認識を改めて示し、正当性を主張した。 一方、この日の百条委に斎藤氏に先立って出頭した部下らは 「理不尽な叱責を受けた」 と証言。 自身の言動を巡る知事の認識と職員の受け止めとの乖離を、強く印象づける結果となった。 「頭の中が真っ白になった」 「指導の範囲内とは思えないような言い方だった」 昨年11月、斎藤氏が出張先で公用車を降りてから建物入り口まで約20メートル歩かされ、職員を怒鳴ったとされる件。 告発文書に記載されたこのパワハラ疑惑について、現場で斎藤氏を案内した県幹部は30日の百条委でこう証言した。 一方の斎藤氏は 「歩かされたことで怒ったわけではない」 と説明。 重要な会議のスタートが迫っていたのに、職員が知事の動線を確保していなかったため、 「対応が不十分」 と感じ、 「大きな声でその旨を伝えた」。 そもそも現場は車の進入が禁止されたエリアだったが、その点も聞かされていなかったため、当時の指導としては 「合理的だった」 と、パワハラに当たらないとの認識を重ねて述べた。 斎藤氏は自らを 「厳しい上司」 と認め、部下への言葉遣いやコミュニケーション面で反省すべきところがあったと釈明しつつ、総務官僚だった自身の経験を踏まえ、行政マンに求めるレベルに言及。 知事への報告より前に新聞報道が出ると、度々担当者を呼びつけて叱責したとされる点について、自らの官僚時代は 「新聞の1面に出た時は、すぐに想定問答を作って大臣室に入れておく」 のが当たり前だったとし、県職員にも自分の現役当時と同じような対応を求めたところが 「正直ある」 と語った。 職員アンケートでは約4割が斎藤氏のパワハラを見聞きしたと回答しており、百条委の委員からは 「人望がなかったのではないか」 と率直な質問も飛んだ。 斎藤氏は 「職員に好かれたり、人望があるのは大事だ」 としつつ、 「必要な指導は県民のためにする」 と、職員ではなく 「県民ファースト」 の対応だったとの認識を強調した。 この日の尋問終了後、会見した百条委のメンバーの一人は 「証人の受け止めと知事の認識に差がある印象だ」 と感想を述べた。 百条委の奥谷謙一委員長は、これまでの県職員に対する尋問で、斎藤氏の言動について 「県庁生活で初めてこういった叱責を受けたという人もいた」 と明かし、この日も 「頭が真っ白になった」 との証言が出たことから 「パワハラに極めて近いと思う」 と指摘した。 ■年内に報告書 告発文書には、斎藤元彦知事による職員へのパワハラ疑惑のほかに、県内企業からの贈答品受領や、信用金庫の補助金を増額しプロ野球の阪神・オリックス優勝パレードの募金としてキックバックさせた―など、斎藤氏や元副知事の片山安孝氏ら側近による7項目の疑惑が記されていた。 その真偽を調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)は、県の全職員約9700人を対象に7項目の疑惑についてアンケートを実施。 今月23日に公表した中間報告(4568件分)によると、パワハラ疑惑は38・3%(1750件)、贈答品疑惑は20・7%(946件)が見聞きした、と答えた。 百条委ではまずパワハラ疑惑を調査。 斎藤氏が初めて出頭した30日の証人尋問もパワハラ関連の質問に限定している。 次回9月5日と翌6日の期日では、贈答品受領疑惑と、告発文書を作成した元県西播磨県民局長の男性(60)=7月7日に死亡=を保護の対象となる公益通報者として扱わず、懲戒処分とした妥当性を調べる。 公益通報を巡る県の対応は一連の問題の焦点ともいえ、6日には斎藤氏を再び尋問するほか、片山氏ら側近にも出頭の上で証言を求める。 10月下旬に優勝パレードやその他の疑惑に関する尋問を行い、11〜12月に百条委として事実を認定した上で報告書をまとめる方針。 ■事実積み重ねて判断を ハラスメント問題に詳しい東北大の増沢隆太特任教授に聞いた。 ハラスメントの中でもパワハラは、定義を厚生労働省が明確に定めており、 @優越的な関係を背景とした言動で A業務上必要な範囲を超え B労働者の就業環境が害されている という3要件全てを満たす必要があるとされる。 知事という立場を考えれば、舌打ちやため息でも民間人とはインパクトが違うと捉えるべきで、日頃からそのような言動を繰り返していたとすれば、職員への威圧に当たるとも考えられる。 現代では 「本人のために怒鳴る」 は成立しない。 冷静で合理的な指摘であれば問題ないが、物を叩いたり、投げたりといった感情的な行為は悪質なコミュニケーションで不適切だ。 斎藤氏の証人尋問での受け答えはこれまでと同様だったが、偽証ができない中で、文具を投げたり、深夜にチャット連絡をしたりといった事実関係は認めた。 パワハラを 「指導」 と正当化するのは、よくあるパターンでもある。 今後の百条委員会では事実を積み重ねて、パワハラの有無の判断につなげてもらいたい。 録音や調書などの証拠を何も開示せず、外部の検証が不可能な状況で一部のみを小出しにして文書の真実相当性を否定している。 こうした方法で男性を貶めようとするのは卑怯で、『死人に口なし』を悪用しようとするものだ。 文書の内容が真実かどうかについては、客観的な調査を経なければ判定できず、告発された当事者が判断するのは適切ではない。 <主張>初尋問の兵庫知事 事態収拾へ進退判断せよ 社説 2024/8/31 5:00 https://www.sankei.com/article/20240831-QXDP25EOWBPXXBJVDGR4RWILXI/ パワハラ疑惑などが文書で告発された兵庫県の斎藤元彦知事が30日、県議会の調査特別委員会(百条委)に証人として出席した。 パワハラ疑惑に関しては 「記憶にない」 と繰り返した。 「不快な思いをさせたなら反省し、謝りたい」 「パワハラかどうかは私ではなく百条委や第三者委が判断すること」 とも語った。 告発文書は、元県幹部の男性が報道機関などに配布した。 その後、県の公益通報窓口に通報したが、県は調査結果を待たずに男性を懲戒処分にした。 男性は 「死をもって抗議する」 とのメッセージを残して死亡しており、自殺とみられている。 百条委による職員アンケートでは、約4割が斎藤氏のパワハラを見聞きしたと回答した。 斎藤氏の百条委での答弁では疑惑が解消したとは言い難い。 公益通報に基づく調査の最中に県幹部の処分を行ったことについては 「誹謗中傷性の高い文書で、懲戒処分に該当する行為があった」 と述べ、適切だったとの考えを改めて示した。 公益通報者を守れず死に至らしめた責任は重い。 信頼を大きく失ったトップが県政を円滑に運営することは難しい。 事態を収拾させるためにも、斎藤氏は自ら進退を判断する時ではないのか。 斎藤氏の右腕だった副知事は辞職し、病欠の末に異動を申し出た幹部もいる。 県職員労働組合や県職員退職者で作る団体などは辞職要求もしている。 