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石丸現象は完全消滅…都議選で自民党と並ぶ42人擁立も新党「再生の道」は壊滅危機(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/491.html
投稿者 赤かぶ 日時 2025 年 6 月 14 日 22:15:06: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


石丸現象は完全消滅…都議選で自民党と並ぶ42人擁立も新党「再生の道」は壊滅危機
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/373280
2025/06/14 日刊ゲンダイ


熱量も少なめ(C)日刊ゲンダイ

 2024年夏の熱狂が嘘のようだ。東京都知事選で次点だった石丸伸二氏が旗揚げした地域政党「再生の道」は、22日投開票の都議選(定数127)に42人を擁立。第1党の自民党と肩を並べ、数の上では勢いがあるが、当落線上にいる候補者はほぼ皆無だ。既存政党を震え上がらせた「石丸現象」は完全消滅したと言っていい。

 都議選が告示された13日午前11時過ぎ。石丸氏の姿は大手町にあった。梅雨らしいジメッとした天気にもかかわらず、スーツにポケットチーフを差し、颯爽と登場。ワイシャツを腕まくりして臨んだ都知事選の第一声とは打って変わり、汗ひとつかいていない様子だ。

 千代田区(定数1)の候補者の横で5分ほどマイクを握り、「都議会は二元代表制が機能していない」「与党でも野党でもない、右でも左でもない、とにかくいい道を歩もう」「任期は2期8年、党議拘束はかけない」などと支持を訴えた。街宣車周辺に聴衆が30人超いたものの、去年の街頭演説でお決まりだった黄色い歓声はひとつも上がらずじまいだった。

 再生の道は当初、全42選挙区での擁立を目指したが、かなわなかった。港区(定数2)、文京区(定数2)、江東区(定数4)、北区(定数3)、立川市(定数2)、三鷹市(定数2)、青梅市(定数1)は空白地帯。一方で、定数4以上のいわゆる大選挙区に2人ずつ立てるなど、共倒れと隣り合わせだ。出回っている情勢調査を総合すると、再生の道の議席獲得数はゼロとなる公算が大きい。

「石丸氏の第一声は古巣のメガバンク本店がある丸の内を予定していましたが、現場が工事中で人けがないことが判明。直前に変更し、党のX(旧ツイッター)でアナウンスするドタバタだった。これが知事選だったら大荒れだったでしょうが、自分の選挙ではないせいか涼しい顔。勝敗ラインも設定していないし、どこか他人事なんです」(陣営関係者)

 知事選をめぐる公選法違反疑惑の影響もあるのか。石丸氏は朝日新聞(11日付朝刊)のインタビューで〈うちは(候補者選考の)オーディションをするだけの装置で、「あとはがんばってね」〉とアッサリしたものだった。石丸新党は「再生」どころか、壊滅に近づいている。

関連記事
都議選スタート…国民民主“沈没で”「小池一派都ファvs進次郎頼り自民」のガチンコ対決勃発(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/489.html
 

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コメント
1. 赤かぶ[245143] kNSCqYLU 2025年6月14日 22:15:33 : gmRI8owhhl : WHNGdWkvYlNSbGM=[1912] 報告

2. 赤かぶ[245144] kNSCqYLU 2025年6月14日 22:16:28 : gmRI8owhhl : WHNGdWkvYlNSbGM=[1913] 報告

3. 赤かぶ[245145] kNSCqYLU 2025年6月14日 22:19:10 : gmRI8owhhl : WHNGdWkvYlNSbGM=[1914] 報告




4. 赤かぶ[245146] kNSCqYLU 2025年6月14日 22:19:47 : gmRI8owhhl : WHNGdWkvYlNSbGM=[1915] 報告

5. 赤かぶ[245147] kNSCqYLU 2025年6月14日 22:20:42 : gmRI8owhhl : WHNGdWkvYlNSbGM=[1916] 報告

6. 赤かぶ[245148] kNSCqYLU 2025年6月14日 22:22:59 : gmRI8owhhl : WHNGdWkvYlNSbGM=[1917] 報告

7. 赤かぶ[245149] kNSCqYLU 2025年6月14日 22:24:03 : gmRI8owhhl : WHNGdWkvYlNSbGM=[1918] 報告

8. 赤かぶ[245150] kNSCqYLU 2025年6月14日 22:26:11 : gmRI8owhhl : WHNGdWkvYlNSbGM=[1919] 報告

9. 赤かぶ[245151] kNSCqYLU 2025年6月14日 22:33:44 : gmRI8owhhl : WHNGdWkvYlNSbGM=[1920] 報告

10. 赤かぶ[245152] kNSCqYLU 2025年6月14日 22:36:11 : gmRI8owhhl : WHNGdWkvYlNSbGM=[1921] 報告

11. 赤かぶ[245153] kNSCqYLU 2025年6月14日 22:40:24 : gmRI8owhhl : WHNGdWkvYlNSbGM=[1922] 報告

12. わはははは[276] gu2CzYLNgs2CzQ 2025年6月15日 01:23:55 : LKx7unkJ4Q : N1Y4ZFVaZWk3a28=[1] 報告
党としての公約もなく候補者の思想信条もバラバラ。無所属クラブなだけで党として存在する意味は全くない。供託金を没収されるだけ。どこが金をだしているのだろう。野党票の分散を狙った連中だろうが。
13. ノーサイド[4982] g22BW4NUg0ODaA 2025年6月15日 03:02:23 : 66RHlZoC7g : SGJad2pQSk5xTjY=[1] 報告

兵庫県もだけど、どうして、従来通りでいい、何も変わらないでいい、を歓迎するバカが多いんだろう。(大笑)
  
14. 保守本流か[120] lduO55Z7l6yCqQ 2025年6月15日 06:00:25 : kwGevx26ck : MXZNVm1tVmU1eWs=[212] 報告
どうやって資金を集めた?
単純にそれが疑問。
あと実働支援は?

