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言論統制が強化されているEUで公式発表に批判的なスイスの元情報機関員に制裁
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202512190000/
2025.12.19 櫻井ジャーナル
EU(欧州連合)はスイス人のジャック・ボーとフランス国籍のザビエ・モローを含む12名に対し、政治的に不都合とみなされる意見を表明したという理由で制裁を科した。
ジャック・ボーはスイス戦略情報局に所属した後、国連難民高等弁務官事務所の臨時代理大使やNATOの政治安全保障政策局の小火器軽兵器地雷管理部長などを務めた人物で、優秀な情報アナリストだ。その優秀さのため、EUを動かしている「エリート」は彼を都合の悪い人物だとみなしたわけだ。
支配システムに組み込まれている有力メディアはボーのような人びとに「陰謀論者」という「タグ」、あるいは「呪符」をつけ、事実に基づく議論を回避している。こうした手法は1963年11月22日にジョン・F・ケネディ大統領が暗殺された後から盛んに使われるようになった。
ケネディ大統領暗殺を調査するとしてリンドン・ジョンソン新大統領は1963年11月29日に「ケネディ大統領暗殺に関する大統領委員会」を設置、アール・ウォーレン最高裁長官を委員長に据えた。委員長の名前から「ウォーレン委員会」と呼ばれることが多い。
委員会のメンバーはウォーレンのほか、リチャード・ラッセル上院議員(当時、以下同じ)、ジョン・クーバー上院議員、ヘイル・ボッグス下院議員、ジェラルド・フォード下院議員、アレン・ダレス元CIA長官、ジョン・マックロイ元世界銀行総裁がいた。そして主席法律顧問はリー・ランキンだ。
委員会の中心になったダレスはウォール街(金融界)の大物弁護士で、第2次世界大戦中からOSSの幹部として破壊活動を指揮、大戦後にはCIA長官に就任するが、ケネディ大統領に解任させられている。マックロイもウォール街の大物で、大戦の後に世界銀行の総裁を経てドイツの高等弁務官としてナチスの大物たちを守った。フォードはJ・エドガー・フーバーFBI長官に近く、ランキンはCIAとFBIにつながっている。ダレスは委員会の中で唯一の専従だった。(David Talbot, “The Devil’s Chessboard,” HarperCollins, 2015)
この委員会にはCIAやFBIから情報が提供されたが、1964年1月にはCIAとの連絡係としてジェームズ・アングルトンが任命されているが、この人物はアレン・ダレスに近く、またイスラエルと密接な関係にあった。(Michael Holzman, “James Jesus Angleton,” University of Massachusetts Press Amherst, 2008)
ウォーレン委員会が暗殺に関する報告書と出した3週間後の1964年10月12日、ケネディ大統領と親密な関係にあったマリー・ピンチョット・メイヤーが散歩中に射殺された。銃弾の1発目は後頭部、2発目は心臓へ至近距離から撃ち込まれている。プロの仕業だ。
報告書の結論はリー・ハーベイ・オズワルドの単独犯行だが、この結論をヘイル・ボッグスは口頭で批判、1966年には委員会の腐敗した状況をジム・ギャリソンに話しているという。このボッグスを乗せたセスナ310は1972年10月16日、アラスカで行方不明になった。(Joan Mellen, “A Farewell to Justice,” Potomac Books, 2007)
オズワルド単独犯行説は説得力がなく、事実に基づく批判が噴出。検証すれば単独犯行説が崩れてしまうため、単独犯行説で決着した勢力は呪符で封印することにしたわけだ。この手法は効果的だったようだ、さまざまな出来事で使われている。
ジャック・ボー以外にも西側諸国の公式見解を批判した専門家は少なくない。そのひとりがフランス軍情報部で分析官を務めていたエリック・ドゥネセ。2000年にはシンクタンク、CF2R(フランス情報研究センター)を設立している。この人物が今年6月9日に死亡している。経済的な理由による自殺とされているが、家族や友人は強く疑っている。自殺するほど苦しい状況ではなかったというのだ。
アメリカ海兵隊の元情報将校でUNSCOM(国連大量破壊兵器廃棄特別委員会)の主任査察官を務めたスコット・リッターが製作したドキュメンタリーにもドゥネセは登場している。この作品の中でウォロディミル・ゼレンスキーについて、イギリスの対外情報機関であるMI6のエージェントである可能性があり、そのハンドラー(エージェントを管理する担当オフィサー)はリチャード・ムーアMI6長官だと推測している。
そのリッターは2024年6月3日にニューヨークのジョン・F・ケネディ空港で国境警備隊員にパスポートを押収され、8月7日には自宅をFBIと州警察の捜査官が家宅捜索している。「FARA(外国エージェント制限法)」に違反した容疑だとされているが、具体的に何が問題なのか不明で、彼のようにネオコンが主導する政策に批判的な人びとへの恫喝だと見られている。
日本を含む西側世界の有力メディアは支配システムに組み込まれているが、そうした中で事実を明らかにしようとしている人に対する弾圧
言論の自由はなくなりつつある。
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【櫻井ジャーナル(note)】
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