斎藤氏はこれまで、全ての疑惑を否定してきた。 アンケート結果については 「コミュニケーション不足で受け取りのずれが生じたことは残念」 などと述べ、業務上必要な範囲での適切な指導だと主張してきた。 だが、その認識は周囲の声から著しく乖離している。 県内の全29市で作る県市長会は、一連の対応を 「不適切」 だと断じ、早期の事態収拾を求める要望書を提出した。 斎藤氏への30日の尋問は、パワハラ問題を中心に行われた。 公益通報に関する尋問は9月6日に予定されている。 百条委は真相究明を尽くすと共に、ハラスメント防止のルール作りにも取り組む必要がある。 県と県議会は通報者を萎縮させない再発防止策を講じて初めて、県民のための県政運営が実現する。 兵庫県議会各派は百条委をどうみたのか「きちっと答えていた」「丁寧に説明」とする声も 2024/8/30 21:57 https://www.sankei.com/article/20240830-LIBEKGLP5JLARAAAASQGFZCDBY/ 兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を告発された問題を巡り、斎藤氏への証人尋問が初めて行われた30日の県議会調査特別委員会(百条委員会)。 斎藤氏はパワハラの認識を一貫して認めず、不信任案の提出が現実味を帯びてきた。 この日の説明について各会派の評価は分かれており、議会側の動きにも注目が集まる。 最大会派 「自民党議員団」 の北野実幹事長は 「きちっと答えていた」 と評価する一方、 「自分のことだけを考えているように感じられる発言もあった」 と振り返った。 会派として対応を協議する考えを示し 「県政を何とかしたい」 と語った。 前回知事選で斎藤氏を推薦した日本維新の会は共同代表の吉村洋文大阪府知事が、不信任案の可能性を示唆。 維新幹部が近く県議団との協議を予定する中、維新の会の門隆志幹事長は 「誤魔化すことなく話し、丁寧に説明していた」 「(不信任案の提出は)それなりの理由が必要になる」 と慎重な姿勢を示した。 「(斎藤氏の説明は)従来の主張を繰り返している」 「県民は納得しない」 と指摘するのは公明党議員団。 「今までの会見に比べれば個別事案に関しては説明していた」 と評価する部分もあったが、パワハラについて明確に肯定も否定もしない斎藤氏の姿勢に疑問を呈した。 一方、第4会派のひょうご県民連合は来月にも不信任案を提出する方針を固めた。 会派幹部は 「記者会見と発言が変わらず、県政の正常化には知事が辞職するしかない」 「議会として民意を突き付ける必要がある」 と話している。 <独自>兵庫県議会会派が9月議会で斎藤知事の不信任案提出方針 他会派と協議へ 2024/8/30 21:32 https://www.sankei.com/article/20240830-ZHVXEKVHMBNIHLFHZEPHRFJM2Q/ 兵庫県議会第4会派の 「ひょうご県民連合」 が、斎藤元彦知事に対する不信任決議案を提出する方針を固めたことが30日、関係者への取材で分かった。 9月19日開会の県議会9月定例会での提出を想定し、他会派と協議していく。 不信任案可決には4分の3以上の賛成が必要で、各会派の対応が注目される。 不信任案を巡っては、前回知事選で斎藤氏を推薦した日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事が、百条委の内容次第で提出する可能性を示唆。 党幹部が31日に県議団と対応を協議する予定となっている。 不信任案は議長を含め全議員の3分の2以上が出席し、出席議員の4分の3以上の賛成で可決する。 可決した場合、首長は失職か議会の解散かを選択する。 同県議会(86議席)で全員が出席した場合、可決には65人の賛成が必要。 県議会の勢力は最大会派の自民が37人で、維新21人▽公明13人▽立憲民主党議員らでつくるひょうご県民連合が9人−などと続く。 同県議会で不信任案提出には8人が必要で、県民連合は単独で満たしている。 「パワハラ認めるべき」「言い訳が多い」「不誠実」斎藤知事の発言に傍聴者から批判の声 2024/8/30 20:06 https://www.sankei.com/article/20240830-SIHNLVRUIFODTJV5NVU43FMFX4/ 部下へのパワハラなど兵庫県の斎藤元彦知事を巡る一連の疑惑を調査する県議会調査特別委員会(百条委員会)が30日開かれ、斎藤氏に対する初めての証人尋問が行われた。 パワハラだとされる自身の言動について 「記憶にない」 などと述べた斎藤氏に対し、傍聴した県民からは 「不誠実」 「言い訳が多い」 と批判の声が上がった。 「質問に正面から答えず、言い訳めいた回答が多かった」 「潔くパワハラを認めるべきだ」。 同県尼崎市の女性(51)は語気を強めてこう語った。 斎藤氏は就任間もない頃、机を叩いて県幹部を叱責した事案について 「就任直後だったので」 と釈明。 机を叩く行為をパワハラと認めるか否かを問われたが、回答を控えた。 この点について、女性は 「パワハラかどうかを聞かれているのに『就任直後だから』とか背景の話ばかり」 「ここまで答えないとは思わなかった」 と不満げな様子だった。 「『記憶にない』という答弁は不適切で不誠実」 と指摘したのは、同県川西市の男子高校生。 部下に対して 「空クル(空飛ぶクルマ)は知事直轄、勝手にやるな」 と叱責したとの疑惑について斎藤氏は 「記憶にない」 と述べたが、 「普通にパワハラだと感じた」 と呆れ気味に語った。 「斎藤知事、説明責任果たしてない」と百条委員会委員長 2024/8/30 19:41 https://www.sankei.com/article/20240830-KAJLTPG47VMCRDEF6OYTER4ZYY/ 兵庫県の斎藤元彦知事を巡る疑惑が文書で告発された問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)が30日開かれ、斎藤氏本人への初めての証人尋問が終了後、奥谷謙一委員長らが会見を開いた。 奥谷氏は斎藤氏の尋問については 「印象としては記者会見の内容とあまり変わらない」 「説明責任が果たされたとは考えられない」 との認識を示した。 一方、斎藤氏の行為について 「パワハラに当たるかどうかは別として(告発文書に)記載している事実が浮かび上がったことが重要だ」 と述べた。 会見に出席した委員の一人は、証人として出頭した職員と、斎藤氏の証言を踏まえ、 「パワハラを受けた職員と、知事の認識に差があった」 「事実が明らかになったので議論を深めたい」 などと印象を語った。 