資金も実働も
組織的な背景がないと
難しいのが現実です。

私は保守なので
突然現れるものには
疑い深くなります。

15. 赤かぶ[245183] kNSCqYLU 2025年6月15日 06:42:17 : gmRI8owhhl : WHNGdWkvYlNSbGM=[1952] 報告

16. 赤かぶ[245184] kNSCqYLU 2025年6月15日 06:43:01 : gmRI8owhhl : WHNGdWkvYlNSbGM=[1953] 報告

17. 減らず口減らん坊[1409] jLiC54K4jPuMuILngvGWVg 2025年6月15日 07:04:04 : J0ybUCc17o : MFhDR283RG1PVVk=[135] 報告
「普通の日本人=ネトウヨ」が馬鹿の集団なんだから、当たり前の話
彼等は、20年ほど前は「郵政民営化」にバンザイを唱えてたわけで、先の大戦の時に「戦争バンザイ」を言ってた右翼と同じだ
つまり、「ネトウヨとは右翼の事」である、同じ存在なのである
責任逃れのために「右翼と左翼は同じもの」とかほざいていた小沢信者は、自らは「保守派」を名乗っていた
つまり、「ネトウヨ=普通の日本人=保守派=右翼」という事である
右翼と左翼は、断じて同じものなのではないのだ・・・同じなのは、「日本国民」である、という点のみである

かつての右翼が何をした?
「昭和の大政翼賛会」の時は、戦争が起こり、数百万の国民を餓死させた
「平成の大政翼賛会」の時は、自民党と社会党の連立政権で、社会党が崩壊し、結果として民主主義が崩壊した・・・仕組んだのは、元自民党幹事長であった小沢である
そして今、小沢は「れいわの大政翼賛会」の準備段階にある
それがどういう結果をもたらすのかを、「普通の日本人」とやらは覚悟するべきである・・・つまり、「総統ヤバい、もうハイルしかない」という状況なのである
断じて実現させてはならない
小沢だから悪なのではない、悪だから小沢なのだ

18. オッペケペー[1] g0mDYoN5g1CDeYFb 2025年6月15日 08:28:49 : 6IV2X1ggFg : MzUyRjZOT0xDSmc=[2] 報告
「小沢だから悪なのではない、悪だから小沢なのだ」
なんか言ってるつもりなのか。不思議な台詞だ。
こんなのを決め台詞と思っている時点で、限りなく幼稚だ。背筋が寒くなる。
物事を深く考えない阿呆リベラルは、大政翼賛会にすぐ転向する。
19. にゃん太郎[170] gsmC4YLxkb6YWQ 2025年6月15日 09:06:15 : OBTRPrM0Ls : NmNFSGk4VVg1VEk=[12] 報告
選挙はやってみないとわからない。
都民ではないので気にもならないが
オレは共産党が壊滅的ダメージを受ける気がする。
田村代表のツラは宇宙人ゾンビ系を想像する顔、食事中に観れないツラだ。
20. アラハバキ[1165] g0GDiYNug2@DTA 2025年6月15日 09:29:41 : Gsiq8AV6Jk : blFIeXJrb1hCUkk=[20] 報告
制度上、自民党が盤石なのはいうまでもなく、
野党や小党は、定数枠の最下位争いをしてるだけだからね。
そこんところが変わるだけの選挙。

共産党ら戦後左翼はGHQに解放された連中であり、
GHQが主導した選挙の仕様もずーっと変わらない。

つまり既得権勢力に対する不満票を
その時々の時勢に応じて別働体である
左翼側(例:共産党)に流すか、
右側側(例:民社党)に流すかして
既得権保守の構造自体は揺らがないってやつね。

今回も共産党の議席が国民民主(=民社党系)に移るというだけだろう。

21. たぬき和尚[1828] gr2CyoKrmGGPrg 2025年6月15日 09:38:32 : ZGAvq8lUL6 : RGlkdUxULi93MEE=[1210] 報告
石丸はなんかやる気無くしてますよね。この分じゃ再生の道の議席は伸び悩むでしょうね。
大方の推測通り、議席は国民民主に行くんじゃないでしょうか?
でも直近の一連の玉木の失態はスルーできないでしょう。おそらく参院選後に代表を辞任すると思いますよ。当然じゃないですかwwwwww
んでもって、後任代表には古川元久代表代行が就く。これも予定通りです。古川と玉木の古巣であるザイム真理教のインチキ改革政党が国民民主ですから。
悪徳ヒキガエルの榛葉も幹事長を辞任して、後継は人寄せパンダとして伊藤孝恵を就けると思います。国民民主は反省して女性を尊重する…とのパフォーマンスです。
22. たぬき和尚[1829] gr2CyoKrmGGPrg 2025年6月15日 09:48:28 : ZGAvq8lUL6 : RGlkdUxULi93MEE=[1211] 報告
>>17
ジャーナリスト松田賢弥氏は無類のスガーリン推しである。傍目にはゲロゲロレベルであるw
そんな松田氏の著作「影の権力者 内閣官房長官菅義偉」(講談社アルファ文庫)は、スガーリンと対立しているとされる小沢一郎に対する罵詈雑言のオンパレードである。読んでいて、かえって気持ち良いくらいである。

