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「ぬか喜びだったか」パート勤務の女性…「年収の壁」撤廃にため息<政治に求める―2025参院選ながさき>
2025/07/08 長崎新聞
https://news.jp/i/1315131631907996195?c=39546741839462401
中高生3人の子を育てる諫早市の女性(47)は、カフェチェーン店でパートをしている。勤務歴約11年。始めた頃に比べ、時給は200円近く上がって千円を超えた。それでも、子どもたちの成長につれて食費や教育費はかさむ。「もっと稼ぎたいけど…」。そんな思いを阻んできたのが、いわゆる「年収103万円の壁」だった。
その「壁」が撤廃され、所得税を徴収されずに働ける額が引き上げられた。上限額は段階的に上がる予定で、今年は年収123万円まで働いても税金がかからない。配偶者手当も維持されると聞いた。
「ありがたい」。女性はパートを週4から週5に増やした。「子育て世代の実態を見た的確な政策」。素直にそう評価していたつもりだった。でも…。
最近は「ぬか喜びだったのではないか」と首をひねることが多い。短時間労働者が厚生年金に加入する年収要件(106万円以上)の撤廃が決まったのも理由の一つ。「老後に受け取る年金額を増やすのが目的」と国は説明するが、要はパートでも年金負担が発生し、月々の手取りが目減りする−そんな内容だった。
「将来のことより『今』の暮らしが大事なのに。少子化で年金を丸々もらえる保証もないのに、信じられない」と女性。
心をざわざわさせることは他にもある。スマホで調べるうちに、130万円、150万円、160万円−と年収や社会保障にまつわるいくつもの「壁」があると知った。その多くで見直しが検討されていた。
制度が複雑で、うまく理解できないことばかり。ただ「国が1人当たりの年収水準を上げて、その分を税金や社会保険料で徴収しようとしている意図はよく分かった」。自身のように、夫の扶養内で働きたい女性がターゲットにされているのも印象的だった。
今の制度ではこの女性のように、夫に扶養されている年収130万円未満の女性は国民年金の第3号被保険者とみなされる。保険料を納めなくても老後に年金を受け取れる規定となっているが、共働き世帯の増加を踏まえて今後撤廃される可能性もある。
「国は民間企業に給料を上げろ上げろと言うけど、結局は国民から金をたくさん吸い上げたいだけなのでは。私たちはたいしたぜいたくもしていないのに…」と女性はため息をつく。
働いて、生活していく上で立ちはだかる見えない「壁」。その壁が取り払われると暮らしは上向くのか。今はまだよく分からない。「子育てを終えるまではパート勤務でいたかったけれど」。近い将来の収入減に備えて、女性は、フルタイムで働くことも考え始めている。
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