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米国のFCC委員長は言論統制の強化を宣言、カールソンはCIAが自分に矛先と発言
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202603180000/
2026.03.18 櫻井ジャーナル
アメリカFCC(連邦通信委員会)のブレンダン・カー委員長は3月14日、イラン戦争に関する「フェイク・ニュース」を放送する報道機関の放送免許を停止する可能性があると警告した。同じことをドナルド・トランプ大統領は昨年4月に主張している。
カーの発言は、親イスラエル勢力の指示に従うトランプ政権はイスラエルと共同でイランを奇襲攻撃、イランによる反撃でイスラエルや中東にあるアメリカ軍基地などが攻撃したが、予定通りに進んでいない。その実態について報道することを許さないということだろう。
カーの矛先はジャーナリストのタッカー・カールソンにも向けられている。カールソンは3月14日、CIAが彼の通信を傍受し、司法省に彼の刑事告発を準備させていると語った。
西側世界における言論弾圧は珍しくない。例えば、内部告発を支援してきたWikiLeaks(ウィキリークス)は2010年4月5日、アメリカ軍のAH-64アパッチ・ヘリコプターがイラクのニューバグダッド郊外で非武装の十数名を殺害さする様子を撮影した映像を公開した。この銃撃事件は2007年7月の出来事だ。犠牲者の中にはロイター通信の記者ふたりと救助隊員、またふたりの子どもも含まれていた。
その映像を見れば攻撃された人びとが武装しているようには見えず、ヘリコプターの乗組員が武装集団と誤認したとは考えられない。勿論、戦闘はなかった。
この映像をWikiLeaksへ渡したアメリカ軍特技兵のブラドレー・マニング(現在はチェルシー・マニングと名乗っている)は2010年5月に逮捕され、軍事法廷は懲役35年を言い渡された。
一方、アメリカの司法当局はWikiLeaksの象徴的な存在だったジュリアン・アッサンジを起訴、2019年4月11日にロンドンのエクアドル大使館において、ロンドン警視庁の捜査官によって逮捕された。アメリカの司法当局はアッサンジをハッキングのほか「1917年スパイ活動法」で起訴したが、ハッキングがでっち上げであることは間も無く発覚、スパイ活動法だけが残った。これも無茶な罪状だが、懲役175年が言い渡される可能性があった。
アッサンジが「1917年スパイ活動法」について有罪を認めるという条件で司法取引が2024年6月24日に成立、アメリカ司法省はアッサンジが身柄引き渡しを待つ間に服役していた62カ月の刑を求刑、イギリスのベルマーシュ刑務所から釈放された。
そこからアッサンジは弁護士と駐英オーストラリア高等弁務官を伴ってチャーター機でサイパン島へ向かい、北マリアナ諸島連邦地方裁判所に出廷。そこでアッサンジはスパイ活動法に基づき、国家防衛情報の入手および開示を共謀した罪で有罪を認め、判事はその答弁を受け入れ、懲役62カ月を言い渡し、釈放された。
この事件でアメリカの司法は言論の自由を行使することがスパイ行為にあたると宣言したわけで、タッカー・カールソンのジャーナリストとしての活動は犯罪だとされる可能性がある。こうした言論弾圧はトランプ政権だからということではない。
現在の日本でも新聞、雑誌、放送、出版社など言論を生業とする人びとは言論の自由を放棄しているが、その日本でスパイ防止法の制定と国家情報局の創設を推進しようとする動きがある。これは言論弾圧の仕組みを強固なものにするためだろう。
オノレ・ド・バルザックが『幻滅』で描いたように、昔から「ジャーナリズム」は権力者と結びついたカネ儲けという側面があり、権力者はそれを利用して情報を操作、庶民を操ってきた。アメリカでは1948年から組織的な情報操作プロジェクトが始められている。「モッキンバード」だ。
このプロジェクトを指揮していた人物はCIAのコード・メイヤー。実際の活動で中心的な役割を果たした人物は4名いて、ひとりは情報機関に君臨していたアレン・ダレス、ダレスの側近だったフランク・ウィズナーとリチャード・ヘルムズ、そしてワシントン・ポスト紙の社主だったフィリップ・グラハムだ。(Deborah Davis, “Katharine The Great”, Sheridan Square Press, 1979)
ウォーターゲート事件の調査で有名になったカール・バーンスタインは1977年にワシントン・ポスト紙を辞め、ローリング・ストーン誌に「CIAとメディア」という記事を書いている。その記事によると、20年間にCIAの任務を秘密裏に実行していた「ジャーナリスト」は400名以上に達し、そのうち200名から250名が記者や編集者など現場のジャーナリスト。現在はさらにネットワークが強化されているだろう。
また、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(FAZ)紙の編集者だったウド・ウルフコテは2014年2月、ドイツにおけるCIAとメディアとの関係をテーマにした本を出版、その中で多くの国のジャーナリストがCIAに買収されていて、そうした工作が危険な状況を作り出していると告発している。CIAに買収されたジャーナリストは人びとがロシアに敵意を持つように誘導するプロパガンダを展開し、ロシアとの戦争へと導いて引き返すことのできないところまで来ていると彼は警鐘を鳴らしていた。この警告はすでに現実になっている。
体制に異を唱えるキャラを維持しつつ社会的な成功も望む人は体制に「騙して欲しい」と願っているかもしれないが、社会的な成功を願わずに権力者と対峙しようという変わり者もいる。そうした変わり者をFCCのカー委員長も潰そうとしているのだろう。
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