例えば、小沢は衆院選に当選するたびに全議員がやっているであろう支援者へのお礼参りを全くやっていない。それは老いた母親がずっとやっていたのである。最近だったら離婚した奥さんがやっていたんだろう。いい年したオッサンが何をやっているんだ?であるw
小沢は地元の岩手県水沢市にほとんど来ないという。地元民は小沢の名を聞いても、訝し気な顔をする。地元でも住民には支持されていないようだ。どうせ小沢系の企業が選挙支援しているんだろう。

そんなことだから小選挙区で落選したのだ。みっともないたらありゃしない。

23. 2025年6月15日 10:03:35 : ImqRVe7Krc : SWI0QkVsTEVmOUk=[650] 報告
<▽35行くらい>
transimpex_ochd(スコットランド・ケール語で8です)で投稿しています。

称号やメダル、、時が経てば、、、売りに出されたり、、引き取って貰ったり

人生をかけてまで追い求める者なのか、、、戦前の勲章・メダル、、日本でも

よく見かける事がある、、古い店で。

二束三文、、の価値で。

という事で、、国内浄化、、、宗教解体と帰国。

皇室制度廃止、、半島との国交断交。

日本人の為の日本再生。

何処かの野球選手のトロフィーやらを子供が処分したという話。

そういう事もあるでしょうね。

色んな角度から見ないと判らない部分がある。

他人の事に首を突っ込む必要はない、、其の人達の判断で処理していけば良い。

半島を見ていると、、特に南(北は情報が少ないので)他人の事に興味があるのか

馬鹿なのか、、如何でも良い事に、、貴重な時間と少ない脳味噌をフル活動して

結局、、疲弊する体質、、日本で暗躍する連中、、同様。

帰国して、、自国で大人しく暮らした方が精神衛生に良い。

日本人には、、成れない、、特に創価の面々は。

作り話の動画も、、同じパターンで浅はかな物ばかり。

後、、ファンデ?何とかさんは、、困っている人を見ると助けたくなる?

ずれた思考の果てのやってますパフォーマンス。

本当に下手糞。

自分達で、、分断、、排除した結果、、色々な事がバレ、、繋がろうとする

殆ど、、病気というか、、狂気というか、、日本人を理解出来ない馬鹿達。

他国で住むに値しない、、、宗教解体と帰国。

皇室制度? 日本人にとって、、不要な物、、者、、半島同様。

兄弟分の中国とも距離をとる。

駄目リカ、、ユダヤ・ユダ系(他も) 思惑は昔からあった物。

〇〇〇〇、、という物や、、他にも、、何かの本で気づいた?

60.70年代の事だったか。

目がショボショボして来て、、眠たくなってきました。

別班の事、、陸軍中野学校の事は知っていたし、70年代の国会での追及

日本共産党の議員(懐かしい名前、、今、、一寸度忘れ)赤旗でも書かれて

あったので、、知ってました。

駄目リカが、、GHQを撤退した理由は、、そういう連中に代わりをさせる様、、

組織を利用したという事。

だって、、本当なら、、戦犯として処分される人間が、、戦後、、裏で暗躍

していた事は、、子供でも理解出来ましたよ。

お金と〇〇で、、直ぐになびくか、、それとも脅すかで。

目立たない? 人間達を使うやり方。

昔からの?



[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数のため全部処理

24. 減らず口減らん坊[1411] jLiC54K4jPuMuILngvGWVg 2025年6月15日 10:07:02 : CGZisvi2es : cWRYeG01cUNCVC4=[111] 報告
>>22
みっともないというよりは「悪」ですよ
せっかく、岩手の有権者は小沢という悪を落選させたのに、泉時代の立民が比例で当選させたんだから
枝野が代表を退いた後の立民は、悪の結社と化しました・・・小沢が背後に存在するからに他なりません
だれも、小沢など選んではいないのです
それを、立民を乗っ取った悪が歪めたという事で、日本は悪を排除してやり直す機会を一つ失ったという事です
泉健太という三流政治家、悪の傀儡に政党を明け渡した報いでしょうな
それを許した者も同罪ですよ・・・立民など、もはやただのゆ党に他なりません
25. 西村軒[109] kLyRuoys 2025年6月15日 10:18:22 : yGkLdY0QBI : MU5uZmpFalRhNkE=[2] 報告
>>19

うむ、そりゃー飯マズだろう。

元徴用炭鉱屋、キックバック背任屋、
タマキン霊屋の顔写真見ながら……これならメシが旨くなるんだよな?