百条委を終えた斎藤氏「私が知事として仕事する」と知事職に強いこだわり 改めて辞職否定 2024/8/30 19:12 https://www.sankei.com/article/20240830-OPSEGVWOAFMRXK4CNALXBHS4R4/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調査する30日の県議会調査特別委員会(百条委員会)終了後、斎藤氏は報道陣の取材に応じ、 「私が知事として仕事をさせていただく」 と述べ、改めて辞職を否定。 知事職に対する強いこだわりをのぞかせた。 この日は、斎藤氏のほか県幹部ら4人への証人尋問が行われた。 県幹部らは斎藤氏からの叱責を 「怒鳴られた。理不尽な叱責だと思った」 などと証言。 一方、斎藤氏は 「職員に不快な思いをさせたとしたら申し訳ない」 と反省の弁を述べる一方、パワハラの認定は自身がすべきではないとして明言を避けた。 終了後、報道陣から進退を問われた斎藤氏は 「知事としての仕事を果たすのが私の責任」 として続投の意思を改めて表明。 「職員からの人望や信頼感が1ミリもないということはないと思っている」 とし、 「信頼関係を再構築する」 という従来の主張を繰り返した。 辞職を否定し続ける斎藤氏。 だが、前回知事選で斎藤氏を推薦した日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事は27日、維新として不信任決議案を提出する可能性があると言及している。 このことについて報道陣に問われた斎藤氏は 「仮定の話には答えられない」 とだけ語った。 斎藤知事、初めての証人尋問でも正当性主張 議会では不信任決議案提出の動きあり 2024/8/30 18:57 https://www.sankei.com/article/20240830-EGNLL2PXVNO47NJHMY3FTP52LY/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題で、県議会調査特別委員会(百条委員会)は30日、パワハラ疑惑に関して斎藤氏本人に初めて証人尋問を実施した。 斎藤氏は文書で職員を叱責したとされた事例について、 「合理的な指摘だった」 と正当性を強調。 告発者の処分も適切だったとの認識を改めて示した。 県議会では、斎藤氏の辞職につながる不信任決議案提出の動きがあり今後、各会派の対応が焦点となる。 県西播磨県民局長だった男性(60)が作成した文書には、 「出張先で公用車を降り、20メートルほど歩かされただけで職員を怒鳴り散らした」 などと記載。 この日の百条委では斎藤氏の尋問に先立ち、この場に居合わせた県幹部が 「理不尽な叱責を受けた」 と証言した。 これについて斎藤氏は 「大きな声で強い指摘をした」 としつつ、 「当時としては合理的な指摘だった」 と主張。 一方で、強い口調で職員を叱責したことに関し 「職員に不快な思いをさせたことは反省したい。謝りたい」 と述べる場面もあった。 斎藤氏を巡っては、前回知事選で推薦した日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事が、百条委の内容次第で不信任決議案を出す可能性を示唆。 他会派でも不信任案提出を検討する動きが出ている。 9月5、6日の百条委では企業からの贈答品受領疑惑と、文書を公益通報として扱わなかった対応について検証し、斎藤氏も証人出頭する予定。 「パワハラと認めるか」と問われた斎藤知事 明言避け「百条委が判断すると思う」 2024/8/30 18:08 https://www.sankei.com/article/20240830-22HPSH7BAZOKFKPVONSNJ7G3FM/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調査する30日の県議会調査特別委員会(百条委員会)で、証人として出頭した斎藤氏は 「職員に不快な思いをさせたことは反省したい」 「謝りたい」 と述べた。 一方、パワハラの認識については 「百条委や第三者委員会が判断する」 と答え、明言を避けた。 この日の百条委では斎藤氏の尋問に先立ち、県幹部の尋問を公開で実施。 昨年11月、県立考古博物館(播磨町)で開かれた会合に斎藤氏が出席する際、車止めが置かれている車両進入禁止区間を歩かされた斎藤氏が、 「車止めをどけておくべきだった」 として県幹部らを叱責したことが明らかになった。 この県幹部は 「理不尽な叱責」 と証言した。 百条委の尋問で斎藤氏は 「理不尽な叱責」 という県幹部の証言に対する受け止めを問われ、 「言い方について、もしご本人が不快に思われているならお詫びしたい」 と釈明。 一方、委員から 「パワハラと認め、お詫びするのではないのか」 と重ねて問われると 「パワハラかどうかは私が判定するより、百条委や第三者委員会が判断すると思う」 と述べるにとどめた。 兵庫・斎藤知事「仕事のミスには短気」 百条委の委員から「人権感覚ずれている」と批判も 2024/8/30 17:35 https://www.sankei.com/article/20240830-NFMOZIRQFJK6PLQPWK2RXLYLFM/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調査する30日の県議会調査特別委員会(百条委員会)で、証人として出頭した斎藤氏は自身の性格を問われ 「仕事については厳しいところが正直ある」 「ミスがあった場合、短気な面もある」 と述べた。 部下を怒鳴ったり机を叩いたりした行為について、委員からは 「人権感覚が相当ずれている」 と批判された。 百条委が実施した全職員(約9700人)を対象としたアンケートの中間報告では回答者の約4割がパワハラ行為を見聞きしたと回答。 職員から、斎藤氏の性格についてすぐに激高する 「瞬間湯沸かし器」 との指摘もあった。 委員を務める県議は説明済みの事業や自身が知らない事柄が報道された時などに斎藤氏が 「聞いていない」 と部下を叱責した点は短気な性格が原因と主張。 「パワハラ体質についていけない」 と苦言を呈した。 「(告発者で死亡した元)県民局長は行政経験も人生経験も豊かな人」 「普通の人権感覚があれば怒鳴りつけない」 「ここが一番知事の問題ではないか」 との指摘もあった。 斎藤氏は 「過去は取り戻せないので、直接お詫びし、申し訳ないと言いたい」 「これからはもっといい知事としてやっていきたい」 と述べた。 斎藤知事「職員に謝りたい」 説明済みの事業を「聞いていない」と強く叱責、百条委で証言 2024/8/30 16:51 https://www.sankei.com/article/20240830-QZUTVS7GWBJWTHZHPIIQACEJGM/ 部下へのパワハラなど兵庫県の斎藤元彦知事をめぐる一連の疑惑を調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)が30日開かれ、証人として出頭した斎藤氏は、自身が強い口調で職員を叱責したケースについて 「職員に不快な思いをさせたことは反省したい」 「謝りたい」 と述べた。 