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輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/374014
2025/06/30 日刊ゲンダイ
相変わらずドヤ顔で「小泉コメ劇場」…(C)共同通信社
「小泉コメ劇場」は、ちっとも生産現場の実情を顧みようとしない。
農水省は27日、無関税で輸入できるミニマムアクセス(最低輸入量)米の初回入札を例年より3カ月ほど前倒しで実施。主に主食用として全3万トンが落札された。市場に例年よりも早期に輸入米を放出することでコメ不足感を解消し、高騰する米価の引き下げにつなげる狙いがある。
小泉進次郎農相は「消費者のコメ離れを防ぐことが重要だ」と胸を張ったが、コメの輸入量はただでさえ、急拡大中だ。財務省が27日に公表した貿易統計によると、5月の民間貿易による外国産米の輸入量は1万607トンと前月比5割アップ。1〜5月の累計は前年同期比の約60倍に達している。
こうした進次郎農相の措置に現場の生産者は戦々恐々だ。落札を前倒しした分、輸入米は9月下旬に事業者に引き渡される。ちょうど新米が出回る季節と重なり、新米価格が下落しかねないとの懸念が広がっている。生産者にすれば、まさに最悪の時期に、輸入米の流通がスタートするのだ。
増産のやる気も奪う
「次回以降の入札も前倒しされる予定です。仮に輸入米の影響で市場がダブつき新米価格が下落してしまえば、コストをかけて増産した農家は赤字になりかねません。ただでさえギリギリで経営している生産者が多いだけに、離農につながってしまう可能性もあります。これまでもコメ農家は、コロナ禍で需要が低下し米価が下落するなど、コメ市場の急激な動きに意欲をそがれてきた。とどまるところを知らない一連の『小泉劇場』には、生産者もコメ価格の変動が読めず、すでに疲弊しきっています。国家主導で米価を変動させることの危うさを、小泉大臣は理解しているのでしょうか」(コメ流通関係者)
ましてや、今年度産米はすでに約40万トン増産される見通し。輸入米入札の前倒し策は、こうした新米シーズンの流通状況を精査する前に打ち出された。米流通評論家の常本泰志氏も、こうクギを刺す。
「これまでに備蓄米は、あわせて約81万トンとかなりの量が放出されています。まだ市場に流通していない分も多く残されたままで、これから価格がどうなるか検証がされないまま、小泉大臣は矢継ぎ早に手を打っている。さすがに拙速と言わざるを得ません」
進次郎はコメの「緊急輸入」も辞さない考えを示している。「これ以上、コメ市場をじゃぶじゃぶにされてはやっていけない」と、生産現場では悲鳴が上がっている。
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「小泉コメ劇場」をめぐるデタラメとドタバタぶりは、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。
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