ネトウヨちゃんならね。

26. 屁が臭いJAP[1] m5uCqo9MgqJKQVA 2025年6月15日 10:50:14 : 8D11o089Ow : aG9Ld2UuM1dPbGc=[1] 報告
消滅の道
🦄🦌が歩くJAPの道
27. 秘密のアッコちゃん[1630] lOmWp4LMg0GDYoNSgr@C4YLx 2025年6月15日 11:03:12 : n4vXmS4Gso : WUN2WklXQ0Fya0k=[1068] 報告
<■225行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
肯定的に評価すべき東電株主訴訟の高裁判決 司法判断に現れる自由民主主義的制度の強靱性
【疾風勁草】(23) 弁護士・高井康行
2025/6/15 7:00
https://www.sankei.com/article/20250615-7FOP6YNG45NTNNCX4ZEP5VSIH4/
東京電力福島第1原子力発電所の事故を巡り、旧経営陣に東電への賠償を求めた株主代表訴訟の控訴審判決で、東京高裁は2025年6月6日、旧経営陣に約13兆円の賠償を命じた1審東京地裁判決を覆し、旧経営陣の責任を否定して株主側の賠償請求を退けた。
この裁判で争点となった事項は多々あるが、その中心的なものは、東日本大震災の9年前の平成14年に出された
「長期評価」
を前提にして、原発事業者はどういう対策を講じるべきだったかということであった。
この長期評価によれば、福島県沖の日本海溝寄り領域で今後、30年以内に大きな津波地震が発生する確率は6%程度とされていた。
当然のことながら、講じるべき対策は、長期評価の
「信頼性」(現実性あるいは説得性)
をどう見るかで変わってくる。
地裁は、長期評価の信頼性を認めつつも即時に原発を停止するまでの必要はないものの、弥縫策として、2年ほどで完工が見込まれた建屋の水密化(建屋を浸水から守る構造にすること)をするべき義務があり、これがなされていれば原発事故は防ぐことができたとして、その措置を怠った旧経営陣の過失を認めた。
だが高裁は、長期評価を前提にすれば、建屋を水密化するまでの2年間に限っては大地震が起きないという保証はないのだから、原発事故を回避するためには、速やかに原発の運転を停止する以外にないとした。
論理的には、高裁の判断に合理性があることは明らかだろう。
高裁は、国民の誰も9年後に大震災が起きるとは夢にも思っていない時点で、旧経営陣に速やかに原発を停止させなければ大津波が襲来し、原発事故が起きると予見させるほどの信頼性がその長期評価に認められたかどうかを検討し、結局、その長期評価にはそれに足るほどの信頼性はないと判断。旧経営陣の予見可能性を否定して過失は認められないとした。
仮に、誰も9年後に東日本大震災が起きるとは夢にも思っていない平成14年に、東電が突然、津波襲来の恐れを理由に福島第1原発の運転を停止したら、日本の社会はこれを受け入れただろうか。
受け入れなかったと見るのが普通だろう。それを考えれば、高裁の結論には合理性がある。
■高裁判決を非難する朝日社説
控訴審判決のあった翌7日付の朝日新聞電子版は
「東電株主訴訟 甘い判断 問わぬ理不尽」
と題する社説で、激しくこの判決を非難した。
《司法は取り返しのつかない被害を正面から受け止めているのか。疑問を禁じ得ない》
《高裁は、巨大地震が起きるかもしれず原発を止めるべきだ、という切迫性までなければ、対策をとらなくても責任は認められない、という立場をとったといえる》
などと論難している。
高裁は、対策を取らなくてもよいと言っているのではなく、速やかに原発を止める以外に合理的な対策はなかったが、当時の状況ではその対策を取ることについて国民の大半を納得させるだけの根拠がなかったと言っているのである。
日本の損害賠償の法理は過失責任主義に立脚している。
これは、当該損害発生を防止するべき立場にある者に、その損害発生についての故意あるいは過失がなければ損害賠償を命ずることができないという原則だ。
そして、故意とは、損害発生を認識し、かつ、認容している場合をいい、過失とは、注意していれば損害発生を予見しこれを回避する措置を講じることができたのに、不注意でこれを予見せず回避措置を講じなかった場合を言う。
■結果責任主義は許容される考え方でない
この原則の対極にあるのが無過失責任主義(結果責任主義)で、これは、ある損害が発生した時、その損害発生を防止するべき立場の者に故意も過失も認められない場合でも、その者に損害賠償の責任を負わせるものである。
だが、これは、その者がいくら注意をしていても避けられなかった損害の責任を負わせるもので、人権尊重を大原則とする自由民主主義社会において許容される考え方ではない(例外的に、原子力損害賠償法の3条では原子力事業者に無過失責任を課しているが、それでも、その損害が、異常に巨大な天災地変、社会的動乱によって生じた場合は、事業者の責任を否定している)。
大災害あるいは大事故により極めて多数の人命が失われたり、甚大な財産上、経済上の損害が発生したりした場合、往々にして、誰か個人にその責任を帰さなければ収まらないという社会的雰囲気あるいは社会的圧力が醸成される。
その社会の自由民主主義的制度が強靱性を持っているかどうかは、そのような社会的雰囲気あるいは圧力の中にあっても、司法が、個人に帰すべき責任の有無を冷静かつ論理的に判断し、
「ないものはない」
と言えるかどうかに現れる。
もし、司法がその社会的雰囲気や圧力に迎合あるいは忖度して、予見可能性を緩やかに解し、事実上、個人に結果責任を課すに等しい判断をするようであれば、自由民主主義的制度は脆弱なものにならざるを得ない。
その観点から、高裁判決は肯定的に評価されて然るべきだろう。

「疾風勁草」
には、疾風のような厳しい苦難にあって初めて、丈夫な草が見分けられるという意味があります。
刑事司法の第一人者として知られる元検事で弁護士の高井康行さんが毎月1回、コラムを連載し、世相を斬っていきます。
プロフィル
高井康行(たかい・やすゆき)弁護士、元東京地検特捜部検事。
昭和22年、愛知県生まれ。
早稲田大学法学部卒業後、昭和47年に検事任官。
東京地検刑事部副部長、横浜地検特別刑事部長などを歴任し、リクルート事件などを捜査した。平成9年に退官し弁護士登録。
政府の有識者会議「裁判員制度・刑事検討会」委員を務めた他、日本弁護士連合会の犯罪被害者支援委員会委員長などを務めた。