百条委が実施した全職員(約9700人)を対象としたアンケートの中間報告では、説明済みの事業について斎藤氏から 「聞いていない」 と叱責されたという声が複数寄せられた。 この日、こうした複数の事例について問われた斎藤氏は 「私も完璧な人間ではない」 「一回聞いたことをすべて覚えているかというと、そこまで全能ではない」 と釈明した。 これに対し百条委の委員は、斎藤氏の鋭い叱責で事業の説明ができなくなり、施策が進められず停滞した事例に言及し、 「『資料に書いているから知っていると思うな』という発言は適切か」 と指摘。 斎藤氏は 「言い方が厳しかったり、強くなったりしたことは謝りたい」 と陳謝した。 「記憶にない」と繰り返す百条委の斎藤知事「全て覚えているほど全能ではない」 2024/8/30 16:37 https://www.sankei.com/article/20240830-6OJXJ6MVGRJYNN4BUCOOTRSOVQ/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)が30日開かれ、斎藤氏本人への証人尋問が行われた。 県職員による斎藤氏への事業説明で、自身が把握していない事業が話題になった際、職員を叱責したとされる件について 「記憶にない」 との答弁を繰り返した。 百条委の委員は、空飛ぶクルマ関連の事業が新聞で報じられた後に知事室を訪れた担当者を 「何これ、聞いてない」 「空クル(空飛ぶクルマ)は知事直轄、勝手にやるな」 と叱責したとの疑惑を追及した。 叱責したかとの質問に斎藤氏は 「記憶にない」 と否定。 「いろんなレク(説明)を受けていて、一つ一つ覚えていない」 「『聞いていない』ということから、私は合理性があると思う」 と答えた。 一方で 「私も完璧な人間ではない」 「一回聞いたことを全て覚えているほど全能ではない」 「大量の資料の内容は失念することがあり、聞いていないと言ってしまうことはある」 「そこは注意しないといけない」 とも主張。 委員は 「知事に完璧な人間を求めているのではない」 と指摘し、やり取りが噛み合わない場面もみられた。 空飛ぶクルマ事業を巡る叱責については、斎藤氏の尋問に先立ち、30日午前に県職員の証人尋問が行われ、職員は当時を振り返り、 「これほどきつい言葉を上司からかけられたことは、県職員になってからなかった」 と証言している。 淡々と斎藤知事 死亡した元県民局長への懲戒処分は「適切。誹謗中傷性高かった」 2024/8/30 16:29 https://www.sankei.com/article/20240830-TJIV7MZW7NPRBFMKFSZETZGT4U/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを元西播磨県民局長の男性(60)=死亡=が文書で告発した問題で、30日開かれた県議会調査特別委員会(百条委員会)に斎藤氏が証人として出頭。 斎藤氏は告発者の男性を停職3カ月の懲戒処分とした対応について、淡々とした様子で改めて 「適切だった」 との認識を示した。 男性は3月、パワハラなど斎藤氏に関する7つの疑惑を記載した告発文書を報道機関などに送付。 斎藤氏は片山安孝副知事(当時)らに調査を指示し、5月に男性を懲戒処分とした。 男性は4月に告発文書と同様の内容を、県の公益通報窓口に通報していた。 百条委の委員は斎藤氏に対し、現在の認識として処分が不適切だったとの思いはないかと質問。 斎藤氏は 「今も思ってはいません」 「適切だったと思います」 「誹謗中傷性が高い文書と認識し、処分した」 と強調した。 男性の処分をめぐっては、公益通報窓口への通報を受け、人事当局の幹部らが斎藤氏の側近だった井ノ本知明総務部長(当時)らに 「公益通報の結果が出るまで処分は待った方がいい」 と進言したことが明らかになっている。 斎藤氏は一度は了承したが、その後、井ノ本氏を通じて 「調査結果を待たずに処分できないか」 と人事当局に打診。 人事当局が弁護士に相談したところ 「法的には可能」 との見解を得たため、井ノ本氏らが処分を優先するよう指示したとされる。 淡々と斎藤知事 死亡した元県民局長への懲戒処分は「適切。誹謗中傷性高かった」 2024/8/30 16:29 https://www.sankei.com/article/20240830-TJIV7MZW7NPRBFMKFSZETZGT4U/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを元西播磨県民局長の男性(60)=死亡=が文書で告発した問題で、30日開かれた県議会調査特別委員会(百条委員会)に斎藤氏が証人として出頭。 斎藤氏は告発者の男性を停職3カ月の懲戒処分とした対応について、淡々とした様子で改めて 「適切だった」 との認識を示した。 男性は3月、パワハラなど斎藤氏に関する7つの疑惑を記載した告発文書を報道機関などに送付。 斎藤氏は片山安孝副知事(当時)らに調査を指示し、5月に男性を懲戒処分とした。 男性は4月に告発文書と同様の内容を、県の公益通報窓口に通報していた。 百条委の委員は斎藤氏に対し、現在の認識として処分が不適切だったとの思いはないかと質問。 斎藤氏は 「今も思ってはいません」 「適切だったと思います」 「誹謗中傷性が高い文書と認識し、処分した」 と強調した。 男性の処分をめぐっては、公益通報窓口への通報を受け、人事当局の幹部らが斎藤氏の側近だった井ノ本知明総務部長(当時)らに 「公益通報の結果が出るまで処分は待った方がいい」 と進言したことが明らかになっている。 斎藤氏は一度は了承したが、その後、井ノ本氏を通じて 「調査結果を待たずに処分できないか」 と人事当局に打診。 人事当局が弁護士に相談したところ 「法的には可能」 との見解を得たため、井ノ本氏らが処分を優先するよう指示したとされる。 <独自>空飛ぶクルマの協定「聞いてない」「勝手にやるな」と斎藤知事が激しく叱責 県職員証言 2024/8/30 16:03 https://www.sankei.com/article/20240830-MND24RLPFNJFJIAH2H7J6NB7FU/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)で30日、非公開形式の証人尋問に出頭した県職員が、昨年1月に斎藤氏から 「何これ」 「勝手にやるな」 などと激しく叱責され、説明を諦めて退室したことがあったと証言したことが分かった。 