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ウクライナに必要なのはトマホークではない? 現場の兵士たちが本当にしているものと
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ウクライナのゼレンスキー大統領は米国に対し、巡航ミサイル「トマホーク」の供与を強く求めてきた。確かに、トマホークは戦況に変化をもたらすゲームチェンジャーになる可能性が高いが、ウクライナが必要としているものは他にもあるようだ。実際、『キーウ・インディペンデント』紙は最近、ウクライナの地上部隊が必要だと考えているアイテムについて、報道を行っている。
CNN放送によれば、トマホークは射程距離1,600〜2,500キロメートルを誇る巡航ミサイルであり、現在のウクライナ軍に欠けている長距離攻撃能力を補うことができると見られる。
ところが、『キーウ・インディペンデント』紙の取材に応じたウクライナ兵らはもっとありふれた兵器を望んでいる。たとえば、ウクライナ軍の第36独立海兵旅団に所属し、イーホルと名乗るある兵士は乗用車の重要性を強調。
イーホルいわく、ロシア軍はあらゆる車両を攻撃するとのこと:「彼ら(ロシア兵ら)は誰かが車両に乗っているのを見かけると、必ずといってよいほど攻撃をしかけます」その結果、イーホルが所属する歩兵中隊には運用できる乗用車が2台しか残されておらず、ニーズを満たすことができていないのだ。
『キーウ・インディペンデント』紙によれば、ウクライナ軍における歩兵中隊はおよそ50〜100人の兵士によって構成されており、通常であれば乗用車5台が必要になるとのこと。しかし、ロシア軍は車両を優先的に狙った攻撃を繰り返しており、イーホルの所属する中隊では乗用車3台が敵のドローン攻撃によって使用不能に陥ってしまった。
そもそも、前線で乗用車が用いられているというのはピンとこないかもしれない。しかし、たとえ乗用車であっても部隊のスピードと機動力は改善され、前線では半径1キロメートルほどの範囲に兵士を展開できるとされている。通常、こういった任務は装甲車両が担うものだが、装甲車両はターゲットとして敵に狙われるリスクが乗用車よりも高いのだ。
『キーウ・インディペンデント』紙いわく、装甲車両は前線に配備されても、たちまち撃破されてしまう。一方、米国製の対地雷・伏撃防護装甲車「マックスプロ」やトルコ製の「BMC キルピ」といった専用の車両は安全性が高いが、その引き換えとして機動力が低いため、ドローン攻撃にさらされやすい。その点、乗用車は小回りがきくが、敵の兵器が命中すれば簡単に破壊されてしまうという欠点がある。
ウクライナ軍第59独立強襲旅団に所属するある戦車長は『キーウ・インディペンデント』紙に対し、戦車や砲弾は十分あるのに、兵士を陣地まで運ぶための乗用車がないと説明。また、第63独立機械化旅団に所属する兵士いわく、乗用車は故障したり、損傷したり、破壊されたりしやすいため、常に不足しているとのこと。
一方、乗用車と並んで、前線のウクライナ兵らが欲しているのがドローンだ。ドローンは戦場において乗用車よりも価値があるとされ、実際にウクライナではドローンの製造が急ピッチで行われている。『フォーブス』誌によれば、ウクライナで2025年に製造されるドローンの数はさまざまなタイプのものを合わせて450万機に上るという。それでも、ウクライナ軍のニーズを満たすことはできておらず、とりわけ、一人称視点(FPV)の自爆ドローンが不足気味だ。
ウクライナ軍の運用するドローンは敵兵に撃ち落とされたり、ロシア軍の電子戦システムによって破壊されたりするため、消耗が激しいのだ。ウクライナ軍第80独立空中強襲旅団のイリヤと名乗る司令官いわく:「(ドローンの)補給状況はいま、とても厳しい」
イリヤの率いる部隊では偵察用ドローンが不足しており、前線の向こう側を監視できないため、ロシア軍の兵站を阻止することができていない。そんな中、イリヤは自分の部隊が、現在供給されている数の10倍のドローンを必要としていると主張。また、『キーウ・インディペンデント』紙もドローンがウクライナ軍内で均等に行き渡っていないと指摘している。
しかし、ウクライナ軍にはもっとも根本的な問題がある。そもそも、兵士の数が足りていないのだ。『キーウ・インディペンデント』紙のインタビューに応じた複数の専門家らは、前線で戦うウクライナ軍部隊をもっとも悩ませる問題は人員不足だと説明。この状況は2023年以降、悪化の一途をたどっており、なかでも歩兵の不足が深刻だ。
その結果、訓練をつんだ新兵の補充が追いつかず、経験豊富で戦闘慣れした部隊にしわ寄せがゆき、激戦地での任務を数週間、ことによっては数ヵ月にわたって強いられるケースもある。
ウクライナ軍がこういった課題にどう対処するのか定かではないが、現場の兵士たちが何を必要としているかを知ることはウクライナ支援を行う西側諸国にとっても大切だろう。
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