<主張>東電の株主訴訟 原発事故の防止に全力を
社説
2025/6/10 5:00
https://www.sankei.com/article/20250610-RRJB7B6DT5JJDNHLJARDZRDIV4/
東京電力福島第1原子力発電所の事故を巡り、旧経営陣に東電への賠償を求めた株主代表訴訟の控訴審判決で、東京高裁が株主側の請求を棄却した。
1審では旧経営陣4人に13兆円超の賠償を命じていたが、一転して旧経営陣の法的責任を認めなかった。
妥当な判決である。
大きな争点は、平成14年に政府の地震調査研究推進本部が公表した
「長期評価」
への対応だった。
東電の子会社はこれに基づき原発に最大15・7メートルの津波が到達すると試算していた。
原告の株主らは、旧経営陣は巨大津波が襲う可能性を認識していたにもかかわらず、安全対策を怠ったと主張した。
これに対し、東京高裁は、事故防止には原発の運転を停止し、津波対策工事を指示すべきだが、長期評価はそのような指示を出す根拠としては不十分で、旧経営陣が津波の危険性に切迫感を抱かなかったのはやむを得なかったとした。
電力事業者は法律上の電力供給義務を負っている。
長期評価に明確な根拠に基づく十分な信頼性がない限り、運転を止めるのは困難と見るべきで、旧経営陣に法的責任を認めるのは難しかろう。
今回の判決は、最高裁決定と整合性をとったとも言える。
業務上過失致死傷罪で旧経営陣が強制起訴された刑事裁判で、最高裁は今年2025年3月、
「長期評価の見解は、津波の襲来という現実的な可能性を認識させるような性質を備えた情報だったとは言えない」
などとして、旧経営陣の無罪が確定している。
そもそも1審で命じた13兆円超の賠償は、個人の支払い能力を超越した天文学的な額であり、現実離れしている。
一方で、原発を保有する電力会社は事故を防ぐ責任の重さを自覚し、安全対策に全力を挙げなければならない。
福島第1原発事故は複数の原子炉の同時破損という世界に類のない放射能災害だった。
ピーク時には約16万人が避難するなど多くの住民が甚大な被害に遭った。
資源に乏しい我が国にとって、原発はエネルギー安全保障上も欠くことのできない基幹電源である。
原発の有効活用には安全対策の徹底でリスクの芽を摘んでいく必要がある。
電力会社の経営陣は改めてそのことを肝に銘じてもらいたい。

東京高裁の判決は妥当だ。
津波襲来の予見など出来るものではない。
予見可能であったなどというのは後付けの理屈でしかない。
他の大地震全てで
「予見可能であった」
と言って訴訟になどなっていない。
原発に対してだけそうした
「常識」
が通用しないのは、ただの
「感情論」
に過ぎない。
「発生から間もなく14年となる事故の刑事裁判は、旧経営陣が誰も責任を負うことなく終結する」
などと言うのも単なる感情論に過ぎない。
誰かに責任を取らせないと納得できない、などというのは感情論に流された非常に危険な考え方である。

津波予見性、先行の刑事裁判と類似の結論 長期評価の信頼性認めず、民事も最高裁へ
2025/6/6 20:38
https://www.sankei.com/article/20250606-NRJ4VG34WVKBFPZ6IPLHD4APAE/
東京電力福島第1原発事故を巡り旧経営陣の賠償責任が問われた株主代表訴訟の控訴審判決は、巨額の賠償を命じた1審判決を覆し、旧経営陣の責任を
「認めない」
という正反対の判断を下した。
主要争点である津波の予見性などについて、今年2025年3月に旧経営陣の無罪が確定した刑事裁判で最高裁が示した判断に準拠した形だが、原告側は上告する方針。
刑事に続き、最終判断は最高裁へと持ち越されることになる。
原発事故を巡る訴訟では、津波の襲来が予測できたか、事故を回避できたかの2点が争われ続けてきた。
その前提とされてきたのが、政府が出した地震予測
「長期評価」
の信頼性だった。
株主代表訴訟の1審東京地裁判決では、長期評価と、それに基づく東電子会社が行った津波の試算を
「相応の科学的信頼性」
があると認定。
原発の運転停止をしなくても、建屋の浸水を防ぐ
「水密化」
などの措置を行っていれば事故を防げた可能性があるとした。
これに対し、今回の高裁判決は、長期評価は津波の予見可能性を認める根拠として
「十分ではない」
と否定。
仮に子会社の試算に基づき対策をするのであれば
「運転を停止すべきだ」
とし、水密化だけを行うことが
「あり得たとは認められない」
とも言及した。
こうした高裁の判断には、
「先例」
があった。
旧経営陣が強制起訴され、業務上過失致死傷罪に問われた刑事裁判で、最高裁は今年2025年3月、長期評価の信頼性を否定した上で、事故防止に必要な運転停止を判断できる
「現実的な可能性を認識していたとは言えない」
として、旧経営陣を無罪とした2審の判断を支持する決定を出していた。
民事、刑事で判断の基準が異なるとはいえ、長期評価に対する考え方はほぼ同一と言える。
ただ、今回の高裁判決で木納敏和裁判長は、原発事故を経験した現在は
「想定が事故前と同じであってはならない」
と指摘。
平成23年の事故に対する賠償責任は否定したものの、事故の教訓は
「今後の安全性の確保に生かされなければならない」
とし、今後は事故防止の不断の取り組みと、原発から電力供給を受ける人々も含めた議論の必要性を訴えた。

「刑事裁判の影響あったのでは」
法政大法科大学院の水野智幸教授(刑事法)の談話は次の通り。

政府が東日本大震災前に公表した地震予測
「長期評価」
に、原発の運転停止を指示できるほどの根拠があったのか、とハードルを高く設定した上で、それほど具体的な根拠がなかったと割り切る判決だ。
今年2025年3月に最高裁で確定した刑事裁判で、長期評価が
「そこまで切迫感のあるものとしては受け取れない」
という判断がされている影響があるのではないか。
1審が命じた13兆円という賠償額は現実的ではないが、責任を認める考え方も十分に成り立っていた。
水密化で被害が減らせたという1審の判断についても、2審は運転停止が必要としたが、他の手段について検討すべきだったと感じる。
今回、高裁が1審の判断を一刀両断したところは残念だ。
ただ、今後は取締役として事故発生の防止措置を怠らないようにすべきと明記されているのは、高裁の裁判官がかなり悩んだ証拠ではないか。