関係者への取材で判明した。県職員は 「これほどきつい言葉をかけられたことは、県職員になってからなかった」 と述べた。 県職員は昨年1月16日午前、翌週に予定されていた 「空飛ぶクルマ」 の開発メーカーとの協定締結式について斎藤氏に説明しようとした。 担当者とともに知事室に入ったところで、斎藤氏から大声で 「何これ」 と一喝されたという。 続けて斎藤氏は 「聞いてない」 「そらくる(空飛ぶクルマ)は知事直轄なんだから勝手にやるな」 と激しく叱責した。 その後、職員は締結式についての説明をしようと試みたが、説明の途中で斎藤氏に 「やり直し」 と遮られるなどしたため、説明は不可能と判断し、途中で退室したという。 さらに、百条委の委員から斎藤氏の対応が適切だったかなどと問われると、斎藤氏が 「聞いてない」 と述べた点について、事前に幹部から説明があったはずだとした上で 「理不尽だと感じた」 と述べた。 説明を諦めて退室せざるを得なかった点については、斎藤氏らに対し 「かなり腹が立った」 と明かした。 百条委証人尋問始まる 兵庫知事「強く指摘した」 大声での注意認めるも、パワハラ否定 2024/8/30 15:39 https://www.sankei.com/article/20240830-7RGDCB5IBBJ2LG7XSICQAKMITA/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)が30日開かれ、斎藤氏への証人尋問が始まった。 出張先で公用車を降りて20メートル歩かされ、職員を怒ったとされる問題について、斎藤氏は 「車の動線を確保できていなかったのではないかという強い思いがあった」 「それなりに強く指摘した」 と述べ、大きな声で注意したことは認めた。 一方、当時は進入禁止との認識がなく、自身の対応は適切だったとの認識を改めて示した。 元県西播磨県民局長が作成した告発文書では 「出張先のエントランスが自動車進入禁止のため、20メートルほど手前で降りて歩かされただけで出迎えた職員・関係者を怒鳴り散らした」 と指摘されていた。 斎藤氏の尋問に先立って行われた県幹部の公開尋問によると、斎藤氏は昨年11月、県立考古博物館(播磨町)で開かれる会合に出席。 その際、告発文書にあるように入り口付近は車止めが置かれた進入禁止区間のため、手前で公用車を降りて歩いたという。 その際 「なぜこれ(車止め)をどけておかないのか」 と叱責し、職員は車止めをどけざるをえなくなったという。 出頭した県幹部は斎藤氏の叱責が 「必要な範囲内」 と感じるかを問われ 「思いません」 と否定した。 一方、斎藤氏は 「歩かされたことを怒ったのではなく、円滑な動線を確保していなかった」 ことについて叱責したとしている。 「理不尽な叱責を受けた」20メートル歩かされ激怒した斎藤兵庫知事 県幹部が百条委で証言 2024/8/30 14:55 https://www.sankei.com/article/20240830-LG7G2CQE2BMJJNY3VOGVUWJRQE/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)が30日開かれ、県幹部らへの証人尋問が始まった。 斎藤氏が出張先で入り口の手前20メートルで公用車から降りて歩かされたことに対し、職員を怒鳴り散らしたとされる問題について、県東播磨県民局長は 「怒鳴られた」 と証言し、 「理不尽な叱責を受けた」 と述べた。 元県西播磨県民局長が作成した告発文書には 「出張先のエントランスが自動車進入禁止のため、20メートルほど手前で降りて歩かされただけで出迎えた職員・関係者を怒鳴り散らした」 と記されていた。 この日、公開で行われた百条委での証人尋問によると、斎藤氏は昨年11月、県立考古博物館(播磨町)で開かれた会合に出席。 その際、告発文書に書かれていたように入り口付近には車止めが置かれ、進入禁止区間となっており、斎藤氏はその手前で公用車を降りて歩いたという。斎藤氏は 「なぜこれ(車止め)をどけておかないのか」 と東播磨県民局長を叱責したため、会合の間に車止めを別の場所に移動。 帰りは公用車が入り口付近で待機し、斎藤氏は歩かずに公用車に乗り込んだという。 斎藤氏は6月20日の会見で 「円滑な動線の確保を図るべきだったのではないかという趣旨だった」 「あくまで業務上必要な指導」 とし、パワハラではなかったとの認識を示した。 一方、百条委で証言した東播磨県民局長は、斎藤氏の叱責が 「必要な範囲内と感じるか」 と問われ、 「思いません」 「理不尽な叱責を受けた」 と述べた。 斎藤氏本人の証人尋問は午後3時から始まり、県議会のホームページでライブ中継される。 「エレベーター閉まり激高」…一連のパワハラ疑惑に兵庫知事は何語る 30日に初尋問 2024/8/29 19:58 https://www.sankei.com/article/20240829-QNTPAKC475PABCHCZLC2A7GYJY/ 兵庫県の斎藤元彦知事を巡る疑惑が文書で告発された問題で、県議会調査特別委員会(百条委員会)は30日、斎藤氏本人の出頭を求め、職員への一連のパワハラ疑惑について初めて尋問を実施する。 記者会見や取材対応ではパワハラを否定しつつ、これまで具体的な言及は避けてきた斎藤氏。 百条委では事実関係や本人の認識だけでなく、県政トップの説明責任の果たし方も問われることになる。 ■「百条委でしっかり」 「この場で詳細を答えるのは控えたほうがいいかな、と思う」 兵庫県庁で27日に行われた知事定例会見。 斎藤氏は疑惑に関する度重なる質問をいずれもかわし 「百条委でしっかりやりたい」 と繰り返した。 全職員(約9700人)を対象としたアンケートのうち4568件を取りまとめた中間報告では、パワハラを見聞きしたとの回答が約4割にあたる1750件に上っていた。 ■繰り返す「適切な指導」 アンケートの記述などによると、斎藤氏の地方視察時に目の前でエレベーターが閉まった際、そばにいた職員に 「お前はエレベーターのボタンも押せないのか」 と激高。 また告発文書では、斎藤氏が出張先で公用車を降りてから20メートル歩かされただけで怒ったとされ、職員に対する百条委の尋問でも、同様の証言が得られたことが明らかになっている。 こうした一連のパワハラ疑惑について、斎藤氏は 「指導の範囲内で適切」 と一貫して正当性を主張。一方で個別のエピソードの真偽や事実関係の説明は避けてきた。 職員アンケートの中間報告の結果についても、 「コミュニケーション不足」 や 「受け取り方のずれ」 を挙げつつ、 「私としては県政をより良くするために必要とされる指導や、こうしてほしいということを自分なりに伝えた」 と、パワハラには当たらないとの見解を示すにとどまっている。 