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ルビオ国務長官はミュンヘンでの会議で帝国主義の復活を訴え、拍手喝采を博した
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202602180000/
2026.02.18 櫻井ジャーナル
アメリカのマルコ・ルビオ国務長官は2月14日、ミュンヘン安全保障会議における演説の中で、1945年から西側世界はコロンブスの時代以来初めて縮小の道をたどったと嘆いている。先住民であるアメリカ・インディアン虐殺を無視、そして侵略による植民地拡大を肯定しているわけで、帝国主義への回帰を夢見ているとしか理解できない。
ルビオが言うところの「コロンブス」とは、1492年10月12日にバハマ諸島のグアナハニ島へたどり着いたクリストファー・コロンブス(クリストバル・コロン)だが、それは南北アメリカにおける大量虐殺と略奪の幕開けだった。
コロンブスがバハマ諸島へ到着した当時、北アメリカには100万人とも1800万人とも言われる先住民が住んでいたとされているが、1890年にウーンデット・ニー・クリークで先住民の女性や子ども250人から300人がアメリカ陸軍第7騎兵隊に虐殺された時には約25万人に減少していた。北アメリカの主だった地域では90%を超す住民が殺されているとされているので、コロンブス以前の人口が100万人ということはないだろう。生き残った先住民を「保留地」へ押し込めるため、「強制移住法」アメリカでは施行されている。
こうした侵略と虐殺を正当化するためにルビオが前面に出していたのは「キリスト教」だが、本来のキリスト教はそうした強欲な行為を否定していたはずだ。彼が考えているのはプロテスタント、より正確に言うならばカルバン派だろう。カルバン派は強欲を肯定する。
カール・マルクスは『ユダヤ人問題に寄せて』の中で、「キリスト教徒はもともとは、教義を重視するユダヤ人だった。だからユダヤ人は実利的なキリスト教徒であり、実利的なキリスト教徒はふたたびユダヤ人になった」(中山元訳『ユダヤ人問題に寄せて/ヘーゲル法哲学批判序説』光文社、2014年)と主張している。つまりカルバン派はユダヤ教徒だということになるだろう。
そのユダヤ教の基盤は「人間の実利的な欲求、すなわちエゴイズム」であり、その神は貨幣だともマルクスは指摘、「貨幣は人間のあらゆる神を引き摺り下ろし、それらの神々を商品に変えてしま」い、「人間はこの貨幣に祈りを捧げている」としている。(前掲書)
マルクスは『資本論』の中でも通貨を呪物に準えている。資本主義は通貨という呪物を崇めるカルトだというわけだ。ルビオによると、その神をコミュニズム革命が冒涜、反植民地主義の蜂起を引き起こして「帝国」を衰退させたと嘆いているのだ。ルビオが行ったこの演説を行った後、ヨーロッパ各国の首脳は拍手喝采している。
こうしたルビオの主張は、1992年2月に作成されたアメリカ国防総省のDPG(国防計画指針)草案、いわゆる「ウォルフォウィッツ・ドクトリン」と基本的に同じである。唯一の超大国になったアメリカは世界を征服するため、好き勝手に行動できるとしている。
このドクトリンによると、最優先事項は新たなライバルの出現を防ぐこと。またドイツと日本をアメリカ主導の集団安全保障体制に統合し、民主的な「平和地帯」を創設する、つまりドイツと日本をアメリカの戦争マシーンに組み込み、アメリカの支配地域を広げるということが謳われている。ソ連が消滅してロシアはアメリカの属国になり、中国は新自由主義にどっぷり浸かっているという前提に基づくドクトリンだ。
アングロ・サクソンが世界を征服するべきだと19世紀に主張した人物がいる。セシル・ローズだ。
1871年にNMロスチャイルド&サンの融資を受けて南部アフリカでダイヤモンド取引に乗り出して大儲けしたセシル・ローズは1877年6月にフリーメーソンへ入会した後、彼は『信仰告白』を書いている。その中で彼はアングロ・サクソンが最も優秀な人種だと主張、その優秀の人種が住む地域が増えれば増えるほど人類にとってより良く、大英帝国の繁栄につながると主張、秘密結社はそのために必要だとしている。この考えは帝国主義として現実化した。
その前に世界征服も目論んだイギリスの政治家が存在する。イギリスの政界では反ロシアで有名なヘンリー・ジョン・テンプル(別名パーマストン子爵)だ。
彼は戦時大臣、外務大臣、内務大臣を歴任した後、1855年2月から58年2月まで、そして59年6月から65年10月まで彼は首相を務めている。ビクトリア女王に対し、アヘン戦争を指示したのもパーマストン卿だ。
こうしたイギリスの世界征服プランをまとめ、1904年に発表した学者がハルフォード・マッキンダー。彼はユーラシア大陸の周辺部分を海軍力で支配、内陸部を締め上げるという理論を発表、それをアメリカが継承した。封鎖帯の西端がイギリス、東端が日本だ。
ジョージ・ケナンの「封じ込め政策」やズビグネフ・ブレジンスキーの「グランド・チェスボード」もマッキンダーの理論がベースになっている。冷戦もこの戦略の一幕にすぎない。
1933年から第2次世界大戦が終わる直前までアメリカ大統領を務めたフランクリン・ルーズベルトはファシズムと植民地に反対、米英金融資本と対立していた。1933年から34年にかけて、JPモルガンを中心とするウォール街の金融業者はルーズベルトが率いるニューディール派の政権を倒そうとクーデターを計画したが、その理由はそこにある。
しかし、大戦後も植民地を否定する主張は消えず、世界各地で独立する国が相次いだ。その過去をルビオは嘆いたのだ。
ルビオたち帝国主義者はソ連が消滅した後、植民地の拡大を目論んだのだが、その前に立ちはだかったのが再独立したロシアだった。2014年に帝国主義者はロシアを屈服させるためにウクライナでクーデター、また香港で反中国運動を仕掛けたが、失敗した。米英の本性を理解したロシアと中国は手を組み、パイプラインや鉄道などでつながりを強めている。その同盟をルビオは崩したがっているわけだ。日本はこの愚か者たちに従い、ロシアや中国との戦争へ向かっている。
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