「予見可能性認められない」旧経営陣の責任認めない逆転判決 東電株主代表訴訟 東京高裁
2025/6/6 20:13
https://www.sankei.com/article/20250606-C2RPPKCDYBPF3CBAK7VWX4P2NQ/
東京電力福島第1原発事故を巡り、株主が旧経営陣を相手取り、東電への賠償を求めた訴訟の控訴審判決が2025年6月6日、東京高裁であった。
木納敏和裁判長は
「予見可能性があったとは認められない」
などとして旧経営陣の責任を否定。
約13兆円という巨額の賠償を命じた1審判決を取り消し、株主側の賠償請求を退けた。
原告側は判決を不服として上告する方針。
被告は、勝俣恒久元会長(故人)、清水正孝元社長、武黒一郎、武藤栄両元副社長、小森明生元常務の5人。
争点となったのは、東日本大震災の前に、政府の地震調査研究推進本部が出した地震予測
「長期評価」
の信頼性や、長期評価に基づき津波を予見できたか、などだった。
木納裁判長は判決理由で、長期評価は
「積極的な根拠を示していなかった」
上、地震本部自身も、地震発生の信頼度を
「やや低い」
と評価していたことなどから、
「予見可能性を認める根拠としては必ずしも十分とは認められない」
とした。
東電内部では長期評価の
「見解を無視することはできない」
と報告が上がっていたが、
「短期間のうちにこのような津波が襲来するという切迫感ないし現実感を抱かせるものではなかった」
と指摘。
旧経営陣が事故を防止するための措置を指示できる立場にあり、
「大きな社会的責任を負うべき立場」
にあることは認めながらも、
「法的な意味における損害賠償責任を認めることはできない」
とした。
この訴訟を巡っては、令和4年7月の1審東京地裁が旧経営陣5人のうち4人が
「対策を怠った」
として賠償を命じ、双方が控訴していた。

東電株主代表訴訟、2審は旧経営陣に賠償命じない逆転判決 東京高裁
2025/6/6 11:19
https://www.sankei.com/article/20250606-DB3N3JTXQRKQTP2S6G247N6CYI/
東京電力福島第1原発事故を巡り、株主が東電の旧経営陣を相手取り、東電への賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は2025年6月6日、巨額の賠償を命じた1審判決を取り消し、株主側の賠償請求を退けた。
1審東京地裁は令和4年7月、勝俣恒久元会長(故人)や清水正孝元社長、武黒一郎、武藤栄両元副社長の4人に約13兆円という巨額の賠償を命じていた。
地裁判決は、政府の地震調査研究推進本部の地震予測
「長期評価」
に基づき、東電子会社から
「津波対策の検討を進めるべき」
と報告を受けていたにもかかわらず、旧経営陣が建屋の水密化など最低限の津波対策を指示しなかった点を
「任務を怠った」
と指摘していた。
原発事故を巡っては、旧経営陣が業務上過失致死傷罪に問われた刑事裁判で最高裁が今年2025年3月、
「長期評価の見解は、津波の襲来という現実的な可能性を認識させるような性質を備えた情報だったとは言えない」
などとして、上告を棄却。
旧経営陣の無罪が確定していた。


[18初期非表示理由]:担当:スレと関係が薄い長文多数のため全部処理。自分でスレを建てて好きな事を投稿してください

28. 新憲法制定[314] kFaMm5ZAkKeS6A 2025年6月15日 13:36:25 : hUuSuJDenw : MUpwZExQb0J6QzY=[221] 報告
<▽31行くらい>
>>小沢だから悪なのではない、悪だから小沢なのだ

論理が無茶苦茶なことを自覚せずに同じことを何度も繰り返し書き込む真性バカ。
運営は固定ハンドル名の横にキチガイマークがつく設定をして差し上げたらどうか。

で、どうしてサヨクやリベラルはバカになってしまうのか。
それは洗脳によってトンデモ論理が埋め込まれてしまうからだ。
しかも洗脳されると固定観念に縛られて柔軟な考え方もできなくなる。

たとえば選挙だが、選挙は投票と同程度な容易度のリコール制度とセットに
なっていないと意味がないのである。
セットになってはじめて公約違反する議員や暴走する議員、仕事しない議員をすぐに排除できる。
選挙区もネットの時代にはないほうがいいのである。
選挙区がなければ投票したい候補者がいない有権者を多く減らせる。
さらに議員の得票数を議決数にする制度にすれば一票の格差もなくせてしまう。

ところが日本国憲法にはリコールの制度を法律で定めるよう条文に書いてないし、
政治家もそういう法律を作らないから当選するとやりたい放題できる。
さらに小選挙区は既存政党に有利だからいじるつもりがないし、
一票の格差もあまり見ないふりをしている。
明治に選挙制度が導入されてから100年以上経つが、サヨクやリベラルという
固定観念の塊の連中が気づくのはせいぜい一票の格差程度でそれ以外のことには
気づけないし、既得権がない連中までなぜか気づかない。

だから日本国憲法という国民をバカにしてしまう憲法を破棄して、
容易なリコール制度や選挙区なしや行政監察機関その他の改善を含むまともな
新憲法を制定しないと政治や行政、司法は良くならないのだ。
しかし、憲法を変えるというとサヨクやリベラル連中は
9条をなくして戦争したいんだろうとしか連想しないww
洗脳されたバカはどこまで行ってもバカから抜けられない。
永遠のバカ地獄にいるのがこいつらだ。
本人がバカでいるのは本人の自由だが、そのバカが多いとバカじゃない日本人まで
巻き込まれて被害を受けてしまうのに、バカたちはバカたちの論理をいつまでも
正義であるかのように主張する。ほんと迷惑な存在だ。