30日の尋問では、パワハラ疑惑の個別の事実関係について委員から質問があるとみられ、斎藤氏の証言の具体性や信用性が注目される。 ■元局長への対応も追及 問題の発端となった告発文書は3月中旬、元県西播磨県民局長の男性(60)が一部の報道機関などに配布。 県は同27日に男性を解任し、目前に迫った退職を保留。 同日の会見で斎藤氏は法的措置を示唆し 「噓八百」 「公務員として失格」 などと非難した。 県は5月、内部調査をもとに男性を停職3カ月の懲戒処分とした。 男性は百条委に出頭し証言する予定だったが 「死をもって抗議する」 とのメッセージを残し、7月7日に死亡、自殺とみられている。 斎藤氏の贈答品受領疑惑や、男性の告発を公益通報と扱わずに処分した県の対応については9月5、6日の百条委で証人尋問を行って調べる。 斎藤氏は6日に出頭する予定。 <独自>告発した元局長の私的情報漏洩か 兵庫知事側近の前総務部長ら 県が調査検討 2024/8/29 5:00 https://www.sankei.com/article/20240829-I7672IG3YZOJ3NY6WKUDVAY2UM/ 兵庫県の斎藤元彦知事らのパワハラ疑惑などが文書で告発された問題を巡り、文書を作成した元県西播磨県民局長の男性(60)の私的な情報を漏洩した疑いがあるとして、県が前総務部長の井ノ本知明氏らの調査を検討していることが28日、関係者への取材で分かった。 男性は7月に死亡し、直前にプライバシーへの配慮を周囲に訴えていた。 内部調査ではなく、弁護士に調査を依頼する方針。 県は元副知事の片山安孝氏や前理事の小橋浩一氏、産業労働部長の原田剛治氏の調査も検討。 井ノ本氏を含め、いずれも文書で名前が出た知事の側近で、男性の懲戒処分にも関与したとされる。 男性が3月に匿名で文書を報道機関などに配布した後、斎藤氏の指示で作成者を調べていた片山氏らが男性の公用パソコンを調査。 告発文書のデータを確認したことがこれまでに判明している。 関係者によると、井ノ本氏らは4月頃から、パソコンに保存されていた告発内容とは無関係な男性の私的情報を県議らに開示していた疑いがあるという。 県の懲戒処分の指針では、職務上知り得た秘密を故意に漏らした職員を処分の対象としている。 県は井ノ本氏らがこれに抵触する可能性があると判断。 外部の弁護士に調査を委託する方向で調整を進めているという。 男性は7月19日の県議会調査特別委員会(百条委員会)に証人として出頭を予定。 しかし、一部の委員が告発とは無関係な情報も提出するよう求めているとして、代理人を通じプライバシーを保護するよう百条委に要請するなど、私的情報が流布されていることに不安を抱えていたという。 男性は同月7日に死亡。 自殺とみられ、証言はしなかったが、陳述書などを準備していた。 8月23日に非公開で行われた百条委の証人尋問では、職員が私的情報の持ち出しについて 「調査の必要があると認識しており、弁護士会に相談している」 と証言した。 「調査待たずにできないか」 告発者早期処分、斎藤知事の指示か 「批判風向き変わる」証言も 2024/8/28 7:00 https://www.sankei.com/article/20240828-RANCNENEK5OCBCCP3PZ6WVJ5BU/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題で、告発者を停職3カ月とした県の懲戒処分の詳しい経緯が、県議会調査特別委員会(百条委員会)での県職員の証言などで明らかになってきている。 告発者が県の窓口に公益通報したことから、少なくとも4人の職員が早期処分に否定的な意見を表明。 しかし、斎藤氏や側近の県幹部らは受け入れずに処分に踏み切った。 背景には斎藤氏の意向が色濃く浮かび、今後の百条委では斎藤氏や側近らの説明が焦点となる。 「百条委なら調査権があるのでそこで説明する方が、しっかりと我々も説明できる」 27日の定例会見で斎藤氏は早期処分の指示に関しての明言を避け、百条委が出頭要請する方針の側近3人については 「それぞれの立場で調査に対して答えていただくといい」 とした。 これまでの百条委での証言や関係者への取材などで明らかになった処分に至る経緯はこうだ。 県西播磨県民局長だった男性(60)=7月に死亡=が文書を作成し、一部の報道機関などに配布したのは3月中旬。 斎藤氏は同月20日に文書の存在を把握し、翌21日に片山安孝副知事(当時)らに調査を指示した。 同22日には、人事課が男性を含む複数の職員のメールの調査を始めた。 文書の作成者として男性が浮上し、25日に片山氏らが男性を聴取。 男性が使用していた公用パソコンも調べ、告発文書のデータを確認した。 同27日、県は男性を解任し、4日後に控えていた退職も保留すると発表。 斎藤氏は会見で文書を 「噓八百」 と評し、 「公務員失格」 と男性を非難した。 こうした対応に不信感を抱いた男性は4月4日、県の公益通報窓口に告発文書と同様の内容を通報した。 これを受け、人事当局の幹部が小橋浩一理事(当時)や井ノ本知明総務部長(同)に 「公益通報の調査結果が出るまで処分は待った方がいい」 と進言。 斎藤氏にも伝わり、一度は了承された。 ところが同月中旬、斎藤氏は井ノ本氏を通じ 「調査結果を待たずに処分できないか」 と人事当局に打診。当局が弁護士に相談したところ、 「法的には可能」 との見解を得たため、小橋氏や井ノ本氏は処分を優先するよう指示したという。 処分案を審議する県の綱紀委員会が開かれたのは、大型連休の谷間にあたる5月2日。 この場でも委員である別の県幹部3人が、 「公益通報の調査結果を待って処分すべきではないか」 などと懸念を示した。 文書で名前が挙がっている井ノ本氏が、同委員会の委員長を務めている点を疑問視する意見もあったが、これも受け入れられず、県は連休明けすぐの7日、懲戒処分に踏み切った。 斎藤氏が文書を把握してから1カ月半。 この間、告発された当事者である斎藤氏や側近幹部が告発者を特定し、異論を押し切って処分に突き進んだ形だ。 百条委では、斎藤氏が処分を急いだ理由について 「『懲戒処分をすれば(自身への批判の)風向きが変わるのでは』と知事が言っていると聞いた」 との証言もあった。 百条委委員からは 「一連の対応は処分ありきだ」 との指摘が上がっており、9月5、6日に予定されている斎藤氏や側近らの証人尋問で追及する構えだ。 兵庫知事パワハラ疑惑 維新代表発言に知事「自分なりにしっかり対応」 側近3人も尋問へ 2024/8/27 12:00 https://www.sankei.com/article/20240827-OCFST3CLMBNNBBI4BI7EQR2FZU/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題を巡り、日本維新の会の馬場伸幸代表が30日の県議会調査特別委員会(百条委員会)の斎藤氏の証人尋問を踏まえ党の対応を協議すると発言したことを受け、斎藤氏は27日午前、報道陣の取材に 「30日の百条委では自分なりにしっかり対応していく」 と述べた。 