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参政党は欧州基準では、極右ではなく「超極右」 西村カリン ニッポン見聞考
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375204
2025/07/24 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
参政党は「超極右」、仏国民連合よりもはるかに「右」である(同党の神谷宗幣代表)/(C)日刊ゲンダイ
普段は日本の政治についてフランスではそれほど報道されず、関心があまりない。「日本の首相は誰?」と一般のフランス人に聞いたら、ほとんどの人は答えられないだろう。政治家ですら、日本の首相を知らない人も結構いる可能性が高い。
8年近く首相の任にあった安倍晋三氏以外、日本では短命政権が多すぎて、誰が首相なのかフランス人は覚えられない。
そんなフランスでも、今回の参議院選挙については比較的、関心が高かった。理由は2つある。自民党離れはどれぐらい進むのかということ、そして参政党の急激な支持率の上昇が注目され、大きく報道されたからだ。
フランスでは、自民党は保守系というより時代錯誤の政党として紹介されつつある。選択的夫婦別姓に反対、同性婚反対、死刑廃止に反対、男女平等の具体策を実現しないといった理由からだ。それに対して、フランス人の目に映る参政党はどうか? 保守でもない、右翼でもない、極右でもない、「超極右」の政党と言ってもいいかもしれない。
「参政党はフランスの国民連合に近い」と神谷宗幣代表が説明しているけれど、政策を比べれば、はるかに国民連合より右だ。例えば、フランスの大統領選や国民議会選の際に国民連合が公約した政策はすでに自民党が日本で実施している政策だ。一部は国民連合の方が自民党よりリベラルだ。例えば、国民連合は同性婚、選択的夫婦別姓や死刑廃止を認めている。つまり、参政党は国民連合より保守的だ。
では、フランスで国民連合はどう呼ばれているか? ほとんどのマスコミは「極右」と言うので、その基準に基づくと、フランスのマスコミが参政党を超極右と呼んでも違和感があまりない。もちろん、政党のカラーや体質は、その国の政治の歩みや歴史などとの関係が深いので、他の国の政党と比較するのは難しい。ただ、海外でマスコミが説明する際には、自分の国の基準に照らし合わせないと読者やリスナーはイメージすることができない。フランスの場合は国民連合が極右なので、「参政党は極右ではない」と言うことはできない。むしろ「極右」は優しめな言葉だ。
いずれにせよ、どんな極右政党やその支持者であっても、「極右」という表現を否定するのが共通点だ。参政党や日本保守党を極右と呼ばなければ、一体「極右政党」とはどんな政策を推進する政党なのだろうか。
西村カリン ジャーナリスト
仏の公共ラジオ「ラジオ・フランス」とリベラシオン紙の特派員。1970年、仏で生まれ、2004年末から20年までAFP通信東京支局特派員。近著に「Japon,la face cachée de la perfection(日本、完璧さの隠れた裏側)」、初の小説「L'affaire Midori(みどり事件)」。
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