29. 2025年6月15日 15:12:50 : ZGAvq8lUL6 : RGlkdUxULi93MEE=[1212] 報告
>>26
「絶望の道」でしょうなw
まあこいつはもともと財界人ですから、適当なパートナーを見つけて金融界に帰っていくのではないですか? ぶちぶち文句を垂れながらw
後は憂さ晴らしにリハックに出まくって、オールド政界を批判しまくるんでしょうな。
まあよろしくやってください、森進一にそっくりの男よw
30. 阿部史郎[1862] iKKVlI5qmFk 2025年6月15日 20:08:18 : cYRAeWjdps : aURIWUFBRGptV1E=[925] 報告
【石破総理】2040年に所得を現在の5割超上昇させること公約に掲げる 国民「詐欺かと疑うような政権なので、騙されないように」

https://rapt-plusalpha.com/124685/

しかも石破総理は、過去に「国民に受けることばかりをやっていると国は滅びる」や「当選したのだから公約を守るということにはならない」といった発言をしており、そもそも最初から公約を守るつもりなど毛頭ないことが明らかになっています。

◯【石破総理】「国民に受けることばかりをやっていると国は滅びる」「当選したのだから公約を守るということにはならない」と開き直り、批判殺到

[18初期非表示理由]:担当:宗教関連と思われるコメント多数のためアラシ認定により全部処理

31. ノーサイド[4989] g22BW4NUg0ODaA 2025年6月15日 23:11:10 : g8Iha1WHYY : bXJFcUNsZUI1Yk0=[1] 報告

「再生の道」消滅なら日本再生はない。

どうやって日本は再生するんだね。(大笑)

   

32. 減らず口減らん坊[1414] jLiC54K4jPuMuILngvGWVg 2025年6月15日 23:16:52 : CGZisvi2es : cWRYeG01cUNCVC4=[114] 報告
>>18
>>28
とある小沢信者が言ってた事だよ
「世の人は『小沢だから悪だ』と洗脳されている」とな
それに対する反論だよ
だからこそ、「『小沢だから悪』なのではない、『悪だから小沢』なのだ」と言っているわけだ・・・洗脳されてなどいない、悪を悪と言って何が悪い、とな
何か、問題でも?
自らの信念に基づいて正しい事を指摘し主張するのに、誰かの許可が必要なのか?
小沢の許可が必要だ、とでも思ってそうだな・・・これだから、小沢信者はな
政治家を批判するのに許可が必要だとは、寡聞にして初めて聞いたわwww
民主主義とは何か、もう一度考えてみる必要があるね・・・日本が民主主義と言うに値する政治体制なのかも、な
33. 秘密のアッコちゃん[1631] lOmWp4LMg0GDYoNSgr@C4YLx 2025年6月16日 07:26:33 : n4vXmS4Gso : WUN2WklXQ0Fya0k=[1069] 報告
<■99行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
<主張>年金制度改革法 拙速な成立に信念感じぬ 基礎年金底上げもっと論じよ 
社説
2025/6/16 5:00
https://www.sankei.com/article/20250616-UGBR42VVTVPKNOTLIER7CB2OBI/
年金制度改革法が参院本会議で自民、公明、立憲民主各党などの賛成多数で可決し、成立した。
短時間労働者らへの厚生年金の適用拡大、働きながら年金を受け取ると年金が減る
「在職老齢年金」
の見直しなどが盛り込まれている。
今回の改革には看過できない点がある。
立民の修正要求を受け、サラリーマンが加入する厚生年金の積立金を使って、基礎年金(国民年金)の給付水準を底上げする規定が入った。
4年後の財政状況を見て、基礎年金の低下が見込まれる場合、実施するとしている。
■政府説明は我田引水だ
これは年金制度の根幹に関わる大きな変更だ。
だが、厚生年金と国民年金の違いを踏まえた、負担と給付の在り方といった本質的な議論をほとんどせず、誰の年金が増える、減るといった議論に終始した。
理に適った制度にし、国民に対し丁寧に説明しながら、老後の安心を着実に確保しなければならない。
そもそも基礎年金の底上げを巡っては
「厚生年金からの流用だ」
との反対が自民内で強く、提出前に法案から削除された経緯がある。
それを短期間で復活させ、どさくさ紛れのように成立させた石破茂首相の責任は重い。
政策に対する信念も覚悟も感じられない。
基礎年金の底上げは、国民年金と厚生年金の積立金を共有するもので、事実上の財政統合だ。
国民年金で生じる赤字を、主に厚生年金の積立金で肩代わりすることに他ならない。
だが、国民年金と厚生年金では、保険料の多寡も事業主負担の有無も違う。
論じるべきは、両制度で積立金を共有することが適正なのかという点だ。
公平性や透明性をどう確保するのかという点についても、もっと審議すべきだった。
議論が深まらなかった原因は、政府の情報発信にある。
政府は当初から
「ほぼ全ての加入者の年金額が増える」
などと損得を前面に出した説明をしていた。
資金の流れを根底から変える変更なのに、その説明は乏しかった。
国会審議の過程で公表した試算は恣意的なモデルに基づく楽観的なもので、誤解を与えかねない。
我田引水とはこのことだ。
今のまま事態を放置すれば基礎年金の水準は低下する。
底上げ自体は必要だが、そのための方法は他にもある。
例えば基礎年金の加入期間を20〜60歳の40年間から、65歳までの45年間に延ばす案がある。
多くの人が長く働くようになった時代に合った改革だ。
世間から
「負担増だ」
と批判されることを恐れ、厚生労働省は早々に検討対象から外した。
だが、保険料の納付が難しい人には免除制度があり、免除制度を利用しても一定の給付が得られる。
■厚生年金拡大急ぎたい
もう1つは短時間労働者らへの適用拡大だ。
これも基礎年金を底上げする効果がある。新たに加入した人の老後の年金が増えるだけではない。
国民年金に加入していた人が厚生年金に移れば、国民年金の財政負担が軽減されるからだ。
政府はこうした方法も含め、制度改革を分かりやすく説明すべきである。
今回の年金改革法に盛り込まれた適用拡大で、短時間労働者の厚生年金への加入が徹底されるのは10年後だ。
与野党は、就職氷河期世代の人らの老後の生活を不安視して、年金の充実を訴えている。
ならば、各党は協調して厚生年金の拡大をもっと急がなければならない。
年金改革法に関しては、他にも問題がある。
付帯決議で、高額所得者が受ける基礎年金について、国庫負担相当分の支給停止を検討するよう求めた。
基礎年金の半分は税で賄われており、底上げには年間約2兆円の国庫負担が必要とされる。
所得の高い層の年金を減らして底上げの財源にするつもりなら、制度の信頼を損ねよう。
年金制度では、負担した保険料に対して、相応の年金を出すのが原則だ。
加えて低所得層への再分配機能がある。
例えば短時間労働者が受ける厚生年金は、中高所得層の保険料負担で支えられている。
割高な負担を求めながら、支給時には年金を削るのでは理に適わない。
再分配機能の支え手の信頼を失えば、年金制度は立ち行くまい。