斎藤氏は、馬場氏の発言について内容の詳細は承知していないとしたうえで 「維新の会にはこれまでしっかり支援していただいたことは感謝申し上げる」 と述べた。 30日の百条委では、斎藤氏のほか、4人の県職員らが証人として出頭する予定。 馬場氏は26日の党常任役員会後、斎藤氏の尋問を踏まえ幹部らで党の対応を協議すると明らかにしていた。 また、百条委は9月上旬に実施する証人尋問に向け、斎藤氏のほか、辞職した片山安孝元副知事を含む側近3人に出頭を要請する方針を固めた。 告発文書を公益通報として扱わなかった県の対応について追及する。 関係者によると、23日の理事会で、9月5日に井ノ本知明元総務部長と原田剛治産業労働部長、6日に斎藤氏と片山氏の出頭を求める案がまとまったという。 <産経抄>兵庫県庁の「すまじきものは宮仕え」 2024/8/27 5:00 https://www.sankei.com/article/20240827-O4YJD2A3WFLZVN6H53RREMHIFA/ 歴史学者、磯田道史さんの『殿様の通信簿』により、元禄時代に書かれた『土芥寇讎記(どかいこうしゅうき)』という本の存在を知った。 当時幕府の隠密が諸大名の内情を探索しており、それをまとめたものらしい。 ▼たとえば「忠臣蔵」で有名になった浅野内匠頭については「女色を好むこと切なり」とある。 政治は大石内蔵助ら家老に任せきりだったようだ。 「土芥寇讎」という言葉は『孟子』がその出典である。 「殿様が家来をゴミのように扱えば、家来は殿様を親の仇のようにみる」 という意味だという。 ▼さて令和の時代に至っても、殿様気分の知事が少なくないとの指摘もある。 兵庫県の斎藤元彦知事は果たして県職員をゴミのように扱ったのか。 いわゆるパワハラがあったのか。 隠密ならぬ県議会調査特別委員会(百条委員会)による調査が続いている。 30日には斎藤氏に対する証人尋問も行われる予定だ。 ▼斎藤氏のパワハラ疑惑を文書で告発した男性職員は証人として出席するはずだったが、先月死亡しているのが見つかった。 自殺とみられる。 23日に公開された県職員アンケートによれば、回答した4568人のうち38・3%の1750人がパワハラ疑惑を、20・7%の946人が、視察先で贈答品を受領したとの疑惑を見聞きしたと回答していた。 ▼百条委員会では事実を確認した上で、年内にも報告書をまとめる方針である。 ただ既に県政の停滞は目に余るものがある。 県職員の士気は低下するばかりだろう。 2024年度の兵庫県の職員採用試験では、一般事務職(大卒程度)の筆記試験の辞退者が4割にものぼった。 むべなるかなである。 ▼歌舞伎の名セリフのひとつが口をついて出てくる。 「せ(す)まじきものは宮仕えじゃなあ」 「逃げたな」「腹立たしい」 パワハラ否定、説明変遷の斎藤知事に職員から批判の声 2024/8/24 20:09 https://www.sankei.com/article/20240824-GWDMSU63TFPG5CCWXRQMVVK5TY/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題を巡り、23日に行われた県議会調査特別委員会(百条委員会)の証人尋問では出席した県職員から、斎藤氏の対応について 「腹立たしい」 「看過できない」 といった批判の声が上がった。 百条委委員らによると、ある職員は、職員アンケートで新たなパワハラ疑惑が多数指摘されたことが判明した後の会見で、斎藤氏が 「仕事なので厳しく指導することもある」 などとパワハラを否定したことに 「正直、腹立たしい。『なんでそういうことを言うの』という思いだ」 と証言。 疑惑についての説明が変遷しているとして 「逃げたなと思った」 とも打ち明けたという。 6人が証言したが、明確にパワハラを受けたとの認識を示した職員はいなかった。 ただ、 「人生で初めてこういうことをされた」 「自分は精神的にタフなのでダメージは少なかったが、(同じことを)他の人にされているなら看過できない」 と訴える職員もいたという。 斎藤知事 “パワハラ疑いを見聞き”約4割 アンケート中間報告 2024年8月23日 17時02分 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240823/k10014557221000.html 兵庫県の斎藤知事のパワハラの疑いなどを告発する文書をめぐって、すべての県庁職員を対象に行われたアンケートの中間報告が23日に公表されました。 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラの疑いなどを告発する文書をめぐって、事実関係の調査を進めている県議会の百条委員会は、先月末からすべての県庁職員を対象にアンケートを行いました。 今月5日までに全体の半数近くにあたる4500人余りの職員から回答が寄せられていて、23日、その集計結果が中間報告として百条委員会に示されたあと、公表されました。 それによりますと、斎藤知事のパワハラの疑いを見聞きしたことがあると回答した人は、およそ4割にあたる1750人(38.3%)でした。 自由記述欄には 「公用車内で知事が激怒し、前部座席を蹴った」、 「机をたたいて怒り出す」、 「知事が出席するイベントや行事にマスコミが来ないと怒る」 などの内容がありました。 また、知事が贈答品を受け取っている疑いを見聞きしたことがあると回答した人は946人(20.7%)で、自由記述欄には 「40万円相当の革ジャンを試着し、『これはいい。もらえないか』と知事がおねだり」、 「両手で抱えきれない量のかきを全部1人で持って帰った」、 「受け取りを拒否した職員分のカニも知事が持ち帰ったと聞いた」、 「『その靴ほしいです。白い靴がほしいです』と発言した面談記録を読んだ」 などの内容がありました。 ただ、回答は人づてに聞いたことをもとに書かれているものも多いということで、百条委員会は知事や職員の証人尋問で事実関係を尋ねるなど、調査の参考資料として取り扱うことにしています。 「恣意的」「卑怯」 噂話°沛qだけを公表する斎藤兵庫県知事に識者から批判 告発問題 2024/8/21 7:00 https://www.sankei.com/article/20240821-TQWI6H3VTZKHNE3JXCJDXX4LQA/ 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が告発された問題をめぐり、斎藤氏は20日の定例会見で、告発文書を作成した元県西播磨県民局長の男性(60)に対する聴取内容について、県の情報公開条例を理由に開示しないと説明した。 