紆余曲折の年金改革法成立 現役世代減少の抜本改革は遠く 専門家「再検討が必要」
2025/6/13 20:00
https://www.sankei.com/article/20250613-EOHQF3TWLJPQLIXQ5SBFOYI76U/
2025年6月13日に成立した年金制度改革法は、少子高齢化や人手不足、シニア期の就労増加といった時代を反映した修正が盛り込まれた一方で、社会保障を支える現役世代の減少を踏まえた抜本改革には切り込まなかった。
法案審議の過程で争点となった基礎年金(国民年金)の底上げでも財源などの課題が積み残された。
専門家は少子高齢化の急激な進行を見据えた早期の抜本改革が必要だと強調する。
■「マクロ経済スライド」機能せず
今回の改革で最大の柱とされたのが、基礎年金の底上げだ。
底上げが必要とされるのは、保険料を払う現役世代の減少などで基礎年金の財政が先細るためで、放置すれば就職氷河期世代や若者が老後に低年金に陥る恐れが生じる。
政府は平成16年の年金制度改正で、年金財政を維持し、将来世代の負担を軽減するため、賃金や物価の上昇より支給の伸びを抑える
「マクロ経済スライド」
を導入したが、長引く経済の停滞でほとんど機能してこなかった。
過去30年と同様に経済の低成長が続けば、基礎年金の給付水準は約30年後に現状から約3割下がる。
政府は当初、底上げを法案に明記する方針だったが、厚生年金の積立金を活用することに自民党内から
「流用だ」
との指摘が相次ぎ、削除した。
これに立憲民主党が反発し、衆院の審議中に底上げを明記した修正案で自民、公明、立民の3党が合意したものの、将来的に生じる年間2兆円を超える国庫(税)負担増額分の財源についての議論は先送りされたままだ。
■受給開始年齢引き上げの必要性指摘
日本人の平均寿命はこの30年間で男女共に5歳近く延び、年金の平均受給年数も長くなっている。
一方で少子化は進み、令和6年の出生数が70万人を割り込んだ。
年金制度に詳しい昭和女子大の八代尚宏特命教授(経済学)は
「マクロ経済スライドに代わる対策として受給開始年齢の引き上げは世界でも標準的な手法だ」
と話し、基礎年金の加入期間を20〜60歳の40年から延長することに加え、現在65歳となっている受給開始年齢の引き上げなど抜本改革が必要だと指摘する。
紆余曲折を経て再び盛り込まれた基礎年金の底上げも4年後の財政検証の結果を踏まえて再検討するとされており、事実上の棚上げだ。
八代氏は
「4年後まで放置せず、速やかな再検討が必要だ」
と強調した。


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34. 新憲法制定[315] kFaMm5ZAkKeS6A 2025年6月16日 11:33:26 : hUuSuJDenw : MUpwZExQb0J6QzY=[222] 報告
>>32
「悪だから小沢だ」は「悪なら小沢だ」という意味になるのだが。
日本語としておかしくないフレーズなら文句を言わない。
君は他の人からもそのセリフはおかしいと言われていただろ。
それとも文章力や読解力がないから理解できないのか?
ネトウヨ批判が好きな時点で日本人じゃないのだろうが、
それならもっと日本語力をつけてから書き込むようにすべきだろう。
ちなみに知ってるだろうが、小沢の母は済州島出身と言われてるので君の同族だ。

なお、私は小沢信者ではない。小沢の賞賛など一度もしたことがない。
私は小選挙区制を批判しているし、政党そのものも禁止すべきだという考えだから
二大政党制で政権交代する体制がよいと言ってる小沢の考えにも当然反対で、
自民党の実力者だった小沢の考えが今の日本の政治の悪さに拍車をかけたと思っている。
民主党政権も公約違反を堂々とやったせいで、ますます政治が悪くなったし、
国連中心主義とかいう国際政治音痴なことを言ってたのも小沢だ。

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