しかし、これまでに 「噂話を集めて作成した」 との文言だけは男性の供述内容として公表。 自身の判断の正当性を示す根拠としており、 「恣意的な運用だ」 「一部の発言を小出しにした卑怯なやり方」 との批判の声が上がっている。 「情報公開条例で人事管理に関する事務は非公開とされているので、公表することはできない」 会見で斎藤氏は、県側と男性とのやり取りを開示しない理由をこう説明。 自身が公表したくないわけではなく、あくまで条例に基づいた対応だと強調した。 同条例は、公にすることで事業などの適正な遂行に支障を及ぼすおそれがある情報は非公開とすると規定。 懲戒処分に向けた聴取内容もこれに該当するという。 ただ、今月7日の会見で斎藤氏は、男性が告発文書について 「噂話を集めて1人で作成した」 と認めたと説明。 このため、告発文書には 「信ずるに足る相当な理由(真実相当性)」 がなく、公益通報の対象外として男性を処分した対応は適切だったと主張した。 なぜ、非公開であるはずの聴取内容のうち 「噂話」 供述だけは公表できるのか。 斎藤氏は 「(文書に)真実相当性がないことを示すため、必要最小限の説明をした」 と述べたが、男性はすでに死亡しており、反論ができない中、供述の信用性を担保することは重要だ。 どのようなやり取りで文言が出てきたのか。 聴取を記録した音声データや、男性が署名した供述調書のような客観的な資料はあるのか。 斎藤氏は 「裏付けとなる調査記録は存在する」 としたが具体的な説明は避け、 「噂話」 供述を事実として繰り返した。 内部告発に詳しい上智大の奥山俊宏教授は、こうした対応について、 「録音や調書などの証拠を何も開示せず、外部の検証が不可能な状況で一部のみを小出しにして文書の真実相当性を否定している」 と指摘。 「こうした方法で男性を貶めようとするのは卑怯で、『死人に口なし』を悪用しようとするものだ」 と批判する。 その上で、 「文書の内容が真実かどうかについては、客観的な調査を経なければ判定できず、告発された当事者が判断するのは適切ではない」 と強調した。 兵庫県知事が否定のパワハラ「見聞き」と回答1750件 職員アンケート中間報告、百条委 2024/8/19 21:27 https://www.sankei.com/article/20240819-LWQGSEQEVNJGLDTKIDNI7IN5WM/ 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)が実施した職員アンケートの中間報告がまとまり、斎藤氏のパワハラを目撃したり、人から聞いたりしたとの回答が合わせて4割近くに上ったことが19日、関係者への取材で分かった。 斎藤氏はこれまで、 「業務上必要な指導だった」 などとパワハラを否定しているが、改めて説明が求められそうだ。 アンケートは、職員約9700人を対象に7月31日〜今月14日まで実施。 告発文書に記された7項目の疑惑について 「知事のパワハラを見聞きしたことはあるか」 「知事が贈答品を受け取っていることを見聞きしたことがあるか」どと質問した。 百条委は5日までに集まった4568件の回答を中間報告として取りまとめた。 23日の委員会での協議後に具体的な内容を公表する予定。 関係者によると、斎藤氏のパワハラについて、 「目撃などで実際に知っている」との回答が59件、 「目撃などにより実際に知っている人から聞いた」との回答が466件、 「人づてに聞いた」が1225件だった。 「知らない」としたのは2818件だった。 問題を巡っては、斎藤氏が元県西播磨県民局長の男性(60)が作成した文書を 「噓八百」 などと非難し、5月に男性を停職3カ月の懲戒処分とした。 調査の中立性を疑問視した県議会が6月、百条委を設置し、文書内容などについて調査を進めている。 百条委では今月23日から、斎藤氏のパワハラに関して職員らの証人尋問が始まり、30日には斎藤氏が証人として出頭する予定となっている。 <主張>兵庫県知事の疑惑 公益通報の対応検証せよ 社説 2024/8/17 5:00 https://www.sankei.com/article/20240817-6QDCCYD3HZJ6TMMK3PDOF4WR7M/ 兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラ疑惑などを内部告発された問題で、公益通報に対する県の対応への批判が強まっている。 平成18年に施行された公益通報者保護法は、不正の内部告発者を守るとともに、組織の不正を断ち切り、健全な発展につなげる狙いがある。 その趣旨を、県が歪めたとしたら容認できない。 2024年8月下旬から県議会の調査特別委員会(百条委)で、斎藤知事を含む職員らの証人尋問が始まる。 告発内容の真相解明だけでなく、県の一連の対応についても徹底的に検証すべきだ。 斎藤知事は2024年8月7日の定例会見で、時系列で対応を説明した。 元県西播磨県民局長の男性が2024年3月12日に報道機関などに送った告発文書を、斎藤知事が知人を通じて把握したのは同月20日だ。 翌日に副知事らと対応を協議し、作成者の特定などの内部調査を指示した。 副知事が男性から事情を聴くと、文書の作成、配布を認めたという。 公益通報者保護法は、報道機関に向けた通報も 「不正があると信ずるに足りる相当の理由」 などがあれば告発者を保護するよう定め、指針で告発者捜しを禁じている。 斎藤知事は文書に 「真実相当性はない」 とし、公益通報に当たらないと判断したと説明したが、告発された側が判断する事案ではあるまい。 男性は2024年4月、県の公益通報窓口にも通報した。 しかし県は2024年5月に男性を懲戒処分し、男性は 「死をもって抗議する」 とのメッセージを残して2024年7月に死亡した。 斎藤知事は、男性が県側の聞き取りに 「噂話を集めて作成した」 と話した―と主張している。 だが、生前に報道機関に配布された文書には、情報の入手経路などの聴取はなかったと記されていた。 男性は、斎藤知事による職員へのパワハラなど7項目の疑惑を告発していた。 斎藤知事は2024年3月の定例会見で 「噓八百」 などと切り捨てたが、その後、一部が事実と判明した。 批判を受けて斎藤知事は、職員とのコミュニケーションの改善に取り組むと表明した。 それは当然としても、告発者捜しを含む内部調査の指示などに問題はなかったのか。 疑惑解明にあたる百条委は対応を検証し、将来の通報者を萎縮させないような再発防止策につなげなければならない。
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